遊験工房 @Turkey_BGM
個人サークル「遊験工房」です。
アナログゲームで得られる体験が人生を豊かにしてくれる、という想いから、「遊びの体験=遊験」を創り出す場所という意味をサークル名に込めました。
2020秋両日ト17「ファフニールの呪宝」
ブログ一覧
-
-
- 【ファフニールの呪宝】ゲームの流れとコアデザイン
- ゲームマーケット2020秋にて遊験工房より頒布する「ファフニールの呪宝」について、ゲームの大まかな流れとその特徴となるゲームのコアデザインについてご紹介します。 「ファフニールの呪宝」ゲーム紹介ページはこちら ゲームの流れと目的 「ファフニールの呪宝」では財宝カードを獲得するためのアクションを行う「ラウンド」を繰り返してゲームが進行します。 本ゲームでは同時アクション選択制を採用しており、各プレイヤーはラウンドの最初に「離脱」「捨てる」「すり替え」「山分け」のアクションの内からどれか一つを一斉に選択し、その後アクション別に順番に実行していきます。 各アクションの実行後に、プレイヤーが獲得している財宝カードの呪いの合計値が更新され、呪いの合計が10を超えたプレイヤーは「悪竜化」してしまいます。また、捨て場の財宝カードが上限枚数を超えて捨て場が「悪竜化」することもあります。 悪竜化したプレイヤー(アクションによっては悪竜化に巻き込まれたプレイヤー)は脱落となり、財宝を持ち帰ることはできません。 全員が離脱するか、山札の財宝カードが足りなくなるか、悪竜化が発生したらゲームは終了となり、精算に移行します。 悪竜化により脱落せず、獲得した財宝カードの価値の合計が一番大きなプレイヤーが勝利となります。 「ファフニールの呪宝」のコアデザイン 「ファフニールの呪宝」は「価値」と「呪い」という2つのパラメータを持つカードを獲得していき、呪いが10を超えないように価値の最大化を目指すという、シンプルなゲームです。 基本的には「山分け」で財宝カードを獲得しつつ、時に不利なカードを「すり替え」で他プレイヤーに押し付けたり「捨てる」で処分していく、という流れになります。 本ゲームの最も大きな特徴は、上記のアクションを行う際に「財宝カードの内容をある程度推測できる」という点です。 財宝カードの具体的な内容(表面の情報)は獲得したプレイヤーにしか分かりませんが、裏面から財宝の分類(王冠・装飾品・硬貨・宝箱)が見えるようになっています。 通常財宝カードは各分類に2種類があり、種類ごとに価値は固定、呪いは0~3の値で枚数分布が決まっています。 王冠は最大の価値が期待できるが呪いも大きい傾向で、価値の低い偽物も混ざる高リスク高リターン 装飾品は安定した価値が期待できて呪いも広く分布する中リスク中リターン 硬貨は価値が低いが呪いも小さい低リスク低リターン という風に、分類によってリスクとリターンの傾向が決まっているので、自身の呪いの合計値によってどの財宝を獲得するかを判断することができます。 もう一つのプレイヤーの判断に活かせる情報として、各プレイヤーが獲得した財宝カードの呪いの合計値があります。 これは2枚のプレイヤーカード(アクション選択カードと呪い表示カード)を組み合わせて、各プレイヤーの後ろに見える竜の気配の大きさとして表されます。 呪いの表示は各ラウンドのアクション実行後に都度更新されるので、そのアクションによって増減のあった手札の分類と呪いの変動値を見ることによって、他のプレイヤーが持つ財宝カードの内容をある程度絞り込むことができます。 例えば「山分け」では1ラウンド2枚まで獲得できますが、もしあるプレイヤーが装飾品2枚を獲得して呪いが1しか増えなかったとしたら、呪い0・価値3の「青玉の装飾品」は確定、もう1枚は呪い1の「青玉の装飾品(価値3)」または「紅玉の装飾品(価値4)」のどちらかということになり、非常に強い手札であることが分かります。 もし自分の手札に呪い3・価値3の「青玉の装飾品」があったら、次のラウンドで「すり替え」を狙いに行く、ということを企むこともできるでしょう。 このように、「ファフニールの呪宝」では裏面からも分類が分かるカードデザインと手札の呪いの合計値の公開という仕組みによって「見えるようで見えない、見えないようで見える情報からリスクとリターンを天秤に掛ける」面白さを目指しています。 なお、下記のような財宝カードの一覧が記載されたサマリーシートをプレイヤー全員が持てるよう同梱していますので、財宝カードの内訳を覚えたりする必要はありません。 全員が同じ土俵に立った上で、前述のような楽しみ方をしていただければと思います。
- 2020/11/11 2:44
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】新作紹介動画でご紹介いただきました!&予約は本日まで!
