ジブセイルゲームズ @jibsail_games
ジブセイルゲームズはウォーゲームを扱う同人レーベルです。「椅子多め」の試遊卓併設ブースでお待ちしています。【2020秋ラインアップ】【新作】「Operations Research for COVID-19~図上演習 新型コロナウイルス~」感染対策本部幹事として「感染による死」「経済による死」の最小化を目指すソロ用Operations Research! 【2020春ラインアップ】「遠すぎた東大─神田解放区闘争-」東大安田講堂事件が起きたその日、神田地区を不法占拠し東大本郷キャンパスを目指して進撃する過激派とそれを阻止して神田解放区の奪還を目指す機動隊との戦いを机上に再現するボードウォーゲーム!
ブログ一覧
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- 「東大紛争 1968-1969」通販告知とエラッタ&明確化
- ゲームマーケット2018春で会場の奥地にあるジブセイルゲームズのブースまでお運びいただきました皆さん、そして、頒布品を試遊していただきました皆さん、購入していただきました皆さん、本当にありがとうございました。 両日参加の抽選に外れ来場者がガクッと減る“恐怖の日曜日”の出展となりましたが、おかげさまで「頒布三桁」に達することができました。 新作「東大紛争 1968-1969」につきましては、現在 ・ボードウォーク岡山店さん ・小さなウォーゲーム屋さん で取り扱い中です。(高額転売品を購入する必要はありませんからねー) なお、サポートブログにエラッタとルール明確化を用意しました。 誤植や説明不足ですみません! ・ジブセイルゲームズ・サポートブログ: 「東大紛争 1968-1969」ルールエラッタ&明確化 実際にプレイされた皆さんからのプレイレポートもブログやnoteで見かけるようになりました。「どんな内容なのかな?」と関心ありましたら次のリンクからご参考ください。 ・閑人工房:東大紛争 : GGG 2018/05/13 ・こらむ紗水式:ウォーゲーム「東大紛争」から見た、あの日の景色 ジブセイルゲームズの次回イベント参加は「ゲームマーケット2018秋」の予定です。 参戦できるのは両日か土曜日か日曜日か(もしくは抽選全滅か)! それまでみなさま、ごきげんようー。
- 2018/5/17 3:33
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- 東大紛争頒布価格! 電子決済! そしてブースは辺境の地!
- うあああああ!(今回も)こんな時間だー! ゲームマーケット2018春“恐怖”の2日目、みんなで楽しんで盛り上がりましょう。 この期に及んで、告知事項山盛りです。 ●価格表 今回ジブセイルゲームズで扱う頒布品の価格が次の通りです。 ・【新作】東大紛争 1968-1969 3000円 ・満佐須計 2500円 ・“海運級”太平洋戦争 3000円 ・太平洋の土下座 2000円 ・オリジナルトートバック 1000円 ●新作以外のラインアップ ・「“海運級”太平洋戦争」は輸送船を“並べて重ねる”補給システムと予定順守!のプレッシャーが特徴の戦略級ウォーゲーム。“午後のひととき”で開戦から終戦まで体験できます。 ・「太平洋の土下座」は日米それぞれの海軍と陸軍が国家の存亡ではなく己の組織のメンツのために戦いを繰り広げるという4人プレイの戦略級ウォーゲーム。「頼む!お前の第17軍を海軍に貸してくれ!」と土下座して頼む悔しさを体験できます。 ・「満佐須計」は、宮廷女房装束「五衣唐衣裳」で内側に着る「五衣と単衣」の色合わせを当時の季節に合わせた作法に則って競うカードゲーム。当時の作法を今に伝える文献「満佐須計装束抄」に記された「襲色目」(かさねいろめ)を体験できます。 ●クレジットカード使えます! クレジットカードは「VISA」「MasterCard」「American Express」が使えます。ただしリボ払いまたは分割払いは利用できません。 クレジットカード利用を希望される場合は、お支払い前にスタッフにお知らせください。クレジットカードでは、「Square」リーダーに差し込んで通信した後、画面にサインをしていただきます。お支払い後にレシートをお渡しします。 なお、当日会場内における電波状況と機材の状況によっては、一時的に取り扱いを中止いたしますのでご了承ください。 ●ブース番号はi11で「三本煙突ジブセイル!」 ジブセイルゲームズのブースはi11で。場所は……、 3カ所あるいずれの入り口からも、ずっとずっとずっと奥の奥の奥にある「ゴミ箱とトイレ」に近い、会場で一番の「辺境の地」にあります。ここまでたどり着いたらさぞかしお疲れでしょう。試遊卓併設の「椅子多め」でお待ちしておりますので、ご休憩もかねてぜひお立ち寄りください。 【恒例】のプレゼント企画「六出ろチャレンジ」もやっています。 では、「来場者ががくっと減る」という恐怖のゲームマーケット第二日目、皆さんと卓を囲んで楽しめますように。
- 2018/5/6 4:42
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- 「東大紛争 1968-1969」COINゲームの進め方は意外とシンプル
- 「東大紛争 1968-1969」のベースとなった米GTMの「COIN」シリーズの特徴として、「複数の勢力がそれぞれ異なる勝利条件を目指す」「それぞれの勢力が実行できる行動の内容が異なる」ことを紹介しました。そんな異なる勢力の利害関係が複雑に絡み合う非対称紛争を再現するCOINシリーズですが、ゲームの進め方は意外とシンプルです。 このゲームの進め方をシンプルにしてくれるCOINシリーズのもう1つの重要な要素「アクションカード」と「行動優先権」について紹介しましょう。 COINシリーズでは扱うテーマに沿ったイベントや時代の区切りを再現する「アクションカード」を用います。カード開始時に山札としてすべてを伏せて積み上げているアクションカードから一番上のカードを表にしてこれを「第1カード」とし、次の山札も表にしてこれを「第2カード」とします。プレーヤーは第1カードの内容に従ってゲームを進めますが、次に使う第2カードの内容も確認した上で作戦を練って行動を決断することになるのです。 さらに、カードには「どの勢力が先に行動できるのか」を定めた「行動優先権」が記載してあります。 ある局面で第1カードと第2カードが次のように並んでいたとしましょう。 [caption id="attachment_97041" align="alignnone" width="212"] 第1カード「11・1佐々淳行警備第一課長就任」[/caption] [caption id="attachment_97042" align="alignleft" width="213"] 第2カード「1・10全学集会にて「10項目確認書」締結[/caption] 第1カードの行動優先権は「民青・あの政党>警察>全共闘>大学・文部省」の順番です。第1カードには警察勢力にとって実行したいイベントが記載してあります。第2カードの行動優先権は「全共闘>警察>民青・あの政党>大学・文部省」の順番でイベントには全共闘にとっては不利なので他の勢力には実施させたくない、民青・あの政党にとっては実施したい内容が指定されています。 さて、第1カードで最初に行動できる民青・あの政党ですが、第1カードのイベントを警察に実施させたくないけれど第2カードのイベントを自分で実施したい。ここで警察に第1カードのイベントを実施させないように、「第1勢力=コマンドのみ」を選ぶと警察はイベントが実行できなくなります。 しかし、民青・あの政党としては第2カードのイベントも実施したい。第1カードで行動すると次のカードでは「行動済み勢力」となってアクションを行動できなくなるのです(イベントの指示でイベントを実行すれば次のカードも行動できる場合もある)。次のカードで行動するためには「パス」をする選択もあり得ます。とはいえ、次に行動できる警察勢力がここでイベントを実行すると、イベントの指示で次のカードも行動できます。そうなると第2カードでは民青・あの政党より警察が先に行動できるため、イベントを実施できる可能性はかなり低いと考えるのが妥当でしょう。ならば、警察に第1カードのイベントを実施させないために“あえて”第2カードのイベントを捨てて第1カードで行動する……。 以上のように、それぞれの勢力は作戦を立てながら1枚のカードにつき2つの勢力が行動を実施したら(またはパスなどで行動できる勢力がいなくなる)、第2カードを第1カードに移し、山札の一番上のカードを表にして新しい第2カードとして同じ手順を繰り返します。 第1カードと第2カードを確認する>2つの勢力が行動を実施する>第1カードと第2カードを更新する。COINシリーズはこの繰り返しだけ。実施する行動もそれぞれの勢力で用意している「4つのコマンドと3つの特別能力」から選ぶだけ。手順としては分かりやすいシンプルな構造です。しかし、プレーヤーが考える作戦は上記で紹介したように複雑な利害関係を考慮した奥深い思考が求められます。 「これまでウォーゲームはやったことなくて」という皆さんも、プレイしやすく思考は奥深いCOINシステムを採用したこのウォーゲームで「東大紛争」における各勢力の複雑な利害関係を体感していただければ、と思います。
- 2018/5/6 4:07
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- 「東大紛争 1968-1969」で各勢力が使えるコマンドと“えげつない”特別能力の全て
