按理具庵 @anriguan
ブース概要
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作しました。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
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- 純粋なゲーム用タロットのデザイン
- 今でこそ占い用具として知られるタロットカードが、実トリックテイキングゲーム(以下トリテ)用のカードであったことは、ボドゲ界隈の人でもあまり知られていないのではないか。もっと言えば日本語では「トランプ」って用具の名前として普及しているが、元はトリテの「切り札(Trump)」が語源であり、用具としては「プレイングカード(遊戯札)」が正しいことも、わりと知られてないのかも。そんなこんなで、「純粋な」、あるいは「完全な」ゲーム用タロットカード(左肩にインデックスがあり占い要素を全て排除したタロット)に興味があって探してみた。ゲーム用としてデザインされたタロットはいくつか見つかるのだが占い要素を排除した純粋なゲーム用は無かった。そもそも占い以外にゲームとして使うという需要がないし、大アルカナ22枚の抽象カード名を排したら、それはもうタロットと呼ばないので検索に掛からないのかもしれない。占い要素を完全に排して4スート14ランクの54枚に22枚の切り札を追加した計78枚のカード構成だけのゲーム専用のカードってどんなだろう、無いなら作ろうと創作意欲が湧いてきてデザインしてみた。大アルカナ(←この「アルカナ」という用語自体が占い用であるが他に適切な用語がないので使用する)22枚のカードデザインを数だけに抽象化して表現するとき、その図柄をどのように表すかということ。小アルカナ56枚は現在のトランプ同様にスートマークと3列配置のデザインに騎士(Knight)の絵札ランクを追加する。ただしインデックスの表記文字は王(King)のKと被るのでスペイン語caballoのCを用いる。大アルカナ22枚も独自シンボルマークと配置にする方法もあるが、これは新たなスートの追加で単なる変則5スートのカードとなってしまいタロットらしさが失われる。切り札はスート無しでランクのみ有する他のスートと異なる特殊なランク構造であることを示すため、やはり同じデザインは避けるべきだ。大きく算用数字(アラビア数字)を描いてもよいがデザイン的には安易なありふれた方法でとってもダサいのである。そこで欧州に残るゲーム用タロットに使われているローマ数字を使ってみた。でもローマ数字って読み難い(特に4とか9とか)し、Xが上下対称文字であるため見る方向によってIX(9)とXI(11)の区別が付かないという致命的な問題もある。算用数字の6と9も同じ問題があって下線を引いて上下を区別する方法もあるが、余計なものを加えるのはどうも美しくない。そこでスートマークに赤と黒の2色が使われていること、マイナスの数を赤字で表現することから、5-1や10-1を意味する逆配置のIを赤字で示して区別する方法を思い付いた。赤黒の2色が活かされ読みやすくなった。ローマ数字には0を表す記号がない。「愚者」は他の21枚の切り札と違って特殊な「逃げ札」として使われるため数字がなく空白で表していたらしい。現代版では算用数字の0に対応付けてアルファベットのОを使っているらしい。ついでながら日本語というか漢数字にも位取り表記のための記号文字として〇(←丸でなく漢数字)があって、例えば三百五円を三〇五円と表記するらしい。赤文字を使っている時点で既に正式なローマ数字ではないく、改変したローマ数字なので独自性を出して「・」中黒で表記してみた。でも、ローマ数字ってかっこいいけど使い慣れてないためか読み難い。カードを遠目で見ても数がいくつであるか判断できる数字のデザインはないか探しまくっていたら、楔形数字、算木数字、マヤ数字、果てはシトー会数字まで見つけて、そろばん感覚で読みやすいマヤ数字が最適と結論付けた。点が1個で1を2個で2を3個で3を4個で4を表し、5は横長の棒で、以降は足し算の規則で5の横棒と1の点の組み合わせで表記する。一応0(ゼロ)の表記もあるが規則的な記号には見えない。