カラメルカラム @Caramel_Column

ブース概要
神保町にあるゲーム会社です。アナログ・デジタル問わず、ゲームを作っています。
その他
[公式サイト] http://caracolu.com
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- 光速で『ミューレンソウ』一般販売開始でございます。
- こんにちはシラカワリュウです。 ゲームマーケット2019秋、出展者の方もご来場の方もお疲れさまでした。今回、一日目は冷たい雨が降り続き搬入も搬出も来場も気が滅入る天候でしたが、二日目は途中から晴れて気温も上がってよかったです。今までは土曜と日曜で来場者数に大きな差(土曜が圧倒的に多い)がありましたが、天候のせいなのか、日曜日も盛り上がってよかったですな。さて、私はカラメルカラムとして出展し、最新作『ミューレンソウ』をメインに販売したわけですが、おかげ様で沢山の方にご購入いただき、試遊もなかなか空席になることもなく、盛り上がっていたので大変嬉しく思っています。 実は今回ゲームマーケット終了後の諸々を事前に準備していたので、翌日からAmazonでの販売を開始できるはこびとなりました。えらい俺。あと手伝ってくれた社員のK氏もえらい。ゲームマーケットに来れなかった方、来たけど買わなかった方、予算が底をついて泣く泣く諦めた方、ぜひ良きタイミングで買っていただきたい。あとAmazonで「カラメルカラム」と検索すると他の作品もズラッと出てきますので、いい感じにカートにぶっこんでください。この後全国のボードゲームショップでも順次販売開始の予定ですので、店舗買い派の方はそちらをお待ちくださいな。 ■『ミューレンソウ』一般販売情報 定価:2,591円(税込) 商品ページはこちら ルールブックはこちら 英語版の簡易ルール説明はこちら プレイの感想もTwitter等でお待ちしています。ハッシュタグは #ミューレンソウ でお願いします。 ちなみに既存作品の『THE 残業』『THE 神』『たのしいアウトロー』『Vチューバーをたたえよ!』もAmazonで取り扱ってますのでぜひリンクを踏んでください。踏んでください女王様ァアァァ!!!(どんなオチだ
- 2019/11/25 18:23
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- カラメルカラムのお品書き(完全版)
- お品書きです!縦に長い。長過ぎる。 さて、画像1枚貼って済ませてもいいのですが、せっかくなので上から詳細を書いていきましょう。暇だったら読んでください。 ①最新作『ミューレンソウ』 今回の主力にしてカラメルカラムの最新作です。 詳しい説明はこちらとかこちらに書いてありますので読んでください。ついでにハートをポチっておいてください。今回は初売りということで土日両日合わせて250個(戦慄)を持ち込みます。売れなかった分は泣きながら持って帰ります。11月22日の22:00まで取り置き予約を受け付けていますので、確実に入手したい方はぜひご利用ください。完売しないとは言い切れません。 ②最新作『THE 残業 トートバッグ』 カラメルカラムの主力ボードゲームの一つである『THE 残業』(後述)の公式グッズです。今回のために新しく作りました。っていうかさっき届きました。 あらオシャレ。ちなみに名作ボードゲーム『カタン』の箱がすっぽり収まるくらい大きいです。会場に着いたらまずはカラメルカラムブースでこのバッグを買うとその後のお買い物が楽になるね!そうだね!!しかも1,000円ポッキリ!すごーい! ③旧作『THE 残業』 カラメルカラムのボードゲームの中では一番売れてる作品で、これが一番売れてるっていうのは日本なかなかキてんな、という気もしますが、とっても楽しいカードゲームです。「お疲れ様です!」とか「お先に失礼します!」とか言いながら遊ぶので、会社の忘年会等で遊んで上司の顔を歪ませてみるのも一興かと思います。こちらAmazonで買うと2,358円(税込)のところ、会場特別価格が1,500円なのでだいぶお得です。