uoon @uoon_jp
お初にお目にかかります。uoon(うおおん)と申します。
ルールが分かりやすく、ボドゲに触れたことがない人もある人も変わらず楽しいものを作っています。
是非Twitterなどチェックいただけますと幸いです。
ブログ一覧
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- ボドゲと散歩してきました。
- はじめまして。uoonと申します。 箸で戦うゲームをゲームマーケット2024秋に発売します。 とてもシンプルなルールでボドゲ会の序盤であったり、ゲーム慣れをあまりしていない人に 最初におススメしたいワイワイゲームとなっています。 詳細はコチラ⇒https://gamemarket.jp/game/183706 本日は、そのゲームの肝である箸を入れる袋が届きましたので一緒に散歩してきました。 当初箸袋をつけるなんてことは考えていませんでした。 uoonはゲームが決まったら、そのゲームがいくらだったら嬉しいかで値段を決めます。 そこから印刷物のクオリティなんかを決めていまして。 ゲームだけでも大量のチップ?みたいなものとか、まあまあな種類のカードとか、 結構大変な上に、どうしても「ナベブギョー」という架空の呼称、 ――これは鍋を取り分けることに並外れた才能を持つ人たちで、人々から超尊敬されている―― みたいなことも説明したいし、理解して楽しんでほしい!という思いのもと 漫画をつけたりなんかして。 で、いやらしい話ではなく、多くの人が同じことを考えると思うのですが 作っていると、あれもこれもやりたくなるんですよね。 折角他のものが凝っているのに、箸は普通の割りばし入れるの?違うでしょ。みたいな。 で気づいたら箸袋が1万枚家に届いて。 箸袋って基本的に飲食店さんとかが使うから、一度に頼まないといけない量がとんでもないんですよね。 で、箸に袋を装着してみたらなんかカッコいいんですよ。 カッコよくない?いやいや、もってみてほしい。 普通の箸よりもちょっと小柄で、箸袋もスマートで。 手にいい感じにおさまって。 こりゃカッコいい写真撮ってみんなに自慢したいと思って外に持ち出してしまいました。 我々、フォアシュピールという大規模な試遊会(購入できない、ただとにかくゲムマ秋の出展作品を遊ぶだけっていうイベントみたいです)だったり、 ゲームマーケット2024秋の本番でも試遊卓というのを用意してます。 そこでボードゲームの中身が触れますので是非、箸を持ってみて、ちょっとでも気持ちを共有できたら幸いです。 お待ちしております。 ↓ 取り置き予約もやっていますので是非― https://forms.gle/2qCkwCP3bzmFgArx8
- 2024/10/10 0:44
- uoon
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- ゲームをプレゼントいたしますわ!
- はじめましてですわ! 皆さん「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」というゲームはご存じですこと? コミュニケーションを楽しみつつも、サバイバル要素ありでしっかりゲームとしてハラハラできる素敵なボドゲですの。 (ゲーム概要はコチラ) 今回はその「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」を抽選で3名の方にプレゼントしちゃいますわ! -------------------------------------------------------------------------------------- <参加条件> 10月19日(土)の24:00までに下記2つをおこなってください。 ・@kara_lem0nをフォロー ・下記の投稿をリポスト 【フォロー&リポストでプレゼント】 もっとフォロワーさんを増やすためにプレゼント企画をいたしますわ! [条件] 10/19までに ①このアカウントをフォロー ②この投稿をリポスト 抽選でで3名様に「からあげレモン」をお送りいたしますわ! どしどし拡散お願いいたします!#ゲームマーケット2024秋 pic.twitter.com/rcXrbRZaFt — お嬢様@ゲムマ秋 (@kara_lem0n) October 6, 2024 ※非公開アカウントは抽選の対象外となります。ご了承ください。 <詳細> ・抽選で3名の方にプレゼントいたします。 ・当選発表は10月20日~23日の間に当選者にのみDMでご連絡いたします。 ・当選連絡より1週間お返事をいただけなかった場合、当選権を無効とさせていただきます。 ・受け渡し方法は郵送、もしくはゲームマーケット2024秋(両日)でのuoonブースでの手渡しどちらかをお選びいただけます。 ※抽選発表が終了したらXにてお知らせをいたします。それよりも前にフォローやリポストを外されますと抽選対象外になる可能性がございます。 -------------------------------------------------------------------------------------- 是非是非ご参加いただけたら嬉しいですわ! 外れてしまった方も、ゲームマーケット2024秋、uoonブースでお待ちしてますの! boothでの通販もやっていましてよ!
- 2024/10/7 1:07
- uoon
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- 飲めない僕は居酒屋でボドゲを使う。
- 宣伝です。実話を交えた宣伝です。 はじめまして。uoonと申します。 お酒が飲めなくてですね、それにコミュニケーション能力も低い私は飲み会がとても苦手なんですよ。 こう、自分からエピソードトーク?みたいのもできないから、とりあえずそこにいて話を聞いてるだけ。みたいな。 言葉を発していないことが、バレていないうちはいいんですよ。 ただ、それがバレて「え、休みの日何してるの?」とか話を振ってくださったりするじゃないですか。 「えーアナログゲームとか作ってます」みたいなただただ一問一答で返すじゃないですか。 「へー」で会話が終わるわけですよ。 そうなるたびに、あぁ…ってモヤモヤしてしまうのです。 最近、流石にそういう展開を続けるのも申し訳ないな…と思って意を決して飲み会の場にボドゲを持っていったんです。 ええ、それが、uoonが販売している「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」です。(宣伝感が強いですねぇ) 世界観としては、ヤクザの組長の一人娘と、その世話役となる何人かのヤクザたち。ヤクザたちは組長に認められたいがために組長の一人娘のご機嫌をとります。しかしこの組長の一人娘、まあわがままで。例えばからあげにレモンをかけるかどうか?この選択をミスしてしまうとすぐに罰を与えてきます。ヤクザたちはお嬢様のそうした些細な好みを見分け続け、お嬢様の一番の理解者となることを目指すのです。 実際のゲームではお嬢様役一人とヤクザ役複数人に分かれて、お嬢様役が唐揚げにレモンをかけることが好きかどうか、だったり休日の予定はキッチリ立てたい派かどうかだったり、1メーターのタクシー乗っちゃうか絶対乗らないか。みたいな、ちょっとどうでもいい、でも人の価値観が出てくる二択のお題に対して、好きか嫌いかを予想していく。2回間違えるとヤクザ役は脱落。最後の一人になるまでゲームは続く。という感じです。 これわかりますか?一問一答なんですよ、やってることは。変わらないんです、今までの僕の居酒屋での立ち位置と。ただ聞かれて答えているだけ。 なんだけれど、聞く側は予想をして、当てたい。と思ってるわけですから、一問一答でも全然気にならないわけです。 しかもこのゲーム、お題はたくさんありますし、まあまあ絶妙なお題なので旧知の仲でも、初対面でも意外な結果が待っていたりするんです。 ちょうどいい。楽しいんです。 狙い通り、飲み会の場はいい感じに収まりました。 気になった方は是非ゲームマーケット2024秋はuoonブースにお越しください。 来られない方には、数量限定ですが通販もやっています!
