蒼空久遠工房 @firmamentum111
ゲームマーケット2023春で初作製・初出展したまだまだひよこなサークルです。
現在、久遠蒼季が1人で活動しております。
カードを媒体とした『キャラクターを決めないバトルゲーム』の作製を目指しております。
よろしくお願いいたします!
発売ゲーム
魔法詠唱戦闘ゲーム「Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)」(ゲムマ2023春)
魔法詠唱戦闘ゲーム「魔法使いは詠み唱う」(ゲムマ2023秋)
ブログ一覧
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- ゲムマ2023秋についての振り返りと今後
- ゲームマーケット2023春 大反省会エクストラ ツテなし知恵なし技術なしの一般社会人が初作製・初出展に至った経緯 https://gamemarket.jp/blog/185898 こちらのとおり磨伸映一郎先生&友野詳先生のライブがきっかけでした ゲムマ2023春 で初作製・初出展で『Elements&Essence』の販売数は16点 ゲーム作って1年未満でそれは確かに充分かもしれないのですが、反省点は多く秋に向けて動き出しました。 実は ゲムマ2023春の帰り道では『魔法使いは詠み唱う』の構想は出来ておりました。 反省点は宣伝不足と、ゲームの長さと、アートワーク ここは解決可能と判断して動き始めました。 #ゲムマ2023秋 に出展するなら『Elements&Essence』をマイナーチェンジ、ではなく単体で遊べて拡張できる物 パッケージイラストは◎でしたので、カード自身のアートワークの洗練、あとは宣伝に動画 以上を踏まえて動き始めました。 ゲームシステムはそのままに、Elements&Essenceをコンパクトに遊べるように枚数を削って効果を強く、それでいて前作との兼ね合いを崩さず。 そんな雰囲気で作りました パッケージイラストはありがたいことにElements&Essenceをお願いした▼G3(三里)様にお願いすることが出来たので、方向として『顔』を押し出すイラストをお願いしました。 こちらのディレクションが不足したこともあり、多々ご迷惑をおかけしてしまいました…… 次にアートワーク Elements&Essenceは私が素材を組み合わせて作成いたしましたが、それでは足りないとイラストレーター様を探し、七三ゆき様にお願い致しました。 カードデザインの目標には、実は『魔法のアイテムとしても見られるデザイン』がありました。私が元々ラウズカードやアドベントカードが好きなので、そういったアイテム的な物を目指しました パッケージイラストはこちらの要望を超えるクオリティのものを頂きました 実際にこの絵が目にとまって手に取ったという方もいらっしゃったとのことです。 カードデザインも非常に良い物を頂き、カッコイイ感じに仕上げることができたと思っております そして動画 今まで触れたこともないゆっくりムービーメーカーを使用して、プレイ風動画を作成しました 本当はずんだもんなどの既にあるキャラクターで作るのが良かったと思うのですけど、どうしても二次創作が作れず、このような形になりました #ゲムマ2023秋 新作『魔法使いは詠み唱う』プレイ紹介動画 そして最も改善しないといけなかったポイントとして『説明書』がありました。 これを何とかするために、ボドゲカフェで実際に説明書を勉強させて頂き、何とか作成に至りました。 助けていただいたキウイゲームズ新大阪店様には感謝の言葉もございません。 そうして完成した『魔法使いは詠み唱う』 宣伝のために私ではPR画像を作成できないと判断し、こちらも依頼することを選択しました。 ご依頼を受けて頂いた竹﨑でめこ様により、非常に素敵な画像を作成頂き、多くの方の目を引くことが出来たと思っております まだ宣伝に足りないと判断し、PVも作成しました。 こちらも知識ゼロの状態から、どうにかこうにか作成した次第です カッコイイ雰囲気、を目指しましたがいかがでしょうか? #ゲムマ2023秋 魔法使いは詠み唱う PV あとはXでの宣伝と、ゲムマ事前会へのできる限りの参加 事前に手に取って頂けるというのは非常に大きいなと感じました また、そこでプレイマットの反応が予想以上によく、最初は予定になかったのですが、頒布に至りました。 そうして辿り着いた #ゲムマ2023秋 当日 試遊卓を選択したので手が足りなくなると判断して売り子を募集し、見ず知らずの私を助けて下さった有我悟様 とてもたくさん、助けていただきました。 蓋をあけてみれば開始早々多くの方に足を運んでいただき、開幕2時間で完売してしまいました。 あまりのことに何が起こったのか、今でも夢だったのではないかと思っております その後、ありがたくも再販を望んで下さる方がいらっしゃり今日に至ります 望んで下さる方がいる限りは、できる限り動ければと思っております。 『蒼空久遠工房』の、というより私、久遠蒼季が作りたいゲームは『キャラクターを決めないゲーム』になります。 処女作『Elements&Essence』と続作『魔法使いは詠み唱う』は『プレイヤー自身が魔法使い』になるというコンセプトで作成しました。 プレイヤー自身が魔法使いになるというコンセプトの元、実際に魔法を構築して詠唱するプロセスをゲームの中に落とし込んでいます。 ですので刺さる層には刺さるけども、あまり『ボードゲーム』として幅広い層に受けやすい形にはなっていないのかなと思ってます。 そんな中で2時間で完売するほど人に来て頂き感謝の言葉もございません。 なのでこの道で間違っていなかったのかなとも思っています。 ですので、その次── #ゲムマ2024秋 を目指して プロジェクト 『神気覚醒エクセディア』 作成開始します!! スタンスは変わらず『決まったキャラクターを使用せず、プレイヤーの思うままに戦う』 そんなゲームを目指して鋭意製作いたしますので、よろしくお願い致します!
- 2023/12/19 22:59
- 蒼空久遠工房
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- ゲームマーケット2023秋、お疲れ様でした! & 『魔法使いは詠み唱う』の再販について
- ゲームマーケット2023秋、お疲れ様でしたー! 『魔法使いは詠み唱う』は想定以上の反響を頂き、開幕2時間で完売してしまいました。 ありがたい限りでございます! ブースまで来て頂いたのに、売り切れで引き換えされた方は申し訳ございません……。 また、『Elements&Essence』だけでもとご購入頂いた方もいらっしゃってとてもありがたかったです!! そして再販についてですが、現状すぐに再販する余力はございません ですので、実際にどれだけの方が望まれているのか、現在twitterでアンケートをとっております。 ここで反響が大きいのであれば、次の段階に移れればと思っております……!
- 2023/12/10 22:34
- 蒼空久遠工房
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- Elements&Essence+魔法使いは詠み唱う ルール解説!!
- 蒼空久遠工房です!! ゲムマ2023春に出展した初作製・初出展『Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)』 ゲームマーケット2023秋にもマニュアル改訂を行って販売予定としておりますがこちらは、 ゲムマ2023秋の新作『魔法使いは詠み唱う』と組み合わせて遊ぶことが出来ます!! 更に、『魔法使いは詠み唱う』と『Elements&Essence』、双方向に混ぜて遊ぶことが出来ます!! 本日は、『魔法使いは詠み唱う』に『Elements&Essence』を混ぜるバージョンをお届け!! 魔法使いは詠み唱うは現在も予約受付中! 試遊枠もありますので、当日、是非覗いてください!!
- 2023/12/7 19:51
- 蒼空久遠工房
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- 魔法使いは詠み唱う+Elements&Essence ルール解説!!
- 蒼空久遠工房です!! ゲムマ2023春に出展した初作製・初出展『Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)』 ゲームマーケット2023秋にもマニュアル改訂を行って販売予定としておりますがこちらは、 ゲムマ2023秋の新作『魔法使いは詠み唱う』と組み合わせて遊ぶことが出来ます!! 更に、『魔法使いは詠み唱う』と『Elements&Essence』、双方向に混ぜて遊ぶことが出来ます!! 本日は、『魔法使いは詠み唱う』に『Elements&Essence』を混ぜるバージョンをお届け!! 魔法使いは詠み唱うは現在も予約受付中! 試遊枠もありますので、当日、是非覗いてください!!
