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ボドゲ制作が生んだ妖怪「ゴミ屋敷作り」
2024/10/20 23:57
ブログ

ゲームマーケットに出展している多くのサークルが丁合(ちょうあい)というものを体験している。

体験しているというか、おそらくその苦行に耐え苦しんでいる。



丁合とは、カードを順番に取って箱に詰めるといった製品を作る作業のこと。基本的に印刷所からはA~Dのカードがあったとするなら、Aの100枚の束、Bの100枚の束といった感じで送られてくるわけだ。(当然ながらお金をかければこの丁合作業も依頼をすることはできる)



しかしとても高い。計算するとまあ順当な人件費だなとも思うのだが、「(自分が頑張れば)無料になるんだよな」と思ってしまうとそれはもう法外に高く感じてしまうものである。



結果的に泣きながら丁合作業をするのだが。





それは私たちのサークルも例外ではなく。実は新作「ナベブギョー」は凄く無理して印刷会社様に全てを依頼している。

しかし、旧作である「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」というゲームは丁合を自分たちでおこなう必要があった。





しかもこれがまた面倒で。趣味でこだわりを発揮した結果





①カードをまとめる帯をオリジナルで作る。





②箱をおしゃんな帯で巻いてる。

③しかも、昔は↑の帯が箱をパカパカさせないようにする役割を持っていたはずなのに、

 モビロンバンド(箱を止める輪ゴムの上位版みたいなやつ)もつけてる。



 



……カードを箱に詰めるだけなはずなのに、なんかやることが多い。





新作の入稿(印刷所にこれ印刷してください!ってお願いする作業)に追われる中、昔の作品は印刷用のデータが当然完成しているため、どんどん送られてくる。

カードが届いて、箱が届いて、帯が届いて、説明書が届いて…。

気がつくと、1Kの小さな部屋の廊下は段ボールで埋まっていた。



まず玄関に大きな段ボールが控えているため、家から出るときも帰るときも、満員電車から降りるかのごとく、体を横にして進まなければいけない。

玄関を抜けた先も廊下の横幅の8割ほどが段ボールで埋まっているためジャンプで越えたり、やはり体を横にして満員電車ポーズを取る必要があった。

廊下に併設されたキッチンは当然使用ができなくなり、(元々時々しかやる気は起きてないが)自炊なんてものは当然しない。

なんなら、製品が汚れちゃうから。という大義名分を振りかざして堂々と外食を楽しんでいた。



恐ろしいのはこの状況が生まれてから2週間後のある日のことだった。

段ボールで埋め尽くされた廊下には完全に慣れ、電気がついていない暗闇でも段ボールを避けて進めるようになっていた。

満員電車ポーズも板についてなんの苦も感じない。





慣れた。





完全に慣れてしまった。





脳裏によみがえるのは幼い頃の記憶。

テレビに映るゴミ屋敷の住人は、「足の踏み場もないですねぇ」と驚いたリアクションを取る芸人を無感情な眼差しで見ていた。

今なら気持ちが分かる。



足の踏み場もないことに、何の感情もないのだ。

それが当然であり、なんの苦痛も感じないのだから。





「ああ、こうやってゴミ屋敷ってできるんだ」

と、本当に毎日満員電車に乗るサラリーマンと同じように、無感情で家を出る自分を俯瞰して、思った。



あれから数日。

uoonメンバーに丁合の一部(大多数)をお願いし、家から段ボールが一掃された。自分が担当する分はその日のうちに丁合を終わらせた。



廊下が、まっすぐになった。

SASUKEみたいな廊下はなくなった。

それだけで家が広く感じる。

使えなかったキッチンが役割を取り戻している。

レシピを見て料理なんてしたことないのに、リュウジのバズレシピから一品何か作ってやろうかと、どこに眠っていたかも分からない自炊魂までが燃えだしていた。

人生が、明るくなった。そんな瞬間だった。





<余談>

家に入るとき、玄関をくぐる体が自然と横向きになる癖が抜けないことは、誰にも言わずにおこう。そう思った。



 



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そんなこだわりが詰まった一品



「からあげにレモンをかけるとあり得ないほどキレるお嬢様」はM19 uoon(うおおん)ブースにて、土曜、日曜両日販売しております!

基本的にどんな人ともおしゃべりが上手じゃなくても、良い感じに仲良くなれるものなので、持っておいて損がありません!

https://gamemarket.jp/game/182195