StoryBoard

https://boardgamegeek.com/boardgamepublisher/60270/storyboard

クライミング×トリックテイキング?『シネマトリック』だからこその面白さ
2026/9/21 23:10
ブログ

ルールは簡単。でも、毎ターン悩ましい選択が続きます。

シネマトリックは、スートのないトリックテイキングとクライミングを組み合わせたカードゲームです。

ゲームの目的は、単純にたくさん勝つことではありません。

各ラウンドの始めに、
「このラウンドで、自分は何回勝つのか?」
を予想します。

そして、実際のゲームでその数字をぴったり当てると得点を獲得します。

カードは1枚ずつ、順番に出していきます。

最初のカードは好きなカードを出せますが、
それ以降は、直前に出されたカードよりも大きい数字のカードを持っている場合、その中から1枚を必ず出さなければなりません。

こうして、より大きな数字のカードが次々と出されながらゲームが進みます。

そして、もうこれ以上大きなカードを出せなくなったとき、最後に最も大きな数字のカードを出したプレイヤーが勝利します。

勝者は、そのときまでに出されたカードをすべて獲得します。

このように、1回勝って獲得したカードのまとまりを「シーン」と呼びます。

つまりシネマトリックは、
自分が何個のシーンを獲得するかを予想し、その数をぴったり当てるゲームです。

 


高いカードと低いカード、どちらが強い?

シネマトリックでは、数字の大きいカードが強いカードです。

しかし、高いカードは強制的に使わなければならない場面が多くあります。

一方、低いカードは比較的弱いものの、強制的に使わなければならない場面はほとんどありません。

そのため、カードの数字だけを見て、どのカードが良いカードなのかを簡単に判断することはできません。

高いカードは簡単に勝てる反面、望んでいない勝利まで取ってしまうことがあります。

低いカードは勝ちにくい反面、自分が勝ちたいタイミングまで残しておきやすいカードです。

この違いがあるため、カードを1枚出すだけでも悩むことになります。

 


少なく勝つ? それとも、たくさん勝つ?

今回のラウンドで、できるだけ少なく勝ちたいなら、
高いカードを早めに使って、望んでいない勝利を先に回避するという方法があります。

しかし、高いカードを早く使いすぎると、
後から低いカードを使うタイミングが崩れてしまい、結果的に予想よりも多く勝ってしまうこともあります。

逆に、たくさん勝ちたいなら、高いカードをうまく利用する必要があります。

でも、他のプレイヤーがさらに高いカードを持っていると分かっているなら、
高いカードを温存して、低いカードを出しながらチャンスを待つことになります。

そうしているうちに、今度は本当に勝ちたい場面で勝てなくなってしまうかもしれません。

少なく勝つのも難しい。たくさん勝つのも難しい。

 


安全にいく? それとも、高得点を狙う?

ジレンマは、ゲームが始まる前から始まっています。

このラウンドで、確実に当てられそうな予想をするのか。

それとも、より難しい予想に挑戦して、高い得点を狙うのか。

どちらを選ぶかを決めなければなりません。

安全な予想なら当てやすい一方で、獲得できる得点には限界があります。

逆に、難しい予想を成功させれば高い得点を獲得できます。

しかし、たった1枚のカードの選択を間違えただけで、予想そのものが崩れてしまうこともあります。

結局、シネマトリックでは、

「何を予想するのか?」
「その予想を当てるために、どうカードを使うのか?」

この2つを同時に考える必要があります。

 


予想して、選んで、また考える

ゲームを始める前には、もちろん自分なりの計画があります。

しかしゲームが始まると、相手がどんなカードを出すかによって、
自分が使えるカードも、これから獲得するシーンの数もどんどん変わっていきます。

「今、高いカードを使うべきか?」

「もう少し待つべきか?」

「このままだと、勝ちすぎてしまう……」

計画通りに進むこともあります。

でも、たった1枚のカードによって、計画が大きく変わってしまうこともあります。

そしてゲームが終わったあとには、こんな思いが残ります。

「あのとき、あのカードを出しておけばよかった……」

簡単なルールの中で、
予想して、選んで、そしてもう一度計画を立て直す。

それが、シネマトリックの面白さです。

 


一度だけ、流れを断ち切る「Cut」

ゲームには「Cut」という要素があります。

自分の手番でルールに従ってカードを出すとき、Cutを使うことで、
そのとき進んでいる流れそのものを断ち切ることができます。

それまでに出されたカードは、誰も獲得せず、そのまま捨てられます。

Cutは、各プレイヤーがゲーム中に1回だけ使えます。

だからこそ、いつCutを使うのかも重要な選択になります。

今、流れを断ち切るのか。

それとも、もう少し待つのか。

 


48枚のカードに描かれた、普通のアヒルの人生

シネマトリックの48枚の数字カードには、
それぞれ異なる1つのシーンが描かれています。

子どもの頃、学校生活、友達との出会い、恋愛や家族。

そして、歳を重ねていくその先まで。

特別なヒーローの物語ではありません。

どこにでもありそうな、普通のアヒルの人生です。

1枚のカードが1つのシーンになり、
いくつものシーンが集まって、1本の映画になります。

ゲームを遊んでいる間、あなたはこのアヒルの人生を撮影する監督になるのです。

 

 

Twitter