按理具庵 @anriguan

ブース概要
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作し、Amazonやイエローサブマリン等にて販売中です。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
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- 紙を折るだけボードゲーム用カードスタンド
- 長方形の紙を折るだけのカードスタンドを発明しました。 特徴 1.単純な構造で簡単に作成できる。 普通の長方形の紙だけを使用します。切り抜きや挿し込みも無しで、糊やテープによる留めも不要です。 3回の平行折りと2カ所のかしめ留め折りのみで簡単に作成できます。 チラシやコピー用紙でも(薄い紙なら2~3枚重ねて)使用できます。 構造と原理を知れば、詳細な折り方を覚えなくても自分で考え付くことができるほど簡単な折り方です。 2.畳んで収納でき超軽量なので携帯に便利です。 一度組み立てて折り目を付けておけば、使う時には直ぐ(数秒以内)組み立てできます。 畳んで収納しても、広げて複数枚を重ねて収納しても、とにかくかさ張らないのが良いです。 軽くてかさ張らないのでボドゲ会などに参加者の人数分だけ持って行くことも可能です。 3.安価でデザインの自由度が高い。 元が紙なので印刷するだけで多彩なデザインを楽しめます。 ゲームで使用するカードの大きさや保持枚数に合わせて高さや横幅を自由に設計カスタマイズできます。 ルールの要約(サマリー)など記載してゲームに付属させる専用カードスタンドとすることも可能です。 紙以外ではPPシートの使用も可能です。 折り方 欠点 軽過ぎるため風がある場所での使用には適しません。 基本は折り方の発明なので、アイデア商品としては売り難いし、売るとしても安価過ぎて儲からないです。orz 使い方 傾斜面に沿ってカードを細溝に挿し入れるようにして使ってください。 外かしめ折りとの違い 「内かしめ折り」は、元となった「外かしめ折り」の改良です。 折り方は少し難しくなりましたが、幅の狭いカードでも手前に滑り倒れることがないようになりました。 区別するために、簡単な元の折り方を「外かしめ折り」、改良した方を「内かしめ折り」と呼んでいます。 名前の由来 カシメとは、一般的に板形状の部品を塑性変形を利用して接合する加工方法の総称のようです。大別すると、リベットやハトメなどの接合用の金属具を使う方法と、金属板自体を重ねて折り曲げるハゼカシメの方法があります。 本発明の「かしめ折り」はハゼカシメに近いのですが、紙の塑性変形は復元力が強くて曲げ折り挟むだけでは外れてしまうため、底面の両端の角を三角形に折り曲げることで形状を維持しています。この三角形の折り曲げ加工を「かしめ折り留め」や「かしめ留め折り」など呼びます。そして、この三角形の折り曲げ部が形状の大きな特徴になっているので、長方形の紙を折ってカード立てや席札として使用する折り方を「かしめ折り」と呼ぶことにしています。 注意事項 発明品として意匠登録済ですが、個人が非営利で自作して使用する分には何も問題ありませんので自由に使ってください。 営利を目的として使用する場合は、権利者の許諾(ライセンス契約等)が必要となります。例えば、そのまま商品として販売したりボードゲームの付属品とする場合などが営利使用に該当します。またノベルティとして頒布する場合は無料であっても広告宣伝のための営利活動とみなします。 折り方の説明図や動画をネットに公開して広告費を稼ぐ営利目的の行為は、著作権や倫理上の問題(いわゆるパクリ行為)となる可能性があります。もちろん営利を目的としない簡単な紹介や引用およびリツイートやリンクなどは全く問題ありません。 分かり易く要約すると「個人が自作して使うのは自由だけど、勝手に金儲けに使わないでね。」ってことです。 折り方を他人に伝授して構いません。いや、むしろ積極的に広めてください。ただし発明者への敬意(リスペクト)を示して、とある発明家が考え出した「かしめ折り」って名前の折り方であることを一緒に伝えてください。 よろしくお願いします。 変更来歴 2021.03.29 折り方の詳細説明図の(2)と(3)の説明文の配置が逆になっていた間違いを修正しました。 レイアウトや誤字脱字なども一部修正しました。 2021.04.06 外かしめ折りと内かしめ折りの比較図を追加しました。 2021.04.07 名前の由来を追加しました。
