按理具庵 @anriguan
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作し、Amazonやイエローサブマリン等にて販売中です。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
ブログ一覧
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- FESCA(フェスカ):ワイルドラミーRが間に合わない
- 以前のブログで「近日公開」と書いておきながら4ヶ月、いつまで待たせるのとお怒りの方々、誠に申し訳ありません。 着々と図を描いて来てはいたのですが、2月中旬あたりからゲムマ2018春に小冊子にして頒布しようと方針転換しました。しかし同時期に、もっと面白い出展ネタと独創的なフェスカのゲームを思い付き、そちらに注力することになって本件は滞ったままとなりました。 まだ完成してないので小冊子はもう間に合いません。まだまだ書き足りないし、説明も不十分で作成途中ではありますが、創作サンプルとして、この辺で一旦公開することにします。 ゲーム名:ワイルドラミーR 創作レベル:★★☆ 概要: 陰陽はスートワイルドと第六スートの両方で使い分ける。 空無はランクワイルドとZATの両方で使い分ける。 太極はジェネラルワイルドと陰陽スートのZATの両方で使い分ける。 七並べのジョーカー再使用ルールと同様に、多数あるワイルドカードはすべて再使用できる。 陰陽スートの順(ラン)と空無ランクの組(セット)は2枚から役組(メルド)となる。 相順というフェスカ独自の役組がある。 付け札の他にも単札操作が複数ある。 得点は罰点方式と出来役加点方式の両方とする。 メルドの回収や鳴き手番など、他ゲームと類似するも独自性がある。 上がり捨て札による返し上がりあり。(←未記載事項) 解説: 思い付く限りのものを詰め込みました。麻雀的な要素も加わり、創作レベルは3に極めて近いのですが、ラミー的な要素もしっかりと残っているので星2つ半としています。 詳細は以下のPDF(16ページ)を参照願います。 PDF添付: FESCAワイルドラミーR 関連: FESCA(フェスカ)創作ゲーム、フェスカでラミーとワイルドラミー FESCA(フェスカ)創作の階段 FESCA(フェスカ)はゲームではない!
- 2018/4/6 18:13
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)誕生秘話ートランプをゼロから再発明してみたら、こうなった。
- いつしか、それが当たり前だとして気にならなくなってしまった子供の頃の素朴な疑問、年齢を重ね、いろいろと考えるようになって、思い出したことがきっかけです。 『 トランプの絵札はどうしてJ,Q,Kなの、11, 12, 13じゃダメなの? A(エース)って何、どう見てもただの1でしょ。しかもスペードのAだけやたらとデカいし、なんで? スート(マーク)は4種類あるのに、どうして赤黒の2色だけ? トランプって西洋生まれなのに不吉とされる13のランク数って、どうして? 』 そして、やや大きくなってからも、新たな疑問が出てきました。 『 ほぼ上下左右に対称なスート柄の配置デザインなのに、7だけ例外なのがちょっと残念だ。 (※厳密にはスート図柄がダイヤ以外は上下対称ではないので、完全に上下対称なカードは割と少ない) 麻雀牌のように、もっと識別性のある配置と大きさにすればいいのに。 』 と、そして今、 『 もし西洋でなく東洋でトランプが生まれていたら、どうなっただろう? 東洋文化なら五行思想で木火土金水の5スートだ! 』 と、妄想と創作意欲が結びついて、本格的に全く新しいトランプを作ろうと考えるようになりました。 まずは5スートで12ランクの60枚構成の五行トランプという発想が出て、60は2~6までの数で割り切れるからいつも均等な枚数に配れて、これは便利と思えました。でも直ぐに5スートだとババ抜きや神経衰弱のような2枚組で合わせるゲームができないという致命的な欠陥に気付いてしまいました。 そこで諦めないのが良かったのかもしれません。 『 五行と云えば陰陽もある。 5スートでなく5+1=6スートで偶数にすれば、2枚組(ペア)系のゲームは可能になる。 陰陽は他の五行スートに比べて特殊だからスートワイルドカード(化け札)にしよう。 』 と、閃(ひらめ)いたのです。 奇数であることにより五行説の5竦(すく)み関係(相生・相克)の新規性を得て、偶数であることにより従来のトランプゲームも可能な互換性も得るという偶奇両立の5+1=6はカードゲームの歴史に刻まれる大発明かもしれないと思ったのです。