漢字で0を表記するとき「零」や「空」を使うのと同じ感覚の数字なのかも。本来はマヤ数字は20進数の19が最大なので横棒は3本までであるが、20や21を同じ規則で表記しても数として認識されるだろうと拡張して使うこととした。このマヤ数字を切り札のランク表記デザインに採用して汎用カードTEG7を2023年に作成した。ただし78枚の標準構成ではなく4スート9ランク18追加の縮小56枚版である。その後、このマヤ数字を独自に縦型に改変して汎用カードTEM4に採用した。標準78枚構成のタロットに適用すれば以下のようなデザインになる。小アルカナ56枚のデザインについてもトランプ互換としながらいくつかの点を改良している。スペードのAのマークが凝った図柄で大きくなったり、「1」が「A」と表記されるようになったり、絵札の図柄が顔の向きからなにやらスートごとに細かく異なっていたり、長い歴史のなかで改変が加えられ純粋な対称性や規則性が失われて抽象デザインの純粋な美しさが無くなっている。歴史的改変を一掃して純粋さを取り戻し、さらにスートマークの配置をバランスよくしてある。もっと徹底的にゲーム専用に機能性を求めて改良すれば、絵札を排して数字化し、スートマーク配置も識別性を考慮して、スート毎に4色の色分けしと、改良したのが跳躍進化形トランプを謳う陰陽五行札FESCAであり、そのサブセットの4スート版がTEG7やTEM4である。ここでは伝統的なタロットとトランプのデザインに寄せておくことにする。このタロットをデザインしている間にまた新たな疑問が生まれた。(1)トランプが52枚構成に対し、タロットの小アルカナが56枚構成なのはなぜか。(2) スートは4種あるのに、なぜ赤と黒の2色分けなのか。(3) 大アルカナの枚数は、小アルカナのランク数と同じ14ではなく、なぜ22枚としたのか。以前(1)の回答として「枚数はゲームに依る」として、4人制ペア戦のトリテをするため奇数となる13ランクが選ばれたと推測した。では56枚は当時に流行していたトリテで最適なカード枚数であったのか。既に仮説は得られているが、ここに記すには内容的に重すぎるので、また別のブログとして公開するつもりだ。(2)に関してはググってみると赤と黒の2色はは「昼と夜を象徴している」とかトンデモ回答が溢れている。タロットゲームの古(いにしえ)のルールを調べてみれば自ずと答えが得られる。黒スートと赤スートでは数字ランクの強さの順がことなっており、機能的にこれを区別しやすくするために色分けしてあるのだ。ではなぜスート毎に強弱の順が異なるのか、そこまで解説してるのは見つけられなかったが、トランプの起源を辿れば推測できる。おそらくトリテルールの進化とスートの誕生に関わっているのだろう。原始トリテ「赤と黒の起源」という名前のゲームとして公開したい。(3)に関しても回答は見つからない。当初は21枚であったが「愚者」の1枚が加わって22枚となったらしい。ではその21枚の起源はどこって、そこから先が辿れないのだ。21と云う数を頼りに勝手に推測するしかない。Wikipediaによればタロットのカード構成の起源としては、小アルカナに相当するトリテ用のカードセット(40~56枚?)に切り札専用の別カード(20~22枚)を合体させたという推察が示されている。この別カードはゲーム用であったのか、あるいは寓意が込められた絵本的なものであったのか不明のようだ。21と云う数は7×3なので1~21の連番カードセットで3人制で7回戦の数の大きさ比べの賭博ゲームを考えた。いかにもありそうであるが中途半端な21枚の構成は好まれないであろう。六面体のサイコロ2個を振って出る目のパターン数が21である。2つのサイコロを区別すれば36パターンが正しいのであるが、同じ形状のサイコロで区別できないと、ゾロ目6パターンと、残り30パターンの区別なし半分の15パターンで、合わせて21種になる。このサイコロ2個のパターンをカード化したのが牌九牌(天九牌)であり欧州に伝わりドミノの原型にもなったと言われている。もしトランプの原型となった葉子(馬弔)と同じ時期に欧州に伝わっていたとしたら、これはあり得るだろう。サイコロを2個振って吉凶を占うとすれば、その出目パターン毎に解説カードがあり、個々のパターンに名前を付けて後々の大アルカナになったとしたら…、占い繋がりで大いにありそうな仮説である。