- 遊験工房のターキーです。 双六小僧様のゲームマーケット2019春新作紹介動画にて、「ドライヴォルテの後継者」をご紹介いただきました! ドライヴォルテの後継者は5分35秒辺りからです。 カードの実物の様子やゲームをプレイする際のイメージがよく分かると思います。 紹介されている他のゲームも動画ならではの情報量でイメージが分かりやすいので、ぜひご覧ください。 また、こちらのフォームで行っております当日の取り置き予約は本日5/23いっぱいで締め切りになります。 ご予約を考えている方はお忘れなきよう、お気を付けくださいませ。
- 2019/5/23 1:19
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】ボドゲーマに制作者によるインスト例を掲載しました。
- 遊験工房のターキーです。 ゲムマ公式サイトとボドゲーマの連携が始まりましたね。 これに合わせて、というわけでもないのですが、私が試遊イベント等でインストを行っている際のインスト例を掲載しました。 インスト例はこちら フォアシュピールで一日に何度も試遊卓を回した結果、かなり熟れたインストになっていると思います。 ぜひご参考にしてくださいませ。 また、こちらのフォームで行っております当日の取り置き予約についてですが、5/23(木)で締め切る予定です。 今のところ当日在庫も余裕がありそうな状況ですが、確実に入手されたい方はぜひご予約をお勧めします。
- 2019/5/21 2:12
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】紹介4コマ漫画を描いていただけました!
- 遊験工房のターキーです。 平成最後の日に行われました18&19出展者の交流会にて「ドライヴォルテの後継者」を試遊していただいたどどめ様に、本作についての4コマ漫画を描いていただけました! https://twitter.com/dodomeBG/status/1127422719086063616 呪文が読み辛くて申し訳ありません(笑) でも、私がこのゲームに込めたかった楽しみをばっちり理解していただいた上で4コマ漫画として仕上げていただき、とても嬉しく思っています。 「詠唱バトルロイヤルカードゲーム」を謳っている通り、作者としては呪文を詠唱することが本作で得られる楽しみの重要なファクターだと捉えています。 このゲームで皆さんに楽しんで貰いたいのは、「魔法を使いこなす」という体験です。 子供の頃から、魔法の呪文はプログラミング言語のようなものだというイメージを持っていました。 魔力というリソースに対して、別の形に変換したり動きを与えたりといった制御を行うのが呪文や魔法陣なのだろうということですね。 なので私にとって「魔法を使いこなす」というのは、「状況に応じて自在に呪文を作り上げる」こととイコールでした。 魔力に与える形質を指定して、行使する魔力量を指定して、その軌跡や範囲を指定して…… そういう基本構文があってそこに入る語句を選ぶことで魔法が発動する、そんなシステマティックな魔術というものを良く妄想していました。 「ドライヴォルテの後継者」のアイディアは「単体でも使えるカードを組み合わせて強化しながら戦う」という所がスタートであまり意識していませんでしたが、今思うとそんな十代の頃の妄想が自然と色濃く滲み出たゲームになったと思います。 スペルを発動するときに 「闇、全体、5点」 としても別に全く問題はなく(よく遊ぶ仲間内もほとんどこの言い方だったりします) それでもゲームとして楽しめるものになっている手応えもあるのですが、 ぜひとも「魔法を使いこなす」ことのロールプレイとして、呪文を詠唱してみてください。 「ティーフシュヴァルツ……グロースツューギヒ……ギースバッハ!!」 と唱えても良いですし、 「漆黒の寛大な奔流!!」 と叫んでも良いです。 魔法使いに憧れたことがある人なら、きっと満ち足りた気持ちになれると思います。 最後にお知らせ。 「試遊イベントのご案内」でもご案内していますが、 5/19(日)に品川のボードゲームカフェ「天岩庵」様で開催されるフライング体験会に参加いたします。 ゲムマ前に試遊できる最後のチャンスになりますので、ぜひお越しくださいませ。 品川天岩庵 ゲームマーケット2019春フライング体験会(2日目) 日時:5月19日(日)14:00~18:00 場所:ボードゲーム喫茶天岩庵(JR京浜東北線 大井町駅 徒歩10分、京急本線 青物横丁駅 徒歩7分) 詳細はこちらより。
- 2019/5/18 1:03
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】取り置き予約開始と説明書第2版公開