そして、(5+1)×12=72枚、72も5と7を除く2から9までの数で割り切れる数だし、いい感じとなって、五行スート柄のデザインと配置に取り掛かることになりました。 でも、ここで発明家にありがちな罠に陥ってしまうことになりました。スートワイルドを含む(5+1)スートの発明と、72枚という均等配分に適した数の組み合わせの完全性に酔いしれてしまい、さらなる改良・改善を忘れてしまったのです。 そしてスート柄と配置デザインの作業に没頭するのでした。 それから数カ月後、ゲームマーケットに向けてカードの作成を依頼しようと、デザインを見直していたところ、突然のヒラメキでした。 後から振り返ってみれば、初めから思い付くことができたはずのこと、すなわち『縦があれば横もあるということ』、ランクワイルドの発明/発見です。 そして同時に『縦線と横線が交われば必ず交点ができる』こと、原点となるジョーカー的な万能ワイルドの発明/発見です。 人類の偉大なる発明でありインド数学史に輝く「ゼロの発見」を思い起こさせる興奮を味わいました。 これをヒントに、単なるランクワイルドとしてだけではなく、ゼロとの兼用という発想が得られ、さらにトランプのA(エース)との類似で、0と13の両使いZAT(Zero and Thirteen)の発想へと繋がっていきました。 結果、6枚追加して78枚となって均等配分の機能性は捨て去ることになりましたが、その代わりに縦横対称な偶奇完全性を得ることができました。 縦横ワイルドの(5+1)スート×(12+1)ランクは、百数十年前に発明されたジョーカーを基本カード構成に内包することに成功したのです。 さらに3種のワイルドカードと循環対称性を持つ五竦みのスート相関係は、新たなゲームを生み出す基盤となっているのです。 これは正にトランプの再発明と云えるのではないでしょうか。 PS: 後々になって、スートワイルドやランクワイルドが本当に発明なのか気になって、いろいろなカードゲームを調べてみると、どちらも単独ではそれらしきものは既にあるようで、新たな発明ではなさそうです。 例えば、Haggis(ハギス)のJ,Q,Kがスート無し扱いでスートワイルドとして使われますし、ラミー17の色スートの星マーク札はランクワイルドカードです。 ただし両方を組み合わせたカード構成は見つかりませんでした。 関連: FESCA(フェスカ)はゲームではない! FESCA(フェスカ)名前の由来 FESCA(フェスカ)はゲームの具材です。 FESCA(フェスカ)をトランプと比較してみた。 FESCA(フェスカ)創作の階段 FESCA(フェスカ) Amazonで販売はじめました。 変更来歴: 2020.07.09 「トランプの絵札はどうしてJ,Q,Kなの、10, 11, 12じゃダメなの?」⇒「トランプの絵札はどうしてJ,Q,Kなの、11, 12, 13じゃダメなの?」 こんな単純な間違いに2年以上も気付けなかったことが恥ずかしい。久々に読み返したから気付けただけとも言える。 2020.07.10 以下の2件の間違いを修正しました。 誤)これをヒントに、単なるスートワイルドとしてだけではなく、 正)これをヒントに、単なるランクワイルドとしてだけではなく、 誤)ただし両方を組み合わせてたカード構成は見つかりませんでした。 正)ただし両方を組み合わせたカード構成は見つかりませんでした。
- 2018/1/30 15:26
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)マーク配置デザイン原図
- 既にお気づきの人はいると思いますが、デザイン上のトランプとの大きな違いは、このスートマークの配置にあります。 ランクに応じて5段階にマークの大きさを変えていますが、それに加えてこの独特の配置パターンは誰でも気になることと思います。 上図のようにマークの配置原図にしてみると、なぜこのパターンを採用したか分かるのではないでしょうか。 そうです。左右対称性の美しさを捨てて、カードの視認性(識別性)を優先した配置なのです。 カードが重なっていて一部しか見えてない場合でも、マークの大きさと見えている部分だけで識別できます。 ■横に重なる場合の縦部分パターン ■縦に重なる場合の横部分パターン ■斜めに重なる場合の傾斜部分パターン 1,10,11,12は左右対称ですが、2~9は偶数が右に奇数が左に傾く配置にしています。ランクが近いとマークの大きさが近いので、偶数奇数で傾きを変えることを思いついたのです。でも実際に配置してみると、縦にも横にも斜めにも対応できる配置パターンを見つけ出すには、パズルを解くような感じでかなり苦労しました。特に7,9,11が・・・。 これが追い求めた機能美なのです。 関連: FESCA(フェスカ)をトランプと比較してみた。 FESCA(フェスカ)はゲームではない! FESCA(フェスカ)のための34のキャッチコピー