- 2021/3/27 10:45
- 按理具庵
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- 変則トランプ類まとめ(その2)
- カード構成クイズの続き(その2)です。 (その1)はこちら→変則トランプ類まとめ(その1) サムネイル画像は、トランプ類の原点となる歴史的な3種のカード構成です。 トランプゲームのランクとスートの解説に、「ランクとは数字のこと、スートとはマークのこと」などと極論した説明文をよく見かけますが、「いやいやJQKとAは数字じゃないし、マークはスートの表現形式の一つであって、まったく別物なんだけど」と反論したくもなります。言葉できっちり定義するのは難しいですが、多くの実例を眺めれば自ずと理解できるようになると思います。 ついでに関連するこちらも読んで欲しいです。→ FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない 「その2」は、今まで調べ取り残してきたカードゲームと共に、比較的最近のと最新のカードゲームを取り交ぜています。1ページに上手く収まるように配置しているだけなので、順番と時系列とは一切関係がありませんのでご注意ください。 P11_1. 変則階段ランクの4スートですが、階段差さえも変則な点が特徴です。 P11_2. トランプに近い12ランク4スートの正則構成ですが、スートに点数の違いがあることが特徴です。 P11_3. やや大きめの正則構成ですが、0のランクがあって特殊な強弱関係になっているのが特徴です。 P12_1. 失点の配置構造が絶妙な15ランク4多重です。 P12_2. 特殊カードの使い方が特徴の人気ゲームです。 P12_3. ランク数とスート数と多重数が5:5:4の構成で、赤スートの失点ルールが特徴な人気ゲームです。 P12_4. 牌ってことが特徴、わりと最近のゲームです。(3+1)重がFESCAに近いものを感じます。 P13_1. 特殊ランクの強弱関係が特徴的です。 P13_2. 特殊ランクのカードがゲーム名(由来も謎?)になっている大人気ゲームです。 P13_3. 仮想スートと云う概念が斬新なアイデアの凄いトリテです。 P14_1. 点と種の二次元スートで変則多重の構成をとる通好みでステキな昨今話題のゲームです。 P14_2. 二次元のスート構成、黒い裏面カードが数枚あるのが特徴です。汎用カードとして使えないのが残念です。 P15_1. たぶん最多ランク数とスート数の正則構成です。人数により構成を変更するアイデアは他にもあります。 P15_2. ランクとスートが曖昧、もはやトランプ類とは呼び難い最新のカードゲームです。
- 2021/1/21 9:58
- 按理具庵
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- 変則トランプ類まとめ(その1)
- こんなカード構成のカードゲームをご存知ですか? 陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)はトランプの再発明あるいは跳躍進化形を謳っていますが、その最大の特徴である(12+1)ランク(5+1)スートのカード構成が真に画期的な独自性のあるものかを確認するために、市販されている様々なトランプ類のカード構成を調査しました。 この辺りの経緯は別ブログにも書いています。結果、ランクワイルドやスートワイルドに相当する+1構成を採用するカードセットは、それぞれ単独ではあるが縦横に組み合わせた構成は見つからず、一応オリジナルであると自負しています。