Bossa(坊茶)

※ゲームマーケット2023秋は、【バナナムーンブース:オ12】にて出展いたします。 『Bossa』はシンプルでスタイリッシュな2人対戦ゲームです。ルールは2種類(※2023年改訂版になりました)。悩まし目がお好みのゲーマーにおすすめ「レギュラールール」と、初心者でお楽しめるライト目のスピード感が楽しいゴーアウト系「ノービスルール」があります。 ゲームマーケット2021秋で「スタンダード版」を初お披露目、2022年・2023年にはKickstarterでの国際クラウドファンディングに成功し、現在6つのバージョンをリリースしています。 

Bossa/坊茶「匠のアート版」をつくる「匠」の仕事をご紹介します【両日ネ01/試遊OK】
2022/10/18 20:24
ブログ

とにかく、私は「とことん断面の美しいタイル」を
つくりたかったのです!
作者の自己満足と言われようが、です。
で、「あの匠に頼むしかない!」と無茶な依頼を。
しかし、さすがは匠、驚きの凄技で応えて
くれたのでした…

●Bossa / 坊茶「匠のアート版」
 ペーパークラフト職人の工房にて(約2分)

 

こんにちは、Bossaの前田です。
今日はBossaの重要なコンポーネントである
ペーパータイルづくりについてご紹介します。
(先にお断りしておきますが、ゲームの話という
よりも、「ものづくり」の話になります。)

 

 

ペーパークラフトの匠がつくる
上質なコンポーネントのBossa

Bossaはシンプルな2人対戦ゲーム。自分たちで言うのも何ですが、飽きのこない良きゲームだと思うのです。それだけに、より上質なコンポーネントでゲーム体験がより豊かなものになるはず! 高い技術力を持った日本のペーパークラフトの「匠」がつくるBossaを実現したい! と、強く思っていました。

そして、Kickstarterで世界中から予想をはるかに上回るご支援をいただき、ついに完成したのが「クラシック版」と「匠のアート版」。多くの海外バッカーから高い評価をいただきました。

そのコンポーネントを作り上げてくれたのが、私たちが信頼し尊敬するペーパークラフトの匠、田所眞行さんです。「クラシック版」のドットタイルとアクションマーカーは、彼と彼のチームがひとつひとつ手作業で作っています。そして、非常に高い技術と芸術性、繊細な作業が要求される「匠のアート版」は田所さんご本人だけが作ることができます。


田所さんのチームで作られる「クラシック版」のタイル

田所さんだけが作ることができる「匠のアート版」(水)

「匠のアート版」は断面の美しい9層構造(花)

 

なぜ、こんなすごいペーパータイルを
作ることができるのか

答えはシンプルで明快。高度な技術と繊細な手仕事が要求されるアーティスティックな仕事の経験が豊富だからです。一部は、私(前田弘志・Bossaチームリーダー)も関わっていて、それは誇りに思います。

私はもともとグラフィックデザイナーで、25年にわたり田所さんと一緒に仕事をする機会が多くありました。中にはデザイン賞を受賞した作品もあります。また、私がデザイン賞の審査員を務めた際には、受賞者に贈るトロフィーを無茶な仕様でデザインし、それを彼が実物に仕上げてくれることが何度もありました。
そんな彼との長年の信頼関係があったからこそ、Bossaの「クラシック版」と「匠のアート版」の製作を迷わずお願いすることができたのです。

数千枚もの色紙のレイヤーで作られたデザイン賞のトロフィー。
デザイン:前田弘志、ペーパークラフト:田所眞行

Bossaチームリーダー 前田弘志(左)、
ペーパークラフト職人 田所眞行(右)

 

色ずれの全くない箔押し技術

Bossaのタイルのドットは、黒と白の2色の箔押しです。
一般的な技法では、2つの版で2回に分けて箔を押すため、白と黒のドットは多少なりともずれてしまいます。
でも、Bossaでは全くずれがありません。黒ドットと白ドットが正確な位置関係になるように、1つの版で一度に2色の箔押しをするからです。

そのため、白ドットになるべき場所だけに白箔の小さなピースを置いていきます。ピンセットを使ったとても繊細な作業です。
その上に黒箔のシートを重ね、プレスします。

その後、箔のシートを剥がします。白箔の小さなピースはピンセットで剥がしていきます。
傷つけないように細心の注意が必要な作業です。

 

紙のレイヤーを手の感触で作る

色違いの染色ペーパーを重ねて貼り合わせます。「クラシック版」は2層、「匠のアート版」は9層重ねます。
手作りの専用ツールを使い、タイルの断面がフラットになりすぎないよう、心地よい手触りの「ずれ」ができるよう微調整しながら貼り合わせます。この繊細な感覚は田所さんならではのものです。

もう少し深い話をすると、紙には方向と表裏があって、これらをすべて同じ向きで貼り合わせてしまうと、必ず歪んでしまいます。どのような組み合わせにしたら良いのか。それを見つけることは簡単なことではありません。試行錯誤を繰り返し、ようやく解決法にたどり着くのです。

 

出来上がったタイルの検品

完成したタイルを検査します。ルーペを使って1枚1枚詳細にチェックします。合格したタイルだけが箱詰めされます。

 

1日2セット?  本当に貴重!

これだけの職人技と手間ひまをかけて、1日に何セットのBossaのコンポーネントを作ることができるか想像できますか? 
「クラシック版」で数十セット程度、田所さんにしか作れない「匠のアート版」は1日になんとたった2〜4セットなのです。それはまさに「匠のアート」、本当に貴重だと思いませんか?

↑クラシック版

↑匠のアート版“水-mizu”

↑匠のアート版“花-hana”

 

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