- 「東大紛争 1968-1969」のベースとなった米GTMの「COIN」シリーズの特徴として、前回「複数の勢力が登場して、それぞれ異なる勝利条件を目指して複雑に絡み合ってゲームが展開する」ことを紹介しましたが、COINシリーズの特徴、というか、根幹のシステムは他にもあります。その1つが「それぞれの勢力が実行できる行動の内容が異なる」ことです。 とはいえ勢力で共通する部分もあって、COINシリーズに登場する勢力は「4種類のコマンド」と「3種類の特別能力」をもって、状況に合わせてコマンドや特別能力を選択して実行します。4種類のコマンドも基本的には「移動」「攻撃」「(増援する駒の)配置」「(拠点となる駒の)設置」で、勢力の特性に合わせた付加能力が用意されます。ただし特別能力は勢力ごとに異なります。ルール上、特別能力を実行する機会は限られますが、それだけに大きな影響をもつ能力です。特別能力をいかに使うかいつ使うのかがCOINシリーズでの重要な決断の1つといえます。 東大紛争 1968-1969に登場するそれぞれの勢力が持つコマンドと特別能力をここで紹介しましょう。 「警察」 コマンド:移動&捜査 公安駒は移動した先のエリアで「潜伏面」の民青駒と全共闘駒を「捜査」で探し出して「活動面」にします(活動面にしないと攻撃できない)。このコマンドで機動隊駒はい移動できません。 コマンド:攻撃 公安駒と機動隊駒で同じエリアにいる活動面の民青駒、共産党駒、組合駒など反体制駒を決められたレートに従って除去します。 コマンド:(増援の)配置 投入した資金に応じた数の公安駒、機動隊駒を増援として配置します。 コマンド:転向者ボックス駒除去 全共闘にオルグされて転向した内通者を…… 特別能力:一斉捜査 公安駒がいるエリアで潜伏面の駒を全て活動面にしてしまうスペシャルな捜査 特別能力:機動隊移動 東大紛争唯一の“正規軍”を動かせます。しかし東京大学エリアには移動できないというね……。 特別能力:一斉検挙 公安がいるエリアで活動面の民青や全共闘を大量除去できるチャンス。でもアジトや政治駒には手が出せず東京退学エリアでは実施できません。 「大学・文部省」 コマンド:移動 当局職員駒を移動できます。 コマンド・攻撃 当局の政治的圧力で不穏分子を解散させる、みたいな攻撃です。 コマンド・配置 当局の政治的圧力が増してくる、みたいな増援です。 コマンド・教授会駒設置 大学・文部省の意向に沿った教授会を東京大学エリアの学部ボックスに設置します。大学・文部省勢力で最も重要なコマンドの1つです。 特別能力:内部監査 全共闘にオルグされた当局職員を摘発除去します。 特別能力:機動隊駒移動 東京大学エリアに機動隊駒を移動できる唯一の方法です 特別能力:公安駒移動 東京大学エリアに公安駒を移動します。大量に動員すると学内や世論の反発を受けるかも。 「民青・あの政党」 コマンド:移動&支持向上 民青駒を移動させたエリアで支持レベルを反体制側にシフトさせることが可能です。 コマンド:攻撃 民青駒で体制側駒を攻撃します。攻撃すると身元がばれて検挙されやすくなるのが悩むところ コマンド:配置 民青駒を増援としてあの政党本部に配置します。 コマンド:政治駒設置 政治駒を東京大学エリアの学部ボックスに設置してあの政党の管理下に置きます。民青・あの政党勢力が勝利するために重要な行動の1つです。 特別能力:組合駒動員 何事も数で押し切れる「組合駒」を動員できますが、ゲームがある程度進まないと実施できません。 特別能力:組合駒移動 何事も数で押し切れる「組合駒」を移動できますが、ゲームがさらに進まないと実施できません。 特別能力:全共闘駒攻撃 民青戦闘部隊「あかつき行動隊」で何かと邪魔な全共闘駒を攻撃します。 「全共闘」 コマンド:移動 全共闘駒を移動できます。 コマンド:攻撃 体制側駒を攻撃します。攻撃すると身元がばれて検挙されやすくなるのは民青駒と同じです。 コマンド:配置 エリアに全共闘駒を増援で配置できます。アジトのあるエリアには大目に配置が可能です(ただし東京大学エリア以外)。 コマンド:アジト駒設置 全共闘は設置したアジト駒の数が勝利に直結します。最も重要なコマンドです。 特別能力:資金調達 カンパと称して街から資金を集めます。反体制側の支持レベルが下がりますので、民青・あの政党勢力にとって当然「全共闘憎し!」というね。 特別能力:オルグ 他の勢力をオルグして自分たちに転向させてしまえば、その駒の数だけ資金を得ることに。オルグ=金づる 特別能力:民青駒攻撃 やられる前にやれ!ということでキャンパスに内ゲバの嵐が吹き荒れるー!
- 2018/5/5 2:09
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- RT1645件!いいね2019件! Twitterで最大級の反共いや反響の「東大紛争 1968-1969」はこんなウォーゲーム!
- RT1645件、いいね2019件(2018年5月3日時点)とハッシュタグ「#ゲムマ2018春」の投稿で最大級の反共いや反響をいただいた新作「東大紛争 1968-1969」は、米GMTが出版している「COIN」シリーズをベースにしたボートウォーゲームです。 COINシリーズではアフガニスタン紛争やベトナム戦争、コロンビアの麻薬戦争などなど、正規軍とテロリストや犯罪組織などが衝突する「非対称戦」を再現するゲームデザインとして高い評価を得ています。日本では、このシステムを幕末の京都に適応した「幕末京都騒乱」(ゲームジャーナル61号付録。デザイナーは近藤友樹氏)が出版されています。 COINシリーズのゲームデザインで特徴的なのが、利害関係が複雑に絡み合った複数の勢力が登場し、それぞれ「異なる勝利条件」を目指して試合を進める「仕掛け」です。一応、複数の勢力は「敵」と「味方」に分かれて、味方同士協力していくかと思いきや、最終局面が近づくと自分だけが勝利するために、それまで協力してきた味方の勢力を見捨てるor邪魔をして自分だけが勝利を目指ざす、という展開がCOINシリーズの興味深いところです。 東大紛争 1968-1969では、体制側として「警察」「大学・文部省」、反体制側として「民青・あの政党」「全共闘」が登場します。以下にそれぞれの勢力が目指す勝利条件を紹介しましょう。 「警察」勢力 ・勝利条件「全てのエリアを支配すること」 東大紛争1968-1969では、東京大学や神田、神保町など地域を示す「エリア」を6つ用意しています。警察勢力はこの6つあるエリア全ての支配が勝利条件となります。エリアを支配するには「体制側」の駒が「反体制側」の駒“より”多くなければなりません。そこで、大学・文部省勢力と協力しつつ全てのエリアの支配を目指すことになるのですが……。 「大学・文部省」勢力 ・勝利条件「エリアポイント×支持レベルで得られるVPを12VP以上にすること」かつ「学部ボックス」に置いた駒が最も多いこと」 先ほど紹介した6つのエリアにはそれぞれ「エリアポイント」を設定しています。紛争で大きな影響があった神保町エリアはエリアポイントが2。その他のエリアは1。 ただし、東京大学エリアは特別です。東京大学エリアには「安田講堂」「医学部薬学部」「理学部工学部」など名付けた6個の「学部ボックス」がありまして、自勢力の駒を置いた学部ボックスの数がその勢力にとってのエリアポイントになります。大学・文部省勢力は学部ボックスに「教授会」駒を置けますが、「安田講堂」「医学部薬学部」「理学部工学部」に教授会駒を置いたら大学・文部省勢力にとって東京大学エリアのエリアポイントは「3」ということになるのです。 この他にも、エリアにはそれぞれ「支持レベル」という値を設けています。支持レベルは体制側が支配しているエリアに対する政治的な働きかけ、もしくは、世論や議会の反発などによって「体制側支持レベル2」「体制側支持レベル1」「「中立」「反体制側支持レベル1」「反体制側支持レベル2」と変動します。 こうしてエリアごとに決まるエリアポイントと支持レベルをかけた値が「VP」で、全てのエリアで得る合計VPが12点以上になり、かつ、学部ボックスに置いた駒が最も多ければ大学・文部省勢力は勝ちとなります。6個ある全ての学部ボックスに教授会駒を置き、東京大学エリアの支持レベルを「+2」にすれば、それだけで勝利できますが、なかなかそういうわけにもいかず、警察に協力してもらって他に体制側が支配するエリアを増やしてもらって支持レベルを上げるか、学生と世論の反発を覚悟で「機動隊駒」を大学・文部省プレーヤーが東京大学エリアに移動(機動隊駒を東京大学エリアに移動できるのは大学・文部省プレーヤーだけ)して東京大学エリアだけで勝利を目指すかの判断が肝要となります。 「民青・あの政党」勢力 ・勝利条件「エリアポイント×支持レベルで得られるVPを12VP以上にすること」かつ「学部ボックス」に置いた駒が最も多いこと」 大学・文部省プレーヤーと同じです。ただし、民青・あの政党がVPを得るのは支持レベルが「反体制側」にシフトしているエリアから。そのためには体制側の駒“以上”に反体制側の駒を置いてエリアを反体制支配にして支持レベルを上げるようにしなければなりません。なので、同じ反体制側の全共闘と協力して……、と思ったら大間違いなのです! 「全共闘勢力 ・勝利条件「アジト駒を6個設置する」かつ「学部ボックス」に置いた駒が最も多いこと」 全共闘の駒が除去されても除去されても、活動の拠点となるアジト駒を6つ設置できれば勝利! ただ、どこでもいいというわけではなく、学部ボックスに設置した駒数が他の勢力より多くなければなりません。あと、とにかく全共闘はお金に困ることが多いので、ルール上、街で騒ぎを起こしてカンパと称した資金集めをするのですが、そうなると支持レベルが体制側にシフトしていくので、民青から恨まれて内ゲバが必至という展開に……。
- 2018/5/4 0:04
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- 【6日I11】「三本煙突ジブセイル」春の新作は「東大紛争」
- 同人ボードウォーゲームレーベルのジブセイルゲームズは、ゲームマーケット2018春に参戦します! 出展日は6日(日曜)! ブースは【I11】! 「三本煙突ジブセイル」と覚えてね! 今回のラインアップはこちら。 【新作!】「東大紛争 1968-1969 闘争50年目の総括」 今からちょうど50年前に起きた東京大学を巡る戦いを「警察」「大学と文部省」「民青とあの政党」「全共闘」それぞれの立場から、複雑に絡み合う利害を体感できるボードウォーゲーム! 「満佐須計」 平安女子のカラーコーディネートを当時のお作法「襲色目」を記した文献「満佐須計装束抄」から史実に再現して楽しむ歴史カードゲーム! 「“海運級”太平洋戦争」 衝撃のゲムマデビュー完売から1年。輸送船による海運と米国議会と世論の厚り力に注目したユニークな戦略級太平洋戦争ウォーゲーム! 「太平洋の土下座」 こちらも衝撃のゲムマデビュー完売から1年。「日本海軍」「日本陸軍」「米海軍」「米陸軍」の4人プレーヤーで太平洋戦争を戦い抜く。目指すのは祖国の勝利……ではなくて組織の面目!