- 2018/1/5 18:49
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)創作の階段
- フェスカはトランプのような汎用プレイングカードです。 既存の多種多様なトランプのゲームを基に、フェスカ要素と独自アイデアのルールを追加して新たなゲームを創作して遊びます。 フェスカ要素とは、ざっくりと言ってしまえば、3種のワイルドカードとスートの相関係です。これら要素を既存のトランプゲームに追加するだけで、フェスカのゲームが誰でも作れます。ただし、フェスカ的な要素をどう組み込むは創作者の判断次第で、例えばワイルドカードの使い方だけでも組み合わせは千差万別、様々なゲームが作れます。 フェスカではゲームの創作レベルを0~3の4段階で定義しています。 レベル0は、フェスカのカードセットを使うけれど、トランプゲームのルールをほぼそのまま適用したレベルです。 これは創作ではありません。 陰陽カード12枚と金スート13枚を取り除いて、1をA,11をJ,12をQ,空無をK,太極をジョーカーとみなせば、トランプのカード構成53枚と完全に一致するので、原理的にもトランプゲームは全て遊べるはずです。 陰陽カードを第6スート、空無カードをランク0のカードとして、フェスカカードをフルセット使用する場合、ほとんどのトランプゲームは、そのままのルール適用で遊べます。これをレベル0.5としてもよいかもしれません。 レベル1は、フェスカ要素を適用しただけのレベルです。 ここまでは誰でも割と簡単に創作できるはずです。2つの主要なフェスカ要素をどの程度、どのように適用するかにより、実際のレベルは小数値で細分化されます。 レベル2は、独自ルールを追加したレベルです。 ここからが真に創作と呼べるレベルです。 レベル3は、質的変容と定義しています。 基としたゲームが何であったのかが分からない程度にまで変化して、まったく新しいゲームとみなせるようになったレベルです。 例えば2つのゲームを上手く融合する方法で創作できる可能性があります。もちろん単なる組み合わせではダメで、それが面白いゲームで完成度が高くなければなりません。 大富豪(大貧民)を基にしたゲームである「エスタ12R」は、「1,2革命」という独自ルールの追加によりレベル2ですが、誰がゼロの変革者(太極カード)を持っているかを推理するという要素が加わるので、レベル2.5としてもよいと思います。 関連: フェスカでエスタ12R
- 2017/12/15 11:56
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)をトランプと比較してみた。
- 跳躍進化形と謳うフェスカですが、何が凄いのか比較表で分かりやすくしてみました。 スート数を6に増やしたり、ランク数を15に増やしたりした変化形トランプは既にありますが、スート数,ランク数,スート柄を一度に全部変化させ、かつトランプのゲームがほぼそのまま楽しめる互換性を維持していることが凄いのです。 スート数が単純に5+1=6ではないことは、フェスカのカード構成を見ていただければ分かると思います。 スート数を奇数にすると循環形の竦み(すくみ)関係(ジャンケンは3竦み)が生まれてゲームの幅を大きく広げます。しかし2枚組ペアを基に成立している偶数スート数の既存ゲームの多くを捨てることになります。ここで両方を同時に解決するために、スートワイルドという特殊なスートを加えるという発想が生まれました。5+1のスート数は基本は奇数でありながら偶数にもなるのです。そして縦があれば横もあるということで、ランクワイルドによる12+1のランク数を得てカード構成が完成しました。 ジョーカーが発明されたのは、長いトランプの歴史からみると割と新しく、ここ百数十年ぐらいとのことです。最近の数十年でトランプはジョーカーを2枚にするという漸新的な進化をしているようですが、フェスカは仲間外れ的であったジョーカーを基本カード構成に内包するという大進化を遂げたのです。加えてフェスカは絵札という固い殻を脱ぎ去って、可変ランク数という柔軟性を獲得しました。アンモナイトが殻を捨ててイカやタコに進化したように…、これは幼形進化なのでしょうか。 今後のフェスカの発展が楽しみです。 関連: FESCA(フェスカ)はゲームではない! フェスカでエスタ12R FESCA(フェスカ)はゲームの具材です。 FESCA(フェスカ)のための34のキャッチコピー FESCA(フェスカ)名前の由来