余談ですがこのゲームのイラスト制作について当時書いたブログもあるどす。ゲーム詳細はこちら。 今回「『THE 残業』ラッピングサービス」という謎サービスを行います。お土産用に履歴書で『THE 残業』をラッピングしてお渡しします。何言ってるかわから ねーと思うが(以下略)。つまりこういうことです。数量限定なのでお土産用欲しい方はお早めに。 ④旧作『たのしいアウトロー』 カラメルカラムのゲームの中で、個人的に一番好きなゲームです。20人のアウトロー達をドラフトで選んで最強の軍団を作るっていうゲームなんですが、まぁ撃つは殴るわ病院送りだわ仲間殺しだわの血なまぐさいドラマが起きまくる。毎回違う展開になるので何度遊んでも楽しい。まさにたのしいアウトロー。パッケージも小さいので旅行なんかに持っていくのもオススメです。こちらもAmazonだと2,200円(税込)のところ会場特別価格1,500円でご提供。余談ですがこのゲームのイラスト制作について当時書いたブログもあるどす。ゲーム詳細はこちら。 ⑤旧作『THE 神』 こちらは2人専用のカードゲーム。格闘ゲームをカードで遊んでみよう!的なコンセプトで作られてます。しかもキャラが全員神。ワオ!不謹慎!ベースのルールがジャンケンなのですぐに理解できます。ジャンケン+カードの特殊効果っていう感じですね。心理の読み合いで相手の体力ゲージをガリガリ削っていくのは中々の快感ですよ。同じくAmazonだと2,591円(税込)のところ、会場特別価格は2,000円!これまた余談ですがこのゲームのイラスト制作について当時書いたブログもあるどす。ゲーム詳細はこちら。 ⑥旧作『THE 神』拡張パック「クトゥルフ」 上で紹介した『THE 神』は実は拡張パックもありましてですね。ブッダ、イエス、アヌビス、天照大御神、アヌビスと来たら次はクトゥルフやろ、という謎の理論によって生み出されました。イア!イア!こちらの拡張パックをご購入いただくと神バトルがさらにバリエーション豊かに。もちろんこれだけでは遊べません(拡張パック二つ買うと遊べるけど)ので、本体とともにお買い求めください。なお、こちらの拡張パックは現在イベント会場でのみの販売となってます。10枚ワンセットで500円なので買ってってね!イア!イア! ⑦旧作『Vチューバーをたたえよ!』 旧作の中での最新作(わかりづらい)、世間を賑わせているヴァーチャル・ユーチューバー「Vチューバー」をモチーフにしたゲームです。こちらもルールは至ってシンプル。バッティングを避けながらチャンネル登録者数を増やしていきます。「あれ?おたくのファンがこちらに来ちゃいましたけど!?」などと煽りあいながら遊ぶと最高に面白い。Amazonでは2,358円(税込)のところ、イベント会場特別価格1,500円でご提供!そしてこれも余談ですがこのゲームのイラスト制作について当時書いたブログもあるどす。ゲーム詳細はこちら。 ⑧公式グッズ『THE 残業 デス・クワーカーアクリルスタンド』 『THE 残業』の主人公である「デス・クワーカー」君のアクリルスタンド。オフィスのデスクに置いておけば「NO MORE ZANGYO!」というメッセージを無言のまま上司に伝えられると評判。かわええやろ。Amazonでは1,320円(税込)のところ、会場特別価格で1,000円だ!トートバッグと一緒に買ってっておくんなまし。 ⑨『ALTER EGO』グッズ各種 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、あのスマホアプリ『ALTER EGO』はカラメルカラムが作っているんだよ!!だよ!!!ということで、夏コミケなどで売っていた各種グッズをゲムマ会場でも販売します。すべて会場特別価格です。一部陳列されていないものもありますので、スタッフに声かけてくださいな。 ⑩購入特典 ゲームマーケット2019秋にて、なにかしらを購入いただいた方には1つずつ「『THE 残業』ストレス缶バッジ」をプレゼントします。ゲームに入っている「ストレスチップ」を模した缶バッジです。これをジャケットやカバンに装着すれば「あぁあの人ストレスたまってんだ……」と思われることうけあい!購入一回につき1個なので、3つ買ったから3つくれとかは勘弁してね。溢れ出るストレスの模様はこちら。 ちなみにこの写真撮るために自分のジャケットにつけたんだが、忘れてそのまま電車乗ってしまった。 まとめ ゲームマーケット会場に着いたら、【F01-02】へGO!!!!!!! まとめ2 何かご不明点やご質問がありましたら私のTwitterにリプライをください。お答えします。