- 2023/12/5 21:28
- 蒼空久遠工房
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- 迷宮踏破ディアンシーク(魔法使いは詠み唱う:短編小説)
- ※同様の内容を『小説家になろう!』のページにも投稿しております →https://ncode.syosetu.com/n4850in/ 夢、とはなんだろうか。 いや、夜に見るあれやこれやでなく。 幼い頃の未来への展望であったり、現実的な目標であったり。 あるいは叶わないと知って、少し暗い気持ちを箱に詰めたものであったり。 そうではなく、遂げる遂げないに関わらず、胸に灯す先行きを照らす道しるべであったり。 そういったなんでもないものが、活力になる。 (──休憩も終わりだな) そんなとりとめもないことを考えながら、赤髪の青年・カイルは僅かに閉じていた瞼(まぶた)を上げる。座る地面は石畳、背を預けているのは石壁。通路によって繋がれた石室の一つである。 世界各所に物理法則を無視して生成が続けられるダンジョンが現れて数百年。そこは魔物が蔓延り罠が散りばめられ、しかしその最奥に宝を抱える「夢」の宝庫である。人々は冒険者となり、装備を整え仲間を募り、踏破を目指して今日も深淵へと潜る。 ここは《|無限迷宮街《むげんめいきゅうがい》》、第三五八一三八五番扉『魔導(まどう)連(つら)なる陥穽(かんせい)の回廊(かいろう)』、その最奥一歩手前。日々生まれるダンジョンは、扉と共に現れる。古の時代に大魔導師がダンジョン生成位置を魔術により巨大な城内のみへと制御し、ダンジョン攻略都市として栄えたのがこの街である。 生成されるダンジョンにはいくつかの法則が存在するが、最も重要な要素が扉の形状である。この扉の形状によりダンジョン内部の様相が一部窺えるのである。 第三五八一三八五番扉『魔導(まどう)連(つら)なる陥穽(かんせい)の回廊(かいろう)』。確定情報は「探索型」「単独」「魔導」。 要約すればボス等の大型モンスターは存在せず罠型であり、侵入可能人数は一パーティーにつき一人のみ、生成される宝物は魔法関係であるということだ。この魔法関係の宝物と罠型ダンジョンという点が非常に曲者であり、通常の罠であれば物理的な仕掛けであるのだが、魔法感応型の罠と併せて乱立することとなるケースが大半となる。罠の解除に長けた斥候(せっこう)は魔法型の罠に弱く、魔法使いは通常の罠に弱い。どちらにも高い技能が要求される。しかもだからと言って特別いい宝が出土するわけでは無いと、過去の記録は物語っている。 (やっと回ってきたチャンスだ。詰めを誤らないように念入りに) そんな不人気ダンジョンに、カイルは全てを託していた。 簡易の結界石(けっかいせき)で作り出した安全地帯の内部でツールを点検していく。各種道具の点検、簡易探索用の魔導石、自身の服に糸を落とすような解(ほつ)れがないか。 彼には夢がある。そこに手をかけるにはいくつもの難関があるが、その一つをクリアするためにもこのダンジョンの踏破は必須であった。 安全地帯の先には、細く長い、大人一人が丁度通れる程度の狭い回廊。身体強化した上で全力疾走でおよそ十五秒といったところか。だがしかし、当然のように罠が群れを成している。 シンプルな感圧版。魔術による動体感知、魔法を検出する為の精霊感応板、壁には空気の動きを検出する魔術まである。それは所狭しと点在しており、作動した場合にどうなるかは分からないが無闇にかからないに越したことは無い。 (とはいえ一つも作動させずに通り抜けは厳しそうだな) 今手元にあるのは斥候のツテを使い、大枚(たいまい)をはたいて手に入れたこの日の為のとっておき。一定範囲内の罠の感知系統を一つ無効にする魔導具である小さなガラス瓶。いずれ来たるチャンスの為に、カイルが準備した切り札である。 だがしかし、注意しなくてはならない。無効にできるのはどれか一つの感知系統だけである。 「ここに来たんなら、取るべき道は一つだよな!」 パチンと自身の手で両頬を叩き、自身に言い聞かせるようにひとり口に出す。 瓶の中には魔石が入っており、備え付けのレバーを引いて中身を砕くことで念じた周囲の感知系統を十秒ほど無効化する。 つまり最初から、走るだけでは足りないのだ。 カイルは左腰のホルスターから細いチェーンで結ばれた手のひらサイズの魔導書を左手に、右腰のホルスターから前腕ほどの長さのショートワンドを右手に構える。そして胸ポケットから件の小瓶を取り出し、杖を持つ右手で柔く握り込む。 準備は簡潔、あとは覚悟だけだ。 目を閉じて、浅く空気を取り込み、深く長く息を吐く。 自身の生命力を精霊が好む形──、魔力(まりょく)へと変換して精霊を誘引する。 行うは、魔力を糧とし言の葉を以(もっ)て精霊へと超常を依願(いがん)する秘術。 即ち、魔法である。 「──」 カイルの紡ぐ言葉に合わせ、魔導書が開き淡く緑に光る。 魔法の詠唱とは五つに大別される精霊に、五種類の形状、四種類の動作から一つずつを選択し、魔法の内容をひとつなぎの文章として口にすることを指す。この五霊(ごれい)と五形(ごけい)四動作(よんどうさ)の何(いず)れと認識しているかが最も重要な要素であり、その文言自体は魔法使いの裁量に委ねられる。要はイメージが肝要なのだ。 ところで。 魔法は精霊へと依願する秘術であるが、その内容のほとんどは攻撃に限られる。補助的な動作、まして便利な汎用高速移動魔法などはない。何故そうなのかは未だ解明されていない。 それを十分理解しているからこそ、カイルは通路に背を向ける。 瞬間カイルの眼前に烈風が吹き荒ぶ。密室で解き放たれた暴風により、カイルの体は背後の通路へと高速で吹き飛ぶ。間髪入れずに右手に握り込んだ瓶のレバーを引き魔石を砕いて魔導具を起動する。 止めるのは魔法の感知系統である。 感圧番は宙を飛んで触れていない、魔法の検知は無効。 しかし動体検知は残っている。 すかさず反応した罠により槍衾(やりぶすま)が起動する。速度のおかげか紙一重で回避するが、次いで後方の罠が作動している。 せり出した無数の穴の開いた石壁。 背後からの矢筒である。 息を飲む間もなく、カイルは咄嗟に背負っていた鞄を背後へと放った。 感圧番により罠が作動して壁が築かれ、矢は土壁へと突き立つ。そうしてカイルが回廊を抜けてその先へと転がったのはほぼ同時であった。 跳ね起きるようにして周囲を確認する。天井は遙か高く、周囲は開けている。正方形、正確には石のみで構成された立方体の部屋で、広さは一辺が先程の回廊の長さ程か。撃破型のダンジョンであれば、ボスモンスターがいる部屋だが想定通りがらんどうである。そして入ってきた丁度右手側の端には祭壇(さいだん)があり遠目だが宝箱が見える。 「ハ、ハハッ」 カイルの口から思わず笑みが溢れる。このダンジョンの踏破、ひいてはこの最奥の宝箱が、彼の長年の夢を叶える為の物であった。 そうしてそちらへと足を向け、 カツンという音に、その足を止めた。 すぐさま腰を落として身構える。 音がしたのは自身が出てきた回廊の丁度正面の壁。見ればそちらにもカイルが通ってきたのと同じような空洞がある。 つまり、 「先客がいるとは思ってなかったわ、想定外」 そこから別の冒険者が現れることに何の不思議もなかった。 布を何枚か重ねたような群青の丈の長いローブ、鍔の広い三角帽、手には宝石で装飾された背の丈ほどの長杖。 精霊効率に則った基本装備。現れたその女性が純然たる魔法使いであることは一目瞭然であった。 警戒を解かないままカイルは嫌なことを思い出していた。 数十年前現れた同系統のダンジョンを踏破したのは斥候技能と魔法を扱える冒険者ではなく。高位の魔法使いであったと。曰く、誰にも攻略されないから手慰みにと、圧倒的な魔法の力で罠も何もなく、無理矢理踏破したという。 つまり目の前のこの女性は、罠を暴く斥候系の技術もなく力押しでここまで到達できる魔法使いであるということ。加えて言うなら、衣服の汚れが少ないことからカイルより後にダンジョンに入ってきたのだろう。 音に聞く高位魔法使いは皆パーティーを組み、さらに高難度のダンジョンへと挑んでいてこんなダンジョンにはこないだろうという調べであったが、自分の調査不足が憎い。 そんなカイルを尻目に、臆する様子もなく女性はカイルへと歩み寄る。 「で、ここの宝物は魔法使い用のアーティファクトなのだし、当然譲って頂けるのよね? だって貴方、どう見ても魔法使いじゃないもの」 魔法をかじっただけの斥候でしょう? と女性は嘲笑うように問いかける。ひらりとしたローブの形状は精霊を纏いやすくし、面積の広い布地は精霊を流すパターンが縫い込まれている。いわゆる魔法使い然とした装備というのは最低限の装備である。 対するカイルの装備は皮の軽鎧一式に、初心者向けの魔導書にショートワンドだ。 「生憎これでも、魔法使いメインでやらせて貰ってんだよ」 「あっそ。けどそれなら、なおのこと理解できているでしょう?」 女性に指摘されるまでもなく、魔法使いとしての彼我(ひが)の実力差は十二分に見えている。 それでも、 「夢の為には譲れないっつったら……、笑うか?」 ここで退いてしまえば、自身の夢は手が届かない物となる。 そんなカイルに女性は表情を動かさず、杖を翳して半身に構える。 「えぇ、宝を手に入れたら笑わせてもらうわ。冒険者の取り決めは十分理解してるのよね?」 迷宮探索にはギルドによる取り決めがいくつかある。 その中で最も重要視されているのが最深部の宝物の取り扱い。 基本的には早い者勝ち。だが複数パーティーが同タイミングで最深部に居合わせた場合は、当人達の合議によって決定する。 そして合議とは、殺人以外の全て(何でもあり)の事を指す。 であれば、冒険者同士で行われる合議とは、 「炎(ほのお)の精霊(せいれい)!」 「氷(こおり)の精霊(せいれい)」 戦闘による決着である。 二人は同時に一呼吸で必要な分の生命力を魔力へと変換し、周囲の精霊を励起(れいき)させ纏う。 その中からカイルは炎の精霊へ、女性は氷の精霊への魔法詠唱を開始する。