- 2018/5/1 23:31
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- 価格表! ウォーゲーム! 電子決済! そしてブースは奥地!
- うあああああ!もうこんな時間だー! ゲームマーケット2017秋、みんなで楽しんで盛り上がりましょう。 この期に及んで、告知事項山盛りです。 ●価格表 今回ジブセイルゲームズで扱う頒布品の価格がようやく確定しました。 ・【新作】満佐須計 2500円 ・“海運級”太平洋戦争 3000円 ・太平洋の土下座 2000円 ●ウォーゲームラインアップ ・“海運級”太平洋戦争ではサポートブログで公開した新編集ルールブックとイベント限定頒布の厚紙製戦闘処理ボードを追加したバージョンを ・太平洋の土下座では、10月に公開した改修ルールに対応したRTM「改」版のルールブックとマップが付属する新パッケージを それぞれ頒布します。 なお、 5~9月に頒布したRTM版を持参いただきましたら、PDFで公開しているアップグレードシート印刷版をお渡しします。 それから! もりつちさんの 「海空戦、南太平洋1942」 「PFB2017」 も委託販売します。 日曜日のYSGA正式頒布より早く手に入れたい「もりつちファン」はぜひこの機会に ●クレジットカード&電子マネー使えます! クレジットカードは「VISA」「MasterCard」「American Express」が使えます。ただしリボ払いまたは分割払いは利用できません。 電子マネーは「nanaco」「楽天Edy」「WAON」「Kitaca」「Suica」「PASMO」「Tolca」「manaca」「ICOCA」「SUGACA」「mimoca」「はやかけん」が使えます。 クレジットカードと電子マネーの利用を希望される場合は、お支払い前にスタッフにお知らせください。クレジットカードでは、「Square」リーダーに差し込んで通信した後、画面にサインをしていただきます。電子マネーでは、カードリーダーにカードをかざしていただくだけでお支払いが完了します。お支払い後にレシートをお渡しします。 なお、当日会場内における電波状況と機材の状況によっては、一時的にクレジットカートと電子マネーの取り扱いを中止いたします。ご了承ください。 ●ブース番号はE028で「いいお庭」 ジブセイルゲームズのブースはE028でいいお庭。場所は……、 正面入り口からまっすぐ前に前に前に前に前進して、ずっとずっとずっと奥に奥に奥にいって反対側の壁にぶつかったら右に曲がってゴミ箱が見えたらそのすぐ裏手、 ……という、会場で一番の「奥地」にあります。ここまでたどり着いたらさぞかしお疲れでしょう。試遊卓併設の「椅子多め」でお待ちしておりますので、ご休憩もかねてぜひお立ち寄りください。【恒例】のプレゼント企画「六出ろチャレンジ」もやっています。 では、2日間のゲームマーケットの期間中、皆さんと卓を囲んで楽しめますように。
- 2017/12/2 4:50
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- 【満佐須計】パイロット版からの大幅アップデート! その内容は?
- 新作として投入する「満佐須計」ですが、 2017年8月13日の【東京ボードゲームコレクション2017】で「パイロット版」を頒布しました。 ゲームマーケット2017秋では、パイロット版をブラッシュアップした「正式版」になります。 ゲームルールとそのコンセプトはそのままですが、パイロット版では印刷所の仕様で制約のあったコンポーネントを大幅にアップグレードしました。以下のその内容を紹介しましょう。 ・カード枚数が総数72枚(色札56枚、役札16枚)と大幅に増えた ・カード総数増えたおかげで作れる役(襲色目)の数が16種類(祝い四季、秋、冬、春夏、それぞれ4枚)に増えて、さらに多彩で雅な雰囲気に。 ・色札を1枚2色構成に変更。役数も増えたことから捨札から狙っている役が分かりにくくなりゲームとしての面白さも向上。 ということで、満佐須計をしている机上はさらに美しく、ゲームもより面白くなっています。 また、パッケージでは、 ・カードを紙帯で留め、 ・ふたつきの化粧箱に納め、 ・シュリンク包装 としました。 大きく生まれ変わった「満佐須計」 ぜひぜひブースE028「いいお庭」でお試しください。
- 2017/12/1 13:12
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- 【満佐須計】平安時代のT.P.Oで競うってどういうこと?
- あれ、もしかして、ゲームマーケットって明日から……? 「うあああああああああ!!!」 情報なんも公開していないっ。 というわけで、本日ちょっと続けて告知させていただくかもしれません。 お邪魔になるかもしれませんが、なにとぞご容赦のほど。 で、新作「満佐須計」の話。 このゲームでは、平安時代のカラーコーディネートを祝い事や季節の「T.P.O」に合わせて競います。 「ん? 競うってどういうこと?」 プレイヤーは、ゲームの初めに「役札」を1枚引いて、そこに書かれている色の組み合わせを手札で集める「色札」でそろえれば、役の点数を得ることができます。プレイヤーの誰かが役を2つ(3人プレイ)または3つ(2人プレイ)したら、そこでゲームは終了。その時点で得ている点数の多い人が「宮中で最もファッションセンスが高いと評判の平安女子」となって勝利します。 役札には点数を2種類用意しています。 まずは、季節に合わせて得る点数。 「秋三点他一点」 「冬三点他一点」 「春夏三点他一点」 これは、「ゲームをしている季節」に合わせて、季節に一致した役が完成したら三点を得ますが、その他の季節に完成したら一点にしかなりません。 そして、四季を通じて祝い事にかかわる点数 「祝い四点、四季二点」 これは、ゲームの初めに決める「祝い人」が完成すると季節に関係なく四点になりますが、その他の人が完成すると四季を通じて二点を得ます。 祝い人とは、ゲームをする日が誕生日であったり結婚記念日であったりと何かしらの記念日、もしくは記念日が最も近い人を指定してください。 こんな感じで、平安時代のT.P.Oである「祝い事や季節にあったカラーコーディネート」をどれだけ纏うことができるのかを競う「満佐須計」、現在鋭意梱包中!(ま、間に合うのか) ゲーム時間は15分程度ですので、ぜひぜひ、ゲームマーケット2017秋会場の「一番奥地」にあるブース「E028」(いいお庭)でお試しください。
- 2017/12/1 9:21
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- 新作「満佐須計」のゲームデザインで最も注意した「色」とは
- 前回、概要を紹介しました新作カードゲーム「満佐須計」(まさすけ)ですが、平安時代の“ファッションカラーコーディネート”がテーマだけあって、ゲームデザインにおいては「色」の検討に注意を払いました。 [caption id="attachment_74355" align="aligncenter" width="300"] 今回一番お世話になったカラーチャート「和色大辞典」[/caption] 平安時代におけるカラーコーディネートの「作法」を現代に伝える文献「満佐須計装束抄」には、四季や祝いの日に合わせたカラーコーディネートの名称「襲色目」(かさねいろめ)と、それぞれの色組み合わせを記していますが、そこに書かれている「色」と現代の「色」は必ずしも一致しません。典型的なのが「青」です。目の覚めるような青空や海の色を表現する現代と違って、平安時代の青は、雨の日の苔生した石碑のような「黒く青みがかった緑」であったといいます。 満佐須計では、満佐須計装束抄に関する解説をWeb「綺陽装束研究所」で公開している八條忠基氏の考察を参照に、DICが定めているカラーカタログ「和の伝統色」から平安時代の装束に用いていた色に「印象」が近い番号を選択し、1つの色で設けている「より淡い」「淡い」「通常」「濃い」といった4段階の「濃さ」に合わせて、Webサービス「和色大辞典」で明度(主に濃い色を作る場合)または彩度(主に淡い色を作る場合)を1~2段階シフトして印刷で色を指定する「シアン」「マゼンダ」「イエロー」「ブラック」(これらをまとめて「CMYK」と呼びます)の値を決めています。 「青」についても多くの研究者の解釈に従い、DICの青ではなく、より緑に近い和色大辞典にある「淡青」をベースに明度を暗くして「青」「濃青」を設定しています。 以上のような検討を重ねて印刷で色を指定する「CMYK」を決定した「満佐須計」で、平安時代のカラーコーディネートを机上で再現し、その雅な色彩を愛でていただけたら幸いです。
- 2017/11/27 8:00
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- 【両日E028】新作「満佐須計」 平安時代のカラーコーデバトルとは?