- 2019/11/21 20:37
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- 非実在音楽家はサージェント・ペパーズの夢を見るか
- 『ミューレンソウ』に関するブログ、第五回です。「音楽」+「連想」=「ミューレンソウ」なのでそろそろ覚えてください。第一回〜第四回で絶対書いておきたかったことはあらかた書いたので後は告知というより私の自己満足です。お付き合いください。 さて、これはあくまで私の体感ではありますが、レコードジャケット(CDジャケット)に「そのアーティスト自身の姿」が描かれているパターンは、大体6-7割といったところでしょうか。古いレコード(50-60年代)ですとさらに確率が上がると思います。これまた私の個人的見解ではありますが、ピンク・フロイドのアルバム『狂気(原題:The Dark Side of the Moon)』ジャケットアートで有名なデザイングループ「ヒプノシス」や、イエスのジャケットアートワークで有名なロジャー・ディーンなどをきっかけに、アルバムジャケットを一つの「アート作品」として扱う傾向が強くなったのかな、と感じています。もちろん音楽ジャンルによってもその傾向は違ってきます。ヒッピホップですとやはりMCやDJがガッツリ顔を出しまくる傾向が強いですし、テクノやエレクトロニカですと前述のプログレッシブロック的な傾向が強く、抽象的なジャケットアートが多い気もします。まぁとにかく、「非実在のジャケットアート」を大量生産するにあたって、その全てがイラストや抽象的なデザイン、風景写真というわけにはいかないわけですよ。どうしてもその(架空の)アーティストの姿というのはジャケットにある程度の比率で混ぜ込まないとリアリティが出ない。だがしかし、世の中には肖像権というものがござんして、どこかで盗撮してきた人を好き勝手アーティストに仕立てあげるなんていう外道な行為はお天道様が許さねぇ(そりゃそうだ)。ということで、まずは自撮りでなんとかしようとしました。自分の顔だったら切ろうが貼ろうが破こうが文句はあるめぇ。 これは全部自分の顔を使ったジャケットデザインです。(結果ボツデザインにしたのでゲームには採用されてません)。しかしながら、自分の顔をphotoshopで唸りながら加工するのは非常に気持ちの悪い行為で、その気持ち悪さにさっさと限界が来ました。しかも自分の顔だとどうやってもアジア人限定になってしまうではないか。ダメだ、誰かの顔が必要だ。色んな国の顔が必要なのだだ。私は悩みました。悩みすぎて赤ワインのボトルを一晩で空けたりもしました。吐きました。しかし紫のゲロをトイレにぶちまけているときに私の頭脳がとある記憶をはじき出したのです。 「たしか〜?人工知能が〜?ディープラーニング?とかいうので〜?存在しない人の顔を〜うんぬんかんぬん〜???」 そう、これが天啓だったのです。覚えてますでしょうか。2019年初頭にSNSでも話題になった「人工知能が実在しない人の顔を生成し続けるサイト」というやつを。その名も「thispersondoesnotexist.com」。このサイトにアクセスすると一枚の顔写真が表示されます。しかしこの人は存在しません。自動生成された顔なのです。ページをリロードすると別の顔写真が表示されます。そしてこの人も存在しません。もちろんその顔は、コーカソイド系、ネグロイド系、モンゴロイド系と人種の垣根を超えて生成されていきます。