この仮説を基にドミノ風(正しくは牌九)タロットをデザインしてみた。21パターンをどのように番号付けするかが悩みどころであるが、単純な合計値で並べて同じ合計数の間では2つの出目の差が大きい順とした。関連リンクhttps://gamemarket.jp/game/184828 タロット・デ・ポーカー(ネオタロットポーカー)https://gamemarket.jp/blog/177442 FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではないhttps://gamemarket.jp/blog/78350 FESCA(フェスカ)マーク配置デザイン原図https://gamemarket.jp/game/181378 TriElioGreed7(トリエリオ・グリード・セブン)https://gamemarket.jp/game/182400 エラトス(Eratos)でファンネルトリテ(Funnel-TTG)
- 2024/12/19 17:41
- 按理具庵
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- 六角格子の将棋を考える
- Twitter(現X)からの転載です。 https://x.com/anriguan/status/1340098062954373120 もう4年も前のネタになるのですが、最近「いいね」してくれた方が居て、内容を読み直したのですが、このゲムマブログに転載してなかった事に気付きました。いつか完成したら正式に書こうと思いつつ、そのまま忘れて放置となるネタがなんて多い事でしょう。未完成ながら新作ゲームのネタとしては面白いので、これを機会に転載することにしました。 以下、転載です。 #六角格子 #将棋 #ボードゲーム #六角将棋 番ちゃんの作品に触発されて、公開することにしました。 六角格子の将棋って、クリエータの考えることはみんな同じなんだなあと。 でも細かいところは、やっぱり全然異なっているのです。 昔の創作ノートを掘り出してきて再構築し作図してみました。 → 配置案1 駒の動かし方 配置案2 一手番を費やして、飛・角・銀は左右に60°回転することで移動方向を変えられるのが特徴です。 左右どちらに首を振っても前方を向けるように駒の文字はわざと傾けてあります。 回転できるのなら盤は長方形である必要がないとの発想で六角形に変化させてみました。 と昔々のお話です。 → 配置案3 駒の向き変え 配置案4 ここからゲーム創作が加速していきました。 他の駒の回転も許すとすれば、陣の概念を失くして完全に回転対称にできる。 そしたら敵味方の区別は色分けする必要がある。 駒の動きパターンは他にもあるので将棋の駒に拘わらずに増やしてしまえ。 → 陣が無くなると成りも無くなるし、だったら相手の駒を取ることで進化する仕組みにしようか。 ・・・と発想は止まらず、将棋とは全く異なるゲームになっていきました。 この図は、まだ将棋の原型を残していた時点のものです。 そのためゲームとして楽しく遊べるかの検証はまったくしていません。 → どなたか試してみて、改良して完成させてください。 #ゲムマ の#ブログに公開した「交錯干渉将棋」もよろしく。 ちなみに、 きっかけとなったバンちゃんの元ネタはこれ! https://x.com/hyacper/status/1339475919627382786 追記(2024.10.01) A3用紙に印刷して駒を自分で切り出して実際に遊べるキットを作成しました。 駒は長方形の形で切り出して中央で半分に折り曲げて糊付けし、その後に六角形に切り整えます。 初期配置では、左側に配置する角と銀が内向き(斜め右向き)であることに注意してください。 通常の将棋と同様に相手陣内に入ると裏返って「成り」昇格します。龍と馬はそれぞれ移動できなかった周囲マスに移動可能となります。他の駒は成ると金と同じ動きになります。傾き駒である飛と角は、そのまま長距離移動の方向が変わらないように左右反転で裏返します。銀は成り金の動きが正面になるように裏返します。 ↓追記(2024.10.04) 成り駒の動き 拡張案 PDF A3用紙で遊べるキットの動作未確認版を公開します。 