(まだ調査が足りていなく私が知らないだけかもしれませんが...) この調査の過程で様々な特徴あるカード構成を知ることになり、情報収集(コレクション)それ自体が楽しくなって、共通の構成図にまとめることにしました。最初は、単にランク数やスート数を変えただけの正則構造のカード構成だけでしたが、ランク無しやスート無しのもの、ランク数が階段構造のもの、多重構造のものなどや、さらに特異な変則構造のものまで広げて集めるようになっていきました。ただし時系列順に見つけたものを作図しただけで、特に分類系統立てて並べているわけではありません。 コレクションを自己満足で済ませるのはもったいないので、皆様のお役立ちになることを願って公開することにしました。様々なカード構成を知ることで、ランクやスートが何であるかその本質を理解する助けになるでしょうし、ゲーム製作者の方々には独自カードゲーム創作のヒントになると思います。 またカード構成なんてものに興味のない人にも、ゲーム名を伏せてクイズとして楽しんでもらえるようにしました。答え合わせは後日、解説も逐次追記する予定です。 P01_1.歴史的な5スートのトランプです。 P01_2.トリックテイキング用の超売れてるらしいカードセットです。 P01_3.知る人ぞ知る、正に6スートのトランプそのものです。(後の伏字は旧名) P02_1.5スートのトランプのようですがAがありません。 P02_2.15ランク6スートは最大構成、人数により構成を変えます。 P03_1.通常のトランプ構成を2重構成にしただけなのに、そこそこ歴史もある有名なゲームです。 P03_2.5スート17ランクは圧倒的、☆をランクワイルドとして使うのが特徴です。 P03_3.5スート13ランクの2重構造、ランクワイルドとジェネラルワイルドがあります。 P04_1.ランク表現が数字でなくて、しかも不連続なのが特徴、日本での知名度は極めて低いです。 P04_2.カード(札)ではなく牌を使う超絶有名なゲームです。4風と3元はランクなのかスートなのか意見が分かれます。 P04_3.変則ランクの美しき極み、汎用カードとして創作したのが凄いです。 P05_1.おそらく世界一売れてるカードゲームです。 P05_2a.スート無し10ランク階段多重の汎用カードです。(括弧内は英語名です) P05_2b.スート無し7ランク階段多重です。 P05_2c.スート無し13ランク階段多重です。 P05_3.ランク無しの7スート9重です。絵柄が美しい人気ゲームです。 P06_1.8ランク4スートは普通ですが、3重が珍しいです。 P06_2.8ランク7スートです。 P06_3.5ランク5スートでも、変則多重が特徴です。 P07_1.変則5ランクのように見せて、実は13ランク変則多重です。 P07_2.13ランク8重です。 P07_3.13ランク変則多重です。 P08_1.5スート7重、緑のみ8重が変則です。 P08_2.8スート8重です。 P08_3.3と6が抜けてる特殊なランク構成です。 P08_4.4次元のスート構造が超絶特異な凄いゲームです。でも名前がねぇ。 P09_1.カードではなく駒を使う、歴史あるゲームです。駒名がランクでなくスートなのはゲームのルールによります。 P09_2.階段ランク構造もですが、さらにスートに強弱関係があることが特徴です。 P10_1.超変則ランクの3スートの人気トリックテイキングです。 P10_2.変則ランクの4スートです。 P10_3.8スートの階段多重です。 変更来歴: 2021.01.12 P10_1の図の間違いを修正しました。各ページ枚に横線を追加しました。
- 2021/1/12 5:52
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)のトリテを考える(その2)