- 遊験工房のターキーです。 本日より、ドライヴォルテの後継者の取り置き予約を開始致しました。 ドライヴォルテの後継者 ゲムマ2019春 取り置き予約フォーム 予約受付の締め切りは5/23(木)となります。 予約状況によっては締め切りより早めに受付を終了する場合もございますので、 購入予定の方はぜひ早めにお申し込みくださいませ。 ※早期締め切りとなる場合でも当日在庫分は一定数確保する予定です。 また、先日公開したルール説明書ですが、B5両面1枚に抑えていた都合でどうしても文字ばかりの説明になってしまっていたため、紙面を増やして図やQ&A、カード一覧などを追加して分かりやすくなるよう改稿しました。 (PDF版はこちら)ドライヴォルテの後継者_説明書_ver2 いよいよゲームマーケットも近づいて参りました。 皆様に遊んでいただけることを楽しみにしております。
- 2019/5/4 18:49
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】試遊イベントのご案内
- 遊験工房のターキーです。 本日、「ドライヴォルテの後継者」のカードと箱が届きました! これで説明書以外の正式なコンポーネントが揃いました。 (説明書についてはさらに分かりやすくするため、現在改稿中です) 。 ゲームマーケット当日に向け、こちらの正式版のセットを持って以下の試遊イベントに出展します。 ①フォアシュピール2019春 日時:5月5日(日)10:00~16:00 場所:幡ヶ谷区民会館(京王新線「幡ヶ谷」駅 徒歩5分) 詳細はこちらより。 ※参加予約制のイベントになります。 ②品川天岩庵 ゲームマーケット2019春フライング体験会(2日目) 日時:5月19日(日)14:00~18:00 場所:ボードゲーム喫茶天岩庵(JR京浜東北線 大井町駅 徒歩10分、京急本線 青物横丁駅 徒歩7分) 詳細はこちらより。 皆様のお越しをお待ちしております。
- 2019/5/1 15:56
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介③~秘術~
- 遊験工房のターキーです。 「ドライヴォルテの後継者」のゲーム内容の紹介も今回で最後になります。 最後に紹介するのは、魔術師達がそれぞれ隠し持つ切り札である「秘術」についてです。 前回記事:【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介①~ドライヴォルテの魔術とは~ 前回記事:【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介②~残留魔力と増幅~ ●秘術とは 秘術はドライヴォルテの魔術を弟子達がそれぞれ独自に発展させた強力なスペルです。 ゲーム開始時、各プレイヤーには呪文カードの手札とは別にそれぞれ一枚ずつ秘術カードが配られ、 呪文カードを使用する代わりに秘術カードのスペルを発動することができます。 秘術カードのスペルは一枚で属性・対象・魔力量(ダメージ)の全てが中位呪文以上の性能を持っているだけでなく、 通常の呪文カードにはない特殊効果を持っています。 ただし、秘術カードの呪文を他の呪文と組み替えてスペルを発動することはできません。 なお、秘術は通常の呪文カードによるスペルと同じように、その属性に応じて防御や増幅が可能です。 ●秘術の紹介 秘術は火・水・雷・風・闇・光の各属性全6種類があります。 今回は折角なので全ての秘術をご紹介します。 ・火の秘術 火の秘術は1人に3ダメージを与えた上、さらに手札を捨てさせる追加効果を持っています。 このゲームにおいて手札の枚数は防御力に直結するため、使用すれば相手の防御能力を大きく削ることができます。 ・水の秘術 水の秘術は1人に3ダメージを与え、自分のライフを3点回復することができます。 「ライフが0になる=脱落」のバトルロイヤルゲームですので、その強さは説明不要かと思います。 ・風の秘術 風の秘術は火・水の秘術と同様1人に3ダメージを与え、追加効果では呪文カードを2枚引くことができます。 秘術カードの使用時は手札の呪文カードを使用しないので、最初のドローと合わせてその手番で手札が3枚増えることになり一気に態勢を整えることが可能です。 ・雷の秘術 雷の秘術は火・水・風の秘術と違い、対象が全体の3ダメージになります。 追加効果は防御時に軽減できるダメージが呪文カード1枚につき1になるというもので、残留魔力による増幅と合わせることでより凶悪な強さを発揮します。 ・闇の秘術 闇の秘術は自分に2ダメージの反動がある代わりに、1人に5点もの高ダメージを与えられます。 