A3六角格子将棋TypeA86_v10.pdf A3六角格子将棋TypeB85_v10.pdf A3六角格子将棋TypeC76_v10.pdf 駒の向きや陣の領域など不具合がある可能性があります。 テストにご協力いただける方は、間違いや問題に気付いたことがありましたらTwitter(現X)にて連絡願います。 なおTypeD91は近日中に作成する予定です。 A3六角格子将棋TypeD91_v10_K15.pdf 陣の灰色が印刷すると画面で見るより薄くなるようです。調整テストのため灰色レベル15%と20%を追加しておきます。 A3六角格子将棋TypeA86_v11_K15.pdf A3六角格子将棋TypeA86_v11_K20.pdf 関連リンク 交錯干渉4人制チェス(仮) 交錯干渉将棋とダブルス将棋 交錯干渉将棋ミニ リリリチェス ジュエルズチェス JewelsChess(宝石将棋)のクリア駒 重み付けはさみ将棋 蜂蜂はさみ将棋(BeeWaspBee) 蜂蜂はさみ将棋(BeeWaspBee)改定2版 変更来歴 2024.19.04 按理具庵の将棋系の関連リンクを下方へ移動しました。 2024.10.04 成り駒の動きと拡張案の画像を追加しました。 2024.10.04 PDFにTypeD91版と陣の灰色レベル調整テスト用(TypeA86のみ)を追加しました。
- 2024/10/1 10:08
- 按理具庵
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- なんでもかんでもUDバトルポーカー
- UDバトルポーカーはランク・スート型のカードゲーム用具なら、なんでも使える汎用設計のゲームです。 ゲムマ2022春ではトランプと麻雀牌を使用した場合のルールシートと役表を配布しましたが、タロット,UNO,花札など様々な用具の考察検討を進めていました。 麻雀牌でバトルポーカー ←UDバトルポーカーの詳細はこちら 麻雀牌の検討を開始するきっかけとなったTESCA(テスカ)は、元々がFESCA(フェスカ)用ゲーム開発を起点としていたので、トランプより早い時期に検討していました。さらに麻雀の字牌を拡張追加スートとみなす考えから、その類似的な発想からトランプの拡張であるタロットへの適用も麻雀牌の次ぐらいに思いついていました。それぞれをまとめ上げてゲムマ2020春に臨むつもりでしたが、UNOやうんすんカルタなど他にもある様々なカードゲーム用具への適用を思いついて検討は発散し、さらに超絶変態カード構成の花札にまで手を広げて、いよいよ収集がつかなくなってしまいました。「後で公開します」と宣言はしても興味の方向はどんどん移り変わって放置されがちなのが常であることから、完全なルールシートではないものの基本的な役と強さの関係を早めにまとめて公開することにしました。 タロットは現在では占い用に使われていますが元はゲーム用のカードセットです。追加された22枚はトリックテイキングの専用切り札と云うのが歴史的な事実のようです。 FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない ←タロットに関するブログです。ゲーム用タロットはカード構成は同じでも別物と初めて知りました。 4スートのトランプではあまりにも簡単にできすぎるため採用を断念したMW役がここでは復活して採用しています。追加分のExスートが多すぎるため、HF(ハーフフラッシュ)ではなくSeF(セミフラッシュ)を採用することで役の強さのバランスを調整しています。EFL(エクストラフラッシュ)がFL(フラッシュ)より弱いのも珍しいのですが、これもExスートの枚数が多いことが理由となっています。Exスートにきっちりと数ランクが定義されているのがタロットのカード構成の大きな特徴であり、とても興味深い役順になっていて4~5人で遊ぶにはトランプよりお勧めです。日本ではゲーム用タロットの入手は難しいのですが、銀河企画オンラインのXTAROT(エクスタロット)が使えそうです。 UNOはトランプを除けば世界中で最も多く売れているカードゲームだと思います。 汎用ゲームとしてこれだけ普及しているゲーム用具を利用しない手はありません。しかしながらカード構成をみれば、4スート・12ランクの2重デッキでトランプと全く同じ役になることが懸念されました。