- 2024/10/5 19:11
- uoon
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- (日記)ロッテリアのふるポテを、振らずに食べた。
- ロッテリアといえばふるポテ。 味付きのスパイスを加えてポテトの入った紙袋を振ると、なんとも美味しい味付きポテトができあがるやつ。 マクドナルドがシャカシャカポテトとかいうものを出したこともあったが、僕にとって振るポテトの元祖はロッテリアだった。 それも、バター醤油。 で、数時間前にロッテリアであえて普通のポテトを頼んでみたんですよ。本当になぜか。 びっくりしますよ、ちょっとバター醤油の味して。 バター醤油だと認識していた味、そもそものポテトの味だったんですね。 何言ってるか分からない人はすぐにロッテリアでポテトを食べてみてください。 ただの塩味じゃない、ちょっとコンソメ風味のような味を感じられるはずです。 あ、ゲームマーケット2024秋で新作「ナベブギョー」という箸を使うアクションゲーム出します!是非買ってください。 あと、居酒屋とかで超活躍する「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」というコミュニケーションゲームも出します。 会話のネタがなくても良い感じに盛り上がるし、人のことを知れる。なんか凄いゲームです。
- 2024/10/4 22:39
- uoon
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- 気になるボードゲームをただ喋る
- はじめましてuoonです。 ゲームマーケット2024秋で「ナベブギョー」という 箸を使ったアクションゲーム出します。 と、何度言ったことか。 Twitter(X)ではちょこちょこ宣伝ツイートをしているのですが、ふと投稿画像の一覧を見てみたら…。 あぁ気持ち悪い。同じ画像ばっかり。 こんなんじゃゲムマ来る前に飽きちゃいますよ。 ということで、ブログらしいブログを書きます。 本当に思ったことを書く。具体的にはゲムマ秋の新作で気になったボドゲの、 紹介はしません。 好き!ってなったポイントをただ書いていく。本気の独り言です。 ゲムマの購買検討材料になれば幸いです。今回はその第一弾です。 勝手に他人のゲームの感想書いて…怒られたりとかしませんよね…? 不快に思われたらすぐに削除しますのでご連絡ください。先に謝っておきます。すみません…。 ブログっぽいブログを…書きたくて…。
- 2024/10/4 1:07
- uoon
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- ストーリーを楽しむも良し。漫画付きのボドゲ。
- 初めまして。uoonと申します。 ナベブギョーという箸を使ったアクションゲームを新作として出展するのですが、説明しづらい魅力が1つありまして。 (ルールなどはこちらご覧ください。シンプルに書いております) パッケージにおっきくキャラクターが描かれていたり、 こちらはお皿に見立てたボードなのですが、こちらにもキャラクターが描かれています。 説明書を見るとそのキャラクターたちの人物紹介まで…。 こちらは鍋を食べにくるお客さんたちを描いたカードですが、 裏返すと何やらセリフが書いてあります。(ゲームでは一切使わないのに!) このナベブギョーの一つの楽しみ方として、物語を想像して楽しむというものがあるのです。 私たちは「鍋を取り分けることに圧倒的才能を持った人たち」のことを「ナベブギョー」と呼んでいます。 皆さんもそんな類まれな能力を持ったナベブギョーになりきって、試合をしてもらっても楽しいですし、 ボドゲ会に持っていく前、持っていった後に一人でそういった設定を読んで妄想を膨らませてもらえたらこれ以上に嬉しいことはありません。 このゲームの凄いところは!!!! そうやってゲームの世界を楽しんでもらいたいので、13ページの漫画がついております! タイトルは「ナベブギョー」。少年誌のような雰囲気を持つこの漫画、続きの展開は作られていません。 こんな展開があるんじゃないか、このキャラはこういう風に物語に関わってくるんじゃないのか。 そんな遊び方もできるわけです。 例えば、彼は瀧圭一郎。日本鍋協会の会長です。 賢そうですね…強そうな風格ですね…もしかするとパッケージの女の子の前に立ちはだかるラスボス的ポジションなのかもしれませんね。…みたいな。 <ゲームを楽しむもよし、ストーリーを楽しむもよし、両方楽しむもよし。> とはいえボードゲームは持ち寄るものだと思っています。 物語を理解しなくても、みんなが楽しめるように設計しておりますし、漫画を読まずとも人数分封入しております説明書に軽いストーリー説明も入っております。 皆様の好きなスタイルで遊んでいただければ幸いです。
- 2024/9/28 23:51
- uoon
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- いっぱい…作っちゃった…助けて。
- はじめまして。uoon(うおおん)と申します。 この度、ゲームの取り置き予約を開始しましたのでお知らせいたします。 ゲーム概要はコチラ ご予約はこちら 取り置き予約、というのはuoonブースに土曜中、もしくは日曜の14:30までにお越しいただいたら在庫を確保しておきます。というものです。 でもなくならないと思うんです…ぶっちゃけ。 それくらいの量を作ってしまったんです。 し、仕方なかったんですよ。 ゲームチップ?みたいなものだったり、より分厚いボードって呼ばれるものだったり、ゲーム専用の箱を作りたかったり、漫画(冊子)とかも同梱したい。 みたいな思いを詰め込むと、1個作るにもすごいお金がかかってしまうんですね。 これを丁度良い価格(自分だったら買う金額)まで落とそうとするとびっくりする個数作らないといけなかったんです。 ちょっとこれは、恥ずかしくて何個作ったとか言えないレベルです。(会場に積まれた段ボールの量を見て察してもらえれば幸いですが) びびり散らかしています。 もし、もしこのブログをたまたま読んでくださっていて、ちょっとでも「ナベブギョー」という我々の新作、および「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」という傑作コミュニケーションゲームに興味を持ってくださったら、 SNSだったり、友達にちょっと「知ってる?これ?いや私もたまたま目に入っただけなんだけど」と宣伝いただけますと本当に助かります。 で、やっぱりたくさん売りたいですから、大量の在庫を家に持ち帰ったら家が破裂してしまいますから、考えるわけです。 ナベブギョーと、からあげに~(略)を両方買ってくれた人にはディスカウントとかできないかと。 結論、やります。ナベブギョーが3000円、からあ げに~(略)が2500円のところ一緒に買ってくださったら5500円→5000円にします。(※2024.09.28更新、金額表記にミスがありました。正しくは5000円になります。) ただし! ただし…。 数量限定です。予約分と現地分で100個は余裕で超える数を用意しておりますが、数量限定とさせてください。 500円の割引をやりすぎるとですね、とんでもないことになりますので…。 下記は「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」の製品ページです。 こちらは居酒屋などで会話しながらワイワイできるものです。 エピソードトークが苦手な自分が楽しめるように作ったので、本当に初対面でも、会話ベタでもいい感じの楽しい空気にできます👍 ゲーム概要はコチラ ※こちらはBOOTHでの通販もしておりますので会場に来られない!という方はそちらをご利用ください。 何卒、何卒応援のほどをよろしくお願いいたします。 ご予約はこちら
- 2024/9/27 0:39
- uoon
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- 製品ページ!見やすく!しました!
- 概要 求められるのは"箸力"と判断力、そして運。 1試合1分の箸を使った熱いバトルです。箸使いの上手さだけでなく、対戦相手の思考を読むことや、運も試される。そんな濃密な1分をお楽しみください。 ゲームの流れ ①ぐざいを集める ゲームが始まったら、好きなカードを1枚選び、カードに書かれているマークと同じ具材を同じ数だけ箸を使って集めていきます。 必要な具材を集めきったらカードを取ることができます。 他の人に取られちゃう前に、急いで具材を集めましょう ②ぐざいを移す カードを手に取ったら、具材をこぼさないようにお皿からカードへ移していきます ③ポイントゲット こぼさずカードに具材を移せたらカードに書かれたポイントをゲットできます。 また、4枚しかない"豆腐"を見つけることができたら1ポイントプラスされます ④勝利条件 以上を制限時間1分間やり続けて、最終的に最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利となります。 (実際にはもう少しだけ、平等にプレイするためのルールがあります) 説明書 お知らせ 最新の情報はX(Twitter)をご覧ください! 取り置き予約始めました。
- 2024/9/24 13:01
- uoon
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- 説明書公開と謎解きブログ
- はじめまして。uoon(うおおん)と申します。 このブログはミステリーです。謎解きのお時間です。 是非推理しながらお読みください。 ボードゲームで一番ワクワクする人と、面倒くさいと思ってしまう人で分かれるのが説明書を読む時間だと思います。 我らがサークルuoonにも、全員でルールを確認したにもかかわらず、 「え?何も聞いてなかった」 「あれ?どうすればいいの?」 とルール説明のおかわりを要求するひとがいて。 そんな彼がuoonのゲームの説明書についてあれこれ語っている姿を見ると、「説明書を読まない聞かないお前が何を」と少しは思ってしまうわけです。 さて、今日解き明かす謎はその彼についてです。 今回のゲーム製作を経て、彼がルール説明を一度で理解できるようになるのですがそれはなぜでしょうか。 ---------------------------------------- 正解の前に少し彼についてお話します。 元々彼は勘違いをされやすい人間ではありました。 遅刻が大変多く、そのたびに目覚ましをしていないんじゃないか、ゲームをギリギリまでしてるんじゃないか、そもそも時間通りにくるつもりもないに違いない。そんな風に言われていました。 ただ、彼の家に泊まった者は後に語ります。 「彼は遅刻を全く望んでいない。しっかりと間に合う時間に出かける準備をして家を出ようとしている、ただ――」 「ただ、家を出ようと決めてから、何かを思いついてしまう。ゴミを捨てなきゃとか、トイレに行きたいとか。そういうことを思い出しては処理しているうちに、待ち合わせ時間を過ぎてしまう」と。 また、そんなルーズな一面もありながら彼は趣味として、毎日早朝に起きては1枚絵を描くという課題を自分に課しておりそれを一日たりとも欠かさない。そんな計画的でストイックな一面もあります。 これで、全ての要素は出そろいました。 以上の2つのエピソードから分かることは彼が「マイペース」であるということです。 ---------------------------------------- <解決編> 説明書を作る段階で彼が言葉を発します。 「説明書を、人数分つけよう」 続けて彼は言いました。 「自分のペースで説明書を読みたい人もいる。人に口で説明されても、頭に入らない」 世の中には色んな人がいるなあ。と改めて思いました。 そういうわけで、uoonがゲームマーケット2024秋に新発売する「ナベブギョー」というゲームにはプレイ人数分の説明書がついております。 皆様それぞれのスタイルで説明を読んでもらえますと幸いです。 また、ゲームにはデザインとしてキャラクターのイラストが描かれていいたりするのですが、そのキャラクターの説明なども記載されているのでお楽しみいただけますと幸いです。 ▼今回完成した説明書 ---------------------------------------------------------------- <ちょっと宣伝…> 今回、漫画冊子をつける、だったり色々やりたいことを詰め込んだ上で、 ある程度の金額で売りたい。という思いをこめたんですね。 そうするととんでもない量のゲームを発注する必要がありまして。 ちょっと震えているので、近くにゲームマーケットに行かれるかたいらっしゃいましたら、 「ナベブギョー」って知ってる?とだけお声がけいただきますと幸いです…。 画像とか好きに使ってSNS投稿してもらっても凄く嬉しいです…。
- 2024/9/24 0:34
- uoon
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- 3Dで大変読みやすいブログ
- はじめまして。uoonと申します。 ゲームマーケット2024秋は思ったよりも目の前。 調子に乗って大量に作ってしまった在庫をなんとか皆様に持ち帰っていただくため 本日はゲームの内容をビジュアルいっぱいでお届けできればと思います。 さっそくこちら。パッケージになります。 「ナベブギョー」というタイトルで、箸を使ったアクションゲームです。 中を取り出してみるとこんな感じ。 これらにナベブギョーを題材にした漫画冊子や説明書などが同梱します。山盛りです。 ゲームを始めるときはこんな感じになります。(4人プレイ時) 箱の中にはいっぱいのチップ。これは鍋とそこに入っている具材を表しています。 そして全員の前には様々なお客さんたちの姿。 ゲームが始まったら、カードに書かれているマークと同じ具材を同じ数だけ箸を使って集めていきます。 必要な具材を集めきったらカードを取ることができます。 他の人に取られちゃう前に、急いで具材を集めましょう。 カードを手に取ったら、具材をこぼさないようにお皿からカードへ移していきます。 こぼさずカードに具材を移せたらカードに書かれたポイントをゲットできます。 また、4枚しかない"豆腐"を見つけることができたら1ポイントプラスされます。 以上を制限時間1分間やり続けて、最終的に最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利となります。 シンプルでしょう。(実際にはもう少しだけ、平等にプレイするための規則がありますが…) 箸力をとにかく鍛えて戦うもよし、他の人たちがお客さんを取り合っている間にうまくポイント稼ぐもよし。 濃い1分を何度でも楽しんでください! --------------------------------------------------------------------------------------- 2024/11/16-17、両日出展しております。 ご購入前にお試しで遊ぶこともできますし、当日ご来場いただいた方同士で スコアを競い合う企画も用意しているので箸力試しにふらっとお越しください。 また、ゲームマーケット前にも「フォアシュピール」というイベントで試遊ができます。 こちらでは購入できませんが、購入できない分こちらも売り込みをしないので 気兼ねなくお楽しみいただけると思います。是非とも。 ▼フォアシュピール詳細▼ https://www.tennisbear.net/bear/board-game/event/16534/info ---------------------------------------------------------------------------------------
- 2024/9/22 22:50
- uoon
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- すみません!入稿完了です!