それぞれが手にした魔導書と長杖に光が灯る。 「「我(わ)が意(い)を矢(や)として、撃(う)ち射貫(いぬ)け!」」 唱えるは呪文。どの精霊へでも詠唱可能な基本形状の魔力と、基本動作の攻撃を接続する基礎魔法。その自由形成可能な魔力を光球(こうきゅう)へと形成し、矢として精霊を纏って撃ち出す基礎魔法。二人の周囲に、それぞれ赤と青の光球が浮かぶ。その数、カイルが十。女性が十七。 「炎(ほのお)の射手(いて)!」 「氷(こおり)の射手(いて)」 間髪入れずに二人は光球を矢として射出する。直線軌道ではなく外へ広がって弧を描き、敵へと目がけて飛ぶ。ある光は交差し、ある光は打ち消し合い戦場を駆け抜ける。互いに自らへと抜けてきた矢を魔力で編んだ障壁(しょうへき)で防いでいく。 「ッ」 息を飲んだのはカイルの方。 分かってはいたことだが、基礎能力はあちらの方が各上である。装備の質以前に、魔力量も精霊操作も勝っているところが一つもない。障壁で防いでも生命力は削られるのは承知の上だが、想定よりもダメージが大きい。 だとすれば踏み込まなければ勝機はない。 ダンッと地面を蹴り、カイルは駆け出す。迫り来る氷の弾雨から姿勢を低くして急所を障壁で守り、左右にカットを入れ回り込むように一足で距離を詰める。 「コール:ウィンド、セット:マギアックス、アクト:スラッシュ!」 最後の光矢(こうし)を回転で躱し、詠唱と共にショートワンドを軸に魔力を圧縮した刃を形成する。 「エア・ザッパー!!」 動きの勢いを殺さず滑り込むように女性の背に刃を叩き込む。風の精霊によって加速された魔力刃が轟と音を立てる。 「……高機動型の魔法師、といったところかしら」 だが、届かない。 女性の背には赤の魔法陣による障壁。それは自身の魔力だけではなく風の精霊を阻む炎の精霊を織り込んだものだ。 「ぜんっぜん練度(れんど)が足りないわね。舐めてる?」 反撃に備えすぐさま後ろへ飛ぼうとするカイル。しかし叶わない。刃が障壁に噛まれていて身動きが取れない。 「雷(いかずち)の精霊、剣(つるぎ)となりて、降り注げ」 女性の詠唱が淀みなく紡がれる。カイルは発動中の魔法を強制終了して刃を解き、転がるように後ろへと飛びずさる。 「降雷(こうらい)の剣舞(けんぶ)」 地面を這うカイルに追従するように雷で形成された剣が無数に降り注ぐ。頭や胴体は障壁で辛うじて防いだが、防ぎ切れなかった刃が手脚を切り裂いた。それでも動きを止めれば物量差に押し切られるは必定(ひつじょう)。這々(ほうほう)の体(てい)で受け身を取って跳ね起きた時には手脚はズタズタになっていた。跳んで走って、という戦い方はもう出来ない。 痛みに思考が鈍るが、ここで手は止められない。カイルはすかさず魔導書とショートワンドを翳(かざ)し先手を取りに行く。 「炎精(えんせい)よ──」 「インターセプト:A・β」 バヅン、と構成しようとしていた詠唱の一部が削り取られた。 魔法戦闘における魔力障壁と対を成す対抗策、インターセプト。詠唱前に相手が励起した精霊から相手の魔法式──詠唱予定の形状と動作を読み解き、魔力を当てて奪い取る技法。 「ッ、弾丸となれ!」 カイルが奪われたのは動作指定の詠唱。残った形状を何とか言葉にして、炎の弾丸を形成して女性へと撃ちだす。インターセプトに魔力を回したおかげで堅固な障壁形成は出来ないが、破れかぶれの魔法などあり合わせで急所を防ぐ程度で十分である。 「風の精霊、我が意を矢とし、撃ち射貫け。──風の射手」 炎の弾丸の撃ち切りを確認し、風の精霊と併せて光球を無数に生成し、掃射(そうしゃ)する。直線、曲線を描き迫る魔法の矢に避けられる脚のないカイルは障壁を張ってギリギリ踏み止まる。 否、立っているのも限界であった。 「ガァッ、つッ……」 荒い息と共に、カイルは膝をつく。体の中の生命力が削られていくのが実感として認識できる。もはや立ち上がれないと、他ならぬカイルの心が叫んでいる。 「もう終わりにしてくれないかしら?」 女性は杖を下げ、辟易したように告げる。 合議はこれで決着であると。 降参し、宝物を譲れと。 「到底、飲めねぇな」 楽になりたいという自身の正気の部分を押し殺し、あえて口の端をつり上げて女性を睨(ね)めつける。 そんなカイルに嘆息(たんそく)して、女性は指を向ける。 「だったら指摘させて貰うけど、その初心者向けの魔導書。記録した魔法と効果を詠唱文言ごと保存する、ただの備忘録でしょう? 舐めてるの?」 カイルの魔導書は指摘通り、効果を確認した魔法をどのような詠唱で発動したかを記録し、状況が整えばいつでも同じ魔法が使用できるという魔導具である。 しかし魔法とは万能の技術ではない。 魔導書が使用可能なのは記録された精霊、形状、動作が揃った時のみである。 いつも望んだ精霊が在る訳ではなく、いつも望んだ形に魔力を精霊に接続できる訳ではない。また形状を魔力で構成した物と指定するなら、それが矢なのか槍なのか剣なのか、それらは状況に合わせて変化させなければ効果的に運用することは出来ない。 「魔法詠唱の真髄は、使用可能な精霊と魔力から、状況に合わせて行使可能な魔法を編み出す千変万化の現象行使よ。それを詠唱文すら整えずに記録したままなんて、出来損ないもいいとこ。誇りはないの?」 つまり魔法使いに求められるのは瞬時の可用リソースの検分と取捨選択、いわばアドリブ力(りょく)なのだ。初級魔導書は便利ではあるが、魔法の頂きへは程遠い。 「んなこたわかってんだよ」 女性の言葉に、カイルは歯を食いしばる。自然と体には力が入っていた。泣き言を叫んでいた理性は、もはや立ち上がることを応援していた。 「それでも俺は、魔法使いになりたいって夢の為にここまで来てんだ」 両の手に魔導書とショートワンドを握り締め、吠え立つようにカイルは両の脚で地面を踏みしめた。 「才能が無くても、向いてなくても、無駄だと笑われても、それでも俺は、命の恩人みたいな魔法使いになるって決めてんだよ」 肩で息をしながら、それでもなお崩れることなく、カイルは女性を見つめていた。 この世界ではよくある話である。 幼い頃にダンジョンから溢れた魔物に襲われて、偶然居合わせた冒険者に命を救われて、少年少女は冒険者に憧れる。ありふれた珍しくもないスタートライン。 だが当然、人には向き不向きがある。腕力や器用さ瞬発力、頭脳労働や魔力操作など何もかもが得意な人物など稀である。カイルもその例に漏れず決して万能ではなかった。 魔法に関する才能は下の上。とりわけ形状の生成と詠唱構築に到底努力の範疇を超えたビハインドがあった。加えて言うなら軽戦士(けいせんし)や斥候としての才能はあり、冒険者になるだけなら充分な下地は持っていた。目標を少し変えてやれば、手が届く物となるはずであった。 だが、そうではない。 そうではないのだ。 カイルは幼き日に自分を救った魔法使いに憧れたのだ。 それを譲ることは、どうしても出来なかった。 「つーことで譲ってくれたりしないか?」 そう奮い立たせたところで、現実は何も変わらない。傷も癒えなければ、目の前の女性を撃破する手立てもない。カイルは未だ窮地に立たされている現状を打開すべく、会話を引き延ばしにかかる。 「あり得ないわね。貴方の言葉を借りるなら私にも夢があるもの」 へぇ? と話を促しながら、食いついたとカイルは内心拳を握る。何せこうして戦わずにおしゃべりしているだけで、体力が僅かだが回復する上に、情報は何でも値千金である。 「私の夢は、没落した我がウィズディーン家の再興」 僅かに目を伏せた後、強い意志を持ってカイルを見据える。 「未知の物でも、それが何か分からなくとも魔導関係のアーティファクトは全て手に入れて研究して返り咲いてみせる。それが私、フィオナ・ウィズディーンの夢。あんたみたいななんちゃって魔法使いと一緒にしないで」 「……立派だな」 嫌みなく、カイルは笑う。ウィズディーン家といえばダンジョン探索の黎明期(れいめいき)から続く魔法の大家で、魔法体系の一般化に大いなる貢献をしたという事で有名であった。これはカイルも知るよしもないことだが、彼が魔法を学ぶにあたって足がかりとなったのは、大昔のウィズディーン初等魔法教導書をベースにした物である。しかし今では昔は有名であったという話にとどまり、ダンジョンで日々生まれる伝説に掻き消されてしまっている。その一族が今もダンジョン探索をしていたなどと、初耳である。 「で、このまま戦うなら惨めな結末は理解してるのよね?」 話は終わりとばかりに、下ろしていた長杖を再び構え女性、フィオナは再び魔力を励起させる。 「それで構わねぇよ」 相対(あいたい)した空気感で理解できる。フィオナはカイルの時間稼ぎなど承知の上で会話に乗った。 (まだだ、まだだ! 思考を止めるな) ならば何故会話に乗った。何を告げた。情報を精査する時間は無い。情報の上辺を掠うだけでもいい。言語を越えて思考せねばならない。 魔法使い、整った装備、理路整然、的確な魔法、冷静沈着、こちらへの軽蔑、魔法使いとしての誇り、夢、古の魔法の大家、アーティファクト、未知、驕り。 (あー……) 一つだけ、結んだ線の先に光が見えた。 みっともないどころか、横紙破りもいいところをいく最低な作戦。それでも取れる手立てはこれしかない。 何か変化を感じとったのか、フィオナはバックステップで距離をとり、身構える。 魔法使いは魔法による攻撃を受ければ受けるほど、体内の生命力が精霊へと馴染んでいく。これを精霊(せいれい)浸潤(しんじゅん)といい、その生命力から変換される魔力の質は向上し、必然魔法も強大となる。先程まで立ち上がるのが困難となるほど魔法を受けたカイルの精霊浸潤はフィオナよりも高いだろう。すかさず長杖を前へと翳し、精霊を励起し、 「ッ!?」 動こうとしないカイルに僅かに杖がぶれた。 魔法行使は精霊収集、魔法式の構築、詠唱の手順で行われるが、精霊浸潤はこの構築速度にもプラスに働く。同時に魔法行使を開始すれば、カイルの方が先に動く。だからこそ先程の無駄話にはあえて乗り、出方を窺ったのだ。 (無抵抗ならそのまま撃ち抜くまで!) 相手の魔法を万全に受けきるか後の先をとるか、どちらかの予定であったがこうなれば関係ない。