遊験工房

個人サークル「遊験工房」です。
アナログゲームで得られる体験が人生を豊かにしてくれる、という想いから、「遊びの体験=遊験」を創り出す場所という意味をサークル名に込めました。
2020秋両日ト17「ファフニールの呪宝」

【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介②~残留魔力と増幅~
2019/4/14 17:37
ブログ

遊験工房のターキーです。

今回は「ドライヴォルテの後継者」のゲームの流れを紹介しつつ、魔術師同士の戦いをよりアグレッシブなものとする「残留魔力」と「増幅」という要素を紹介したいと思います。

前回記事:【ドライヴォルテの後継者】ゲーム紹介①~ドライヴォルテの魔術とは~

 

●ゲームの流れ


「ドライヴォルテの後継者」のゲーム全体の流れはいたってシンプルです。
各プレイヤーが順番に手番を行い、呪文カードを使った「スペル」によって他のプレイヤーにダメージを与えて脱落させ、最後に残った人が勝利となります。

プレイヤーの手番の流れは次のようになっています。


 プレイヤーの手番では最初に1枚呪文カードを引いて、「カードを使用してスペルを発動する」か「パスしてもう一枚引く」かのどちらかを実行できます。

その後、終了フェイズとして上限を超えた手札を捨てるなどするのですが、ここで「場に出したカードに関する処理」が2つ入っています。
これが、今回紹介する「残留魔力」と「増幅」に関連します。

 

●残留魔力


ドライヴォルテの魔術では、無属性以外のスペルを使用するとその属性の魔力がその場に一定期間留まります。
ゲームシステム的には、スペルの発動や防御に使用した呪文カードが使用したプレイヤーの前に置かれ、一巡か二巡後まで場に残ることで表わされます。

例えば自分の手番で使用した呪文カードは、縦向きで自分の前に置かれます。
終了フェイズの1番目の処理で、無属性の呪文カードは捨て札になります。
2番目の処理で、この手番で使用した呪文カードが横向きになります。
次の手番の終了フェイズ1番目の処理で、この呪文カードも捨て札になります。

防御に使用した呪文カードの場合は、次の自分の手番で横向きになり、さらにその次の手番で捨て札になります。

このようにして場に残っている全プレイヤーのカードを、まとめて「残留魔力」と呼びます。

 

●残留魔力による増幅


無属性以外のスペルを発動する際、使用した呪文カードと残留魔力に同じ属性のカードが合計3枚存在するごとに、ダメージが1増加します。
これが残留魔力によるスペルの「増幅」です。

増幅は重複することができ、場に6枚同属性のカードがあれば+2ダメージも可能です。
理論上は、中位呪文の4属性(火・水・雷・風)は+3ダメージまで、上位呪文の2属性(光・闇)は秘術カードもカウントする必要がありますが+2ダメージまで可能です。

また、増幅にはスペルに使用する呪文カードも参照するため、残留魔力に一枚もない属性でも同じ属性の呪文カード3枚でスペルを発動すればそれだけで+1ダメージすることも可能です。
(プレイングとして実用的かと言われると微妙ですが……)


 

 

手番の流れと残留魔力による増幅も紹介でき、「ドライヴォルテの後継者」の内容も9割がた説明できました。

次回はいよいよドライヴォルテの魔術の深奥、各プレイヤーに与えられた切り札である「秘術」をご紹介します。