でも直ぐに絵札に相当する機能札のS,R,Dを不連続の非ランク札として扱うだけで全く別物になる面白い構造であることに気が付きました。さらにジョーカーに相当するワイルドカードをExスートとすると役の種類が増えて益々楽しくなりそうです。 LoXとHiF役でこの特徴あるカード構成に対応しました。ワイルドカードの枚数が少ないので、HFからW2を分離してSeFとしています。 役の数が多すぎること、SeF,RN2,FL,D2の差が少なくて強弱が不明瞭になることの問題を抱えていて改良の余地がありそうです。 麻雀牌の花牌を活用したデッキです。Exスートが3種になることでEMWが追加されます。4,3,2と枚数が段階的に減り、4+3+2が数牌のランク数の9と等しくなることから、カード構成は対称性が美しいのですが、ゲームとして面白いかはまた別問題で、標準デッキとの差があまり感じられません。本家の麻雀でも花牌は抜きドラとして使われており、やはり特殊な役割を与えて大きな変化を得るのがよいかもしれません。今後の課題です。 麻雀牌への適用を考えるきっかけとなったデッキです。FESCAで通常の5枚役のミクセルポーカーを検討しましたが、3枚役なら(3+1)スートのTESCAの方が適しているだろうと直感が働いて検討を始めました。FESCAは(5+1)スートですから3枚ミクセル役が破綻しています。予想どおり役のバランスが良くてお勧めです。枚数が少なくて多人数用にはデッキの多重化が必要で、これはFESCAの無駄遣いかもしれません。将来的にはFESCAのサブセットでない元からTESCAを製品化するべきなのでしょう。これも課題です。 FESCAでもっともっとミクセルポーカー ←TESCA52やミクセルポーカーに関してはこちらを参照 同じTESCA52のデッキなのに、麻雀牌に寄せた全く別のカード構成が作れてしまいます。我ながら凄い発想と自負しています。EMWやEFLの順位が逆の部分があり、前後役との差が小さい部分があったりと、もう少し調整が必要です。太極札を抜くとか試してみようと考えています。 より麻雀に近づけるためランク数を削減したものです。これも同様に調整が必要となっています。 うんすんカルタが元になっていますが、5スート・15ランクの構成を使用しているだけで、UnSunと表記した新規のカードセットとも言えます。トランプのA(エース)の原型ともいわれるドラゴン札(ロバイ)を10番目に配置し、絵札の扱いとしたのがUnSunAであり、数札の特殊札としたのがUnSunZであるとみなせます。 5スートであることから単純なMWが採用できないので、代わりにLoXとHiFを採用しています。 このゲームの元ネタであるカードです。ここでは詳しくは述べませんが、6スート・10ランクの構成は、既存の3カードポーカー役であるP1,ST,FL,K3,SFの5役の発生確率を最適に調整されたものであることが分かりました。下図のグラフの直線性が良いと云うことです。さすがに良く考えられています。 当然ながら、そのままRun系役を増やしたUDバトルポーカーに適用すると、RN2とSTの数が完全一致とか役順が悲惨な状態になります。 役が多くなり過ぎて役間の差が小さく役順が不明瞭な問題対策として、思い切ってRun2系役を削除してみました。良さそうです。D3とW3の役順が逆なのは作表ミスです。 変更来歴 2022.05.02 まだ各デッキに対する解説の記載が途中ですが暫定公開します。 2024.06.10 画像ファイルの再アップロードで復旧作業。
- 2022/5/2 15:36
- 按理具庵
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- 紙を折るだけボードゲーム用カードスタンド