これだ、これを使えばいいのだ。私は口元のゲロを拭きました。 続いては権利関係の問題です。人工知能が自動生成した写真は誰かの創作物なのでしょうか?これについては法律関係を結構調べました。とりあえず私が当たってみたところ、人工知能による生成物が創作物か否か、著作権が発生するのか否かはまだ決定的な見解が無いというのが現状らしく、AIの「行為」が著作物の要件である「人の思想や感情を創作的に表現していること」を満たしているのかというとそうじゃないやろ、というのが今のところの落とし所なのかな、と。まぁこれについては今後どんどんと議論が活発になっていくと思います。既に俳句ひねるAIとか居ますからね。怖いわ。ということで私は「完全にホワイトではない」と認識しつつも、今回この非実在人物達に音楽家になってもらうことにしました。「thispersondoesnotexist.com」から怒られたら、反省した後に『ミューレンソウ』を贈ってみようと思ってます。 腹が決まったら続いてはアーティストっぽい写真が生成されるまで延々とリロードを繰り返す作業に入ります。「thispersondoesnotexist.com」のサイトで延々Command+Rを押し続けます。子供も大人も老人も出てきます。1枚0.5秒くらいのスピードでリロードを繰り返していくと、たまに「お、こいつミュージシャン面!」という人(人??)が出てきます。保存です。こうして写真をストックしていきました。いい感じの写真は手持ちの写真と組み合わせたり、加工したりしてジャケットアートとして完成させ、彼らは立派に「非実在音楽家」になっていきました。いくつか例をお見せします。 これをこうして〜どこかで撮ったステッカーベタベタの壁の写真と組み合わせて〜こうじゃ!! はたまた これをこうして〜アフロにして〜数年前に撮った螺旋階段の写真をねじまげて〜 こうじゃ!! これは写真に写っている非実在人物を、そのアルバムを発表したミュージシャンに見立てたパターンです。どうですかね?いそうじゃないですか?いるよねこれデトロイト辺りに。 続いてこんなパターンも。 これをこうして〜ルーブル美術館で撮った像の写真と組み合わせて〜こうじゃ!! 80年代のハードロックなんかでよくあるジャケットの傾向、「誰だか知らない女」パターン。で、よく見るとこの女性、頬にヒゲが生えているんですよ。AIによる自動生成なのでこういうものが生み出されることもあるわけですね。面白い。 こんな感じで、次々と非実在音楽家を生み出していき、そのいくつかは『ミューレンソウ』のカードになりました。彼らはどんな音楽から影響を受け、どんな音楽を奏でているでしょうか。彼らはサージェント・ペパーズの夢を見るでしょうか。そう、その想像こそが「ミューレンソウ」の源泉なのです。『ミューレンソウ』で遊ぶ際はぜひそんな音楽トークも交えつつお楽しみくださいな。 ■『ミューレンソウ』ゲーム情報 ・プレイ人数:3〜6人 ・プレイ時間:約30分 ・対象年齢:13歳以上 ・ゲームマーケット2019秋(11月23日-24日)【F01-02】スペースにて発売。 ※カラメルカラムは両日出展します。 ・イベント会場特別価格:2,000円(税込) ※イベント後、Amazon等で順次販売を開始します。その際は2,591円(税込)になる予定です。 ・取り置き予約受付フォームはこちら その他、私のTwitterアカウント及びカラメルカラムの公式アカウントから随時情報を告知します。 #ミューレンソウ
- 2019/11/19 12:12
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- 『ミューレンソウ』のジャケットアートを彩る30人のクリエイターズ