- ゲームマーケットin京まふをお楽しみの皆様 はじめまして。uoonと申します。 盛り上がりの中大変、大変恐縮なのですが 弊サークルのゲムマ秋新作が入稿完了した(印刷所への注文が終わりました)ので、お知らせをさせてください。 このなんとも言えぬ解放感を、共有させてください。 素敵なパッケージを飾るのはかっこかわいい女の子。↓ 彼女を主人公にしたミニ漫画を同梱しておりますので是非お楽しみください。 「ナベブギョー」は鍋をお客さんに素早く振る舞っていくゲームです。なので個性豊かなお客さんたちがたくさんおります。(なんと20人以上!カードを見ているだけで楽しいです) カード(表) カード(裏) 大雑把なゲームルールはコチラに掲載しております! ただ、詳しいルールなど、今後もTwitter(X)で情報を発信してまいりますので、時々存在を気にしていただけますと幸いです。 ---------------------------------- こちらのナベブギョー、ゲムマ前に試遊体験ができるイベントがございます! こちらは売り込み一切しないです!ただゲームを楽しんでもらう場所なのでお気軽に! ▼フォアシュピール▼ 一般参加の申し込みはこちら! https://www.tennisbear.net/bear/board-game/event/16534/info また、過去作の会場再販および通販を実施します。 こちらもご確認ください! ▼からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様▼ 概要ページ(https://gamemarket.jp/game/182195) 通販ページ(https://booth.pm/ja/items/6067270) ----------------------------------
- 2024/9/21 0:25
- uoon
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- 箸を正しく持って、笑われた。
- お初にお目にかかります。uoonと言います。 ゲームマーケット2024秋に出展をします。 以下に続く文章はそこで出す新作の製作日記になります。 学生時代、「箸の持ち方」が話題になったことはないだろうか。 それは給食の時間であったり、修学旅行の朝食会場であったり。 特に小学校や中学校でその話題を切り出すのは決まって箸の持ち方に自信がある人たちだった。 僕は、自分が間違っていると馬鹿にされたらどうしようと不安に思いつつ、 箸の持ち方に自信がある人たちが講評しにくるのを息を潜めて待っていた。 ただ、一度として馬鹿にされたことはなかった。 「その持ち方は正しい」 そうやって自信家の皆様に認められてきた。だから、 少しだけ箸の持ち方には自信があった。 にも関わらずだ。 「持ち方が正しかろうが弱ければ意味がない」 「正しい持ち方してんの?キッショ」 そんな罵声をもうすぐ30歳になろうという今、浴びることになるとはつゆとも思わなかった。 (映画のようなオシャレなタイトルの出し方) 鍋をテーマに、箸を使ったゲームを作りたい!と盛り上がったあの日からしばらくして、 ようやくゲームのたたき台ができたのでテストプレイ会を開いた。 ゲームはとてもシンプルなもの。鍋の中には3種類の具材が入っている。肉、野菜、キノコ。 鍋の周りにはカードが何枚か積まれていて、それぞれのカードには「肉が2個、野菜が3個~」というように注文が書かれている。 プレイヤーは誰よりも速く鍋から具材を取り出し、一番速くその具材たちを取り出せた人がカードをゲットできる。 最終的に制限時間内にカードを1番多く取れた人の勝ち。 (※最終的に販売するルールとは少し異なります) やってみるとそれはとても盛り上がった。 ゲームをやる人には伝わるだろうか、Overcookedと似たような盛り上がり方をした。 うまく箸で持てないことにイライラしてみたり、ライバルが狙っているカードを先んじて取れて喜んでみたり。 ルールがシンプルながら、箸のうまさだけでなくてどのカードを取りにいくか。という心理戦要素も面白かった。 しかし、何度やっても勝てない。僕が。 考えてきたの自分なのに。 チップとかも自作して用意したのに。 いや、もうコツは掴んだ。次はイケる。と思うが、勝てない。 惜しいところまで行っても、一位に届かない。 そんなことを思っていたところで、言われる。 「弱くね?」 心臓がキュウってなった。 きっと、いつの頃か箸の持ち方で笑われていた隣の同級生も、同じ気持ちだったに違いない。 粒だてないで。お願い。 それは自分から言わせてほしい。 なんか恥ずかしくなっちゃうじゃん。 次、次は勝てそうだから。早く次をやろうよ。 結局、テストプレイ会は大成功だったが僕が4人プレイで勝利をすることはなかった。 完成した今なお。 一通りプレイをして、バランス調整など済ませて談笑をしていると、箸の持ち方の話になった。 4人中2人がイカれた箸の持ち方をしていた。 「なんだそれ!よくそれでつかめるな!」と言ってみた。 でも僕は彼らに一度も勝ててはいない。 「え?それどうやって持ってるの?再現するのも難しいんだけど」と言うけれど、 僕は彼らに一度も勝ててはいない。 一人が言う。言っちゃいけないことを。 「でもお前勝ててないじゃん」 その一言が彼らの反撃ののろし。そこからは「ナベブギョー」の下手さをぼろくそに攻められるのだった。 箸の持ち方に正しい、正しくないなんてものはない。 いかにうまくものをつかめるか、いかに結果を残すかが重要だったのだ。 小中学生の頃の自分に言いたい。持ち方ではなく技術を身につけろと。 ----------------------------------------------------------- ゲーム概要等はこの先Twitter(X)等で発信していきますので是非フォローしてください。 ゲームマーケット2024秋の二日間販売をいたします。 また、ゲムマ参加作品を先行して楽しめる試遊会「フォアシュピール」にも参加します。 事前にチケットを買っておく必要があるらしいのでお早めにご購入ください!お待ちしております。 -----------------------------------------------------------
- 2024/9/19 22:44
- uoon
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- お嬢様の殻を被ったおじさんがツイッターしてます。
- お嬢様の殻を被った独身男性Twitterが爆誕した。という話をします。 結論だけが気になる方はコチラをフォローください。 フォローして、どうでもいい話にリプライを送ってあげてください。なんでも大丈夫です。だるがらみでいいんです。 -------------------------------- uoonはゲームマーケット2024秋に「ナベブギョー」というアクションゲームを出します。 シンプルに言えば、制限時間1分という短い時間の中で、箸を使って小さなチップを掴み得点を積み重ねていくゲームです。 それはそれは、ちょっとした心理戦や運も絡んできて楽しいゲームではあるのですが。 もう一つ、会場に持って行くゲームがあります。それが「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」。 長いタイトルですね。 パーティーゲームです。1人お嬢様役を決めて、その人が「からあげにレモンをかけるのは好きか、嫌いか」といった二択の趣味嗜好を予想して当てるゲームとなっています。 こちらは2023秋に販売したものなのですが、uoon関係者がとにかく色んなところで継続的に楽しんでおりまして。 もっともっと遊んで貰えるんじゃないかと増刷をちまちま繰り返しているんですね。 1つ問題がありまして。宣伝が難しいんですよ。 新作の入稿が今日終わったところですから。これからは新作の宣伝作業をガツガツやっていきたいわけです。 そうなるとからあげレモンの宣伝はいつ時間取ればいいの?と。 そこで名乗りを上げてくれたのがuoonの一員である一人の独身男性です。 彼はバズれ。とにかく多くの人にからあげレモンを届けろ!でも宣伝感強いのはやめろ!楽しめ! と、わけの分からない注文を受けながた日々ツイートに励んでいるのですが。 ちょっとツイートを振り返ってみましょう。 もちろん夜食はラーメンですの! pic.twitter.com/yEn3Fvli9U — からあげレモン@ゲムマ秋 (@kara_lem0n) September 11, 2024 ところで、「ニンニクカラメアブラ」と「ニンニクマシカラメアブラ」には差があるのかしら? ニンニクと宣言した時点でマシになっているのかしら? — からあげレモン@ゲムマ秋 (@kara_lem0n) September 18, 2024 どうみてもお嬢様じゃないんですよね。 にじみ出る人間感…。 お願いがあります。 どうかこのお嬢様の友達になってあげてください。 お嬢様はなんでも対応できます。ちょっとキツいこと言ったって大丈夫です。 今のままではただ独り言を呟くお嬢様口調のおじさんです。 まずは挨拶からでもリプライを送ってもらえると、お嬢様は、いやその奥に潜む男が、今日も一日明るく生きていこうと思えるはずなんです。 「こんにちは!」って。それだけでもリプライください。きっと彼女が今日の運勢を占ってくれるはずです。 何卒、よろしくお願いいたします。 ----------------------- 「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」は通販もやってます!是非とも。 https://booth.pm/ja/items/6067270
- 2024/9/19 1:28
- uoon
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- 1分、お力お貸しください。
- <2024.09.11 水曜までご協力お願いします。> 開いてくださりありがとうございます。はじめまして、uoonと申します。 緊急を要するので皆さんにはここに集まっていただきました。 状況を説明すると、入稿日がもう来週に迫っているのに パッケージのデザインが決まらないんです。 決してこれは宣伝ではありません。 そう、1ゲームが1分で完結。熱くなってしまい何度も何度もプレイしたくなる。 箸を使ったシンプルなアクションゲーム「ナベブギョー」。 ゲムマ当日は試遊もやっているので1分だけでもプレイをしていってください! という話では断じてないのです。 悩んでいるのは下記の2案。 細かい手直しなど修正はあるとして、どっちの方向でいくか。サークル内でも割れています。 <plan A> <plan B> 是非とも、下記のツイートに投票をして欲しいのです。 難しく考えないでください。 直感的に、ゲムマで買うならこっち!家にあったら嬉しいのはこっち!みたいな感じでポチっとしていただければ。 (ついでにフォローとかリプライもしていただけると…) 鍋をテーマに、箸を使うアクションゲームになります。深くは考えずに、買うならこっち!という方を選んでもらえますと! — uoon @ゲムマ秋もお願いします (@uoon_jp) September 8, 2024 入稿日が、入稿日がもう目の前に来ているのです…! ------------------------------------------------------- ナベブギョーの詳細はコチラ。 https://gamemarket.jp/game/183706 ゲームマーケット2024秋(11/16-17)にて、販売予定です。 試遊もできますので、お気軽に遊びにきてください! 過去作(からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様)の販売もございます。 https://gamemarket.jp/game/182195 -------------------------------------------------------
- 2024/9/8 14:07
- uoon
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- 通販、はじめました。
- はじめまして。uoonと申します。 昨年のゲームマーケット2024秋に販売した「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」 というゲームの通販を始めたというブログです。 ゲーム紹介 みんなの中から1人、お嬢様役を選びます。 そのお嬢様役が「からあげにレモンをかける」ことは好きか!?嫌いか!?みたいなお題を みんなで予想して当てるゲームです。 しかし、このお嬢様、ただのお嬢様ではありません。 極道の令嬢でございます。 ですからそんなお嬢様の機嫌を損ねるようなことが”二度”もあったらゲームから退場しなければなりません。 気軽に会話を楽しみつつも、ちょっとだけハラハラしながら、 お嬢様の一番の理解者を決めるゲームになっております。 手前味噌で恐縮ですが、 まあ本当に居酒屋に持って行ってハズレのないゲームです。 エピソードトークなんてできなくていいんです。 好き嫌いを言うだけで盛り上がりますから。 その人のこと知ってるか知っていないかなんて 本当に関係のないお題ばかり出てきますから、 古くからの友達でも、初対面の人でも楽しめます。 概要 ルールなど詳細はコチラのページからご覧ください。 https://gamemarket.jp/game/182195 購入はコチラから https://booth.pm/ja/items/6067270 発送はゲムマ秋の開催日近くになりますが、ご予約してお待ちいただけますと幸いです。 また!ゲームマーケット2024秋の新作「ナベブギョー」もよろしくお願いします! 箸を使ったアクションゲームです。 (詳細:https://gamemarket.jp/game/182195) 会場では「からあげレモン」とのセット販売も予定しておりますので 来場できる方は是非現地でお求めください!