- 長方形の紙を折るだけのカードスタンドを発明しました。 特徴 1.単純な構造で簡単に作成できる。 普通の長方形の紙だけを使用します。切り抜きや挿し込みも無しで、糊やテープによる留めも不要です。 3回の平行折りと2カ所のかしめ留め折りのみで簡単に作成できます。 チラシやコピー用紙でも(薄い紙なら2~3枚重ねて)使用できます。 構造と原理を知れば、詳細な折り方を覚えなくても自分で考え付くことができるほど簡単な折り方です。 2.畳んで収納でき超軽量なので携帯に便利です。 一度組み立てて折り目を付けておけば、使う時には直ぐ(数秒以内)組み立てできます。 畳んで収納しても、広げて複数枚を重ねて収納しても、とにかくかさ張らないのが良いです。 軽くてかさ張らないのでボドゲ会などに参加者の人数分だけ持って行くことも可能です。 3.安価でデザインの自由度が高い。 元が紙なので印刷するだけで多彩なデザインを楽しめます。 ゲームで使用するカードの大きさや保持枚数に合わせて高さや横幅を自由に設計カスタマイズできます。 ルールの要約(サマリー)など記載してゲームに付属させる専用カードスタンドとすることも可能です。 紙以外ではPPシートの使用も可能です。 折り方 欠点 軽過ぎるため風がある場所での使用には適しません。 基本は折り方の発明なので、アイデア商品としては売り難いし、売るとしても安価過ぎて儲からないです。orz 使い方 傾斜面に沿ってカードを細溝に挿し入れるようにして使ってください。 外かしめ折りとの違い 「内かしめ折り」は、元となった「外かしめ折り」の改良です。 折り方は少し難しくなりましたが、幅の狭いカードでも手前に滑り倒れることがないようになりました。 区別するために、簡単な元の折り方を「外かしめ折り」、改良した方を「内かしめ折り」と呼んでいます。 名前の由来 カシメとは、一般的に板形状の部品を塑性変形を利用して接合する加工方法の総称のようです。大別すると、リベットやハトメなどの接合用の金属具を使う方法と、金属板自体を重ねて折り曲げるハゼカシメの方法があります。 本発明の「かしめ折り」はハゼカシメに近いのですが、紙の塑性変形は復元力が強くて曲げ折り挟むだけでは外れてしまうため、底面の両端の角を三角形に折り曲げることで形状を維持しています。この三角形の折り曲げ加工を「かしめ折り留め」や「かしめ留め折り」など呼びます。そして、この三角形の折り曲げ部が形状の大きな特徴になっているので、長方形の紙を折ってカード立てや席札として使用する折り方を「かしめ折り」と呼ぶことにしています。 注意事項 発明品として意匠登録済ですが、個人が非営利で自作して使用する分には何も問題ありませんので自由に使ってください。 営利を目的として使用する場合は、権利者の許諾(ライセンス契約等)が必要となります。例えば、そのまま商品として販売したりボードゲームの付属品とする場合などが営利使用に該当します。またノベルティとして頒布する場合は無料であっても広告宣伝のための営利活動とみなします。 折り方の説明図や動画をネットに公開して広告費を稼ぐ営利目的の行為は、著作権や倫理上の問題(いわゆるパクリ行為)となる可能性があります。もちろん営利を目的としない簡単な紹介や引用およびリツイートやリンクなどは全く問題ありません。 分かり易く要約すると「個人が自作して使うのは自由だけど、勝手に金儲けに使わないでね。」ってことです。 折り方を他人に伝授して構いません。いや、むしろ積極的に広めてください。ただし発明者への敬意(リスペクト)を示して、とある発明家が考え出した「かしめ折り」って名前の折り方であることを一緒に伝えてください。 よろしくお願いします。 変更来歴 2021.03.29 折り方の詳細説明図の(2)と(3)の説明文の配置が逆になっていた間違いを修正しました。 レイアウトや誤字脱字なども一部修正しました。 2021.04.06 外かしめ折りと内かしめ折りの比較図を追加しました。 2021.04.07 名前の由来を追加しました。 2024.06.10 画像ファイルの再アップロードで復旧
- 2021/3/27 10:45
- 按理具庵
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- 変則トランプ類まとめ(その2)