- 最新ボードゲーム『ミューレンソウ』の紹介ブログ、早くも第四回です。 「音楽」+「連想」で「ミューレンソウ」ね。もう覚えていただいたかしら。 さて、今回は無駄なこと書かずに早速本題に入ります。 前回ご説明した通り、『ミューレンソウ』に収納されている83枚の「非実在楽曲カード」が収納されており、それぞれのカードには「非実在ジャケットアート」が印刷されています。このうち半分くらいは私シラカワがヒィヒィ言いながらアヘ顔ダブルピースで制作したのですが、残りを担当してくれたのが、そう!シラカワが普段からリスペクトしているクリエイターの皆様だったのです。そもそも自分一人のデザインセンスでは限界が(早々に)来ると見込んでいた聡明な私は、様々なクリエイター様に既存の作品をご提供いただくことでジャケットアートの幅広さを表現することを画策していたのであった!!主にTwitterでDMを送らせていただいた結果、30人ものクリエイター様が協力を快諾してくださいました。この場を借りてあらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 と、いうことで。ご参加いただいた全員を採用作品とともに紹介していくのぜ!!どの方も本当に素晴らしいクリエイションをドロップしているので、SNSリンクから飛んでフォローしてみてほしいのぜ!ちなみにどんな曲名とアーティスト名がついているかは『ミューレンソウ』を買ってのお楽しみだ!(以下敬称略、ルールブック掲載順) ・香山哲 ◆ Twitter◆ note◆ instagram◆ HP 香山さんはこのゲームのためにジャケットアートを描き下ろしてくださいました! ・ネルノダイスキ ◆ Twitter◆ note ◆ Tumblr ・白四 ◆ Twitter ◆ pixiv ・ヘンミモリ ◆ Twitter ◆ SUZURI ・BLUME KREUZ ◆ Twitter ・ムツ ◆ Twitter ◆ HP ・KENJI-K ◆ Twitter ◆ blog ・米内美沙代 ◆ Twitter ◆ BOOTH <協力:ギャラリーロンパース ◆ HP> ・辰巳菜穂 ◆ Twitter◆ instagram ◆ HP ・Lemon T ◆ Twitter ・にゃんすけ ◆ Twitter にゃんすけさんはこのゲームのためにジャケットアートを描き下ろしてくださいました! ・茂苅恵 ◆ Twitter ◆ HP ・中力粉 ◆ Twitter ◆ pixiv ・山田モズ ◆ Twitter ◆ instagram◆ SUZURI ・さつき ◆ Twitter ・きゅ〜かんば〜 ◆ Twitter ◆ instagram ・moisture ◆ Twitter ◆ T-SHIRTS TRINITY ◆ HP ・五辻みどろ ◆ Twitter ・てーやん ◆ Twitter<モデル:橘あみな ◆ Twitterまじめ ◆ Twitter> ・218 ◆ Twitter ◆ pixiv◆ HP ・ばかけもの ◆ Twitter ・TANSANFABRIK ◆ Twitter◆ HP ・ハフハフ・おでーん ◆ Twitter ・アーサーユーリンシー ◆Twitter ◆instagram◆ SUZURI ・狂気ノイローゼスペシャル ◆ Twitter ・古部左馬介満敬 ◆ Twitter ◆ HP ・古谷萌 ◆ Twitter◆ HP ・ナカオエイスケ ◆ Twitter◆ instagram ・prince of curry ・コガハルト 以上総勢30名のクリエイターの皆様にご協力いただきました!マジで全員最高に素敵なのでぜひリンク飛んでみてください。 ■『ミューレンソウ』ゲーム情報 ・プレイ人数:3〜6人 ・プレイ時間:約30分 ・対象年齢:13歳以上 ・ゲームマーケット2019秋(11月23日-24日)【F01-02】スペースにて発売。 ※カラメルカラムは両日出展します。 ・イベント会場特別価格:2,000円(税込) ※イベント後、Amazon等で順次販売を開始します。その際は2,591円(税込)になる予定です。 ・取り置き予約受付フォームはこちら その他、私のTwitterアカウント及びカラメルカラムの公式アカウントから随時情報を告知します。 #ミューレンソウ
- 2019/11/17 12:09