他の秘術と違いプラスの特殊効果はありませんが、闇属性は光属性でしか防御できないため純粋な強さを持っています。 ・光の秘術 光の秘術のみ使用タイミングが特殊で、他のプレイヤーからの攻撃を受けた際に呪文カードでの防御の代わりに発動することができます。 効果は攻撃を無効化しそのダメージの半分を反射するというもので、例えば5ダメージの攻撃に対して3ダメージを反射することができます。 強力なスペルを受けた際の防御手段を、属性と呪文カードの引きに関係なく持てるのが大きな強みです。 ●使用済みの秘術の扱い 使用済みの秘術カードは、通常の呪文カードと同様に残留魔力として場に残り、次の手番(光の秘術の場合はさらにその次の手番)で捨て札になります。 そして捨て札は、山札がなくなるとシャッフルされて新たな山札となります。 すなわち、山札の再構築後は誰かの使用済みの秘術カードをドローすることがあり得ます。 ドローした秘術カードは、通常の呪文カードと同様に手札になります(初期配布の秘術と違い、上限7枚のカウントに入ります)。 そして、その秘術が当初自分に配られたものとは別の秘術だったとしても、ドローした秘術を使用可能になります。 プレイヤーはそれぞれがドライヴォルテの魔術の師範代であり、各々が隠匿して練り上げてきた秘術も一度見せてしまえばたちまちに使いこなされてしまうのです。 以上で、「ドライヴォルテの後継者」のゲーム内容の紹介は終わりです。 今後幾つかの試遊イベントへの出展と、ゲームマーケット当日は試遊スペース一体型での出展を予定していますので、 是非実際に遊んでみていただければと思います。
- 2019/4/19 1:07
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介②~残留魔力と増幅~
- 遊験工房のターキーです。 今回は「ドライヴォルテの後継者」のゲームの流れを紹介しつつ、魔術師同士の戦いをよりアグレッシブなものとする「残留魔力」と「増幅」という要素を紹介したいと思います。 前回記事:【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介①~ドライヴォルテの魔術とは~ ●ゲームの流れ 「ドライヴォルテの後継者」のゲーム全体の流れはいたってシンプルです。 各プレイヤーが順番に手番を行い、呪文カードを使った「スペル」によって他のプレイヤーにダメージを与えて脱落させ、最後に残った人が勝利となります。 プレイヤーの手番の流れは次のようになっています。 プレイヤーの手番では最初に1枚呪文カードを引いて、「カードを使用してスペルを発動する」か「パスしてもう一枚引く」かのどちらかを実行できます。 その後、終了フェイズとして上限を超えた手札を捨てるなどするのですが、ここで「場に出したカードに関する処理」が2つ入っています。 これが、今回紹介する「残留魔力」と「増幅」に関連します。 ●残留魔力 ドライヴォルテの魔術では、無属性以外のスペルを使用するとその属性の魔力がその場に一定期間留まります。 ゲームシステム的には、スペルの発動や防御に使用した呪文カードが使用したプレイヤーの前に置かれ、一巡か二巡後まで場に残ることで表わされます。 例えば自分の手番で使用した呪文カードは、縦向きで自分の前に置かれます。 終了フェイズの1番目の処理で、無属性の呪文カードは捨て札になります。 2番目の処理で、この手番で使用した呪文カードが横向きになります。 次の手番の終了フェイズ1番目の処理で、この呪文カードも捨て札になります。 防御に使用した呪文カードの場合は、次の自分の手番で横向きになり、さらにその次の手番で捨て札になります。 このようにして場に残っている全プレイヤーのカードを、まとめて「残留魔力」と呼びます。 ●残留魔力による増幅 無属性以外のスペルを発動する際、使用した呪文カードと残留魔力に同じ属性のカードが合計3枚存在するごとに、ダメージが1増加します。 これが残留魔力によるスペルの「増幅」です。 増幅は重複することができ、場に6枚同属性のカードがあれば+2ダメージも可能です。 理論上は、中位呪文の4属性(火・水・雷・風)は+3ダメージまで、上位呪文の2属性(光・闇)は秘術カードもカウントする必要がありますが+2ダメージまで可能です。 また、増幅にはスペルに使用する呪文カードも参照するため、残留魔力に一枚もない属性でも同じ属性の呪文カード3枚でスペルを発動すればそれだけで+1ダメージすることも可能です。 (プレイングとして実用的かと言われると微妙ですが……) 手番の流れと残留魔力による増幅も紹介でき、「ドライヴォルテの後継者」の内容も9割がた説明できました。 次回はいよいよドライヴォルテの魔術の深奥、各プレイヤーに与えられた切り札である「秘術」をご紹介します。