- 2024/9/3 23:04
- uoon
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- ゲムマ秋で販売するもの紹介!
- サークルカット(ゲームマーケットのカタログに印刷されるブースの紹介画像)を提出しました! ナベブギョーという箸を使ったアクションゲームをもっていきます! 詳細はコチラ更新していくので是非ご覧ください。 https://gamemarket.jp/game/183706 また、ゲムマ2023秋、ゲムマ2024春で発売した 「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」も再販をします。 こちらは「からあげにレモンをかけることが好きか嫌いか」など 人によって好みの別れる2択のお題に対して、 相手がどう思っているのか予想するゲームです。 しかし、ちょっとしたサバイバルゲーム要素があり、 2回間違えてしまうとゲームから脱落。 みんなのしょうもないこだわりを知ることができるゲームになっています。 詳細はコチラ↓ https://gamemarket.jp/game/182195 Twitter(X)はコチラ↓(これから更新していきますのでフォローいただけますと!) https://x.com/kara_lem0n
- 2024/8/31 21:02
- uoon
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- ひたすらに盛り上がった会議室。成果はなかった…。
- 会議室には、ゲームチップを箸で持ち上げ喜ぶ男と、タイトルは「鍋奉行」だ!と叫ぶ男と、黙々とホワイトボードにイラストを描く男がいた。 その場にいた誰もが何かを確信して盛り上がっていた。面白いゲームができるぞと心の中でスクワットをしていた。 しかし、なにひとつできていないのだ。 本当になにひとつできていない。 決まっていることは箸を使うことと鍋奉行というタイトルだけ。 にも関わらずイラストレーターは既にキャラクターを作っていた。 鍋奉行の頂点を決める大会に女子高生が挑むという設定。 そこには鍋の偉い人(鍋の偉い人とは何者だろう)や、料亭の女将などが強敵として立ちはだかるというものだった。 シンプルにワクワクする。 ゲームプレイ時には主人公っぽい台詞を言いながら大勝利を決めてみたい気持ちもあるし、「アンタはなんにも分かってないよ!私が本当の鍋を教えてあげるわ!」と老舗料亭の女将を演じるのもの楽しそうだ。 ――ゲームそのものは何もできていないのに。 <続> ------------------------------ とにかくプレイに熱中してしまう!ロールプレイングしてみるのも楽しい! そんなゲームができました。 説明書などは今後掲載しますので、ちょっっっとでも気になった方はTwitterをフォローするなどして時々気にしていただければ幸いです。 引き続き何卒よろしくお願いいたします。 ------------------------------
- 2024/8/29 1:36
- uoon
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- きのこが苦手すぎてパーティーゲームができた。
- はじまりは彼の一言だった。 「きのこが嫌い。どうして人類はきのこを食べるのか」 そんな彼の悩みはとても深刻だった。 「きのこはそこら中に潜んでいる。特に危険なのが鍋だ。あれはそもそもが肉の奪い合いなのに、俺はきのこが食べられないというハンデも負っている。不利すぎるだろ」 夕食を前にしてセブンイレブンでからあげ棒を買ってみせたり、旅行中におやつと言って1人でマクドナルドに向かいポテトLを買ったりする食いしん坊な彼だからこそ、言葉に熱がこもっていた。 「だから――鍋の中からきのこを取り除くゲームはどうだろう」 彼にとってはきっと気持ちの良い光景なんだと思う。 みんながワイワイと鍋からきのこを追い出す姿が。 悲しくも、彼の黒い願望は一人の共感を生むことはなかった。 しかし、鍋を大勢でつついてワイワイするゲームはとても楽しそうだと思った。ふいに、誰かが言う。 「箸でゲームチップってつかめるの?」 それが楽しい体験なら、ゲームとして成立するんじゃないのか? きのこが嫌いな彼は、その日遊んでいた「呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-」からゲームチップを取り出すと、コンビニの割り箸でそれを掴もうとした。 これが意外に難しい。 何度も挑戦するが、うまく捉えられずコマが机から離れてくれない。 そもそもこんなに難しいんじゃゲームにならないか…と思ったその時。 「できた!」 そこにはコマを掴んだ箸を天に掲げる彼の姿があった。 会議室は男どもの歓声とともに異様な熱気に包まれるのだった。 ------------------------------------ そして今、箸をうまく使って、鍋の具材を取り合うゲームを鋭意製作中です。 様々なブログを上げていくので、是非読んでいただけますと幸いです。 ちょっとでも良さそう、と思っていただけたらX(Twitter)などで周りの方に宣伝いただけますと本当に本当に本当に幸いです。何卒よろしくお願いいたします。 ------------------------------------
- 2024/8/28 1:59
- uoon
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- Story #04(終)「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」
- <前回までのあらすじ> “俺”は裏社会で名を轟かせる大組織の構成員。決して恵まれたとは言えない生活を送ってきた俺は一発逆転を夢見て裏社会の頂点を目指す。 その近道は、オヤジが溺愛する超絶我儘な一人娘に気に入られること。 しかし、俺の軽率な行動でお嬢様を取り巻くサバイバルゲームが大きく形を変え始めた。 <#01はコチラ> <#02はコチラ> <#03はコチラ> ------------------------------------- 「お嬢が倒れたぞ!!!」 「医者に連絡しろ!」 「なんでこんなことに…」 「いいから早く動け!」 「だって…何も…」 「だってじゃねえ!!」 うろたえる新入りに、声を張り上げ周りに指示を出す男。 あり得ないことが起きていた。 ここは誰もが知る大衆居酒屋「鳥貴族」。上品なものを好むお嬢が本来訪れるはずのない場所。隣では大学生がどんちゃん騒ぎ、先ほど床に落ちて割れたグラスの破片が未だに散らばっている。 それでも、さすが嘉拾組の令嬢、平静を保ち背筋をぴんと伸ばして焼き鳥を串から一つ一つ外して食べていた。 「どうスカ!お嬢。普段こんなところ来ないでしょ」 ここにお嬢を連れてきた張本人。若手組員の加藤は、こりゃ褒められるぞ、と自信に満ちた表情を浮かべていた。お嬢は何も答えない。加藤とは今日でお別れになるんだろうなと思った。沈黙を貫くお嬢に対して流石にまずいと思ったのか、はたまた何も考えていないのか加藤は続ける。 「ほら!お嬢の好きな唐揚げもあります。あ、レモンかけちゃいますね〜〜」 無神経な加藤の高い声が響く。そしてこれまた無神経にも添えられたレモンを手にとるために近くの唐揚げを素手でどかした。もうその時の加藤は見てられるものではなかった。お嬢以前に世話役である我々もストレスを感じる。 レモンが一雫、唐揚げに落ちたか落ちないか、その時。 お嬢が立ち上がり、バンと机を強く叩いた。 大人として、組の令嬢として、毅然とした態度を貫いていたお嬢が、彼の調子に乗った態度と言わずもがな苦手であろう大衆居酒屋の喧騒、そしてーーこれは恐らくだが、レモンが苦手であったこと、それが好物の唐揚げにかけられたことが許せなかったなど、あらゆる要因が今ここに集結し、爆発した。 立ち上がったお嬢の表情は正に鬼であった。鋭い眼光が加藤を捉える。 あれ、これ殺すんじゃねえか?誇張なく、そう思った。 お嬢が口を震わせている。言いたいことがありすぎて、何から言えばいいのか。どれから怒りをぶつければいいのか分からなくなっているようだった。 いよいよ、お嬢が口を開き声を上げようとしたその瞬間、お嬢の体は糸を切られた操り人形のように力を失いその場に倒れた。怒りが最高潮に達し、そのストレスを脳が処理しきれず、意識を失ったのだった。流石に可哀想、そう思った。 ——————————————— ことの発端は、間違いなく俺にあっただろう。お嬢の世話役の中でも確固たる地位を築いていた白髪の老人、名前は岩崎というらしいが、この岩崎がお嬢の機嫌を損ねないように全てを統括していた。要するに本当に踏んではいけない地雷を踏まないように俺たちの行動を制限していたわけである。俺はそれがこの先の邪魔になると思い、あの夜岩崎を処分してしまった。 結果として、その枷から解放された組員たちは我こそはとお嬢への猛アプローチをし始めたわけである。何がお嬢の気に障るのか一つも知らずに。 お嬢もお嬢で、頼りにしていた世話役がいなくなったことでそろそろ自分も大人としての振る舞いを覚えねばならないのではないかと思い始めたらしく。女の子は甘いものが好きという思い込みから始まった、組員による甘い朝食ブームがいよいよパフェになった時も、涼しい顔をして平らげていた。例え甘いものがいくら好きだったとしても毎朝の生クリームは辛かっただろう。 そんなことが重なり続けたある日、お嬢が外に出たいというので張り切った若手組員が連れて行ったのが「行きつけ」だという鳥貴族であった。そうして、お嬢は限界を迎えた。 「これから、お嬢の機嫌を損ねたものには組として正式な罰則をつけることにする」 翌日幹部から言い渡された衝撃の通達。 「一度でもお嬢が求めるモノを出せなかった組員、およびお嬢が求めないモノを出した組員はエンコ詰。その後再度お嬢に対して粗相を働いたモノには、死んでもらう」 やりすぎだよ。全員が思った。