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- 『ミューレンソウ』のアートワーク解説、そしてジャケットアートは音楽を奏でる
- 第一回では『ミューレンソウ』というゲームの概要、そして第二回では『ミューレンソウ』という概念がいかにして生まれたのかについて書きましたが、今回は「非実在ジャケットアート」について書きます。 あらためて説明しておくと、『ミューレンソウ』には83枚の「非実在楽曲カード」が収納されており、このカードに書かれているアーティスト名や楽曲名はすべて架空のものです。これを83種類(実は途中で枚数の仕様を変更したので考えた数はもっと多い)考えるのは中々ボーンがクラッシュする作業だったのですが、その件についてはまた余裕があれば別の文章として書こうと思います。……いや待て、ちょっとだけ書いておこうかな。曲名はまだしも、アーティスト名は実在するとその実在の方にご迷惑おかけするじゃないですか。場合によっちゃ訴えられて私が法廷で「ごめ゛ん゛な゛さ゛ぁぁぁぁい゛!!!」とか叫んで鼻水まみれになるじゃないですか。それは避けたいわけですよ。だって一応ほら、俺36歳だし。なので思いついたアーティスト名は基本すべて実在していないかググりました。「アーティスト名 バンド」とかでググりました。しかしですね、まぁー引っかかるわ引っかかるわ!!日本語のアーティスト名は割と楽なんですよ。だいたい予想できる。「あ、これは実在するなたぶん。福岡あたりに」みたいに分かるわけ。これがアルファベットのバンド名になるとまぁー出るわ出るわ!!今回私調べてみて分かったんですがね、有名どころの神話系固有名詞(神様の名前等)はほぼすべてバンド実在してますよ。世界のどこかに。アメリカのド田舎とかに。さすがにこのバンド名はダサすぎて誰もつけんやろ、みたいのも存在するんですよ。これはインターネットの弊害か。アメリカのド田舎で高校のクラスメイト相手に演奏してるようなバンドもホームページやらTwitterアカウントやら持ってますからね。引っかかってしまうんですよ!!これを回避しまくって83種類のアーティスト名を考え出すのがいかに大変だったかは、今度私と飲む機会があったら4時間くらい愚痴るのでよろしくおねがいします。 余談が長くなりすぎたので一句はさみます。 "その名前 売れたら絶対 変えるやろ" (タコ群は本文に特に関係ありません) 今回の本題はこのカード群に印刷されている「非実在ジャケットアート」です。 この文章を読んでいる聡明でハイカルチャーな諸君であれば「ジャケ買い」の一つや二つ嗜んでいることかと存じますが、皆様ジャケ買いをする時どんなことを考えているでしょうか。おそらくその時脳内で起きている現象を端的に表すならば「視覚的情報から聴覚的情報を引き出そうとしている」のです。首からきらびやかなネックレスをぶらさげたファンキーガッツメンがこちらを睨みつけているジャケットならば、きっとあなたの脳内ではDJがブレイクビーツを流しはじめ、はたまたいい感じの草原で民族衣装ライクな服装に身を包んだロン毛の男達が身を寄せ合っているジャケットならば脳内でファズかけすぎのサイケデリックなギターが鳴り始め、おそろいのカラフル衣装でポーズをキメる年端も行かぬ女子3人がフィーチャーされたジャケットならば脳内でテクノポップなサウンドが踊りはじめるでしょう。このように、実は私達は「ジャケ買い」をしているといいながらも、実際はジャケットアートから連想した「架空の音楽」を頭の中で鳴らすことによってそれを選別し、購入可否を決めているのです。視覚的に購入判断していると思いきや、実は聴覚的に購入判断をしてるわけですね。ははーん興味深い。しかしながら、この時に脳内で流れる音楽というのは、当然ながら人によって異なります。(第一回でも似たような話を書きましたが)例えばこの世界には「パロディジャケット」というものが存在します。ビートルズの『アビーロード』ってありますよね。あのジャケットのパロディジャケットがこの世に何枚存在するかご存知でしょうか。