- ゲーム名:FESCAダブルリード6Sトリテ(略称:ダブリド・シックス) 創作レベル:★★(2.2) 概要:ダブルリードと云う独自ルールを採用した6スートの切り札無しのトリテ ルール説明: 標準的なマストフォローのトリテに従うが、後述するダブルリードの規則によりトリックの勝者を決める。 陰陽は第六の陰陽スートとして扱う。 空無はZATとして扱い、リードで13,フォローで0とする。 太極は陰陽スートのZAT扱いとする。 5~7人制を推奨とし、以下のカード編成を用いる。 5人:13x5=65枚(Z,1~10,太極抜き) 6人:13x6=78枚(Z,1~12) 7人:11x7=77枚(Z,1~12,太極抜き) 最も多くのトリックを取った人をゲームの勝者とする。最多トリック数が同じ人が居たら、その中で最後にトリックを取った人を勝ちとする。 ルール解説: ダブルリードとは、通常のリードに加えて第2のリードを認め、第1と第2のどちらかのスートをフォローしなければならないと云うルールです。 最初の(第1)リードスートをフォローしなければならない基本ルールは同じですが、手札に同じスートが無い場合に、他のスートを第2リードとして出すことができます。第2リードが出されたら、以降の人は第1または第2のリードスートのどちらかのスートを手札から出さなければなりません。もし手札に無ければその他のスート札を出しますが、そのトリックを降りたことになり勝負には加われません。 2つのリードスートのどちらが強いかは多数決で決めます。すなわち場に出された同スートの枚数が多い方を勝ちとします。勝った方のスートの中でランクが最も高い札を出した人がそのトリックの勝者となり、そのトリックを取ると共に次のトリックのリード権を得ます。場に出された2つのリードスートの枚数が同じ場合は、FESCAのスート強弱の規則(相生先負/相克先勝)に従って勝ちスートを決めます。第六スートの陰陽スートは他の五行スートに常に勝ちます。 例えば5人プレイで、 〔木Z、木5、金Z、金2、金12〕の順に出されたとすると、木Z(※ZはZATの意味で木の空無札)はリードですから木13の扱いで、普通なら勝利確定なのですが、金スートが第2リードとなって枚数で逆転されて多数決(木2枚<金3枚)で木スートは負けです。金スート内の勝負では、金Zも一応リード(第2リード)ですから金13となって金12より強くてトリックの勝利者になります。 〔火5、水3、金9、水7、火4〕の順に出されたとすると、火が第1リードスート、水が第2リードスートとなります。金9はフォローできずに負けが確定します。次いで水と火が1枚ずつ出て、どちらも2枚で同数なので多数決で決着できずに、火と水の相克関係の強弱を判定して「水は火に勝ち」、水スートで最も高いランクの水7を出した人がトリックの勝者と決まります。 ゲーム名:FESCAダブルリード・ワイルド・トリテ(略称:ダブリド・ワイルド) 創作レベル:★★★(2.7) 概要:ダブルリード6Sトリテにワイルドカード要素を取り入れたトリテ ルール説明: 基本ルール(カード編成、ゲームの勝利者、ダブルリードなど)はダブルリード6Sトリテに従う。 陰陽札は直前に出された札のスートに化ける特殊なスートワイルド札とする。 空無札は見習いランク化け札(ミミック・ランクワイルド)とする。 太極札は陰陽の空無扱いとするので、直前スート化けの見習いランク化け札とする。 陰陽札は「ゆるい」化け札とする。すなわち手札にフォローできる他の札を残していても、陰陽札をスートワイルドとして出せる。 ルール解説: 陰陽を第六スートではなくスートワイルド(SW)として使用するため実質的には5スートのトリテとなります。ただし後述する特殊な状況下では陰陽スートとして扱うこともあります。 見習いランク化け札とは、場に出ている他のランクの何れかにのみ化けられるという制限付きの化け札(ワイルドカード)です。ただしFESCAのワイルドカードの基本原則の「本物には化けられない」に従います。すなわちスート・ランクが共に同じになる札が場に出ていると、その札には化けられないので、他のランクに化けなければならないのです。もし化けられるランクが何もない場合はランク0の扱いとなります。 同様に直前スート化けの陰陽札(last suit wildcard)においても、場にスート・ランクが同じになる札が出るとスート化けが解除されて無効スートの扱いとなります。 