これまでも一番酷くて破門だったはずだ。それが殺すと宣言されてしまった。 この先の人生で、2回、お嬢の好みに合わせられなかったら人生が終わる。 途端にお嬢の世話役を志願するものはいなくなった。 2023年12月9日(土) 嘉拾組本部 「今日は雨ね。この天気レンティーニ、あなたはどう思う?」 「正に良い天気かと。雨が上がれば街の埃が落ちて気持ちの良い空気となります。今夜は散歩に出られるのがよろしいでしょう」 大柄なイタリア人。彼はフィットチーネ会とかいうマフィアに所属をしていたが、権力に目がくらみボスに謀叛を起こしたという。ただそれがあっけなく失敗に終わり、イタリアにいられないからと日本の極道に鞍替えをしたらしい。オヤジはその大胆さを気に入ったという。 「そうね、今日はとても良い天気だわ。夜はどこへ行こうかしら」 「海、でしょうね。千葉の方まで車をお出ししましょう。きっと製鉄工場の綺麗な夜景が見られます」 メガネをくいと上げるその男は、とても恵まれた家庭にありアメリカの有名な大学を首席で卒業するという人生の勝者。ただ、天才には天才の美学があるということなのか、そうした才能が活かせる場所、恵まれた環境を全て捨て極道の道を選んだ。基本的に何を考えているのかよく分からない男で、時々メガネをくいと上げてニヤついている。 「素晴らしいわ。でも明日は学校なの。夜景は少ししか見れないかしらね」 「…たった今、千葉のリゾートホテルを用意した。帰りの時間など気にする必要はない」 スマホを片手にタメ口をきく男。ジャラジャラと金や銀の装飾品を身につけている彼はカネ以外のものは何も要らないと常に語っている。カネが価値基準だからこそ信頼ができるとオヤジは言っていたが、お嬢の世話役に立候補している当たりカネ以外の欲がどこかにある気がしている。 「さすが、仕事が早いわ。夜が楽しみね。」 「そろそろ外出の時間です。ご準備を」 「あら、もうそんな時間なの。あなたはいつも冷静で助かるわ」 何が冷静だろうか。彼の腰には2尺3寸の立派な刀がくっついている。現代日本に眼帯をして刀を常備していて、警察の厄介になっていない人間がなぜ存在しているのだろうか。その見た目の異質さの反面、こうしてお嬢のスケジュール管理をしているのだから人は見た目で判断できない。 「それじゃ行ってくるわ」 「行ってらっしゃいませ」 俺はといえば、そんな曲者たちを眺めることしかできていない。今もこうして口にできたのは「行ってらっしゃいませ」という挨拶でしかなかった。冷静に考えれば、一人一言返しただけの今のこの短いやり取り。しかし、今彼らは1つでも選択を間違えれば指を詰めていた、ないし命を落としていたわけである。それを涼し気な顔をして超えていく彼らはまさしく怪物と言えるだろう。 お嬢様の側近、いつかはこの組の跡取りを狙う曲者揃いのデスゲームがこうして始まった。 <からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様に続く> -------------------------
- 2023/11/15 19:09
- uoon
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- Story #03「夜食のラーメンでおじさんを悩ませるお嬢様」
- <前回までのあらすじ> “俺”は裏社会で名を轟かせる大組織の構成員。決して恵まれたとは言えない生活を送ってきた俺は一発逆転を夢見て裏社会の頂点を目指す。 その近道は、オヤジが溺愛する超絶我儘な一人娘に気に入られること。 しかしお嬢様の機嫌を損ねればこの世界での死が待っていた。 失敗のできないお嬢様の夜食づくりが始まる。 <#01はコチラ> <#02はコチラ> ------------------------------------- お前は人の悪意に鈍感すぎると、いつかオヤジに言われた。 「あの時、ガキのお前が俺に話しかけてきた時点で思っていたことだけどな。お前は人に比べて危機を察知する能力が鈍い。人の悪意を想像する力が欠けている。分かるか、俺に話しかけてくる人間は普通いねえ。それは俺の風貌を見て、危険な人間である可能性が高いと想像をしているわけだ。コイツは話しかけただけで機嫌を損ねて人間を殺すような人間なんじゃないか、と」 「話しかけただけで人を殺すような奴はいないでしょう」 「そういうやりすぎな判断、妄想が人間を生かしてんだ。自分が想像できない他人を想像しろ。善人であればあるほど、理不尽な行動を起こすと思っておけ。」 ――この世界にはいるんだよ、そういう頭のネジが飛んだ奴が。頭じゃないところでモノを判断するしてる奴がな。 ----------------------------------- 自家製醤油ラーメンは結局、出汁が命だ。だからこそ一番最初、鶏ガラの下処理が肝心。ここで鶏ガラの掃除ができない人間は何をやっても失敗する。料理に没頭していたはずが、ふと昔のことを思い出していた。オヤジの言葉を改めて反芻する。もし、今自分が置かれている状況に悪意があるとするなら…。 これみよがしに置かれた上等な瓶。片付けることもなく、今日この台所に足を踏み入れるものの目に留まるように置かれたとも考えられるこの瓶の存在。これが罠だとするのなら、お嬢が求めているのはそうした食器の美しさ、ではないということなのか? あの時、目玉焼きにかけるため用意された醤油を嫌がったのは見た目の悪い醤油差しが食卓に出されていたからで、逆に目玉焼きに塩をかけることを良しとしたのは塩の入れ物である瓶が美しかったから、というわけではない。そして、ライバルを蹴落とすがために俺が上等な皿を用意するように仕向けた。そういう悪意が、存在するんだろうか。 そうであれば、今俺が取るべき選択はなんでもない安牌、味噌や豚骨といったカードも存在する。しかし、それらはあまりに個性が立ちすぎている。選択として冒険すぎる。お嬢に関する情報が少ない今、そんな冒険はしたくなかった。 時刻は21時。お嬢へ夜食を届けるまであと2時間ほど。作り変える時間は十分にある。試作として作った醤油ラーメンを眺めながら迷っていると、 「それでいい」 後ろから突然声がした。白髪に片眼鏡、燕尾服の老人。お嬢のもっとも近くにいた執事のような男。 「お前の判断は何も間違っていない」 つい身構える。これは、罠なのか。 彼がこの台所に塩の瓶を置いた張本人なのだろうか。ならば、今の彼の言葉も必然的に罠ということになる。 「ただ、な」 老人の目がギラリと光る。それは何かを企むような濁った目ではなく、正直生まれて初めて見る、アイドルさながらの透き通った眼差し。一片の曇りもない意思を宿した瞳。それが少しづつこちらに近づいてくる。 「お嬢様のことは、私が一番理解しているんだ。分かるか?」 「は?」 「お前たちクソヤクザ共は、しょうもない下心で、お嬢様の好みを理解し気に入られようと、今、正に努力をしている最中。それは無駄だ。余計だ。やめてくれ。私はお嬢様が生まれた時から側にいた。既にお嬢様の好みを知り尽くしている。お嬢様以上に、私はお嬢様を知っている」 「そ、そりゃ凄いな」 気持ち悪い、と少し思った。老人はより興奮をあらわにしながら俺に近づいてくる。俺の腹に手を置き、耳元で囁くように続ける。それはもう、忠告を越えた脅しであった。 「凄いだろう。敵わないだろう。だからいいか、お前“も“余計なことはするんじゃないぞ。お嬢様の機嫌を損ねない選択に心血を注げ。間違ってもお嬢様を喜ばせようなんて気の迷い起こすんじゃないぞ。例えば、お嬢様に好かれようと余計な考えをめぐらせた結果、庶民じみた醤油差しを朝食の場に出すなんて愚策に走るゴミは本来お嬢様の目に映ることすらおこがましい」 大人気ない脅しだ。自分がお嬢の一番でありたいがためにわざわざこんなことまでするのか。 さらに信じられないことに、腹部に違和感を感じ、視線をゆっくりと下に向けると、黒く光る拳銃が突きつけられていた。 「いいな?」 「はい」 返事せざるを得なかった。命より大切なものはない。 しかし、だからといってこのまま引き下がるわけにはいかない。俺は夢を叶えるためにここに来たのだ。組織内の流血ほど無駄なものはないが、仕方がない。 それから一週間が経ったある夜のこと、俺は、名前も知らないその老人を始末した。 <続く>
- 2023/10/31 23:58
- uoon
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- Story #02「朝食に目玉焼きを出すと醤油差しを投げつけるお嬢様」
- <前回までのあらすじ> “俺”は裏社会で名を轟かせる大組織の構成員。決して恵まれたとは言えない生活を送ってきた俺は一発逆転を夢見て裏社会の頂点を目指す。 その近道は、オヤジが溺愛する超絶我儘な一人娘に気に入られること。 兄貴のツテでお嬢の世話役の一人として生きることとなったが、その初日に見た光景はお嬢の朝食である目玉焼きに醤油をかけてブチ切れられる男の姿だった。 <#01はコチラ> ------------------------------------- 走り去っていく男に向けて、お嬢は思いきり醤油差しを投げた。定食屋などで見かける赤いキャップのついた醤油差し。それが地面に横たわり、カーペットにとくとくと醤油を注いでいた。 現実感のない光景を目の前に冷静な自分がいた。本当に目玉焼きに塩をかける人っているんだ、という驚き。さらに目玉焼きに何をかけるか、という議論において「毎日変化をつける」というユニークな発想もまた、目から鱗であった。そして目玉焼きに醤油をかけるよう提言したら一人の大人が組織から追放されたのである。 思い返せば笑い話だが、その朝の緊張感、呼吸一つもタイミングを間違えれば命を落とすような殺気立った空気は今でも忘れられなかった。 「新しい人?」 お嬢が俺の方にちらと目を向ける。震え出しそうな全身を何とか抑えて平静を装う。お嬢の隣で静かに目を瞑り佇む白髪の老人、片眼鏡に燕尾服。いかにも良いところのお家の執事といったいでたち。その老人が口を開く。 「左様でございます。木村の弟分のーー」 「だから名前はいいって。