何かを企んでいるようだが、こうなれば自身の魔法を信じるしかない。 「炎の精霊!」 「──インターセプト:D・βッ!」 その動揺をカイルはすかさず突く。 「やっぱ、火から繋いで俺を倒しきるならこの組み合わせだよな」 読み通りであると、カイルはあえて口にして吠える。 反撃の第一手。自ら動きを制限することでフィオナの予想の範疇から外れ、攻撃の単調さを誘発し、インターセプトで相手のリソースを奪う。 だがこれは本命ではない。外れたら外れたで耐える予定であった。 本命は、次の一手。 「大地(だいち)の精霊! 牙(きば)起(た)て吠(ほ)え断(た)て、立ち上がれ!」 相手が持ち直す前に、すかさず詠唱し、魔法を放ちにかかる。 「グラウンド・ウォークライ!」 カイルを中心に、石室が震撼(しんかん)する。 直後、整然とした石畳の地面を砕き、無数の身の丈ほどの円錐が隆起する。 瞬く間に石室中へと広まろうとするそれらを、フィオナは足(あし)捌(さば)きと障壁でいなしていく。最初こそインターセプトの流れから驚嘆させられたが衝撃を躱(かわ)せば、追従してくる石柱を防ぐのは難しくない。 この手合いの魔法の特徴として、一度発生した地点には再び魔法は発生しない。つまり石柱を迫り来る方向に対して、障壁を使用して前へと躱してしまえば後は後方へと迫る石柱を見送るだけだ。タイミングや障壁の強度を考えれば言うほど簡単な手法ではないが、 事実フィオナは、石室中を埋め尽くす魔法の円錐を躱してその上に立ち、魔力消費のみの無傷で捌ききった。 (……石室中?) ふと違和感が頭をよぎった。 そう、二人はいったい、何のために戦っていたのか。 息を飲み瞬時にそちらへと目を向けると、そこには砕け宙を舞う宝箱と、その中身を天高く拳を突き上げ、勝者への報奨であるはずのアーティファクト──、古い羊皮紙のスクロールをその手に収めたカイルが敢然と立っていた。 空間中を埋め尽くす石柱はこのためのブラフ──。 (けど、アーティファクトはそれが何であるか分からなければ機能しない!) ダンジョン内の冒険者同士の合議の際、持ち逃げが滅多に発生しないのはこの性質による。最奥の宝箱からは何かしらの特殊な力を有したアーティファクトが出土することが多いが、それらは正確に詳細を把握していなければ使用することはおろか起動することすら出来ない。だからこそ、鑑定士(かんていし)なる職員が冒険者ギルド内に常駐している。もっとも、単純な金銀財宝であったとしても、出し抜いて奪った状態で対面した相手から逃げるのは容易ではない。 (とでも思ってんなら、考えが甘ぇ) フィオナは言った。何か分からなくとも魔導具なら全て手に入れると。 対するカイルは、このダンジョンの為に十二分に準備をしてきた。いつか来る、この日のため。「探索型」「単独」「魔導」の全てが揃ったダンジョンが必ず最奥に抱えるそのアーティファクトを手に入れるため。 躊躇わず、カイルはスクロールの紐を解き、高々と広げる。余りに想定外のことが続いたせいか、フィオナは硬直してつい眺めてしまった。 スクロールの名は《マジックストラクチャー:エクストラシェイプ》 魔法詠唱の三要素、精霊、形状、動作の中段。常人であれば七生(しちせい)かけても習得できない、魔法法則から外れた特殊形状。その構造式を、使用者の身に刻むスクロール。 焼けるような痛みと共に腕に刻まれた紋様を確認し、噛み締めるように拳を握った。 魔法構築にハンデのあるカイルが魔法使いとして大成する為の、壁を壊して夢を叶えるための大きな一歩であった。 「貴様ァァァァァァアアッッッ!!」 戦いの勝者にこそ栄光をという大前提を崩す蛮行(ばんこう)にフィオナが激昂する。怒りに任せ、カイルに叩き込む魔法の構築を開始する。 だがしかし、彼女は怒りのあまり失念している。 スクロールを入手したということ以外は状況──、精霊浸潤はカイルの方が進んでいるという現状は何も変わっていないということに。 今度こそカイルは、最短ルートで魔法構築を開始する。 周囲の精霊、体内魔力、精霊浸潤、可用リソース、そして構築可能となった特殊形状。 それらを即座にパスで接続し、カイルは魔方式を構築し、フィオナより先に詠唱を開始する。 「苛烈(かれつ)たる焔(ほのお)の精霊」 魔導書に記されていない、カイル自身の魔法を。 「其(そ)は爪、其(そ)は牙、其(そ)は鬣(たてがみ)」 通常の魔法では構築不能な形状。有史以来、数種が確認されているが、カイルが手に入れたのはその中でも最もポピュラーなもの。 「煌々(こうこう)たる紅蓮(ぐれん)を一(いち)へと束ね、全てを屠(ほふ)る獅子(しし)となりて」 生命を生み出すことが出来ない魔法において瞬間的とはいえ意思を持った存在を顕現(けんげん)させるまさに超常。数々の伝説の魔法使いが操るその秘術。 特殊形状、《神獣(しんじゅう)》。 「流麗(りゅうれい)たる水の精霊、剣槍鎌矛(けんそうれんむ)となりて──」 フィオナもまた構築した魔法を詠唱する。彼女にもまた負けられない意地がある。 互いの間に遮る物はなく、ただ己が魔法を作り上げる。両者の眼前の空間には、多重の魔法陣が構成されていく。臨界まで高まり溢れ出した魔力に耐えきれず、円柱はもはや塵芥と化し元の石室へと戻っている。 カイルとフィオナは同時に詠唱の結びを高らかに宣言する。 「吠え叫べ!」 「狂い咲け!」 まるでそう決まっていたかのように、二人は同時に杖を翳した。 「神焔(しんえん)の赫灼獣(かくしゃくじゅう)ッ!!」 「氷武帝(ひょうぶてい)の乱舞(らんぶ)!!」 かくて魔法は放たれる。 フィオナの眼前の多重魔法陣からは水流で構成された巨大な剣、槍、鎌、矛──、ありとあらゆる刃を持つ武器が無数に射出される。 対するカイルの魔法陣は線で結ばれ一つの魔法陣となる。そこから現出した炎の獣腕が迫り来る武器の群れを弾き飛ばし、主人の身を護る。そうして魔法陣を突き破るようにそれは顕現した。 炎で構成された巨大な体躯に、一際赤く輝く鬣。爪と牙は熱により白く発光している。紅蓮の獅子が咆哮を上げる。 その相貌にフィオナは僅かに身動ぐが、すぐさま杖を振るい直す。水の武具たちは獅子の腕に弾かれたがまだ生きている。射出角度をばらけさせ、タイミングをずらし多段的に殺到させる。 それを、轟と。 紅蓮の獅子は咆哮と共に解き放った火炎で吹き飛ばず。水は火を消すという条理を覆し、雄叫びを上げる。 それでも、武具の大半は蒸発したが、まだ残っている。炎を巻き上げ続ける神獣といえど、生物であるが故の弱点はある。死角となる後頭部目がけて大刀を振り下ろす。 その極限の戦闘下の判断故に、フィオナは瞬間失念していた。 これは炎の魔物ではなく、担い手の存在する魔法であるという初歩的な事を。 カイルのショートワンドの動きに合わせて獅子は回転し、背後から迫る凶刃を紙一重で躱す。そうして指揮棒のように振るわれたカイルの号令に従い、紅蓮の獅子はフィオナへと突撃しその炎を巻き上げた。辺りに熱風を巻き上げ衝撃を撒き放ち、神獣はその役目を終えて光の粒子へと還っていった。 カイルは脚を引きずりながらフィオナの元へと向かう。 見ればローブに焼け焦げた後はあるものの、本人は気絶している以外に問題はなさそうであった。 純粋な魔法によるダメージは肉体よりも先に、まず生命力を削る。命に害が及ぶのはその先、生命力を全て削り守りを無くした肉体を破壊した場合である。こう思えば剣でのやり取りよりよっぽど人道的である。 「とはいえ、目を覚ます前に退散するか」 合議とは何でもありが冒険者ギルドのモットーではあるが、今回の件は割とグレーである。幸いカイルは名乗っていない。目的を果たしたのだから逃げるが吉である。 そうしてカイルは、荷物を失い、多くの傷を負い、それでも夢への手形を手に入れてダンジョンを後にした。 Epilogue 「つーわけで、激戦の末に俺もいっぱしの魔法使いになった訳よ」 数日後、結局カイルは酒場で武勇伝と共に紋様の刻まれた腕を冒険者仲間たちに見せびらかしていた。無論、脚色と同時にズルをしてアーティファクトを手に入れた件は誤魔化してである。 「ほー、ついにマジカル器用貧乏スカウトのカイルも廃業かー」 「便利だったのになー」 「るせーよ、なんちゃって魔法使い言うな」 「今日は言ってねーだろー?」 ゲラゲラと笑いながら、仲間と共に軽口を叩く。 「お前らにも見せてやりたいぜ。俺のカッケー神獣をよ!」 「──興味深い話ね。私も混ぜて貰えるかしら」 氷のような言葉に、カイルの身が固まる。 「私も魔法使いなのお話混ざってもいいかしら?」 カイルの横にぴったりつくように、一人の女性が腰掛ける。 友人たちはやんややんやと騒ぎ立てているが、カイルは引きつった顔で硬直している。 布を何枚か重ねたような、あちらこちらが手直しされている群青の、丈の長いローブ。少し欠けた、鍔の広い三角帽。背には宝石で装飾された背の丈ほどの長杖。そして聞き覚えのある声。 フィオナ・ウィズディーンが満面の笑みで、ジョッキ片手に座っていた。 「(何の用だ、糾弾か!?)」 小声でカイルは必死めに問う。ここでネタばらしをされてはカイルの評判は地に落ちる。 「研究の為よ」 それに対して、割とあっさりとした表情でフィオナは返した。 「言ったでしょう? 何であろうと研究するって。ならアーティファクトが刻まれた貴方を調べればいいんじゃないって気付いたのよ。ね、カイルさん?」 先程の会話聞かれていたのか、名前ももはや割れていた。 これから先の未来を思い、割とアンニュイにカイルは息をついた。 カイルが手に入れたのはあくまで魔法使いとして大成するための一つの足掛かりに過ぎない。ここで終わっては、まだまだ「なんちゃって魔法使い」は卒業出来ない。 彼が魔法使いとしての道を歩んでいくのは、また別のお話である。
- 2023/12/2 21:34
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- 『魔法使いは詠み唱う』『Elements&Essence』ってどんなゲーム?