- ジブセイルゲームズ、単独ブースとしてデビューしたゲームマーケット2017春に続いてゲームマーケット2017秋にもブース出展します! しかもなんと無謀にも「両日参加!!」 試遊卓を併設の「椅子多め」で皆様の来場をお待ちしております。「広いブースを歩き回って疲れたー!」というときのお休み処として気軽にお立ち寄りください。 今回ジブセイルゲームズが投入する新作は、平安時代の“カラーコーディネート”を楽しめるカードゲーム「満佐須計」(まさすけ)です。 平安時代の「ファッション」というと有名なのが「十二単」ですね。正式には「五衣唐衣裳」というそうな。こちら、目立つのはあでやかな表着や唐衣ですが、このあたりは、年齢や家柄、地位でデザインがある程度決まっていたそうです。 で、その下に着る、襟や袖、裾からさりげなく魅せる5枚の「五衣」と1枚の「単衣」を組み合わせた六色の「襲色目」(かさねいろめ)で、平安時代の宮中女子はファッションセンスを競っていたとのこと。ただし、格式のある宮中ですから、そこは、季節や祝い事に合わせた古来からの由緒正しい「T.P.O」があります。このT.P.Oを記した文献として平安時代末期に編纂されて現代に伝わっているのが、このカードゲームのタイトルにもなっている「満佐須計装束抄」です。この文献では、祝い事や季節ごとに好ましいとされた襲色目の名称とそれぞれにおける6色の組み合わせを紹介しています。 カードゲーム「満佐須計」では、この6色の組み合わせである襲色目を手札で完成させて、T.P.Oにあわせた点数を競います。カードには襲色目の名称とその色の組み合わせを記した「役札」と平安時代の色彩を研究者の考察を参考に再現した「色札」があります。自分の引いた役札に記した襲色目の6色を手札で集めた色札でそろうことができれば、T.P.Oにあわせた点数を得ることができます。完成できた役札の点数が最も多い人が「宮中で最も高い評価を得た平安トップレディ」となるのです。 ゲームのルールはいたって簡単。以下に掲載したルール「おおざっぱ・ばーじょん」にあるように、やることは・山札から1枚引いて1枚捨てる。・役札を交換する。・他人の捨札を拾って1枚捨てる。だけ。役札の色組み合わせがそろったら場に並べますが、その色組み合わせの「みやびな色彩」を愛でるのも「満佐須計」の楽しみ方の1つです。 競技時間は15~30分ほどですので、ぜひ、ジブセイルゲームズのブース「E028」で「平安時代のカラーコーディネート」をお試しいただければと思います。
- 2017/11/26 9:00
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- 「海運級&土下座」購入御礼とサポートブログのご案内
- ゲームマーケット2017春ではジブセイルゲームズブースにたくさんのおはこび、ありがとうございました。おかげさまで、初出店ながら持ち込み分を完売することができました。しかし、ボードゲームの製作作業というのは「お渡しして作業完了」とはなりません。これから皆さんの厳しいチェックが入るのかと思うと、かえって緊張が増す日々を送っております。 テストプレイを重ねて万全を期しているつもりではありますが、なにぶん、未熟者の一人作業で制作していますので、特にルールブックの誤字脱字、そして説明不足や矛盾点、必勝手、ゲームバランスの不均衡などまだまだ問題が潜んでいる可能性があります。 購入していただいた皆さんにお願いするのは心苦しいのですが、プレイをしていて上記のような点に気付かれましたら、お手数ですが「ジブセイルゲームズ・サポートブログ」(https://jibsail-games.blogspot.jp/)までお知らせください。チューニングを重ねて完成度を高めていきたいと思います。 なお、ゲームマーケット公式ブログでの情報発信は次回参加まで休止します。今後、ルールの修正やデザインノートの公開、頒布イベント、委託販売のお知らせなどにつきましてはジブセイルゲームズ・サポートブログでお知らせしますので、そちらをご覧ください。 以上、簡単ではありますが、ゲームマーケット2017春のお礼とフィードバックのお願いでした。ゲームマーケット2017秋でまたお会いしましょう。それまでに、この興味深いボードウォーゲームの世界に一人でも多くの人が足を踏み外しておりますように。
- 2017/5/18 14:18
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- 「“海運級”太平洋戦争」「太平洋の土下座」これからの販売予定
- ゲームマーケット2017春でジブセイルゲームズのブースにご来場いただきました皆さん、ありがとうございました。 そして、「“海運級”太平洋戦争」「太平洋の土下座」ご購入いただきました皆さん、本当にありがとうございました。 皆さんのおかげをもちまして、両ゲームとも持ち込み分「完売」いたしました。 これからの販売予定につきまして、以下の通りご案内いたします。 通販もできるようになりますので、 【オークションの高額転売】 で購入する必要はありません。 ●委託販売 ・「ボードウォーク岡山」さんで取り扱いがあります。 オンラインショッピングサイト「iOGM(インターネット・オンライン・ゲーム・マーケット)」(http://www.boardwalk.co.jp/iogm/)で近日購入可能になる予定です。 ・(交渉中)「小さなウォーゲーム屋」に取り扱いを依頼中です。 通販専門ショップ(http://petitslg.shop-pro.jp/)で近日購入可能になる……かも。 ●イベント販売 次のイベントでブースを出展します 【書泉ミリタリーマーケット5】 6月3日(土)書泉グランデ7階 ジブセイルゲームズでブース参加 【浅草ボードゲームフリーマーケット】 7月2日(日)東京都立産業貿易センター台東館7階 【東京ボードゲームコレクション2017】 8月13日(日)東京都立産業貿易センター台東館
- 2017/5/15 11:27
- ジブセイルゲームズ
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- R03に幟あり&「“6出ろ!”チャレンジ」のご案内
- ジブセイルゲームズ、ゲームマーケット初出店のブースは 超大手「アークライト」ブースのすぐ裏手 「R03」 です。 黄色にはためく「幟」が目印です。 試遊卓併設で椅子もありますので、ご休憩がてらお寄りください。 ジブセイルゲームズでご購入された方にはレシートを発行します。 このレシートが独自プレゼント企画「“6出ろ!”チャレンジ」の参加券になります。 レシートにあるお買い上げ1000円ごとに「ダイスを1個」振って、「6」が出たらプレゼントが当たります。海運級太平洋戦争と太平洋の土下座とトートバックを1つ買ったらなんとダイス6個振れます。こりゃ必ず当たりそう(並みのダイス運なら)。 ただし! いくつダイスが振れても、1回でも「1」が出たら、そこでチャレンジは終了です! 用意したプレゼントは次の通り。数に限りがありますので、早めのチャレンジが肝要かと。 ・ゲームバー「グリュック」のチャージフリーペアチケット五組 (注意:入店時に必須のグリュックコイン購入は当選者にお支払いいただきます) ・限定デザイン「紀元二千六百年特別観艦式」トートバック3個 紀元二千六百年特別観艦式の史実編成を海運級太平洋戦争のユニットで再現 ・限定デザイン「仮想戦:決三号機動部隊」トートバック3個 海運級太平洋戦争最終ターンで起こり得る日本海軍最後の空母機動部隊 [caption id="attachment_58841" align="aligncenter" width="233"] 6出ろ!チャレンジで当たる「紀元二千六百年特別観艦式」トートバック[/caption]
- 2017/5/14 7:01
- ジブセイルゲームズ
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- ジブセイルゲームズ、クレジットカードと電子マネー使えます&トートバック
- ジブセイルゲームズでは、ゲームマーケット2017春でクレジットカードと電子マネー決済に対応します。イベントの買い物で「財布の中の貴重な現金」を消費することなく、かつ、簡単に支払いができますので、ぜひご利用ください。 「うーん、珍しいからSuica対応のApplePayで払ってみたいけど、ウォーゲームはちょっと」という平和的ユーロゲーマーのみなさんに朗報。 ジブセイルゲームズでは、トートバックも販売することを“急きょ”決定しました。頒布価格は1000円。B4サイズが楽々入るショルダータイプのコットン製で8種類のデザインから選べます。たくさん入手したボードゲームを肩から下げて持ち運ぶのに重宝するはず。 クレジットカードは「VISA」「MasterCard」「American Express」が使えます。ただしリボ払いまたは分割払いは利用できません。 電子マネーは「nanaco」「楽天Edy」「WAON」「Kitaca」「Suica」「PASMO」「Tolca」「manaca」「ICOCA」「SUGACA」「mimoca」「はやかけん」が使えます。 クレジットカードと電子マネーの利用を希望される場合は、お支払い前にスタッフにお知らせください。クレジットカードでは、「Square」リーダーに差し込んで通信した後、画面にサインをしていただきます。電子マネーでは、カードリーダーにカードをかざしていただくだけでお支払いが完了します。お支払い後にレシートをお渡しします。 なお、当日会場内における電波状況と機材の状況によっては、一時的にクレジットカートと電子マネーの取り扱いを中止いたします。ご了承ください。