どうせすぐいなくなるんだから」 俺についてお嬢が話したことと言えば、この先一週間、この二言のみであった。初対面だからこそ当然と言えるかもしれないが、それにしても全くもって相手にされていない。そもそも人間としてすら見られていないのだと感じた。 その日の俺の仕事といえば、醤油に塗れたカーペットの洗濯。「部屋住み」としてオヤジの事務所で雑用をしていた頃を思い出す。オヤジも激昂した時、身近なものを投げつける癖があったため、醤油さしなど身近な調味料入れには気を使い、倒れても中身が飛び出ないものをわざわざ用意した記憶がある。 「それくらいはしとけよ」 どこかへ消えた俺の先輩に、少し呆れながらどうすればお嬢に近づけるかを考えた。 そしてその機は突然訪れる。 「お嬢の夜食、今日はお前が作れ」 お嬢の夜食はラーメンと決まっている。女子高生くらいの年齢だと思うが、夜中にカロリーを摂取することに全くもって抵抗がないらしい。問題は、その味。 先の目玉焼きの一件があったようにお嬢は味被りを極端に嫌う。しかしただ味を変えればいいわけではない。塩は良くて、醤油はダメだった。偶然にも、前回のお嬢の夜食は塩ラーメンであった。醤油ラーメンは恐らくNG…。 本当にそうなのだろうか。情報が明らかに1つ足りていない。お嬢はなぜ、あの時醤油を嫌ったのか。味が好みではないのか。 「うーん……」 台所で一人悩んでいると、隅に置いてある高級そうな小瓶が目に入った。西洋のアンティークを思わせる模様が真っ白な陶磁器にあしらわれている。どこからどう見ても高そうでオシャレな一品。中に入っていたのは、塩だった。 正解の見えない焦り、失敗したら人生が終わる緊張感の中、突然見えた光明。正解はこれしかない、そう思った。分かった、分かってしまった。お嬢も所詮は子どもなのだ。 <続く>
- 2023/10/19 0:09
- uoon
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- Story #01「組長にあり得ないほど大事にされるお嬢様」
- 10月の中旬。観測史上もっとも長く続いたという猛暑の日々は唐突に終わりを告げ、その急な変化に町行く人々の服装は追いついていなかった。半袖短パンの青年が、寒そうに腕を組みながら駅へと向かう。そんな肌寒く、小雨の降る日。 「お前、出世したいんだよな」 「え?……はい、そりゃ勿論」 時代は変わった。今や反社会的勢力と呼ばれる俺たちも、街の喫煙スペースに押し込まれ肩身を狭くしてタバコを吸う。 「俺は昔からお前にはなんかあると、期待してたんだ。いや、今でも期待してる。でもお前も感じてるだろ。組織は成熟しちまった。悪く言えば腐っちまった。居座り続ける老人連中、その老人たちが安泰に生きながらえるためだけの理不尽なルールーー」 驚いた。組織への忠誠心は誰よりも厚く、正義感に溢れる兄貴が、いきなり組織をここまで悪く評価し始めたことに。 「変わっちまったんだ。俺が尽くしてた場所が、姿まるまる。俺はな、ずっと思ってたんだよ、お前が組織の頭になったらって」 「俺が頭…?」 「お前は人を見てる。一人一人と向き合える。高橋の一件もお前が不問にしたんだろ?おかしいじゃねえか、規則通りならとっくにエンコ詰めだ。」 「あれは事故ですから」 「それでも今の組織ならそんなことは関係ねえ。こんだけ巨大な組織だ、規則通りにコトを進めておけば、頭つかわなくて一番ラクなんだよ。でもお前はわざわざ上に頭下げて、いろんなところに貸し作って、高橋を守ったんだ」 高橋は何も悪いことをしていなかった。そう、それこそ大昔に起きた事件の何か圧倒的例外を罰するために、無理やり書き加えられた組織のルール。そのルールを侵すこと自体には何の罪もない。そんなルール違反をたまたま犯してしまっただけのこと。 高橋はそんなことで罰される人間ではない。これから組織をより大きくするために必要な人間。そう思った。 「上の連中も、お前だから許したんだ。一目置かれてんだよ。お前の人を見る目は」 規律に厳しい頑固者。そんな兄貴の突然の褒め言葉は、涙が出るほどに嬉しかった。 「だからよ、お前には組織のルールなんかに縛られないで、もっと上を目指してほしいんだ。どうだ?」 「どうだ…と言われましても、今まで通り組織に尽くすまでですよ。それが全うで一番の近道です。そうでしょう?」 「これがあるんだよ、本当の近道が。ハイリスクハイリターン。俺たちは今でも地獄の道を歩む人間、でもそれよりも厳しい修羅の道。一発逆転の魔境が。」 —————————————- 幼い頃の記憶、俺の素足は常に冷たいアスファルトに接していた。 父や母の名前は知らない。その親戚と思われる家で育てられたが、基本的に家の中にいることは禁じられていた。家の前で座り込んでいても怒られるから、町に出て時間を潰すしかなかった。 そんな俺の遊び相手になってくれた人がいた。公園の 2人がけベンチを丸々埋め尽くす巨大な体、額には手のひらより大きい傷跡。そんな見るからに危険な人間に、幼少期の俺は何を思ったか話しかけたのだ。 「おじさん、デカいな」 今思えば、信じられない愚行。そのまま死んでいてもおかしくない態度。しかし後に親子盃を交わすことになる組長、オヤジは大きな声で笑った。 当事のオヤジは既に裏社会を牛耳りあらゆる権力を手中に収めていた。それでも彼が渇望し、しかして恵まれなかったのが“子ども“であった。だから、遊ぶ子どもたちを眺め、少しでも心を満たそうと公園に足繁く通っていたという。しかしその見た目では誰も近寄って来ない。そんな中で声をかけてきた俺が相当に可愛く映ったらしい。公園でオヤジと話す時間は俺にとっても幸福な時間であった。オヤジは到底俺には想像のつかない世界の話をしてくれた。聞いたことのない美食、聞いてもピンとこないが恐らく相当贅沢な娯楽、聞いただけで身が震えるほどのスリル、何もかもがある。 いつからか、それを一度でいいから手にして見たくなった。そうして、中学を卒業したその日に俺はオヤジの下で働くことを志願した。 そんなオヤジに、待望の娘が生まれたのは今から10数年前のことだったか。 「このお嬢がまた大層ワガママでな。まあオヤジが甘やかしに甘やかして育てたことが一番の原因だが。お嬢の機嫌を損ねて組を追放されたヤツがもう三桁って話だ」 「冗談ですよね?」 「そう思うだろ。そんな下らないことで追放していい組員なんざうちにはいねえ。でもこれが事実だ。だからだ、分かるか?」 「何がですか?」 「そのお嬢に気に入られれば、オヤジの信頼も得られるし、組の最重要課題もクリアできる。一番の出世街道なんだよ。」 兄貴は真剣な顔つきで、少し声量を下げて続ける。 「お嬢様の世話役のポストは常に人手不足だ。お前の人を見る目は類まれな才能だと思う。絶対に生き残ることができる。やることは簡単だ。お嬢様が求めているものを察知して提供する。シンプルにご機嫌を取ればいい。どうだ、やってみないか?」 正直な話をすれば、このまま組織で燻っていては何も掴めずどこかで野垂れ死ぬのではないかという不安はあった。だからこそ、兄貴のオファーは俺にとって魅力的だった。 こうして、俺はオヤジの娘、組のお嬢様のご機嫌取りへと異動することになった。 「目玉焼きに醤油……?お仕置き決定ね」 「そんな…!毎日違う味付けをご所望されましたよね?昨日は塩で、明日は醤油にしましょうって」 「言ったっけ?でも今の気分じゃないし。ねえうるさいから、コイツ早く外に出してよ」 「そんな、そんな!!!!!」 シンプルに言えば幼稚、低レベル。衝撃的な光景が、目の前に広がっていた。 <続く>
- 2023/10/16 23:42
- uoon
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- 「うちのブースを見てくれ」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> お初にお目にかかります。初出展、初ボドゲ製作ということで二か月前からエキサイティングな日々を送ってきました。 ようやく、自分が欲しかった、素敵ボドゲができてきました。まだ箱詰めが終わっていないことが不安ではありますが、初のゲムマ、楽しい気持ちが勝っております。 --------------------------------------------- ようやく、余裕ができた。 ゲムマ初出展体験記と題しておきながら、最後の追い上げ、佳境、クライマックス、まさに終盤のことは記事にする余裕がなかった。 退社後はカードをスリーブに入れる作業だったり、それを箱に入れる作業を黙々と進めていた。カードは2つのゲーム合計して90種以上。それが100セットだからざっと1万枚。 10000枚。 最初の100枚をスリーブに入れ終わったとき本当に怖かった。終わる気がしなくて。 ただそれも今日、残すところあと3000枚。めちゃめちゃ残ってるじゃんと思う人もいるだろうか。ゲムマは明日から始まるが、ワイらのサークルは2日目しか出展しない。するとどうだろう、明日丸一日使えるわけだから余裕すぎて笑いが出る。 だからこうして、意気揚々とブログを書くことができる。 少し、前のことを振り返る。 箱が届いた時にはかなりテンションが上がった。カードは納期とコストの関係で名刺印刷。スリーブをつけることで誤魔化しているがやはり見劣りはする。そんななか、お金をかけて作った箱は、“製品感“がある。まとっているオーラが違う。 これは売り物だ。と思った矢先、売り物か…。と不安が生まれる。100個作ってしまった。それが2ゲームだから200個も。 少なく作ればよかったのでは?と思った人は過去のブログを読んで欲しい。50個も100個もあまり製作費用が変わらなかったのだ。 そこで頼れるイラスト担当に相談をした。 「どうにか売りたい。いっぱい売れるためには何ができるだろうか」 しばらくしてでてきたのは抽選箱だった。 「そもそも売り切れるとは思っていない。ならばプレゼントすればいい。抽選会をしよう」 弊サークルでは2作品を扱っている。どちらかを買ってくれた人はもれなく抽選に参加してもらい、当たればもうひとつプレゼント!というもの。望まれているか望まれていないかは別として、お祭り感でブースを盛り上げることはできそうだ。なんかこう、購入するにおいて1つの盛り上がり、楽しみになっていれば幸い。 (また、2種とも予約をしていただいている方は2種購入する前に一度抽選に挑戦いただけます。) さて、そんなこんなでやれる範囲でやれることをやって、いろんなものが完成した。 ブースを飾るためのボードやテーブルクロスなんかも届いた。 できなかったことといえば、製品ページの更新である。 説明書は作っているが、それはあくまで現物のカードがあることを前提に書いているためちょっと分かりづらい。そんなことを考えていたら結局更新できなかった。よくない。明日、なんとかルール説明動画が完成したら更新したい。 そして、今日。イラスト担当と日曜日に向けてチラシを急造したりした。いよいよ、当日を迎える。 もし、当日どこ行こうかなという参考のためこのブログを読んでくれた方がいるのなら、是非見に来るだけ見にきて欲しい。印刷ミスで使えなくなったカードを無料配布とかするので、それだけでも受け取ってもらえたら嬉しい。 明日も、ブログを更新できるくらいには余裕があると、本当に嬉しいな…。