また直前スート化けは連鎖が可能であり、前の人が陰陽札を出していれば、その化けたスートに化ける陰陽札を出すことができます。ただし本物が場に出されて化けが解除されると、化け解除も連鎖して後から出した陰陽札も無効化されます。 最初の(第1)リードの陰陽札は、最後に出された札のスートに化けることとします。 陰陽札が最初に出された場合は、これを第1リードであるが不確定の陰陽スートの扱いとします。もし陰陽札を持っていればフォローして出さなければならないのですが、無ければ第2リードとして他のスートを出せます。第2リードに続く陰陽札はスートワイルドとして扱われるので、第1リードの陰陽スートをフォローすることにはなりません。トリックの最後の人が札を出したとき第1リードのスートが確定され、多数決とスート強弱によりトリック勝者を決めます。ただし全員が陰陽札を出した場合は、第1リードスートを陰陽スートと確定させて、これを有効スートとみなして最も高いランクの陰陽札を出した人がトリックの勝者になります。 具体例を挙げて説明すると、例えば7人プレイで、 〔金4,SW5,水7,SW8,SW9,SW10,水8〕 と出された場合は、どうなるでしょうか。 最後の水8が出される前はSWの連鎖により、 〔金4,金5,水7,水8,水9,水10,--〕 とみなされ、金2枚の水3枚で水10(SW10)が勝ちとなるはずですが、最後に本物の水8が出されたことで、化けの水8(SW8)が解除され無効スート(XX)となります。これに続くSWも連鎖解除されて、 〔金4,金5,水7,XX8,XX9,XX10,水8〕 となり、金2枚と水2枚の同数で、金と水の相生関係の強弱は相生先負で金が負けとなり、水8がトリックの勝者となります。 補足ルール: トリックの勝者を決めるだけでなく、順位を決める必要がある場合は、第1リードスート、第2リードスートに続き、他のフォローできなかった人の順位も決める必要がありますが、これらはまとめて無効スート扱いとして単純にランクの高い順に順位を決めことにします。ただし同一ランクが複数ある場合は、第1リードと第2リードの相関係の強逆順に従って決めます。無効スートの中の陰陽スート(化け解除された陰陽)は最弱スートの扱いとなります。 例えば第1と第2が水と金なら相生関係ですから、相生先負の順位から、水>金>(土>火>木>陰陽)となります。繰り返しになりますが、無効スートはまとめて先ずランク順で判定して、さらに同ランクの中での順位を決めるときに、このスート強弱関係を使うことになります。 解説: ダブルリードと名付けた、このゲームシステムの元ネタ(発想の基)が「ゲーマーじゃんけん」であることにお気づきでしょうか? もちろんシステムが似ているというだけで細かく見れば全く違っています。「じゃんけん」は3竦み(すくみ)ですがFESCAは5竦み構造ですし、ゲーマーじゃんけんは少数勝ちですがダブルリードは有効2種の多数勝ちです。 類似点は、スート種別ごとの出現個数によって勝ちスートを決めて、同数の場合にはスート強弱関係を使って勝ちスートを決めることです。 このダブルリードを考えるきっかけは、トリテについて書かれていて久々に読み返してみたゲムマの重鎮の草場さんの以下のブログです。 私はいかにしてイコサカードを作ったか めっちゃ要約すると「多人数でトリテするにも4スートが良い。」ということです。 「FESCAは(5+1)スートなので、そもそもトリテには不向きなのか。タロットは4スートと切り札スートで実質5スート構成で成立しているのに、なぜ4スートというトランプの呪縛に縛られなければならないのか。本当に5スート以上のトリテが良くないというのなら、現行のトリテの基本ルールに適してないだけであって、5スート以上でも面白くなる多人数制のトリテルールを創ってしまえばよいのではないか。」という自己問答により、独自ルールを模索することになりました。 前回の「FESCA(フェスカ)のトリテを考える」で提案した「切り札が途中で切り替わるキリキリトリテ」や「場の相状態で切り札スートが動的に決まる天敵トリテ」など、FESCAのスートの相順序や強弱関係の特徴を活かしたトリテでしたが、今回の「2つのリードスートがあるダブルリードトリテ」も同じくFESCAのスート相関係という特徴を基に考え出したものです。