- 今回は、ゲームマーケット2023秋に出展する2作品を、平易に説明できればと纏めてみました! ・ゲムマ2023秋 新作『魔法使いは詠み唱う』 ・ゲムマ2023春 出展『Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)』(ゲムマ2023秋にて改訂マニュアルと共に販売) 世界観編 ・『魔法を詠唱する』という点に焦点をおいたゲームになります。 ・『精霊』に『形状』と『動作』を指定して依願することを『詠唱』といい、それにより行使される秘術を『魔法』と呼びます。 ・『プレイヤー自身が魔法使いとなる』というイメージですので、特定のキャラクターは用意しておりません。 ゲームシステム編 ・3種類のカードを組み合わせて互いに攻撃し合い、相手のライフ『30』点を先に0にすることが勝利条件。 ・3種類のカードのうち2種類は1つのプレイヤーで共有の山札からランダムに手札として配られ、残りの1種は選んだカードを手元に置きます。 ・各カードにはそれぞれ点数と効果があり、魔法の効果はその全てを合わせたものとなります。 ・ゲームモードは2種類あり、各アクションをライフの少ないプレイヤーから行う『スタンダードルール』と、魔法の詠唱と内容を思いついたプレイヤーのみカードを使用できる『リアルタイムルール』があります。 一般的なシステムとしては 『カードそれぞれに効果と点数がある』『相手のライフ点数を削る』という点ではTCGライク 『どのカードを使用するか、残すか、交換するか』という点ではハンドマネジメント 『3種類のカードを組み合わせる』という点では、セットコレクション。ただし『役』に該当する物が存在しないのでそこまで強い要素ではないです。 『リアルタイムルール』では『自身の言葉で魔法の内容を考える』というルールがあるので『大喜利』と『ロールプレイ』の要素があります。 R5.11.8予約キャンペーン開催!!詳細はこちらから!
- 2023/11/28 21:37
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- ルール解説:スキルカード
- 『魔法使いは詠み唱う』という名のゲームの通り、このゲームは魔法を詠唱して攻撃し合うゲームとなっております。 魔法の詠唱には3種のカード 『精霊』『形状』『動作』を並べ繋げて組み合わせて構築します。 そして、このゲームには、戦いを彩るカードがあります。 それが魔法使いの技術である『スキルカード』です プレイヤーは魔法を放つ前に1枚だけ、『cost』の枚数分手札を捨てることで、スキルカードの効果を適用することが出来ます。 上のカードであれば、魔法の詠唱に必要なリソースの収集が行えます。 その他にも、魔法の詠唱を拡張するものなどがあり、中には強力な精霊や、ダメージを受ける時に使えるカードなどがあります。 ゲーム中、スキルカードはランダムで2枚配られるほかに、カードの能力などで獲得できます。 カードの効果を駆使して、様々な組み合わせを見いだして相手に勝利しましょう! 概要:https://gamemarket.jp/game/181673 予約キャンペーン:https://gamemarket.jp/blog/186385
- 2023/11/24 23:40
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- ゲーム予約キャンペーン開催!!
- #ゲムマ2023秋の新作『魔法使いは詠み唱う』の 予約キャンペーンを開催いたします!! 体験会でもご好評頂きました『魔法使いは詠み唱う』のプレイマット! こちらのプレイマット、頒布予定はなかったのですが…… 『魔法使いは詠み唱う』をご予約購入頂いた方の中から、 抽選で5名様にプレゼントいたします!!! 当選の発表はX(旧twitter)の久遠蒼季のアカウント(@firmamentum111)で予約番号の末尾2桁を発表する予定にしております! もし抽選が外れてもご購入を希望する、という方が 複数名いらっしゃいましたら少し値段がかかってしまうかもしれませんが、販売を検討いたします! 『魔法使いは詠み唱う』を是非よろしくお願いします!! ご予約フォームはこちらから!
- 2023/11/8 21:59
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- #ゲームマーケット2023秋 直前試遊会 in 大阪!!
- 11/5(日)大阪日本橋で開催された『#ゲームマーケット2023秋 直前試遊会 in 大阪』に参加いたしました! 沢山素敵な作品に触れさせて頂きましたし、私の作品『魔法使いは詠み唱う』も遊んで頂きました!! 試遊卓のテストも兼ねておりましたので、プレイマットや他のアイテムも使用して展開致しました! まだまだガイダンスが荒削りでしたのでもう少し考えねばという感じでございます……! プレイマットの方は凄くご好評いただき、非売品の予定でしたけども、少しいろいろと考えてみようか、となっております……! 次回は体験会ではございませんが、第6回NGO会に参加させて頂く予定です! ゲームの体験会は11/25(土)の『OHIROME05 in 大阪大淀コミュニティセンター ゲムマ2023秋新作(一部旧作も含む)お披露目ゲーム会』に参加予定としております! よろしくお願いしますー!!
- 2023/11/6 23:04
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- ゲームモード:リアルタイムルール
- 今回は『魔法使いは詠み唱う』の リアルタイムルールのゲームの流れの解説になります! リアルタイムルールはより実戦的な魔法使いの戦闘をイメージしたゲームモードとなります。 各プレイヤーは手札を作った後、 ランダムなスキルカード2枚と ランダムな精霊カード3枚を獲得します。 このルールでも魔法の詠唱は『精霊』『形状』『動作』のカードを繋げ並べて行いますが、 魔法の行使は条件を満たしたプレイヤーの早い者勝ちとなります。 その条件とは、 使用するカードに適した『呪文詠唱』と『魔法の内容』を構築することです!! プレイヤーは精霊と手札から並べ繋げるカードを選択してそのカードから『呪文詠唱』と『魔法の内容』を考えます。 炎の精霊 →例)炎の精霊、紅蓮よ 魔弾 →例)魔弾となりて、狙い放てし弾丸よ 砲撃 →例)撃ち抜け、放ちて撃てよ ↓ 『炎の精霊、魔弾となりて、撃ち抜け! 紅蓮の襲弾! 炎で作られた魔弾で撃ち抜く魔法』 『放ちて撃てよ、狙い定めし紅蓮の弾雨よ! 焔の魔弾 炎の弾丸を頭上から降り注がせる魔法』 →ダメージ13点、『障壁』以外の方法によるダメージの減算を無効にする。 カードから連想して、呪文と魔法をイメージしましょう! オリジナルでも既存の作品からでも何でもオーケーです! ※匙加減はプレイヤー間で決めて大丈夫です。慣れないうちは『魔法の名前だけ』など調整も可能です。 また説明書付属のQRコードからカードリスト共に『呪文の候補リスト』公開予定です! オリジナルがすぐに思いつかない、という方はこちらもよろしければご参考頂ければと思います! 使用するカードの選択と『呪文詠唱』と『魔法の内容』が決まったプレイヤーは『詠唱する』と宣言します。 詠唱を宣言したプレイヤーは、スキルカードを1枚使用することが出来ます。 ※詠唱を拡張するスキルカードであれば、使用を前提として詠唱を宣言してもOKです。 その後、詠唱するカードを並べて『呪文詠唱』と『魔法の内容』を宣言してから、魔法の点数と効果を説明し相手にダメージを与えにかかります。。 攻撃を受ける側のプレイヤーには2つの選択肢があります。 1つは手札を1枚1点の壁として消費する『障壁』。 例)手札3枚を障壁に → 相手の魔法を3点減点 もう1つは相手の魔法の属性に合わせて魔法を放つ『対抗魔法』。 こちらは詠唱ルールに従って手持ちのカードから魔法を構築して、使用したカード1枚につき2点、相手の魔法を減点しさらに提示したカードの効果を1つ適用出来ます。 例)相手の精霊が『炎』なので、カードに『不活化魔法』として記載されている『水』、または同じ『炎』でのみ対抗詠唱を使用できます。 →3枚使用の対抗詠唱:6点減点 + 『顕現』の効果を適用して精霊カードかスキルカードを獲得する。 ただし、こちらにも『呪文詠唱』と『魔法の内容』が必要となります。 上記ですと 『水の精霊、万夫不当の大剣よ、現れ出でて打ち払え 水武帝の剣 水の剣で魔弾を斬り裂きます』 といった具合になります。 その後はダメージ計算を行い、ダメージを受けたプレイヤーのみ手札を補充し次の戦いに備えます。 想像力を以て魔法を創造し、相手のライフを先に削りきりましょう! 現在ゲムマのページとグーグルフォームにて受付しております! よろしければ是非! ゲームマーケットページ →魔法使いは詠み唱う グーグルフォーム →https://forms.gle/orQsKRnbn74szbXw6
- 2023/10/10 23:24
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- ゲームモード:スタンダードルール