- 2023/5/13 2:18
- uoon
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- 「出展予定製品に関しまして」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> 未だゲーム製作をしているサークルは恐らく少ない。極少数はのように思える。 とはいえそれなりに思い描いていたものをちゃんと形にできそうな雰囲気がでてきて喜んでいた幣サークル。 まさか、こんなことになるとは。 ------------------------------------------------ 背筋が凍る……よりも、もっと非現実的な感覚。 意識が遠のいていく。何から考えるべきか分からなくなる。 次第に、どうしようと、焦る気持ちが襲ってくる。 それと同時に、焦ったところで何も解決しない、という冷静な自分が現れる。 結末は変わらない。すでに賽は投げられている。 幣サークルが初製作したボードゲーム、タイトルを「イキナリクライマックス」という。 パッケージを開けたその時から、いわゆるトレーディングカードゲームをモチーフにしたアニメの、それも最終回のような熱い展開を体験できることをコンセプトにしたゲーム。 “いきなりクライマックスを体感できる”ゲームだ。 つい先日、締め切りに追われながら入稿したパッケージがこれ。 美しいパッケージ。敢えて白と黒でインパクトをつけた素敵なパッケージ。 「Impact」という名前の派手なフォントがタイトルの「IKINARI CRIMAX」を彩る――。 IKINARI CRIMAX 最高点、絶頂を意味するクライマックスの語源はギリシア語でKlimax。はしごを意味する言葉だそうだ。 それが転じて、“CLIMAX”という英語になったのである。 CLIMAX ... だそうだ。幣サークルの入稿済パッケージをみると、 CRIMAX ... と書かれている。 微かに残った、価値のないプライドを守るために言うなら、クライマックスのスペルがCLIMAXであることは当然知っていた。なんなら、入稿用にデータを作っていたときのファイル名はCLIMAXと表記されていたのだ。 それがいつからか、CRIMAXへと変貌していた……。誤植だ。 幣サークルメンバーからはこんなご意見をもらった。 「わざとやってるって言われるほうがまだ説得力ある」 「造語じゃない限り、こんな太いゴシック体恥ずかしくて使えない」 「ブログのネタできたね」 ふむ、一つ思いつくことはあった。 イキナリクライマックスは「台詞を気持ちよく叫ぶ」というところにも魅力がある。だからこそ、 CRY(叫ぶ)+CLIMAX(最高点)=CRIMAX とする造語だと言い張ることはできる。いやなんなら素敵だし最初からそうだった気もしてきた。 これからはそう言い続けるし、説明書にはそういう造語だ、という説明を入れるつもりだ。 まあ、とはいえ。 入稿済のパッケージの裏面を見ると、一部でCLIMAXと正しいスペル表記も確認でき、言い逃れができない状態でもあったため、ここに正直に記録することにした。 続く。 ------------------------------------------------------------------- 幣サークルは予約取り消しは全く問題ありません。 そんな変な単語のゲーム買えるか!という方は特に理由の記載は要らないので予約取り消しのご連絡だけいただければと思います。 とはいえ、CRIMAXはそうした台詞を叫ぶことで楽しむゲームを意味する造語です。(造語になりました。) そういったちょっとした洒落を楽しんでいただけますと幸いです。 -------------------------------------------------------------------
- 2023/4/30 0:04
- uoon
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- 「順調すぎて笑う」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> 初出展、初ボドゲ製作。でも製作開始時期とか印刷所にお願いする時期とか知らなくて気づいたらセッパ詰まってます!みたいな話をしていたのがもう遥か昔のことのよう。完成が見えてきている。どうか、期待してお待ちいただきたい。 そしてこれをたまたま読んでいただいたあなたは、uoonというサークルが日曜日に出るんだって。と知り合い(ゲムマに行く行かない問わず)1人に伝えてほしい。広報をする時間が本当にない。 ————————————————— テーブルを装飾するためのポスターなどを入稿した。 当然時間があればそりゃもうしわひとつ付けずに持ち帰りたくなるような(自分が)ポスターをデザインしたかったのだが、時間がない。とはいえ、パッケージができているため本当に苦労せず入稿することができた。 これまで助けた人たちがラスボス手前で主人公を助けに駆けつけるような。そんな終盤ににかけての大盛り上がりを心の奥底で噛み締めながら、「いかがですか、やってみせましたよ。」この短期間で。とイラスト担当に見せてみる。 「細かい話なんだけどここは〜」 これはあくまで現実。いつも通り、安定した修正案をいただく。実に冷静であり、的を射てる。ちょっとしたおふざけも見逃さない。 そんな頼れるイラスト担当の話をしよう。 今週に全てを入稿しなければGWがあるから全て間に合わない。そんな話を日曜にしたからか、イラスト担当はしっかりと着々とイラストを上げてくれている。ここで弊サークルのゲームである「定時なんで帰ります。」に登場する魅力的なキャラをお見せする。 素敵。 しかし、ワイは知っていた。 別にGW前に、金曜日に入稿する必要などないことを。すでに印刷所がGWも変わらずやってますという声明を出していることを。とはいえ、黙っているのは何故だろうか。特に理由がなくて本当に怖くなった。イラスト担当はこのブログを読んで知るのだろうか。本当にすまない。とはいえ、金曜までにイラストは揃っていないとそこそこ大変な目に合うのは事実である。 しかしながら、思ったより全てがうまくいっている。 説明書作りに手を出していないことを除いては。 同じことを、数日前のブログでも言っている気がする。此の期に及んで現実逃避をキメることが本当に正しいことなのか。ひたすらに自分を追い詰めているのではないか。不安をよそにワイは今日も寝るーー。 続く。
- 2023/4/27 23:57
- uoon
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- 「1000円は高いか、安いか。」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> 初参加、初ボドゲ製作をするサークルuoon(うおおん)と申します。2つのゲームを今まさに製作中なわけですが、どうにもこだわりというもの、そして日々の労働との両立でゲムマまであと20日となる今もしこしこと製作を続けています。 --------------------------------------------------- 製品ページを日曜日に公開した。 というのもゲームマーケットが新しい商品紹介ページをオープンするということで、このビッグウェーブに乗らない手はない。なんとしてもそこに掲載しよう。という意図があった。 しかし、紹介文を考えることも大変である。説明書を作っていないので特に難しい。とりあえずそこら辺は後ほど更新します。としてパッケージ画像などを載せてみた。 壁は値段である。 いくらで、提供するべきなんだろうか。 イラスト担当は言った。「1000円以上だ」と。 以前にこんな表をブログに載せた。 項目 費用(だいたい) ゲムマ出展料(一般試遊なし、入場証1枚追加) 13000円 カード印刷費(100枚×60種+説明書)×2ゲーム分 64000円 スリーブ 20000円 パッケージ(100個×2ゲーム分) 80000円 諸経費 10000円 人件費 0円 計、187000円(1個当たり原価:935円) これに今は当日の机を装飾するので10000円がかかっており、 1個あたり原価はほぼ1000円となっている。だからこそ1000円以上だ。というのだ。とても正しい判断だと思う。 まあ、1000円で売れるならそれ以上に嬉しいことはない。 しかし本当に買ってもらえるんだろうか。それだけが不安である。 弊サークルの目的は売上を出すことではない。多くの人に遊んでもらうことだ。 身を削って安く提供するべきではないんだろうか…… そうは考えるが、しがないサラリーマンとして赤字を少しでも抑えたい。 結論としては1000円で発売することにした。 理由は明確である。イラスト担当が1000円でもいいんじゃないのか。と言ったからである。1000円で売れるならワイのお財布にはとても優しい。 とはいえ、原価は割っている。上の表を見ると単価900円代に見えるが、概算でありもっとお金がかかっている。 し、 売れなければ大赤字である。 次の作品も作りたい。そう考えるとたくさん売りたい。 広報という壁が高く、高くそびえたった。 当日、少し寂しげに暇そうにするuoonブースが、今は見える。 続く。 ------------------------------------------------------- (人を信じられない、という余談) ブログ更新をサボった数日前からというもの、イラスト担当からブログを更新しろ。という圧が凄い。そして彼はかかさず更新したものに対して「面白かったです」とだけ感想を残す。やり手のプロデューサーか何かなんだろうか。まともな感想がホシイところである。 しかし、きっと、こうして感想がホシイなどと言うと「今日のは〇〇で微妙だった」などと落としておいて、翌日上げたブログに対して猫に餌をやるように「面白かったです。」とだけ感想を残すに違いない。人は誰も信用ができないのだ。 ああ、きっと、今日のブログは事実が並んでいるだけで読む価値がなかった。そんな感想を言われるのだ。(そして、こう書いたからこそ「そんなことはない」などと善人は感想を言うに違いない。) ------------------------------------------------------