- 2017/12/14 12:13
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)はゲームの具材です。
- フェスカはゲームの具材です。 色どり豊かに新鮮素材をバランスよく取り揃えました。 フェスカの素材を生かしたオリジナル料理(ゲーム)を創ってみませんか? これらはゲームマーケット2017秋の展示用POPのコピーです。ゲームを料理、フェスカをその具材に見立てて、土鍋と竹ざるにカードを盛ってディスプレイとしました。しかしほとんど見てくれる人がいなかったので、試遊テーブルのスペースを取るだけ邪魔なので2日目は撤去しました。 画像の「お品書き」メニューは、この展示用アイテムの一つです。フェスカを使ってどんなゲームを創れるか、皆さんの創作ヒントになると思いますので参考にしてください。 フェスカのコンセプトは「自らゲームを創作して遊ぶ」なので、私自身の創作ゲームを押し付けることはなるべく控えたいのですが、創作の楽しさを伝えるためには、少しづつでも公開していこうと思っています。 関連: FESCA(フェスカ)のための34のキャッチコピー FESCA(フェスカ)名前の由来 フェスカでエスタ12R FESCA(フェスカ)はゲームではない!
- 2017/12/10 11:58
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)のための34のキャッチコピー
- ゲームマーケット来場者にお気に入りを選んでもらいたくて作成したキャッチコピーのリストです。 試遊してくださる方や足を止めて説明を聞いてくださる方が少なく、準備はしたものの現場では全く使うこともなくて無駄になりました。 リスト化すると最初の方に回答が偏る傾向があることを懸念してランダムに並べ替えた数枚を用意したのですが、これは種類別に分類してみたものです。 ただ思い付くままに書き連ねたものも、このように分類整理することで、自身の無意識的な発想に特定のパターンがあることが見えてきました。 皆さんがキャッチコピーを考える際の発想法のヒントになれば幸いです。 関連: FESCA(フェスカ)はゲームではない! フェスカでエスタ12R FESCA(フェスカ)名前の由来
- 2017/12/7 13:33
- 按理具庵
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- FESCA(フェスカ)名前の由来
- 当初は5つのスートのトランプという意味から、「5つの」の接頭語である「ペンタ」と「トランプ」を組み合わせた名前を考えていました。デザイン開発期間中ずっとその名で呼んでいたのですが、パッケージデザインをする最終段階になって登録商標を調べてみると、同じ区分に類似した発音の商標が見つかっって、急遽名前の変更を考えるようになりました。 雑学として有名な話ですが、「トランプ」という名前は、誤訳が定着してしまった日本独自の呼び名、本来の意味は「切り札」ということで、英語圏では「プレイングカード」と言わないと通じません。 どこぞの国の大統領の名前にも被って検索ワードに成り難いです。 そこで世界進出の野望を持って、5つの元素の遊戯札で、 ファイブ・エレメント・プレイングカード(←正しくは複数形なのでエレメンツですね) を考えました。 頭文字をそのまま取るとFEPCとなって発音し難いので、外来語の省略でありがちですが、カードの「カ」の字と、途中の複数形のSを使ってFESCA(フェスカ)としました。 安易なネーミング手法ではありますが、単純さは誰もが理解できるため伝搬力があって強力です。 また短い名前は造語に便利です。既存のトランプゲームの先頭に「フェスカ」または「フェス」を付ければ、簡単にフェスカのゲーム名とすることができます。既存ゲームのルールにフェスカ要素を追加しただけのゲームは、このネーミング方法に従ってください。 基のゲームには無い独自ルールを加えた場合は、そのルールを特徴付ける名前を後ろに追加するか、あるいは創作者の名前を付けるかして区別できるようにしてください。 関連記事: FESCA(フェスカ)はゲームではない! フェスカでエスタ12R
- 2017/12/5 10:21
- 按理具庵