ただし前回のは、元々あるリードスートと切り札スートの2者の関係は常に切り札スートの方が強い固定関係があり、従来のトリテの基本ルールに沿った範囲の改変ルールでした。これに対して、今回のダブルリードはトリテの常識を外れた第2リードを認めてしまい、2者の強弱を多数決とスート関係を基に決めるという点が斬新であり、これは多スート多人数トリテの新規ルールと見なせる独創的なアイデアではないでしょうか。 4スートのトランプでは絶対に出てこない発想だと思うのですが、5スート以上のトリテ・カードゲームはそこそこの数が世に出ていますので、もしかしたら同じアイデアのゲームが在ったりするかもしれません。ご存知の方はTwitterのDMで連絡ください。 ちなみに草場さんブログの中で述べられている「今回のゲームマーケットでもスートを増やした陰陽五行カードを見かけた。」って、これFESCAのことです。覚えていただいてたのは嬉しいのですが、「FESCAは単にスートを増やしただけのカードセットではないですよ」と言いたいです。 関連: FESCA(フェスカ)のトリテを考える ゲーマーじゃんけんの新しい名前を考えてみた。 FESCA(フェスカ):バトル・オブ・エレメンツ・レベル1(2人制)(略称 BOEL1) FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない
- 2020/7/24 10:59
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない
- #トランプゲーム の説明図を作るのが大変なので、テキストだけで何とかならないか考えてたらUnicodeにトランプカードの絵文字があることを思い出して調べてみたら、その近くに謎のカード絵文字を見つけて、なんじゃこれ~、となった。 枚数が22枚でローマ数字が付いてることから、直ぐに#タロット の #大アルカナ だと気付いた。よく見るとトランプの方も絵札がJQKでなくJCQKとなってるし、絶対にそうだと確信した。ちなみにCはカバロ(cavallo、騎士)だ。 0は愚者、なるほどイイ感じ、 1は魔術師、えっ、ただの人?、 2は女教皇、これは誰がどう見ても赤ん坊??、 3は女帝、おさげ髪の女の子?、 月や太陽もあるので、やっぱり大アルカナらしいんだけど太陽3枚に月2枚?? で、再びの、なんじゃこれ~ってなった。 この謎はWikipediaの「ゲームとしての現在のタロット」を読んで解決した。 #トリックテイキング ゲームに使われるタロットは占い用とは全く違うんだってこと。 そんなん初めて知った。この発見の喜びを#ゲーム好き の皆にも共有したい! さらに面白い発見があって、この#ピクトグラム っぽいカードの #Unicode 文字は最新のフォントにしか含まれていないらしい。ブラウザーで表示されている文字をテキストエディタにコピペしても正しく表示されなくて、HTMLソース解析までしてしまった。 WindowsのIMEパッドでは、追加多言語面の後ろの方に麻雀やドミノ牌と共に並んでる。 色々試してみたけど含まれてるフォントはSegoe UI Symbolのみっぽい。 それにしても、このカードデザインは寄せ集めのパクリらしくて手抜き感が酷い。春夏秋冬は麻雀牌からだろうけど、春のチューリップだけ別のところから持ってきたらしく統一感がない。朝昼夕夜、風と地、火と水は、頑張った感はあるけどセンスは悪いかも。 これに関連して思い出したことがある。 #ゲムマ のブログの「FESCA(フェスカ)誕生秘話」にも書いたけど「トランプって西洋生まれなのに不吉とされる13のランク数って、どうして?」の件だ。 少しばかり手間をかけて真面目に調べれば分かることなので、あえて答えは書かなかったたけど、ネット検索で多数表示される俗説と呼ばれるウソ情報が氾濫していて、なかなか正しい答えに辿り着けないので、やっぱり明記しておく。 答えは簡単でランク数は13だけじゃない。