- 2023/4/25 23:56
- uoon
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- 「ゲーム製作に終わりはない」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> ゲムマ初出展、初ボードゲーム製作。 もうちょっと、作り始めるの遅いよ!そんな声も聞こえる中、ワクワクするゲーム製作ライフが始まった。 しばらく色々進めてはいたもののブログ更新が停滞。 イラスト担当から「ブログ、更新しないんですか?」と丁寧な催促、圧を感じる日々を送っている。 ---------------------------------------------------------------- 目覚まし時計が鳴る。 確か、明日までに必要な企画書があったはず。うーん。とりあえず布団の中で構成を考えよう……思いついたら布団から出れば……。 目覚まし時計が鳴る。 えーっと、まずなんの企画書だったっけ……、えーっと、えーっと。 目覚まし時計が鳴る。 ようやく、目が開く。 「今日日曜日だし、明日締め切りの企画書なんてないわ」 いうほど働いているかと言われれば、世の大人たちはもっと働いているだろう。ワイは仕事の夢にうなされていいほどは働いていない。とはいえ、自分はここら辺が忙しさの限界なんだろうなと。自身のキャパの狭さに少し悲しい気持ちになる。 そんなちょっと怖い目覚めをした昨日の話。 一週間後に控えるゴールデンウィーク。その大連休が明けた翌週はいよいよゲームマーケット2023春の本番である。 2つのゲームを出そうと考えている弊サークルの進捗といえば ————————————————————————— 下記要約:やることがいっぱい。ということ。 ————————————————————————— [1つ目のゲーム:イキナリクライマックス] ・ゲームシステムは完成 ・カードデザインは完成 ・フレーバーテキストがまだ未完成 ・入稿データ作成など、もちろん手をつけていない。 →パッケージの入稿は済んでいるが、肝心のゲーム部分がまだ印刷会社に発注できていないのだ。もちろん説明書もまだできていない。 [2つ目のゲーム:定時なんで帰ります] ・ゲームシステムが未完成。というか試作品のテストプレイすらしていない。 ・カードデザインは表面のラフは完成。裏面は全く。 ・フレーバーテキストも当然未完成。 ・入稿データ作成など、もちろん手をつけていない。 →こちらもパッケージだけができている。 ————————————————————————— イラスト担当のお嫁さんは、 「もう(ゲムマ)目の前だけど大丈夫なの?」 と純粋な目で聞いてきたという。 こちらが聞きたい。このスケジュールで大丈夫なのか。 そろそろ改めて、焦る必要が出てきたらしい。 というわけで日曜日はテストプレイ用のカードを印刷し、イラスト担当の家に向かった。 上記では山ほどタスクがあるように見せてみたが、この日入稿データを作ることと、説明書を作ること以外の作業はほとんど終わった。仕事と違ってやる気があるので作業は早く進む。テストプレイなんかもした。 「………、……。」 イラスト担当が何かを言っている。 「………………。…………………。」 どうにも耳に入ってこない。 気がつくと、目の前には謎のリストが出来上がっていた。 ポスター、とかポスター立て、とか、POPだとか、名刺だとか、お釣り入れだとかなんとか。そんな言葉が並んでいる。 当日のテーブルの装飾か……… 弊サークルは広報が満足にできていない。キャパ不足だからだ。こんなブログを長々書いてるくらいならTwitterで宣伝してきたらどうかという話は一旦受け付けない。そのため当日の見栄えというのは大事だ、と思っている。 だからこそ、朦朧とする頭でイラスト担当が出してくれる様々な見栄えの良い提案を頷いて聞いていたら予算は簡単に1万円に届いた。 高いなあ。ただでさえ製作物を作るための費用も高いのに。宣伝だけにそんなお金が……。まあでも人手不足をお金で解決できるのであればそれは良いことなのかもしれない。なんにせよ、当日掲載するポスターやテーブルクロス的なものの入稿ももうそろそろしないと行けないということだ。今日ちゃんと計画を立てれてよかった。 そうして、今週のワイのタスクは膨れ上がった。 各種ゲームの入稿データ作成、ポスターデータ作成、説明書データ作成、名刺データ作成……………………。 帰宅して途方に暮れながら、ゲームマーケットの製品ページにポチポチと弊サークルの商品情報を入力しているとイラスト担当からLINEで「説明書の見本です」と写真が一枚。 Oink Gamesさんの説明書が添付されていた。 んなもん作れるかよ。 続く。 ------------------------------------------------------------------------------ 製品ページを公開しました。こんなスケジュール状況なので詳細載せられておりませんが、一応予約ができます。しなくても多分売れ残るものなのでもし買いたいなと思ったかたはみなさま購入できるとは思いますが、まあ……。 ・イキナリクライマックス(https://gamemarket.jp/game/181145) ・定時なんで帰ります。(https://gamemarket.jp/game/181148) (売れて欲しいので一応予約できるようにはしましたが、うーん。現物見たりとかルールとかちゃんと見て判断してもらった方がみんな幸せになるのかなとは、思います。)
- 2023/4/24 22:40
- uoon
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- 「ブログの中でブログを書くことについて言及したくなかった。」@ゲムマ初出展体験記
- <昨日までのあらすじ> 製作において最も締め切りがシビアであったパッケージの入稿を無事、2ゲーム分済ませ一旦締め切りから解放されたワイ。しかし全く安心はしていられない。まだイラスト担当にイラストを発注できていないのである。そのためにはゲームのルールやカードのデザインを完成させなければいけないのだが…。 -------------------------------------- 「このブログは、uoonの視点でゲーム製作の過程を描くことに魅力がある」 そうイラスト担当が熱弁していたのを覚えている。 「だからお前の下らない思い出話とか、製作に関係のない話はあまり面白くなかった」 そんなことを言われたのもしっかりと覚えている。 しかし、今ワイの日常はボードゲーム製作を中心に動いている。一日中仕事をせねばならず、一切手を動かせなかった日もボドゲのことを常に考えていると言って過言ではない。だからすべてはボドゲ製作体験記なのだ。 そう言い訳して、書きたいことを書こうと思う。 ブログの更新は大切だ。なぜかと言えばゲームマーケットにボドゲを求めて来場する人の中に、一定数ブログを見て購買判断を行っている人がいるという情報を聞いたからだ。 その人がたまたま今日、ブログ一覧を眺めたとき、たまたま幣サークルのアイコンが目に留まって、クリックしたところこのサークルは何か面白そうだぞ。と思ってくれたらこんなにうれしいことはない。 「だからこそ毎日更新すべきなのだ――」(by ワイの心の中のイラスト担当) とは言えブログの更新が製作の一番の邪魔でもある。 特に、画像だ。 製作途中の画像をソフトから書きだすという行為。そしてワイは管理が下手なのでそれに名前を付けて特定のフォルダに保存して……そういうことに本当時間がかかってしまう。 とは言え、見せたいのはやっぱり"モノ"になっている画像データだ。決してこんな駄文ではない。 それに、コイツまだ完成しないのかよ、やる気あるのか?と、ゲムマ玄人の皆様に思われたくもない。むしろやる気しかない。 この先の話は、記録として残しておく。 次に自分がこうしたブログコンテンツを書くときのために。 今まさに、本当に、真の意味で徒然なるままに書きたいことを書いているが、それでもなお、ブログの起承転結、オチをどうしようかと考えている自分がいる。これが特に頭のリソースを使っている。今業務で作っている企画書と同じくらい頭を使っている感覚がある。 でもオチなかったら変な感じになって、「なんだこのサークル」と思われるよ。と強く思っている。しかしだ未来のワイよ。ワイは今、このままブログを書き終えようと思っている。これが今のワイの限界だ。 続く。
- 2023/4/20 0:40
- uoon