緑竜ノ巣窟

【キャラ紹介】冥土ノ華【フェストゥム・マギアドール】
2017/11/2 0:00
ブログ

 








ようこそ、フェストゥム・マギアドールの世界へ。

ワタシはすべてのマギアドールのはじまりであり、辿り着くおわり。

今宵も、キミと契約するマギアドールの紹介をしてあげよう。

最期はそうさね、片目隠れのメイドだ。

 



名称:冥土ノ華

読み:めいどのはな

身長:ひくい

スタイル:ちいさい

好きなもの:お墓、冷たいもの

嫌いなもの:眠りを妨げるもの、熱いもの

解説:
 マナの扱いに長けたマギアドール。
 パートナーマギアドールとしての性能面だけ見ると、万能アタッカーというよりかは器用貧乏。
 だが、身の回りの世話から死後の世話まで何でもこなす万能メイドで、彼女にご奉仕されてしまうと、彼女抜きでの人生など考えられなくなってしまう。
 
 

カード性能:
 基本的な性能としては、日照ノ雨と同等と考えればよい。
 差異とすれば、彼女のコアマギアの【コア:死した者よ、我を守れ】でマナを生み出せるのがガード時である、ということだろう。
 フェイトマギアの【死に逝く魂よ、我が糧に】はリスポーンエリアに置くこととなるため、ガードステップ中に使用すれば即座にガードすることができる。彼女をフェイトマギアドールとするのであれば、そのことを意識しておくとよいだろう。

 






 彼女は常に傍らで控えている。
 着替えようとすると、スッと着替えを差し出してくれる。
 食事中に何か飲もうとするとコップに水を注いでくれたり、食後であれば香りの良い茶を淹れてくれたりする。
 何かを欲したとき、彼女はいつもそれに応えてくれる。
 思考を読まれているのでは、と最初の頃は気味悪く感じたこともあった。
 けれど、今はもうそれが当たり前で、阿吽の呼吸のテンポが心地よくもある。

「どうかしました?」

 マスターの視線に気がついて、前髪で隠れていない方の瞳がマスターを見上げた。
 何も言わずとも、彼女は問いに答えてくれるのだろうか。
 そんな疑問が浮かび、何も言わずただ彼女と見つめ合う。
 彼女の胡乱な瞳が、柔和に歪んだ。

「思考は、読めないです」

 そう言いつつも、彼女は言葉を続ける。

「わたしはご主人様のなさりたいことを支えるのが、役目です」

 長手袋に覆われた手をマスターに差し出す。
 マスターはその手を取る。すべすべとした感触越しに、ひんやりとした彼女の体温を感じる。

「ずっとお仕えしますから、わたしが居なくなることはないですから、安心してください」

 心を読んでいるじゃないか。
 マスターは改めてそう思う。一言も問いを発していないのに、彼女は答えてくれたのだから。

「ご主人様が最期を迎えてもずっと、ご奉仕しますよ」

 そう言ってほほ笑む彼女が心地よくて、マスターも笑みを返した。
 彼女が居てくれるのであれば、立ち止まることなく、ただ、前を向いていられる。
 何も、恐れるものなんてないのだから。

 







ちなみに、マスターに何をされても抵抗することはない。

だが、前髪だけは別のようで、触るとすごく嫌がる。

嫌がるだけで抵抗はしないので、隠れている目を見ることはできる。

その後、どうなるかは知らないがね。