いや、私も何枚あるかは知りませんけど、たぶん、モスバーガーの店舗数くらいはあるんじゃないかな(適当)。CD屋でアビーロードのジャケットを手にとった時、ビートルズを知っている人ならば「なんらかのビートルズ性」を連想の要素として入れてしまうでしょう。しかしビートルズのアビーロードを見たことのない人がパロディジャケットを先に手に取ってしまった場合、その人の脳内ではビートルズ要素が排除された連想が生まれるわけです。これは極端な例ですが、こうした人それぞれが持つ千差万別の「音楽体験」によって、ミューレンソウはズレを生みます。そしてこれが『ミューレンソウ』の面白さの根源なのであります。 少し試してみましょう。このジャケットを見たあなたの脳内ではどんな音楽が鳴りましたか? …はい、では隣にいる人に同じ画像を見せてどんな音楽が鳴ったか訊いてみてください。何が共通していて何が違ったでしょうかね。 さて、今回私は『ミューレンソウ』のカード用にジャケットアートワークを約120枚ほどこさえました(採用されたのはそのうち約40枚ですが)。私は絵も描きますし、写真も無駄に撮りためてきたので、それをphotoshopでいじくり倒し、それらしい文字列を配置し、大量にひねりだしました。思えば8年前「nstagramの写真って正方形でCDジャケットみたい!俺もやりたい!」という理由だけでiPhoneを買った私です。ジャケットアートを作るのはとても楽しい作業でした。…最初は。最初の10枚くらいで早くもネタ切れになりました。世の中にはこんなに多種多様なCDジャケットが溢れているのになぜ僕はこんなに幅が狭いんだよ!と泣きたくなりました。そしてデザイン的な問題もさることながら、「質感」がめちゃくちゃ難しい。最近のストリーミング限定やDL限定の楽曲などはそもそも画像データとしてしかジャケットが存在しないものも多いので、「最近っぽいジャケット」はまだなんとかなるのですが、問題は「音楽データ以前の時代っぽさ」です。現在液晶画面で見ている数十年前のジャケット、あれはどこかの誰かが上手いことジャケットを撮影した画像が出回った結果表示されているわけで、言ってみれば「印刷物の写真」なんですよね。この質感が無いと、どうしても60年代や70年代のロックジャケットらしさは出ない。これはどうしたもんか、と試行錯誤を重ねた結果、私は敢えてノイズを少しだけ入れるという手法を編み出しました。具体的にはphotoshopでメゾディント加工をかけたレイヤーを薄く重ねることで、質感を再現したのです。これ見てもそこまで分からないかもしれませんが…ひとつ例を。 どうでしょうか。びみょーーーーーーーーーーーーーーにではありますが古い感じになってませんかね。(正直自分でもよく見ないとわからん) こういう小賢しい細工を積み上げて、83枚のうち約40枚のジャケットが決定しました。『ミューレンソウ』を買った皆様の脳内で多種多様な音楽が鳴り始めることを切に願っております。 では残りの約40枚はどうしたんじゃい!!!という話ですがそれは次回書きます。ここで唐突に次回と次々回の更新予告だ!! 【次回更新】ドキっ!シラカワがリスペクトするアーティスト様方がジャケットとして作品を提供してくれたよ!の巻 【次々回更新】使える人物写真が俺しかいねぇ!!そうだ!AIを使おう!の巻 ということで今回はこんな感じです。 ■『ミューレンソウ』ゲーム情報 ・プレイ人数:3〜6人 ・プレイ時間:約30分 ・対象年齢:13歳以上 ・ゲームマーケット2019秋(11月23日-24日)【F01-02】スペースにて発売。 ※カラメルカラムは両日出展します。 ・イベント会場特別価格:2,000円(税込) ※イベント後、Amazon等で順次販売を開始します。その際は2,591円(税込)になる予定です。 ・取り置き予約受付フォームはこちら その他、私のTwitterアカウント及びカラメルカラムの公式アカウントから随時情報を告知します。
- 2019/11/14 12:10
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