按理具庵

「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作し、Amazonやイエローサブマリン等にて販売中です。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。

なんでもかんでもUDバトルポーカー
2022/5/2 15:36
ブログ

UDバトルポーカーはランク・スート型のカードゲーム用具なら、なんでも使える汎用設計のゲームです。

ゲムマ2022春ではトランプと麻雀牌を使用した場合のルールシートと役表を配布しましたが、タロット,UNO,花札など様々な用具の考察検討を進めていました。

麻雀牌でバトルポーカー ←UDバトルポーカーの詳細はこちら

麻雀牌の検討を開始するきっかけとなったTESCA(テスカ)は、元々がFESCA(フェスカ)用ゲーム開発を起点としていたので、トランプより早い時期に検討していました。さらに麻雀の字牌を拡張追加スートとみなす考えから、その類似的な発想からトランプの拡張であるタロットへの適用も麻雀牌の次ぐらいに思いついていました。それぞれをまとめ上げてゲムマ2020春に臨むつもりでしたが、UNOやうんすんカルタなど他にもある様々なカードゲーム用具への適用を思いついて検討は発散し、さらに超絶変態カード構成の花札にまで手を広げて、いよいよ収集がつかなくなってしまいました。「後で公開します」と宣言はしても興味の方向はどんどん移り変わって放置されがちなのが常であることから、完全なルールシートではないものの基本的な役と強さの関係を早めにまとめて公開することにしました。


タロットは現在では占い用に使われていますが元はゲーム用のカードセットです。追加された22枚はトリックテイキングの専用切り札と云うのが歴史的な事実のようです。

FESCA(フェスカ)は78枚だけどタロットではない ←タロットに関するブログです。ゲーム用タロットはカード構成は同じでも別物と初めて知りました。

4スートのトランプではあまりにも簡単にできすぎるため採用を断念したMW役がここでは復活して採用しています。追加分のExスートが多すぎるため、HF(ハーフフラッシュ)ではなくSeF(セミフラッシュ)を採用することで役の強さのバランスを調整しています。EFL(エクストラフラッシュ)がFL(フラッシュ)より弱いのも珍しいのですが、これもExスートの枚数が多いことが理由となっています。Exスートにきっちりと数ランクが定義されているのがタロットのカード構成の大きな特徴であり、とても興味深い役順になっていて4~5人で遊ぶにはトランプよりお勧めです。日本ではゲーム用タロットの入手は難しいのですが、銀河企画オンラインのXTAROT(エクスタロット)が使えそうです。


UNOはトランプを除けば世界中で最も多く売れているカードゲームだと思います。 汎用ゲームとしてこれだけ普及しているゲーム用具を利用しない手はありません。しかしながらカード構成をみれば、4スート・12ランクの2重デッキでトランプと全く同じ役になることが懸念されました。でも直ぐに絵札に相当する機能札のS,R,Dを不連続の非ランク札として扱うだけで全く別物になる面白い構造であることに気が付きました。さらにジョーカーに相当するワイルドカードをExスートとすると役の種類が増えて益々楽しくなりそうです。

LoXとHiF役でこの特徴あるカード構成に対応しました。ワイルドカードの枚数が少ないので、HFからW2を分離してSeFとしています。

役の数が多すぎること、SeF,RN2,FL,D2の差が少なくて強弱が不明瞭になることの問題を抱えていて改良の余地がありそうです。


麻雀牌の花牌を活用したデッキです。Exスートが3種になることでEMWが追加されます。4,3,2と枚数が段階的に減り、4+3+2が数牌のランク数の9と等しくなることから、カード構成は対称性が美しいのですが、ゲームとして面白いかはまた別問題で、標準デッキとの差があまり感じられません。本家の麻雀でも花牌は抜きドラとして使われており、やはり特殊な役割を与えて大きな変化を得るのがよいかもしれません。今後の課題です。


麻雀牌への適用を考えるきっかけとなったデッキです。FESCAで通常の5枚役のミクセルポーカーを検討しましたが、3枚役なら(3+1)スートのTESCAの方が適しているだろうと直感が働いて検討を始めました。FESCAは(5+1)スートですから3枚ミクセル役が破綻しています。予想どおり役のバランスが良くてお勧めです。枚数が少なくて多人数用にはデッキの多重化が必要で、これはFESCAの無駄遣いかもしれません。将来的にはFESCAのサブセットでない元からTESCAを製品化するべきなのでしょう。これも課題です。

FESCAでもっともっとミクセルポーカー ←TESCA52やミクセルポーカーに関してはこちらを参照


同じTESCA52のデッキなのに、麻雀牌に寄せた全く別のカード構成が作れてしまいます。我ながら凄い発想と自負しています。EMWやEFLの順位が逆の部分があり、前後役との差が小さい部分があったりと、もう少し調整が必要です。太極札を抜くとか試してみようと考えています。

 


より麻雀に近づけるためランク数を削減したものです。これも同様に調整が必要となっています。


うんすんカルタが元になっていますが、5スート・15ランクの構成を使用しているだけで、UnSunと表記した新規のカードセットとも言えます。トランプのA(エース)の原型ともいわれるドラゴン札(ロバイ)を10番目に配置し、絵札の扱いとしたのがUnSunAであり、数札の特殊札としたのがUnSunZであるとみなせます。

5スートであることから単純なMWが採用できないので、代わりにLoXとHiFを採用しています。




このゲームの元ネタであるカードです。ここでは詳しくは述べませんが、6スート・10ランクの構成は、既存の3カードポーカー役であるP1,ST,FL,K3,SFの5役の発生確率を最適に調整されたものであることが分かりました。下図のグラフの直線性が良いと云うことです。さすがに良く考えられています。

当然ながら、そのままRun系役を増やしたUDバトルポーカーに適用すると、RN2とSTの数が完全一致とか役順が悲惨な状態になります。


役が多くなり過ぎて役間の差が小さく役順が不明瞭な問題対策として、思い切ってRun2系役を削除してみました。良さそうです。D3とW3の役順が逆なのは作表ミスです。


変更来歴

2022.05.02 まだ各デッキに対する解説の記載が途中ですが暫定公開します。