- 2017/5/13 14:44
- ジブセイルゲームズ
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- 「太平洋の土下座」“真のコンセプト”が明らかに
- 太平洋の土下座(以下、DGZP:DoGeZa in the Pacific)は、アバロンヒルが35年以上前に発表した「Victory in the Pacific」(以下、VITP)の影響を強く受けてデザインした太平洋戦争を扱う戦略級ボードウォーゲームです。VITPはシンプルで扱いやすいルールと良好なゲームバランスで高い評価を得ており、米国では今でも全国規模の大会を行っています。 DGZPは、VITPをさらに“軽く”するためにユニットの数を抑え、戦闘処理の手間を減らしています。VITPでは空母戦艦重巡洋艦まで1隻1駒だったのをDGZPでは空母戦艦までの戦隊単位とし、占領マーカーは「生き残っている駒」を使うなどの変更によってマーカー含めて全部で50駒にまとめました。 ターン進行は「移動→戦闘→点数集計→帰港/再配置」で、戦闘処理はVITPが攻撃するユニットごとに戦力の数だけダイスを振り「6が出たら命中」としていたのを、DGZPでは、戦闘に参加するユニットの戦力合計とダイスを“1個”振って出た目を足し、その数を比較して多い側が少ない側の駒を1つ除去します(俗にいうガザラ方式)。 このように、VITPからシステムがさらにシンプルになったDGZPですが、一方で、日本軍が動かす空母、戦艦、陸軍部隊の合計を日本が占領している南方エリアから得るポイントの数までに制限する「日本軍の資源問題」も導入しています。また、戦艦の利用価値はVITPと比べてがくっと下がり、基地航空隊の影響力はぐぐっと上がるなど、太平洋戦争の力関係をVITPより史実に近くしています。 ただ、 VITPの軽量化がDGZPの最終目的ではありません。あくまでもこれは手段にすぎないのです。もともと、DGZPを着想するきっかけとなったのは、同じ太平洋戦争の戦略級ボードウォーゲーム「“海運級”太平洋戦争」のデザインで、「どうやったら米軍をフィリピン攻略に誘導できるんだ……」と悩んだときでした。「レイテ沖海戦」で代表される1944年10月からのフィリピン作戦は軍事的には全く無意味とされています。実施した理由はただ一つ、マッカーサー陸軍大将の面目のためだけ。 面目のためだけ? ならば、日米それぞれで陸軍担当海軍担当プレイヤーを用意して、4人が自分の所属する組織の「面目」「プライド」を競う仕組みにしたらいいのでないか。 陸海軍の確執を「会議室レベル」で再現したカードゲームもいろいろありますが、DGZPでは陸海軍の確執が戦場に及ぼす影響を体感できるはずです。陸海軍とも敵部隊を撃滅して自分が所属する組織の面目を上げていきます。しかし、自分の部隊だけで戦えればいいのですが、そうもいかず、海軍が敵の陸軍がいる拠点を攻略するには陸軍に「土下座」して陸軍部隊を借り、陸軍が敵の艦隊がいるエリアを攻略するには海軍に「土下座」して艦隊を借りることになります。 こうして面目を上げたり下げたりして戦争を戦い抜き、終戦後に最も面目の上がっていた組織が勝つという、ある意味戦争の本当の姿を顕在化してしまうのが太平洋の土下座をデザインした「真のコンセプト」だったりします。VITPのコンパクト化は「マルチ部分に注力するため戦闘パートは極力軽量にしてプレイヤーの負荷を減らす」ための選択すぎません……とはいえ、テストプレイでは二人対戦も楽しんでもらえていたようです。 二人で対戦するVITPミニもよし 四人で対戦するVITPマルチもよし そんな太平洋の土下座で一人でも多くの人がこの興味部がいボードウォーゲームの世界に足を踏み外しますように [caption id="attachment_58363" align="aligncenter" width="300"] 元コマンドマガジン編集長にて現盆栽ゲームズ主任デザイナーの中黒氏撮影によるテストプレイ中の「太平洋の土下座」(中黒氏のブログ「ソークオフだよ人生は(ほぼ日刊ウォーゲーム情報合併中)」より転載)[/caption]
- 2017/5/13 9:48
- ジブセイルゲームズ
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- カウンターシートが間に合ったああ!&頒布価格ようやく確定
- ボードウォーゲームといえば厚紙でできた駒。1つのウォーゲームで100個とか200個とか駒がつくので、通常1枚のシートにつなげた「カウンターシート」の形で用意します。ウォーゲームプレイヤーにとって製品を購入して始めに行う儀式が「カウンターシートから駒を1つ1つ切り離す」作業になります。面倒に思うかもしれませんが、これが意外と「至福のとき」だったりします。 ただ、このカウンターシートを作るのはとても大変です。 1.厚紙を張り合わせて、 2.駒を印刷した紙を表裏に位置を正確に合わせて張り合わせて、 3.駒のサイズと位置に合わせて刃を用意かつ切り取りやすいサイズや位置に細いつなぎを設けた抜き型を作って、 4.印刷物と抜き型を正確に位置合わせして、 5.大掛かりな型抜き機で一気にザクッ! といった工程が必要です。 個人で作るのはほぼ不可能で、同人レーベルのウォーゲームでは駒を印刷した紙を用意してユーザーにカットしてもらうか、あらかじめカットした駒を用意することがほとんどでした。印刷所や紙加工メーカーでも企業向け大ロットなら対応できても個人向けの小ロットサービスを提供しているところはほとんどありませんでした。小ロットで対応してくれる数少ない印刷屋さんが萬印堂さんで、同人レーベルのウォーゲームの多くが萬印堂の「50駒カウンターシート」を採用しています。角丸14ミリサイズで厚さ2ミリの駒は“趣き”があっていいのですが、つなぎが弱くて外れやすいため販売前に駒がシートから外れてばらばらになるのが難点でした。 そこで、ジブセイルゲームズでは名古屋の紙加工メーカーで個人向けの小ロット案件にも対応している「盤上遊戯製作所」に相談して抜き型を新たに作成していただき、ボードウォーゲームで採用例の多い「15×15ミリサイズで厚さ2ミリ」の198駒カウンターシートを“急きょ”用意してもらいました。 そのカウンターシートがなんとかゲームマーケット2017春に間に合いました(なんと納品は開催四日前)。よかったあああああ! そのカウンターシート(の一部)がこちらです。 [caption id="attachment_57736" align="aligncenter" width="300"] “海運級”太平洋戦争カウンターシート[/caption] [caption id="attachment_57735" align="aligncenter" width="300"] 「太平洋の土下座」カウンターシートでサイズは20×20ミリ[/caption] ボードウォーゲームの駒は記載している情報が多く、縁ギリギリまで印刷領域が迫っているおかげで、印刷や型抜きには高い精度とていねいな作業が求められます(実際、最初に依頼する予定だった印刷所は対応不能と断っている)。盤上遊戯印刷所では、この困難な依頼に精度の高い加工で対応してくれました(個人向け小ロット案件なのに)。そのおかげで、同人レーベルのウォーゲームながら、(デザインセンス以外の印刷加工精度で)企業品と同等のカウンターシートを用意できました。つなぎの位置とサイズもコマンドマガジンやゲームジャーナルの付録とほぼ同じです。 というわけで、カウンターシートが間に合ったおかげで、なかなか決まらなかった頒布価格がようやく確定しました。 ・“海運級”太平洋戦争 RTM版:頒布価格 3000円 ・太平洋の土下座 RTM版:頒布価格 2000円 以上になります。 ジブセイルゲームズのブースでカウンターシートの実物も展示していますので、ぜひ手にとってその加工技術クオリティを確認してみてください。自作の必要がないので、購入したらすぐにゲームを始めることが可能です。
- 2017/5/12 9:00
- ジブセイルゲームズ
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- “海運級”太平洋戦争の「ルール概要」と「輸送船が主役」の理由