- 今回は『魔法使いは詠み唱う』の スタンダードルールのゲームの流れの解説になります! スタンダードルールは魔法使いの正面切っての戦闘をイメージしております。 プレイヤー固有のターンはなく、各アクションごとにライフが少ない方のプレイヤーから行動することになります。 まずは『戦闘準備』 形状と動作のカードで組まれた共有の『エッセンスデッキ』から、手札を上限まで引き、スキルカードをランダムで2枚獲得します。 初期手札 初期スキルカード その後、手札を1枚捨てて、精霊を3枚獲得します。 次に戦闘準備を行えるのは3度の魔法戦闘の後になりますので注意しましょう。 1:スキルカードの使用 ここではコストを支払ってスキルカードを使用し、精霊の獲得や、詠唱の拡張が行えます。 2:詠唱構築 このターン行使する魔法を『精霊』『形状』『動作』のカードを組み合わせて構築しましょう。 魔法の点数と効果は、使用した全ての合計になりますので、より良い組み合わせを目指しましょう。 残りのカードは相手の攻撃を防ぐ障壁にしてもよいですし、次の戦闘に取っておくのも選択肢です。 毎戦闘毎に手札は上限まで補充されますので、思う限り使いましょう! 詠唱に使用するカード、障壁にするカード、残すカードが決まったら、場に伏せておきます。 3:詠唱 2人同時に詠唱に使用するカードを公開します。 お互いに魔法の合計点数や効果を宣言しましょう。 精霊:4点、形状:5点、動作2点 = 11点 効果:精霊カード1枚、またはスキルカード1枚を獲得する。 4:点数計算 ライフが少ないプレイヤーから、相手のライフにダメージを与えます。 その後、残りのプレイヤーのダメージを処理します。 魔法の点数:11点 相手の障壁:1枚の場合 →10点ダメージ ライフの上の木製キューブをダメージの点数分動かします。 5:リセット 詠唱に使用したカード、障壁に使用したカードを全て捨て札にします。 その後、手札を上限まで引きます。 6:ライフカウント お互いのライフを比べて、少ない方のプレイヤーはスキルカードを1枚獲得します。 ライフカウントの次は、1のスキルカード使用へと戻ります。 こうして魔法を放ち合い、相手のライフを0にしたプレイヤーが勝者となります。 ダメージを与えるのか、副次効果を狙うのか、相手の妨害をするのか。 その時々の適した魔法を選び抜いて勝利を目指しましょう! またこのゲームの様子は下の動画で確認することも出来ます! 現在ゲムマのページとグーグルフォームにて受付しております! よろしければ是非! ゲームマーケットページ →魔法使いは詠み唱う グーグルフォーム →https://forms.gle/orQsKRnbn74szbXw6
- 2023/10/5 23:25
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- 『魔法使いは詠み唱う』というゲームについて
- 本ゲームのテーマは『魔法使い同士による魔法戦闘』をモチーフにしております。 魔法といっても世界にはたくさんの作品があり、取り扱いは様々かと思います。 私、久遠の世界では、魔法とは『世界に介在する存在・精霊に対し、魔力を糧とし言葉をもって超常を依願する秘術』としております。 平たくいうと色んな現象を管理する存在に『精霊さん、こんな形になって、こんな事をして下さい』とお願いするようなわけです。 その為、魔法の行使には発声による呪文の詠唱が必須となっております。 反面、呪文とは『構文に則った術者が意図する魔力を伴う音声言語』であれば何でも構いません。 それをゲームへと落とし込んだのが本作、『魔法使いは詠み唱う』となります。 ゲームのシステムとして呪文の構文を『精霊』『形状』『動作』の3種類のカードへと落とし込んでおります。 カードにはそれぞれ魔力が籠められており、並べ繋げることで1つの詠唱として成立するわけですね。 詠唱構文として成立するには一定の誓約がありますので、どのカードの横でも自由に置ける訳ではないという形になります。 例えば、『水/氷の精霊』の横に『弾丸』のカテゴリーをそのまま置くことは出来ません。 精霊:水の精霊 形状:魔弾 水の精霊には、魔弾の『D』に対応する文字がないので隣に置くことが出来ません。 ゲームシステムとしては、『水の魔弾』は作れませんので、水の弾丸を魔法として放ちたい場合は『魔力』のカテゴリーのカードを使いましょう。 『魔力』とは術者の魔力を自由変形させて精霊を纏う、最も基礎の魔法となります。 そのため『魔力』のカードはどの精霊の横にでも置くことができ、更に多くの場合、点数は低いですが精霊の特殊な効果を使用することができます。 フレーバーとしては、術者の魔力で弾丸を形成し、水を纏って放つ魔法になります。 このようなフレーバー部分は、『リアルタイムルール』に置いて重要な足がかりとなるでしょう。 このボードゲームで提供するのは、あくまで魔法行使のシステムとなります。 どのような魔法使いがどんな魔法を使うのかはプレイヤーの皆様次第です。 現代の裏に生きる魔法使いなのか、異世界を旅する冒険者か、あるいは近未来的な魔法学園に通う学生なのか。 想像し創造することこそ、プレイヤーの力となります。 故に汝、魔法使いなれば── 術理を式とし言の葉を以て、魔の法を司れ
- 2023/9/22 22:37
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- ゲムマ2023秋『魔法使いは詠み唱う』紹介!
- 初めましての方は初めまして! お久しぶりの方はお久しぶりです! SNSで絡んで下さってる方はいつもありがとうございます! 蒼空久遠工房の久遠蒼季です! 今年5月のゲムマ2023春にて初作製・初出展しましたが、懲りずに新作を作って帰って参りました! タイトルは『魔法使いは詠み唱う』! 本作は魔法使いの戦闘をモチーフにした作品になっております。 プレイヤーは魔法使いとなり、魔法を詠唱して攻撃し、相手プレイヤーのライフ『30点』を削って撃破を目指します。 前作同様、ゲーム側が提供するのは魔法のシステムのみになります。 現代に生きる魔法使い、異世界の魔法使い……などなど、プレイヤーは自身の想像する魔法使いとなりましょう! 魔法は『精霊』『形状』『動作』の順にカードを繋げて並べることで行使できます。 繋ぐことが出来るカードは各カード左右に『カテゴリー』として記載されていますので、文字が一致する物のみ並べることが出来ます。 スタンダードルールでは、フィールドに置かれた5種の『精霊』から選んで獲得し、『形状』『動作』カードを混ぜて作られたエッセンスデッキからランダムな手札を作り、構築可能な最適な魔法を考えます。 各カードには効果や点数があり、完成した魔法は使用したカードの全てを合計した物になります。 手札から構築可能な内容で、点数を取るか効果の内容を取るか取捨選択をして下さい! また本ゲームにはプレイヤーごとのターンはなく、各アクションをライフが少ないプレイヤーから行うことになります。 その為、相手とのライフ差もまた、重要な要素となってきます。 魔法を放ち合い、自信のライフと所有するカードを見極め、勝利を目指しましょう! またこちらは前作『Elements&Essence』の感想にあった ・2人で60分は長い ・システムが煩雑 などのご意見を受けて、コンパクトに仕上げた作品になります! およそ20分ほどで遊べます! さらに前作と組み合わせて遊ぶことも可能な仕様となっております! 今回ゲムマ2023秋では『試遊卓』をもうけておりますので、もしよろしければ、是非お越し下さいませ! 作品ページ →https://gamemarket.jp/game/181673 また最後になりますが、ボイスボックスを使用したプレイ風動画をYouTubeへと投稿しております! 作品の雰囲気を伝えられればと思い、よろしければご視聴下さい!!
- 2023/9/18 22:06
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- ゲームマーケット2023春 大反省会エクストラ その2
- ゲームマーケット2023春 大反省会エクストラ と銘打って数日 さっそく新たな反省が湧き上がってきたので再出現 ここでもあくまでゲームの内容ではなく、それ以外の改善が間に合うはずだったお話。 前回よりはコンパクト目 その1 説明不足 どうやら私の拙作「Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)」 現状でも説明がぜんっぜん足りてない様子。 内容をシークレットにしてるとかそういうわけではなく、単に説明が下手。 今思えば、「動画を撮る」というのは、今の流行から見てもほぼ満点の答えだったのでしょう。 説明下手でもプレイ動画1本取って、編集をお金払って依頼すればちゃんとした物ができたはず……。 この選択がとれなかった理由として、シンプル私自身しゃべりに自信がなかったのと、一緒に撮ってくれそうな人がいなかったこと。 ただぼっち極めてても一人でカードを並べて説明するぐらいは出来たよね?と自分自身がちくちくと責めてきています。 さらに説明不足と言えば、本番当日のお話。 毎回アドリブで話すから寄ってきてくれた貴重な人を拘束するという始末。 えぇえぇ、面白いかどうか以前の問題です。 説明下手な自覚あるんですから、スクリプトは必須でした。 そして2つめ これはまぁ大反省会エクストラ書いた時点でも気付いてたんですけど、目をそらしてました。 何かというと。 『自己陶酔出来なかった』 これが思い返すに諸処の足を引っ張った原因だと思います。 ノリと勢いでツテなし知恵なし技術なしでボードゲームを作製。 その良し悪しは置いておくとして、本番当日。 当然、会場に私はいたわけです。 製品も沢山持って行ったわけです。 その状況で、私は自分を、ひいては作ったものを信じ切れなかった。 というより自分に夢中になれなかったというか。 一歩引いてしまったんです。 頑張って声は上げてましたし、説明もしてましたけど、どこか照れが残っていました。 ハリボテで繕って両の脚に力を込めたつもりでしたけど、そこでここ一番、「私のゲームは楽しいんだ」って胸を張っていられたか。 いや、意味もない自身と根拠はよくないんですけど、もう現場にいるんだから尻込みしている場合ではなかったのです。 自己への没頭といいますか、えいっと、ガマの油売りが如く「見ていってくれ」と堂々とするべきだったんです。 こうなった原因は、シンプルに準備不足なのが頭で分かっていたからでしょう。 上にも書いた説明が下手というのに対して、ものすごーく不安になって、それを押し殺して声を張り上げていたのが当日の惨状でございます。 というわけでして、新たに生まれた反省点でございますれば。 ……今からでも動画撮った方がいいです……? BOOTH https://firmamentum111.booth.pm/items/4774613
- 2023/5/24 22:57
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- 大反省会エクストラ ~ツテなし知恵なし技術なしの一般社会人が初作製・初出展に至った経緯 ~
