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制作:「トライノミコン」「HOSTILE」

積みあがるマナ、加速するチキンレース--全カード紹介②「イベント」&「レベル1」
2017/11/19 13:00
ブログ

(アイキャッチ:レベル1『絶壁』)
こんにちは、ブログ更新担当のシチハです!
本日は全カード紹介の2回目。ご紹介するのは、「イベントカード」と「レベル1」のページカードです。

『トライノミコン』で使用するゲームカードには、各プレイヤーが魔法を使うための「ページ」、場に残って全員に効果を及ぼす「イベント」の二種類があります。
「イベント」は全3種4枚。まずはこちらをご紹介しましょう。

『倉庫開放』……2枚



イベントカードは、このようなシステマチックな見た目のカードです。
ライブラリーから公開領域に移った瞬間、場の「イベントカード置き場」に移動して効果を発揮し始めます。

さてその発揮する効果ですが、まず全イベントに共通して、場に出ると必ず「レベル」が「1」増えます。
『倉庫開放』は、それに加えて「場に出たときに全員カードを引く」という効果がついています。
シンプルですが、時にはこの1枚が青天の霹靂を引き起こすことも。

『書架暴走』『魔源残留』……各1枚



『書架暴走』は、ライン(場札)を1枚増やすイベントです。
これが出てくると、ドラフトフェイズ時、先手側を取れても「相手が必要そうなカード、パワーカードをカットする」という行動が取り切れなくなってきます。
あちらを取ればこちらが立たずといったジレンマを、プレイングで誤魔化す力が問われるようになるイベントです。

『魔源残留』は、マナを1点分だけ持ち越せるようになるというイベントです。
例えば「赤3、青4」とマナが出ていた場合、赤、青のマナのうちどちらかを1点分だけ残しておくことができます。
1点と侮るなかれ。他のイベントと異なり、この魔源残留はゲーム性を一変させます。
例えばレベル0の『硬』『廻』の、「Ⅱ」の効果。


それぞれ対応したマナが1つでも出ていれば、『硬』ならカウンターを打てますし、『廻』は取れるカードが1枚増えます。

他にも、赤マナや青マナを残しておけば……



『呪毒』『瞬雷』などの高倍率攻撃カードによる打点が伸びることになるので、残りライフが少ない相手にはかなりのプレッシャーとなるでしょう。

このように、『魔源残留』は、行動の幅をかなり広げてくれます。
『魔源残留』で残る1マナの「重み」が、互いの行動を縛り、より高度な読み合いを発生させるのです。

Q.ゲーム開始時にラインに置かれていたイベントカードはどうなりますか。
A.即座にイベントカード置き場に移動し、その効果を適用します。たとえば『倉庫開放』が1枚ラインに置かれたのなら、それをイベントカード置き場に移動した上で新たなカードをラインに補充し、各プレイヤーは6枚+『倉庫開放』で加える1枚=7枚のカードを持ってゲームを始めます。

Q.ゲーム開始時、手札入れ替えの操作で捨て札に置かれたイベントカードはどうなりますか。
A.即座にイベントカード置き場に移動し、その効果を適用します。

Q.『魔源残留』の持ち越しと、『焼夷』の「第Ⅲ節」の効果などによる持ち越しが同時に起こった場合、どうなりますか。
A.それぞれの効果が重複します。例えば、『焼夷』+『魔源残留』なら、赤マナ全てに加えて、持っているほかのマナのうち、1点分を次のターンに持ち越すことができます。ただし、同じマナを2度指定しても、そのマナを増殖させて持ち越すようなことはできません。
(例:『焼夷』で持っている赤マナを4個持ち越したうえで、さらに『魔源残留』でその4個のうち1つを指定しても、持ち越せる赤マナは4つのままです)

 