- “海運級”太平洋戦争は、「六角形のマス(ヘクス)を並べたマップ」「戦闘はダイスを振って戦闘結果表で確認」という、皆さんが「あー、そうそうこれこれ」とイメージしている典型的なボードウォーゲームの作法でデザインしています。最近のプレイしやすさを重視した作品で採用例の多い「(カードドリブンやイベントカードなどの)カードを使うルール」「点を線で結んだ(ポイントツーポイント)マップ」「エリアで区分けたマップ」などは採用していない、ある意味「古典的」なルールです。 ゲームはターン制で、1ターンは「増援編成」「配置/移動」「戦闘」「ターン処理」を繰り返して進みます。戦闘処理も標準ルールだけならば「戦闘に参加する駒の戦力を合計した攻撃力」と「ダイスを1つ振って出た目」を戦闘結果表に照らし合わせて、命中した数を求め、命中した数だけ損害の程度を決めるダイスを振るだけです。ルールに慣れてきたら、実際の海戦などで影響のあった要素(索敵や対空戦闘や揚陸船団に対する戦術的攻撃などなど)を少しずつ導入できます。 太平洋戦争で重要な「補給」ルールも「輸送船団を“並べる”」「輸送船団を“重ねる”」だけで再現しています。物資を送り出す補給源から補給したい陸軍部隊や港湾があるヘクスまで輸送船団ユニットを「並べ」、送ることができた物資量は目的のヘクスに輸送船団ユニットを重ねることで示します。“海運級”では、送られた物資量=目的へクスに重ねた輸送船団の枚数が陸軍部隊の戦力値や港湾から出撃できる主力艦の数(日本軍だけ)になります。 日本軍も連合軍(特に前進基地「Base Force」が登場する前)も輸送船ユニットの数は限られているため、補給源から遠い目的ヘクスに送ろうとするとヘクスをつなぐだけで輸送船ユニットを消費してしまい送ることができる物資量=重ねることができる輸送船ユニット数は少なくなります。日本本土もしくは米拠点から遠く離れた島を攻略するのが難しいことが輸送船ユニットの数で“いやでも”体感できるでしょう。 加えて日本軍は、ただでさえ足りない輸送船ユニットを、「陸軍部隊に補給するならA船」「港湾にいる艦隊に補給するならB船」「南方資源を日本本土に還送するならC船」に使い分けなければなりません。陸軍海軍のために輸送船をごっそり「並べて」「重ねる」と、資源を日本に運ぶC船が必要量確保できずません。戦争が終わる前に日本が備蓄している物資が枯渇したら日本は戦争に負けてしまうのです。 「輸送船の割り当てて陸軍と海軍のお偉いさんが殴りあった」という逸話も「いやそれはむりない話よねー」と一人でも多くの人が納得してこの興味深いボードウォーゲームの世界に足を踏み外しますように。 [caption id="attachment_56957" align="aligncenter" width="300"] ガダルカナルを攻略しようと思ったら、日本軍は本土からガダルカナルまでA船を並べて重ね、艦隊が出撃するトラックまでB船を並べて重ねる。重ねた枚数がそれぞれ陸軍部隊の戦力となりトラックから出撃できる空母と戦艦のユニット枚数になる。ただし、日本軍は既にA船とB船で16枚の輸送船団ユニット(輸送船団ユニットは表がA船で裏がB船)を使っている。日本の輸送船団は最大24枚しかないので南方から資源を運ぶC船は8枚しか残っていない。日本の資源を維持するためには最低でも12ユニットをC船に割り当てなければならないのだ[/caption]
- 2017/5/10 6:26
- ジブセイルゲームズ
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- 「太平洋の土下座」カバービジュアル公開です
- このボードウォーゲームは、アバロンヒルの名作「Victory in the Pacific」の影響を強く受けて誕生しました。オリジナルに対する敬意はカバービジュアルからも感じていただけるでしょう(おいちょっとまて)。 “土下座”では、オリジナルのシンプルなコンセプトは残しつつ、海洋主体の太平洋戦争の特徴と日本のロジスティック問題を取り入れ、さらに、日米海陸軍それぞれを4人のプレイヤーで受け持つマルチルールの導入で「戦争末期にフィリピンを目指す米軍」を無理なく再現しています。 「陸軍としては海軍の提案に反対である」を会議室の駆け引きとして体感できるボード(カード)ゲームも数多くありますが、戦場における「陸軍と海軍の確執」を“土下座”で一人でも多くのボードゲーマーに体感してもらえますように。
- 2017/5/8 12:30
- ジブセイルゲームズ
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- 「太平洋の土下座」とは
- 太平洋の土下座は、日本軍の真珠湾攻撃とマレー沖海戦が終わって、「さあ、これからフィリピンやシンガポールや仏印資源地帯や南方などなど取りに行くぜ」と考えている1942年初めから1945年夏までを戦います。1ターンは半年、マップはエリア方式を採用しています。 [caption id="attachment_51028" align="aligncenter" width="300"] エリアレイアウトはVictory in the Pacificに一部変更を加えている[/caption] 太平洋の土下座はアバロンヒルの名作「Victory in the Pacific」をコンパクトにすることで日本軍と米軍が戦う「二人ゲーム」なら90分程度で終わるようにデザインしています。カウンター総数も50個(ターンマーカーと点数マーカーを含む)に抑えています。しかし、ただコンパクトにするだけでなく、日本軍には占領しているエリアの数によって動かせるユニットの数に制約が掛かるなど、簡便ではありますがロジスティックの問題を再現しています。 さらに、太平洋の土下座では、プレーヤーを「日本海軍」「日本陸軍」「米海軍」「米陸軍」の4人で、「自分たちが所属する組織のメンツ」を競って太平洋戦争を戦います。それぞれ、自分の配下にあるユニットで戦い抜く……、ことは難しく、どうしても、陸軍は海軍ユニットを、海軍は陸軍ユニットを使いたい場面がやってきます。 そのとき! 陸軍は海軍に、海軍は陸軍に、「頭を下げて」ユニットを借りることになります。ああ、頭を下げたらメンツが立たぬ。借りたユニットを失ったらさらに面目丸つぶれ。 こうして、戦争と祖国の行く末以上に、自分たち組織のメンツのために、日米海陸軍のプレーヤーたちは戦うのであります。
- 2017/4/10 7:00
- ジブセイルゲームズ
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- 「“海運級”太平洋戦争」とは
- 「“海運級”太平洋戦争」は、日本軍の真珠湾攻撃からマレー沖海戦が終わり、フィリピン、シンガポール、スラバヤ、ウェーク、ギルバート諸島、そして、ラバウルなどなどを占領し終わって、「さて、これからどうしようか」と悩んでいた1942年春から終戦までを日本軍と連合軍に分かれて戦います。1ターンは半年単位。へクス式のマップを採用して1へクスのサイズは約1200キロです。 ユニットの規模は原則「戦隊」単位(空母と戦艦が「赤城&加賀」「金剛&榛名」の2隻1ユニット、重巡が「高雄&愛宕&摩耶&鳥海」4隻で1ユニット、軽巡と駆逐艦が「阿武隈&暁型&初春型」水雷戦隊で1ユニット)ですが、「大和」「武蔵」「信濃」は1隻1ユニットで登場。さらに、商船改造の特設空母や練習巡洋艦に海防艦、そして、これまでボードウォーゲームでは登場することがほとんどなかった給糧艦「間宮」に工作艦「明石」も名前入りのカウンターで登場します。そして、潜水艦部隊に基地航空隊、陸軍部隊も用意しています。 [caption id="attachment_51034" align="aligncenter" width="300"] ”海運級”太平洋戦争に登場する艨艟たち[/caption] しかし、“海運級”太平洋戦争で、これら軍艦や航空機、陸軍部隊以上に重要になるのが海運の主役「輸送船団」ユニットです。広い太平洋に展開する陸軍部隊や基地航空隊、艦隊を動かすためにも戦う戦力を与えるためにも、本土の補給源から部隊のいるへクスまで輸送船団で物資を送らなければなりません。 太平洋戦争を扱う戦略級ボードウォーゲームに必須の資源と補給のルールは、どうしても複雑になりがちですが、“海運級”太平洋戦争では、輸送船団ユニットを「並べる」「重ねる」だけで再現しているのが最大の特徴です。 [caption id="attachment_51033" align="aligncenter" width="300"] 日本本土からガダルカナルまで輸送船を「並べて」「重ねて」前線の部隊に補給する。重ねた輸送船団ユニットの枚数が陸軍部隊の戦力になる[/caption]
- 2017/4/9 7:00
- ジブセイルゲームズ
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- 「“海運級”太平洋戦争」と「太平洋の土下座」は“RTM”版を頒布予定!