- ゲームマーケット2023春 大反省会エクストラ ツテなし知恵なし技術なしの一般社会人が初作製・初出展に至った経緯 「ボードゲームを創ろう」と思ったきっかけは今でも覚えてますし、今でも意味不明ですので、一つの記念にと書き残しておこうと思います。 途中違和感がある箇所があるかもしれませんが、もしかしたら、最後の総括で語られるかもしれません。 きっかけはとあるイベント。 キウイゲームズ新大阪南方店5周年記念『アナゲ超特急』磨伸映一郎先生&友野詳先生トーク&ゲームライブ https://twitter.com/kiwigames_som/status/1543550116761636870 こちらの告知がtwitterに流れてきたことに端を発します。 「楽しそう、お話聞きたい」 そんなこんなで参加を決めたわけですけど、ここで私は脳があらぬ方向へ大暴走。 「そうだ、ボードゲームを作る側のスタンスで聞きにいこう」 ……どこからどう線が繋がってそうなったのか分からないレベルの発想の元、突撃していきました。 はい、イベントでお話しを聞いてから創る側になりたいではなく、参加する前にそんな思考になってました。 イベントは非常に楽しくお話を伺えました。 なんでそんな明後日の方向の思考をしたのかは、今考えてもわかんないです。 スタート地点が異常なのも間違いないです。 ただ帰り道でやる気に満ちていたのも覚えてます。 実はその時点で、「Elements&Essence」の基本的なシステム構想は出来てました。 昔から創作畑で何かしたいという願望だけはあり、昔から色んなことに手を出しては失敗するを繰り返していました。 その中で一番続いたのが小説であり、そこで使っていた魔法はシステム化できるぞ、と。 魔法を詠唱して戦うゲーム。 やろう。 やろう。 そういうことになった。 このレベルで脳内会議をすっ飛ばして製作に取りかかりました。 思い立ったが吉日とばかりにイラストソフトで下地を作り、この時は商用とか考えてなかったのでただただフリー素材を集めて作ってました。 ところで私はTCGが下手なりに好きなんですけど、ある日友人と遊ぶ際、「ボードゲーム作ったけど遊んでもらえないです?」と特攻。なんと快諾いただく。 参加したトークイベントが7/3、約束を取り付けたのが7/21。 見切り発車具合がすごい。 実際テストプレイしたところ、まぁまぁ想定してたとおりの挙動となり、「こいつぁ行けるぜ」と思い詰めていくことへ。 この時点で行けてたかどうかは定かではありませんけど「ゲームとして成立する物を作った」と言うことがあまりに感動的で、暴走に拍車がかかった感じはあります。 更に複数の友人にテストプレイを求めてある程度形を形成。 そんなある日、一つの転機がありました。 大阪日本橋でボードゲームのテストプレイ会があるという情報が視界に飛び込んで、そこにも考えなしに突撃しました。 どれぐらい考えなしだったかというと、映画までの時間つぶしにオタロードを散策していたらたまたまその日がその会で、終了時間を伺って、映画を見て、一回帰宅してサンプルを回収し、もう一回日本橋に出向くという、テンションだけで動いているのがよく分かる状態でした。 そうしてそこで貴重な意見を沢山頂き、ある程度の方向性が確定しました。 「Elements&Essence」は2人用としていますが、もともとは2~4人用でした。 ですがそこが基本ルールに組み込むとなると難しいとなり2人用として確定しました。 一応現段階商品でも、その頃の名残で一部オプションルールに、4人までのプレイモードは搭載しております。 またそこでのお話で、ゲームマーケットへの参加が現実味を帯びました。 またこの頃には、ゲームのコンセプトは私の中で完全に決まっていました。 魔法を詠唱して戦う。 世界観を指定しない。 そして、「でも」がない「カッコイイ」を目指す。 結果出力されたゲームがこちらですのでどれだけ達成できたかは分かりませんけど、レンジは狭くてもそういった物を目指す、という風になりました。 時は流れて年明け。 イラストを商品用に作り、ロゴやパッケージイラストは発注をかけいよいよ形が見えてきました。 2回目のテストプレイ会への参加はしっかりと準備をした状態で赴き、テストプレイをして頂き、ゲームとして成立していることに密かに満足感を覚えていました。 価格設定や部数のことを伺い、よし頑張るぞ、となっていました。 あとはもう特別変わったことは起きませんでした。 印刷所様にデータを納め、実物が届き、宣伝を行い。 そうしてイベントへと突撃。 販売部数が16点となりました。 ご購入頂けた皆様には、本当に感謝の念が絶えません。 ブログ投稿用に一部起こったことを書き足しますと。 カードデザインのミスが発覚して慌てて修正分を発注したり。 おまけを付けようと、短編小説を3本ほどしたためたりとちょっとしたことはありました。 特に小説に関しては、今でもよかったのかどうかが判別がついてなかったりします。 ゲーム中の「魔法のシステム」を使用した異なる世界観の小説を3本書いたわけなんですけど、今なら雰囲気を知ってもらうために一本ぐらい公開してもいいのではないかとも思っています。 さて、ここまで振り返って立ち止まるべきであったポイント それは「ゲームとして成立している」ということに満足したこと 自作のゲームを作ってみる、というのは恐らく学生の頃にやった人は多いでしょう。 そしてそれは上手くいかなかった人の方が多いでしょう。 私も例に漏れず、ぐっちゃぐちゃなゲームを作った記憶があります。 それ故、ゲームとして動いていることに感動して、形をそこにフィックスしたのが駄目だったのかもしれません。 次に「カッコイイ」を目指したこと。 レンジを狭めることそれ自体は間違っているとは今も思いませんが、それにしては詰めが甘い。 ギャグテイストやデフォルメを外して、ゲーム本体のイラストにはキャラクターを用いない。 正解かは分かりませんが、それだけでは足りなかったのだと思います。 やるならもっと目的の人に刺さるようにチューンが必要だったかと思います。 カードのデザインなどなどを全て自作で外注はロゴとパッケージイラストのみとした弊害でもあります。 ただ私は、「厨二病」といって斜に構えて笑うことが好きじゃなく、「いいじゃないカッコいいこと。笑いを混ぜずに本気になろうよ」というスタンス自体は今も変わりません。 単純に、私がダークファンタジーではなく、明るめファンタジーが好きというのもあります。 ゲームの内容やデザイン、クオリティに関してはまたもこれ以上は触れません。 今、私の口から語るべきではないと思っているからです。 もし時が過ぎたら、色々なことを踏まえてまた長文を載せるかもしれません。 もしここまでお付き合い頂けたのなら、最後にBOOTHのページを覗いていって貰えれば幸いでございます。 https://firmamentum111.booth.pm/items/4774613 2023.5.18 ブログ投稿に寄せて 一部書き足し
- 2023/5/18 18:15
- 蒼空久遠工房
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- Elements&Essence(エレメンツ & エッセンス) 前日譚 ~或る魔法使いの平易(?)なレッスン~
- 春のうららかな陽気。 日差しが日に日に強くなりつつある、そんな休日。とある町の山にも似た小高い丘にある旅館を改装した下宿、を装う大和荘。その裏の開けた場所に、高校でも使用している指定のジャージを着た少年少女三人が集まっていた。 ここは人知れず重要霊脈地であるこの町を護る、対霊的生物戦闘集団《幻霊妖邪討伐衆(げんれいようじゃとうばつしゅう)》の拠点。人に対してイレギュラーな存在である妖邪(ようじゃ)を陰ながら討伐すべく、彼らは今日もこうして休みの日のお昼から修行などしている。 そんなこんなで先程まで黒髪の少年・御笠木(みかさぎ)龍斗(りゅうと)と、黒髪長髪の少女・朝峰(あさみね)るみなの二人が模擬戦をしていたわけなのだが、 「やっぱり敵わないかぁ」 「えー、そんなことないよ」 龍斗の方はぐったりとしていた。地面にそのまま座り込み、竹刀は近くに寝かせてある。対してるみなの方はというとまだまだ元気そうで、手にした身の丈ほどの長さの棒をくるくると手で遊んでいる。先端三〇㎝ほどの部分が竹刀のような作りになっている、先程まで使用していた獲物である。 少年のがっくり具合の原因はというと、先程の模擬戦の結果でるみなにしっかりと完敗したのである。 「御笠木さんは手札が増やせると良さそうですね」 二人にタオルを差し出し、ずっと審判として観戦していた暗めの茶髪にショートカットの少女・大和田(やまとだ)かのんは、かけた眼鏡を指で押さえて提案する。 龍斗はタオルを受け取り、汗を拭きながら考える。とはいえ、戦いに使える方策などそうそう簡単には浮かばない。新しい作戦や手札がぽこぽこ湧いてくるなら誰も苦労はしないのである。 「ということで、魔法とかどうです?」 「魔法?」 存在は知っていても今まで触れてこなかったその言葉に、龍斗の胸が少し躍った。 今まで共にした戦いの中でかのんが使用していたところは目にしているが、実際どのような技術なのかは全く知らない。龍斗からすれば「なんかビームでてる」ぐらいの印象である。 「魔法はですね、言ってみれば精霊への業務委託です」 「業務、え?」 思ってもみない言葉に龍斗は思わず聞き返す。そんな様子がおかしかったのか、かのんは淡く微笑みながら続ける。 「まず精霊っていうのは……、うーん上手く言えないんですけど、『その現象を司る存在』、みたいな感じです」 ふむふむと、龍斗は姿勢を正して体育座りになりながら話を聞く。 「それで、その精霊に、報酬として魔力を準備して、『これこれこうして下さい』っていう文章を呪文にして発動するのが魔法なんです」 「はーい、かのん先生しつもーん! 魔力ってなんですか?」 横で聞いていたるみなが手を挙げてぴょんっと跳んでくる。 「いい質問ですね、るみなちゃん」 ぴっと人差し指を立て、かのんが応える。 「魔力は、気を精霊が好む方に整えたものですね」 気、とは魂が生み出す非物理依存エネルギー。生きているだけで作り出されるが、素養があれば超常を起こせるだけの力となる。普段の龍斗だと、これをそのまま身体や武器に纏って戦っている。 すっと、かのんが伸ばした指に淡い緑の光が集まる。 「精霊は地、水、火、風、雷の五種類に大きく分けられてて、どれか一属性にお願いする形になります」 あくまで大別なので地には鉄、水には氷とかが含まれますよ、とかのんは付け加えていく。 「お願いする精霊が決まったら、魔法の形と動きを、魔力を呪文の詠唱に乗せて依頼する形になります」 指をくるくると回して光を攪拌していく。 「形は自分の魔力をベースにしてそこにくっついて貰うのか、それとも精霊にその形になって貰うのかでニュアンスが変わってきます。動きに関してはイメージが出来てたら割とざっくりめでも行けます」 そうして光を薄く広げて宙に魔法陣を描き、かのんは澄んだ声で告げる。 「──風の精霊さん、私は魔力を球体にしておくので、それを使って攻撃して下さい」 その言葉の完了と同時に、かのんの指の先へぽぽぽんっとゴルフボールほどの緑に輝く光球が三つ生成される。