- カード構成クイズの続き(その2)です。 (その1)はこちら→変則トランプ類まとめ(その1) サムネイル画像は、トランプ類の原点となる歴史的な3種のカード構成です。 トランプゲームのランクとスートの解説に、「ランクとは数字のこと、スートとはマークのこと」などと極論した説明文をよく見かけますが、「いやいやJQKとAは数字じゃないし、マークはスートの表現形式の一つであって、まったく別物なんだけど」と反論したくもなります。言葉できっちり定義するのは難しいですが、多くの実例を眺めれば自ずと理解できるようになると思います。 ついでに関連するこちらも読んで欲しいです。→ FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない 「その2」は、今まで調べ取り残してきたカードゲームと共に、比較的最近のと最新のカードゲームを取り交ぜています。1ページに上手く収まるように配置しているだけなので、順番と時系列とは一切関係がありませんのでご注意ください。 P11_1. 変則階段ランクの4スートですが、階段差さえも変則な点が特徴です。 P11_2. トランプに近い12ランク4スートの正則構成ですが、スートに点数の違いがあることが特徴です。 P11_3. やや大きめの正則構成ですが、0のランクがあって特殊な強弱関係になっているのが特徴です。 P12_1. 失点の配置構造が絶妙な15ランク4多重です。 P12_2. 特殊カードの使い方が特徴の人気ゲームです。 P12_3. ランク数とスート数と多重数が5:5:4の構成で、赤スートの失点ルールが特徴な人気ゲームです。 P12_4. 牌ってことが特徴、わりと最近のゲームです。(3+1)重がFESCAに近いものを感じます。 P13_1. 特殊ランクの強弱関係が特徴的です。 P13_2. 特殊ランクのカードがゲーム名(由来も謎?)になっている大人気ゲームです。 P13_3. 仮想スートと云う概念が斬新なアイデアの凄いトリテです。 P14_1. 点と種の二次元スートで変則多重の構成をとる通好みでステキな昨今話題のゲームです。 P14_2. 二次元のスート構成、黒い裏面カードが数枚あるのが特徴です。汎用カードとして使えないのが残念です。 P15_1. たぶん最多ランク数とスート数の正則構成です。人数により構成を変更するアイデアは他にもあります。 P15_2. ランクとスートが曖昧、もはやトランプ類とは呼び難い最新のカードゲームです。 変更来歴 2024.06.17 画像ファイルの再アップロードで復旧させました。
- 2021/1/21 9:58
- 按理具庵
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- フェスカ・つじむら
- リストラ退社を機に一人起業しちゃった駆け出しの発明家、合同会社 按理具庵の代表、 デザイナー名として一時「つじむら・せんじゅうろう」を名乗っていたがフェスカに専念するために改名。 大手電機メーカー子会社をリストラで早期退社、 社畜人生を終わらせて、 子供のころ夢見た発明家として一人起業、 ・・・してみたけれど、 暇にまかせて、アイデアだけは次々と出てくるけど、 ヒット商品となる発明品はそうそうできる訳もなく、 売る物なくて無収入、退職金を食いつぶす日々...。 そんな中、初めてこれは売れるもかもと思い立ち、 ゲムマ2017春を視察見学、その規模と来場者数に驚き、 これは行けそうな気になって、その勢いで2017秋に申し込み、 というようなことがあっての初参加でした。 FESCA(フェスカ)は会社としての初製品・初商品ですが、単なるゲーム用カードではなく、トランプに対抗し得る すごーい発明品だと思っています。 皆様のご支援を、よろしくお願い致します。 ちなみに元職はソフトウェア・エンジニアでした。 今は本業が発明家ですが、シンボル・形状・コードのデザインおよびコピーやネーミングなどを得意としています。 名刺の肩書きには 機能美を追求する形と仕組みのアートデザイナー 兼 駆け出しの発明家 としています。 第一発明品である「しなり折りカード立て」をゲームに応用して以下のような作品に展開中です。ちなみにFESCAは第三発明品です。 (1)紙製ミープルのシートゥプル (2)カードゲーム用サマリー付きカード立て(FESCAワイルドラミーR用として) (3)世界一クールでクリエイティブでチープなチェス駒のリリリチェス (4)将棋のチェス化あるいは将棋駒のリノベーションのJewelsChess(ジュエルズチェス)
- 2018/1/5 15:40
- 按理具庵
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