- ジブセイルゲームズは、ゲームマーケット2017春で、2つのボードウォーゲームを投入します。 1つが「“海運級”太平洋戦争」 もう1つは「太平洋の土下座」 どちらも太平洋戦争をテーマにした戦略級のボードウォーゲームです。 “海運級”太平洋戦争は、2014年11月から開発を開始した、もうかれこれ2年半開発が続いています。ゲームマーケット2016年春の「テスター募集版」少数頒布(agameブース委託)、ゲームマーケット2016年秋の「RC版」(Release Candidate:製品候補版)少数配布(agameブース委託)を経て、今回、ゲームマーケット2017年春でRTM版(Release To Manufacturing:製造工程版)を頒布します。 “海運級”太平洋戦争(RC版)を試していただいた中黒靖さん(元コマンドマガジン編集長で現役のボードウォーゲームデザイナー。最近の代表作は「太平洋戦史」)の感想はこちらに。同じく、堀場亙さん(戦史研究家にしてボードゲームデザイナー。最近の代表作はガールズ&パンツァー公式ボードウォーゲーム「ぱんつぁー・ふぉー!」「ぱんつぁー・ふぉー! 2」 ゲムマ2017春では新作「Pacific GO」「みかん de キャット」、そして、人気作「筋肉猫」を「堀場工房」ブースで頒布予定)の感想はこちらとこちらとこちらなど。 [caption id="attachment_51029" align="aligncenter" width="300"] 主役は空母でも戦艦でも潜水艦でもない、輸送船団! の”海運級“太平洋戦争[/caption] 太平洋の土下座は、「4人プレーヤーで日米陸海軍を担当し、それぞれのメンツのために太平洋戦争を戦う」という基本コンセプトは2013年ごろから温めていましたが、当初のロードマップでは「空母戦」ボードウォーゲームの後から具体的なデザインを始める予定でした。しかし、2016年秋に急きょデザイン作業に取り掛かり(というか取り掛かってしまい)、ゲームマーケット2016秋の「テスター募集版」少量頒布(agameブース委託)を得て、今回一気にRTM版の頒布となりました。 [caption id="attachment_50015" align="aligncenter" width="300"] 二人でやれば2時間で終わる「VITP」“ミニ”。四人でやれば日米陸海軍が競うVITP“マルチ「太平洋の土下座」[/caption] それぞれの概要からデザインコンセプト、ルール説明、そして、具体的なゲーム内容については、今後、紹介していく予定です。
- 2017/4/8 7:00
- ジブセイルゲームズ
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- アークライトのすぐ裏、「R03」ブースでお待ちしています!
- ジブセイルゲームズのブースが確定しました。 出入り口を入った正面大通りを前にズンズンまっすぐ進んで、右手2ブロック先にある超大手「アークライト」ブースのすぐ裏にシミュレーションゲーム同人サークルが“ぎゅぎゅっ”と集まった「エリアR」があります。 そのエリアRのど真ん中、アークライトブースを背にした 「R03」 がジブセイルゲームズのブースです。 [caption id="attachment_50804" align="aligncenter" width="300"] 寄らば大樹の陰! アークライトブースの裏手で皆さんをお待ちしています[/caption] 販売卓に試遊卓を併設したタイプですので、 「会場広過ぎ。座って休みたい」 というときの“休み処”代わりに、ぜひお越しください。 ボードウォーゲームを試遊すれば、堂々と長時間座って休憩できますよ! それをきっかけに、一人でも多くの人がこの興味深いボードウォーゲームの世界に足を踏み外しますように。
- 2017/4/5 16:30
- ジブセイルゲームズ
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- ボードウォーゲームは「歴史を再現するギミック」(by 近藤友樹氏)が命
- 大抵の場合、ウォーゲームには「元ネタ」があります。ウォーゲームというぐらいですから「第二次世界大戦」から「太平洋戦争」「ミッドウェー海戦」「関ヶ原の戦い」などなど実際にあった歴史上の戦争を扱ったものが多いですが、同じ戦いでも「Starship Troopers」「機動戦士ガンダム」「宇宙戦艦ヤマト」「装甲騎兵ボトムズ」「ガールズ&パンツァー」といった実際には起きていないSF作品やアニメを元ネタにしたものも主要なカテゴリーとして確立しています。 実際にあった戦いにしても実際には起きていないフィクションにしても、ボードウォーゲームでは、「元ネタの世界にある因果関係の表現」を大事にしています。「信長最大の危機」に「大東亜戦争」、そして、最近では「幕末京都擾乱」とヒット作を立て続けには発表しているボードウォーゲームデザイナー近藤友樹氏の言葉を借りれば「歴史を再現するギミック」こそがボードウォーゲームに特有の面白さといえるでしょう。 ボードウォーゲームを「シミュレーションゲーム」と呼ぶゲーマーも多くいます。そのため、「ユニットを現実と同じく精微に再現すれば元ネタも正確に再現できる」というイメージを持ちがちですが、実際のゲームデザインでは元ネタで起きた膨大な事象から元ネタをそれらしく再現するために必要な要素を取捨選択してゲームに反映しています(これは人間の力だけで行うボードウォーゲームに限らず、膨大な演算能力を駆使できるデジタルゲームのデザインでも同じです)。 この取捨選択においてゲームデザイナーは元ネタに対する自分の解釈と評価(戦いの勝敗を決めた重要な要因やハードウェアスペックだけでなく運用といったソフトウェアも含めた兵器の評価などなど)に基づいて影響が大きい要素を選んでルールに組み込んでいきます。ここにゲームデザイナーや製品ごとの個性が生まれ、元ネタが同じなのに異なるボードウォーゲームが幾つも登場する1つの理由となるのです(バルジ作戦を元ネタにした製品の多いこと多いこと)。 ゲームはプレイそのものが面白いのは当然ですが、ボードウォーゲームはルールブックを読んでいるだけでも「このルールは元ネタにあった“あんなこと”を“こんな方法”で再現しているのか!」と楽しむことができるのです。 ゲームマーケット2017春では、一人でも多くの人がボードウォーゲームを手にとって、ルールブックを読むだけでも興味深いこの世界に足を踏み外しますように。
- 2017/4/4 19:33
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- ボードウォーゲームに興味あるならサークルに参加してみるといいっすよ
- 前回、前々回と、常識的な時間で終わるボードウォーゲームも増えてきたし、複雑で時間のかかるボードウォーゲームも面白いっすよ、という話をしましたが、 「そうはいっても、相手してくれる人がいないし、ゲームを広がる場所もないしなあ」 という声は依然として多いようです。 対戦相手とゲームスペースは「昭和の大ブーム」のときからウォーゲームの普及を阻害する大きな問題でしたが、今ではSNSの普及や仮想ゲームボード技術の発達で“だいぶ”改善してきました。 今、インターネット検索サービスでウォーゲームサークルを検索すると(分布の偏りはあるものの)けっこうな数がヒットします。定期的に例会を開催しているウォーゲームサークルが活発に活動をしていて、会場が満員になることも少なくありません。 会場は公民館の会議室などを利用しているので、場所をとるウォーゲームでも余裕で広げられるだけでなく、年に何回かは2日間開催して時間のかかる規模の大きなボードウォーゲームも対戦できます。サークルの枠を超えて全国からウォーゲーマーが集まるほどに成長したイベントもあります。 多くのウォーゲームサークルではインターネットで使えるコミュニティーサービスを利用して、対戦相手の募集や調整を行っています。初心者を積極的に受け入れもして、コミュニティーサービスから参加の意思とやってみたいウォーゲームのテーマなど希望を伝えれば、対戦相手の紹介やルールのレクチャーをしてくれるサークルもあります。 見学自由参加費無料というゲームサークルもありますので、まずは様子見でもかまわないので足を運んでみてください。 そこから始まって一人でも多くの人がこの興味深い世界に足を踏み外すことを願ってやみません。
- 2017/3/30 12:14
- ジブセイルゲームズ
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- 複雑で長時間かかってもボードウォーゲームなら面白いっすよ