- 2019/4/14 17:37
- 遊験工房
-
-
- 【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介①~ドライヴォルテの魔術とは~
- 遊験工房のターキーです。 今回から数回に分けて、「ドライヴォルテの後継者」の内容を紹介していきます。 まず最初は「ドライヴォルテの魔術とは」と題して、本作の基本的なルールをご説明します。 ●ゲームの目的 プレイヤーは偉大な魔術師ドライヴォルテの直弟子となり、後継者の座を巡って魔術の腕を競い合います。 呪文カードを使用して繰り出されるスペルによって他のプレイヤーのライフにダメージを与え脱落させ、最後の一人になった者が勝利です。 ●ドライヴォルテの魔術の基本 ドライヴォルテの魔術の最大の特徴はスペルが「三語で成り立つ」ということです。 三語の呪文にはそれぞれ役割があり、一語目は「属性」を、二語目は「対象」を、三語目は「魔力量(ダメージ)」を表わしています。 ゲーム内では、これらの三語の呪文がセットで一枚の呪文カード内に記されています。 このように呪文カード一枚でスペルの構成要件を満たすため、呪文カードは単体で使用可能です。 しかし、一枚の呪文カードに書かれた呪文は必ず一長一短の性質を持つようになっています。 上の一番左側の呪文カードは闇属性という防御の難しい属性(属性についての詳細は後述)を持っていますが、攻撃対象は選べずダメージは1しかありません。 一番右側の呪文カードも5ダメージという強力な威力を持っていますがこちらも攻撃対象は選べず、属性も最下位の無属性なので容易く防御されてしまいます。 真ん中の呪文カードは属性が中位の火属性で対象を一人選択可能と扱いやすい性質を持っていますが、ダメージは1なので物足りなさを感じるでしょう。 ではどうすれば強力なスペルを行使できるのか。 本作「ドライヴォルテの後継者」では、複数の呪文カードを同時に出せばそれぞれの呪文の「良いとこ取り」が可能です。 例えば前述の三枚の呪文カードを同時に出すことで、「闇属性」「一人を選択」「5ダメージ」の強力なスペルとして放つことができます。 この例では三枚の呪文カードから一語ずつ呪文を抽出ましたが、呪文カード二枚でも可能です。 上述の三枚のカードなら、闇属性は防御にも有用なカードなので温存して、「火属性」「一人を選択」「5ダメージ」のスペルとして放つといったやり方も考えられます。 カード画像からお気づきの方もいるかもしれませんが、それぞれの呪文は3つのランクに分けられています。 2語目の「対象」を表わす呪文では、下位呪文が「自分を含むランダムに一人(ダイスで決定)」、中位呪文が「一人を選択」、上位呪文が「自分以外の全体」の効果になります。 3語目の「魔力量(ダメージ)」を表わす呪文は、下位呪文で1ダメージ、中位呪文で3ダメージ、上位呪文で5ダメージです。 1語目の「属性」を表わす呪文のランクは防御のしやすさで区分されますが、詳しくは次項で説明します。 ●属性と防御 「ドライヴォルテの後継者」では、他プレイヤーからのスペルによる攻撃を手札の呪文カードで防御することが出来ます。 防御の際に参照されるのが、1語目の呪文で指定する「属性」です。攻撃側の属性を防御可能な属性の呪文カードがあれば1枚につき2ダメージを軽減できます。 手札に対応する呪文カードが複数枚あれば防御を重ねることも可能です。ただし、ダメージがマイナスになっても回復はしません。 前述の通り呪文のランクは3種類ですが、属性はその中で7種類(※)あります。 ランク 属性 説明 下位 無 中位以上の属性の呪文カード全てに防御されてしまいます。 中位 火・水・雷・風 それぞれが1つだけ防御可能な属性を持つ四つ巴の関係になっています。また、上位呪文の属性には防御されてしまいます。 上位 光・闇 光属性は闇属性でのみ、闇属性は光属性でのみ防御が可能です。防御に使用する際は、この2属性は自分の属性以外を防御可能になります。 ※もう1種類、ライフ回復を行う生命属性というものがあるのですが、別の機会にご説明します。 文字のみだと分かり難いかと思いますが、各プレイヤーに配られるライフカウンターカードに以下のような相性図が載っています。 また、呪文カードの上部にはそのカードで防御可能な属性のアイコンが載っていますので、併せて参照していただければ迷わないのではないかと思います。 これまでの説明で、「ドライヴォルテの後継者」というゲームの7割くらいは説明できたことになります。 次回は、スペルを強化し魔術師の戦いをよりアグレッシブなものにする要素である「残留魔力と増幅」をご紹介します。
- 2019/3/31 18:59
- 遊験工房