それでは続いて「レベル1」のカードをご紹介していきます。
「レベル1」のカードは、4種12枚収録。

『焼夷』『慧知』『絶壁』『持越』……各3枚



さてそれでは1種類ずつ見ていきましょう。

『焼夷』



赤マナを持ち越しながら攻撃できるのが特徴的なカード。
打点を出しつつ次のターンにさらなるプレッシャーを残せるため、他の赤カードと強いシナジーがあります。
これを何度か撃ってターンを回し、相手のカウンターカードが切れたところで溜まったマナを解き放つ、なんて事も可能です。
他の赤いカードの「Ⅲ」は攻撃ばかりなので、こういったカードを挟んでうまくその不器用さをカバーしていくとよいでしょう。

Q.「第Ⅲ節」で使用した『焼夷』をカウンターされました。マナは持ち越せますか。
A.持ち越せます。ただし相手のカウンターは成功し、『焼夷』による攻撃のダメージは0になります。
Q.『焼夷』の「第Ⅲ節」の持ち越し効果は、「レベル1」未満の時にも発動しますか。
A.いいえ、しません。「制限レベル」は複数ある効果の全てに対して適用されます。

『慧知』



「Ⅱ」「Ⅲ」でカードを補充できる魔法です。
「Ⅲ」のカード補充は実は貴重で、「Ⅱ」にもカード補充を打てば凄まじい量のドローが見込めます。
取ってくる場所はライブラリーなので、ラインが貧弱な場合に、思わぬキーカードを引っ張ってくることも。
ただし直接的なライフ有利は一切取れないので、使い所を上手く考えなければなりません。

Q.「第Ⅲ節」で使用した『慧知』でイベントカードが公開された場合、どうなりますか。
A.そのイベントは即座にイベント置き場へ移動します。これにより選べるカードが足りなくなった場合、残ったカードを全て手札に加えてください。
Q.「第Ⅲ節」で、自分が先手、かつ青マナを5つのみ持っている状態で『慧知』を使い、相手が『続行』を使いました。どうなりますか。
A.まず『慧知』の処理が行われ、あなたのマナが6点になるため、後手の相手の『続行』の発動条件が満たされます。まず『慧知』の効果でライブラリーの上から6枚のカードを公開し、それをそのままの順番でライブラリーの上に戻し、さらに『慧知』で獲得した1マナを破棄して、詠唱ステップを終えて下さい。
Q.「第Ⅲ節」で、自分が後手、かつ青マナを5つのみ持っている状態で『慧知』を使い、相手が『続行』を使いました。どうなりますか。
A.先手から処理を行うため、『続行』は不発となります。通常どおり『慧知』の効果を発動して下さい。
Q.『慧知』の「第Ⅲ節」のドロー効果は、「レベル1」未満の時にも発動しますか。
A.いいえ、しません。「制限レベル」は複数ある効果の全てに対して適用されます。

『絶壁』



文字通り、「絶壁」なカード。
「Ⅰ」「Ⅱ」で1マナが出ていればカウンターができます。
「Ⅲ」にはマナ出し効果が付いていないので注意。
それでも、「Ⅲ」のカウンターで2マナあれば使えるのはこの『絶壁』のみ。
レベル1以上で緑2マナあれば「Ⅲ」に絶壁の危険あり。覚えておきましょう。

『持越』



「Ⅲ」で全てのマナを持ち越すカードです。
一切打点が出ず、攻撃に対しても無防備になる代わりに、カウンターを無視でき、次のターンに莫大なアドバンテージを残せます。
少々のダメージ覚悟で使って次で大きく有利を作る、カウンターに対する択として握るなど、様々な使い方が考えられるクールなカードです。

Q.『持越』の「Ⅲ」の効果と「魔源残留」は重複しますか。
A.システム上重複はしますが、持ち越せるマナの数は「今持っているマナ全て」のまま変わりません。

以上で、「レベル1」のカード紹介は終了となります。
いかがでしょうか。
「レベル1」のカードは、単体で働くというより、コンボパーツとしての作用が強調されています。
「マナの持ち越し」が起こり始めるため、「レベル0」の時より打点が伸び、読み合いの選択肢が増え、さらに読みを外した際のリスクやリターンも増え始めます。
ここからが本当の『トライノミコン』だと言えるでしょう。

さて次回は、「レベル2」のカードをご紹介します。
ゲームを決するに足るパワーカードが大量に登場しますので、お楽しみに。
それではごきげんよう。