- 前回、 短時間で終わるボードウォーゲームが増えてきましたよ というお話をしましたが、 「やたら複雑でやたら時間のかかる」ボードウォーゲームにも、「複雑」で「時間のかかる」意味があります。よくできた作品なら、膨大な数のユニットでも重いルールでも長いゲーム時間でも、プレーヤーは「どっぷりと楽しむ」ことができるのです。 ボードウォーゲームのルールやユニットには、実際にあったことをボードウォーゲームで再現するために必要なものを取り入れています。実際にあったことをどれだけ「細かく」(正確ではない)再現するかによって、ルールに取り入れるボリュームや用意するユニットの数が変化します。実際にあった事象を細部にわたって反映したボードウォーゲームはルールの分量は多くなり、ユニットの数は増え、ゲーム時間も長くなりますが、そこでプレーヤーは、実際の当事者と同じような思考でゲームで必要な決断を下すことができます。ここに、ベテランたちが「ビックゲーム」と呼ぶ複雑で時間のかかるウォーゲームの存在意義があるといえるでしょう。 ビッグゲームでは、全てのマップ(A0サイズのマップを複数枚)をゲームの間広げておけるスペースの確保が困難でしたが、ゲームサークルによっては、公共の会議スペースを2日間確保して年に数回のビッグゲームプレイも行っています。公共の会議室を借りるコストも意外と安く、ゲームカフェで終日過ごす金額とそう変わりません(参加者で分担すればもっと安くなる)。 一方の陣営に複数のプレーヤーを配属して、それぞれ担当戦区を受け持って「担当戦区のはざまが手薄になって敵に突破される」というマルチプレイもビッグゲームのだいご味です。 願わくは一人でも多くの人がこの興味深い世界に足を踏み外しますように [caption id="attachment_50017" align="aligncenter" width="199"] 太平洋戦争を扱う戦略級ボードウォーゲームで「複雑で時間の掛かる」製品の筆頭といえば、SPIの「War in the Pacific」だ。ゲームマーケット2017春にも企業出展する「サンセットゲームズ」(復刻版の「戦国大名」と「聯合艦隊」を販売中)では2017年12月の再販を目指して作業を進めている[/caption]
- 2017/3/25 7:00
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- 短時間で終わるボードウォーゲームも増えてきたっすよ
- 日本語で読める専門誌が2つもあるし、日本語のルールが付いたパッケージも定期的に登場しているから、ウォーゲームを体験できる環境が戻ってきたね! ……というお話を前回しましたが、 「そうはいっても、1日では終わらないぐらい時間がかかるからなあ」とぼやくボードゲーマーも少なくありません。 いえいえ、最近はゲームデザインの進歩で「常識的な時間」で終わるウォーゲームも増えてきました。以前ですと、太平洋戦争をテーマにした戦略級ウォーゲームは、扱う要素が多いのでどうしても規模が大きく(駒の数やルールの量が多く、手順も複雑)なりがちで、ゲームに要する時間も、開戦から終戦まで扱うフルシナリオでは10~20時間ほどかかる製品がほとんどでした。しかし、2014年に登場した国際通信社の「太平洋戦史」は、ゲームに要する時間が2~3時間程度でルールも分かりやすいデザインになっています。 太平洋戦争の戦略級なのにプレイしやすいということもあって、初版は発売とほぼ同時に完売、ボードウォーゲームでは異例の重版をリリースしたものの、これも短期間で完売。そして、駒やマップ、カードのサイズを大きくして追加ルールも用意したDELUXE版も完売と、最近のボードウォーゲームとしては例のない大ヒットとなりました。長らく入手できない状況でしたが、3月のゲームマーケット2017神戸に合わせてDELUXE版を再販しました(ボックスパッケージから冊子パッケージに変更)。 同人レーベルでもガルパンボードゲーム「「ぱんつぁー・ふぉー!」のデザイナーが主宰する「堀場工房」から「PACIFIC GO」がゲームマーケット2017春で登場する予定です。そして、僭越ながら私のジブセイルゲームズでも、ゲムマ2016秋でRC版とβ版を頒布した「“海運級”太平洋戦争」「太平洋の土下座」のRTM版を頒布します。さらに、太平洋戦史のデザイナーも「日米中の3人プレーヤーが争う1940年から始まる”展開次第では開戦しないかもしれない”太平洋戦争」の戦略級ウォーゲーム「大東亜共栄圏」(仮題)を開発中です。 もちろん、太平洋戦争以外のテーマでも駒数とルール分量を少なくして短時間で終わり、それでいてかつ、展開が単調にならないゲームとしても興味深いボードウォーゲームがたくさんあります。 ぜひ、この機会に試しに1つ体験して、この興味深い世界に一人でも多くのゲーマーが足を踏み外しますように。 [caption id="attachment_50013" align="aligncenter" width="300"] 堀場工房さんの「PACIFIC GO」 関連情報は堀場工房さんのTwitterで公開中[/caption] [caption id="attachment_50012" align="aligncenter" width="300"] 太平洋戦史のデザイナーが同人レーベル「Bonsai Games」で開発中の「大東亜共栄圏」[/caption] [caption id="attachment_50015" align="aligncenter" width="300"] 二人でやれば2時間で終わる「VITP」“ミニ”。四人でやれば日米陸海軍が競うVITP“マルチ「太平洋の土下座」[/caption] [caption id="attachment_50014" align="aligncenter" width="221"] 輸送船団の運用と議会、世論、特権階級の“圧力”“足枷”に注目した「”海運級”太平洋戦争」[/caption]
- 2017/3/24 7:00
- ジブセイルゲームズ
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- ボードウォーゲームって絶滅し……ていないよおおお!
- いまや、「話には聞いたことがあるけれど見たことない」というツチノコや日本オオカミ的存在のボードウォーゲームですが、四十路五十路なボードゲーマーの中には「ああー、昔にやったことある」という人が少なくありません。 いまから30年以上前の1980年代、ボードウォーゲームが一大ブームになった時期がありまして(当時日本でウォーゲーム出版の最大手が何を隠そうホビージャパン)、その時期に多くの青少年が「ヘクス」と呼ぶ六角形のマスの上で「ユニット」呼ぶ厚紙の駒を動かし、ダイスを転がして「戦闘結果表」を見ながらやったやられたと戦っていました。 元号が平成に変わり1990年代に入ってデジタルゲームが流行するにつれて、ボードウォーゲームも目立たなくなり、当時のウォーゲームベンダーや専門誌もなくなって「ボードウォーゲームは絶滅した!」と多くの人が思いました……、 が! どっこい、この文化は日本でも脈々と受け継がれていたのでありました。 今では、日本国内で専門誌が2つも定期的に刊行しています。その1つが国際通信社の「コマンドマガジン日本版」(http://commandmagazine.jp/)で、もう1つがシミュレーションゲーム社の「ゲームジャーナル」(http://www.gamejournal.net/)です。どちらも付録にウォーゲームを用意しており、絶版になった名作の復刻版や新しいデザイン手法を取り入れた新作を日本のウォーゲーマーに提供しています。付録だけでなく、パッケージゲームの製作と出版も行っています。 「日本語のルールが付いたウォーゲームの供給」という意味では、“昭和の大ブーム”に匹敵する状況まで回復してきたといえるでしょう。 国際通信社の「太平洋戦史」は2~3時間でできる太平洋戦争の戦略級ウォーゲーム、相次ぐ重版にもかかわらず品切れだったが、再版が決定した http://commandmagazine.jp/other/basic/002dx/index.html ゲームジャーナル別冊の「幸村外伝」は昨年の大河ドラマでラストシーンとなった大坂夏の陣天王寺・岡山合戦を扱う戦術級ウォーゲームの復刻版だ http://www.gamejournal.net/item_list/bessatu_007/
- 2017/3/17 9:00
- ジブセイルゲームズ
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- ボードゲーマーの皆さん、ウォーゲームもよろしくね
- [caption id="attachment_49690" align="alignnone" width="300"] 六角形のマス目=ヘクスを並べたマップの上で部隊を表す駒=ユニットを動かし、ダイスを振って戦闘結果表から損害を決める、ウォーゲームの典型的なスタイル。写真は国際通信社のウォーゲーム・ハンドブック2015『ワーテルローの戦い』[/caption] 「ジブセイルゲームズ」は個人でウォーゲームを制作している同人レーベルです。 これまで、ウォーゲーム専門誌「コマンドマガジン」やパッケージウォーゲームを出版されている国際通信社のオンラインショップ「a-game」さんが出展するブースに間借りして試作品を頒布してきましたが、このたびゲームマーケット2017春で初めて個人ブースを出展することになりました。 これから開催日まで、ボードゲーマーの皆さんには「聞いたことあるけれどやったことも見たこともない」という方がほとんどというマイナーでニッチな「ウォーゲーム」のことを紹介していくべく、この場を借りて発信していきます。併せてゲームマーケット2017春に出展するウォーゲーム関連ブースや頒布予定のウォーゲームについても紹介する予定です。 依然として「ウォーゲームってやたら複雑でやたら時間のかかる廃人限定でしょう」「World of TanksやWorld of WarShipsのようなデジタルゲームで十分でしょう」という意見が多いようですが、イマドキのウォーゲームは“過去の戦訓”を踏まえつつデザイン手法も進化していまして、シンプルなルールで短時間でできる製品も登場しています。 ぜひ、ゲームマーケットでウォーゲームの実物に触れていただき、一人でも多くの方が、この興味深い世界に足を踏み外しますように。
- 2017/3/14 12:00
- ジブセイルゲームズ