たまたま近代に日本に伝わってきた英米式のカードが13ランク×4スート=52枚の構成だったってこと。欧州ではラテン式と呼ばれる12ランクの方が歴史的にも古くて主流であった。16世紀に日本に伝わったカードはその形式で、ポルトガル語のカードが「カルタ」で日本語の「かるた」となって、天正カルタや花札の48枚構成の元になった。 14ランク×4スート=56枚のトリックテイキング用のカードもあって、切り札専用カードを加えて78枚構成のタロットが生まれ、これにオカルト要素を追加して占い用に売り出したら大ヒットしたというのが事実らしい。古めかしいデザインで神秘感を演出したのを、後世の愚かな人が「タロットはトランプの起源」とか信じちゃって論争にもなったようだが、やっぱり歴史的な証拠資料からも否定されているそうだ。 話が逸れたが、まとめると「13だけではなく、12や14もある。日本で普及した英米式カードが13だった。」ということ。 ここで満足してはいけない。なぜ英米式カードは13ランクだったのか。ここまで突き詰めた記事は見つけられなかったので勝手に自分で考えた。 ランク数はゲームの種類によって決まる。当時はカードゲームと云えばブリッジが圧倒的な人気で、4人制の2人2組のペア戦で引き分けにならないように奇数トリック数となるようにランク数の13が選ばれたのだと考える。 訂正です。 「ラテン式の12ランクの方が歴史的に古く主流だった」は言い過ぎで、ラテン式は古いデザインを保持しているだけで、12ランクが主流というわけではなく、歴史的には13ランクの方が主流で、他のランク数がそこから派生したという可能性があります。 関連: FESCA(フェスカ)誕生秘話ートランプをゼロから再発明してみたら、こうなった。 FESCA(フェスカ)のトリテを考える FESCA(フェスカ)トリテ創作レベル3 変更来歴: 2020.07.09 「訂正です。」からの段落を追加しました。
- 2020/7/7 11:25
- 按理具庵
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- フェスカ・つじむら
- リストラ退社を機に一人起業しちゃった駆け出しの発明家、合同会社 按理具庵の代表、 デザイナー名として一時「つじむら・せんじゅうろう」を名乗っていたがフェスカに専念するために改名。 大手電機メーカー子会社をリストラで早期退社、 社畜人生を終わらせて、 子供のころ夢見た発明家として一人起業、 ・・・してみたけれど、 暇にまかせて、アイデアだけは次々と出てくるけど、 ヒット商品となる発明品はそうそうできる訳もなく、 売る物なくて無収入、退職金を食いつぶす日々...。 そんな中、初めてこれは売れるもかもと思い立ち、 ゲムマ2017春を視察見学、その規模と来場者数に驚き、 これは行けそうな気になって、その勢いで2017秋に申し込み、 というようなことがあっての初参加でした。 FESCA(フェスカ)は会社としての初製品・初商品ですが、単なるゲーム用カードではなく、トランプに対抗し得る すごーい発明品だと思っています。 皆様のご支援を、よろしくお願い致します。 ちなみに元職はソフトウェア・エンジニアでした。 今は本業が発明家ですが、シンボル・形状・コードのデザインおよびコピーやネーミングなどを得意としています。 名刺の肩書きには 機能美を追求する形と仕組みのアートデザイナー 兼 駆け出しの発明家 としています。 第一発明品である「しなり折りカード立て」をゲームに応用して以下のような作品に展開中です。ちなみにFESCAは第三発明品です。 (1)紙製ミープルのシートゥプル (2)カードゲーム用サマリー付きカード立て(FESCAワイルドラミーR用として) (3)世界一クールでクリエイティブでチープなチェス駒のリリリチェス (4)将棋のチェス化あるいは将棋駒のリノベーションのJewelsChess(ジュエルズチェス)
- 2018/1/5 15:40
- 按理具庵
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