指揮を待っているかのように指に追従している。普段からかのんが戦闘でよく使う魔法──、であるのだが何かいつもよりサイズ感や数量のスケールが小さい。それに、何かがいつもと違う。 「いつもと詠唱が違う……?」 戦闘を共にする龍斗は、耳慣れなかったその文章と記憶との違いに気付いた。 「そうです。いい気づきですよ」 先生モードなのかニコニコと答え、かのんは指をひらひらと動かして答える。その動きに合わせて光球も右へ左へと動く。 「魔法の詠唱は言葉よりも、要素と明確なイメージ、それと魔力が大事になるんです。なのでさっきのは、魔法の要素を分かりやすく口語体で詠唱してみました」 つまり先程のかのんが述べた言葉こそ呪文であり、いつもと違う詠唱でもちゃんと魔法が発動している、ということだ。詠唱の内容を解析するなら、『風の精霊』『魔力』『攻撃』といったところだろうか。 「ただ、どうも呪文によって魔法の強い弱いが微妙に出るみたいで、動作が安定する定型文みたいなのはありますね」 精霊と意思疎通できた人ってホントに聞かないんですけどね、と結んで。かのんは打ち上げ花火のように緑の光球を天へと打ち上げた。暖かな日差しの中に翠の光線が流れるように吸い込まれていく。 詠唱文言自由というのは中々難しい。そこに当たり外れがあるならなおさらである。魔法を使うならかのんから文章を習うか、それともオリジナルの詠唱を考えるか。むむむと龍斗は腕を組む。 「なるほど……?」 とはいえいまいち全体像が飲み込めていないのか、龍斗は分かったような分からないような何とも言えない様子で頭上にクエスチョンマークを浮かべる。 「それで実際にどうやって使うかなんですけどまずは、気を魔力に変換する、そこが出来るかですね」 「ちなみに私はできないよ!」 かのんのレッスンに元気よくるみながのっかる。確かにるみなが魔法を使っているところは見たことがないが、そういう理由だったのかと妙に納得した。もっとも魔法が使えなくても充分すぎるほどるみなは戦えるのであるが。 「それでどうやればいいの?」 龍斗は聞きながら、自身の身体に気を満たす。聞いたとみればやってみたいチャレンジ精神である。 「うーん」 その割に、かのんの表情が何とも難しい。 「なんというか、言葉に出来ないんですよね」 「え」 唐突な梯子外しに龍斗は文字通り気が抜けるのを感じた。 「え、じゃあどうすれば」 「こう、気の形をなんとなく変えていって精霊が反応するのを探す、みたいな……」 「私はできないよ!」 なんとも頼りない言葉に龍斗は天を仰ぎ、それでもと指先に気を集めて見よう見まねで形を変える努力をするのであった。 「でも、魔法って色んな組み合わせで色んなことが出来て、選択肢も広くてですね」 肩を落とした雰囲気の龍斗に何とか頑張ってもらおうと、言葉を紡ぐ。あわわあわわと言葉を探して、ふと何かに思い立ったように、そしてと繋ぐ。 「楽しいですから」 そうしてかのんは、柔らかく微笑んだ。 なお。 その後一日頑張っても成果が得られず、がっくりと肩を落とす龍斗の姿があったことを、ここに付記する。
- 2023/5/11 20:23
- 蒼空久遠工房
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- Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス) カードデザインのミスと対応について
- この度、「Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)」のスキルカードの一部カードにエラーが見つかりました。 カードのカテゴリーを示す部分を載せそびれておりました。 つきましては、全ての商品に先程、正しいデザインのカードの梱包が完了しました。 ・スキルカード:構成解析 誤 正 ・スキルカード:編纂障壁 誤 正 販売する商品には上記カードが倍量ある形になりますが、そのままお納め頂けましたら幸いでございます。。 ご購入頂く皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
- 2023/5/10 23:17
- 蒼空久遠工房
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- Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス) スキルカードについて
- Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)には魔法戦闘の補助を行うカード群がございます。 それがこちらのスキルカードとなっております。 これらはゲーム中に使用するエッセンスカードや精霊カードを獲得したり、または相手の攻撃を防御したり、さらには強い魔法を放つためのカードもあります。 スキルカードはゲーム中、準備期にコストの枚数分所有カードを捨てて2枚まで獲得できるほか、魔法戦闘1回ごとにライフポイントが少ないプレイヤーが1枚獲得することもできます。 スキルカードを利用して、相手の魔法使いよりアドバンテージを稼いでいきましょう!
- 2023/5/10 21:39
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- 会場特典について
- ゲームマーケット2023春に出展するにあたって何かおまけを付けられないかとかねてから考えていて、完成しましたのでようやく掲載です! Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス)の魔法を使用した戦闘シーンだけピックアップした短編小説を3冊書き上げました! このゲームが「魔法のシステムを提供する」というテーマの元に作られていますので、3冊とも違う世界観で魔法使い同士の戦いを描いております。 おおよそ需要があるかは分かりませんが、ご購入者の中でご希望の方にお渡しできればと思っております。 1冊からでも3冊ぜんぶでも大丈夫です。 こちら完全に家のプリンターで作成した物で部数に限りがございますので、ゲームの在庫より早くなくなる想定でございます。 また事前ご予約頂けた方には全てお取り置きする予定でございます。 お品書き 迷宮踏破ディアンシーク:異世界でダンジョンに潜って夢を追い求める魔法使いの物語。(※魔法戦闘初級編) 弾丸と双剣の円舞曲:近未来的異世界。その魔法学園での一つの模擬戦の記録。(※魔法戦闘中級編) Elements&Essence~翠風の魔法使い~:平和な現代の裏で、その平穏を守る魔法使いのとある戦い。(※魔法戦闘上級編) ご予約はこちらから!
- 2023/5/8 21:57
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- Elements&Essence(エレメンツ & エッセンス) というゲームについて
- 今回は少し趣向を変えて、このゲームがどのようなイメージで作られたかと言うことをご紹介します。 このゲームは「魔法を詠唱して対戦するゲーム」を作りたいということを端に作成が開始されました。 というのも、私はもともと小説書きを目指していたため、自分の中に「魔法とはこういう物」というイメージが既にあり、言語化できるぐらいにはシステムが出来ていました。 そこで「このシステムをゲーム化しよう!」ある日唐突に思い至り、作成に取りかかった次第です。 ※その細やかな奮闘記は別の記事にて書かせて頂ければと思います。 元々存在していた魔法詠唱が「3フレーズと魔法名」「精霊に依頼する」という内容で実際に小説に使った魔法がいくつか。 そこから生まれたのがこのゲームになります。 作成当初から明確にイメージとしてあったのが、「3種類のカードを組み合わせた魔法を構築する」事と「ただしその詠唱文言はこちらから固定しない」という事でした。 これはシステムは私の小説がベースになっていますが、その世界観を全て押し付けたくないなと思ったところから来ています。 その昔所属していたの演劇部のエチュード演劇や、TRPGのオンラインセッションで即興でセリフを作る楽しさ。 学生時代の自分の物語。 あるいは幼少期のごっこ遊び。 総じて、ある種の「創作」。 そういった実際に自分で体験して楽しかった事から「自分自身が魔法使いとなって詠唱し、魔法を扱う」というゲームを作りたいと思いました。 ただこういった事と別に、単純にゲームとして遊べるようシステム上は魔法の詠唱を口にすることは組み込んでいません。シンプルに魔法を構築した戦闘を提供できればと考えております。 逆に「詠唱する」ということを組み込んだオプションルールもありますので、もし遊んで慣れてきたらそちらも楽しんでいただけると幸いです。 初めてづくしの中、自身の想い描いた物を作品にする、ということをしみじみとかみしめ、ゲームマーケット2023春に参加できることを嬉しく思っております。 また、良し悪しは分かりませんけども、会場では購入して頂いた方向けの、ちょっとしたおまけを付けられたらなと思っております。 もしよろしければ、ブースへのお立ち寄りだけでもいただければ幸いでございます。 久遠蒼季 ゲームマーケット2023春:1日目土セ-17 Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス) →紹介ページ・予約ページはこちら
- 2023/4/20 23:14
- 蒼空久遠工房
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- Elements&Essence(エレメンツ&エッセンス) 魔法の構築と詠唱について
- このゲームの根幹をなす、魔法の構築と詠唱についての解説になります。 「精霊」「形状」「動作」の3種類のカードから1種ずつを組み合わせて魔法を構築します。 精霊カード 形状カード 動作カード 以上のカードを組み合わせて魔法を構築します。 各カードには「アルファベット」と「ギリシャ文字」が記載されていて、同じ物が「接続可能」な組み合わせとなります。 それらを1つなぎにすることを「魔法を構築する」といい、それを「詠唱」することで魔法は発動します。 魔法の詠唱には決まった文言はなく、その要素を自身の言葉で述べることで「詠唱」となります。 故に 汝、術理を式とし言の葉を以て、魔の法を司れ!
- 2023/4/18 23:42
- 蒼空久遠工房