13階 @13th___floor
はじめまして、13階です。 ボードゲームやそのシステムを作成、研究する人(たち?)です。 活動はかなり前から行っていましたが、発信を始めたのは最近です。 ドメモの論文をきっかけにボードゲームの論文を執筆しております。もちろんゲーム開発も! よかったら読んでください!
- インサイダーゲームの論文を発表します!
- 2022/10/6 8:47
概要
2022年秋のゲームマーケット(日曜日)でインサイダーゲームの論文を発表します!
インサイダーゲームを13階内で遊んでいるときに、「この人、インサイダーなのでは?」と疑われやすい質問とそうではない質問があるような感じがしていました。筆者はインサイダー役がヘタなので、疑われやすい行動ばかりをとっているような気がしています。
このゲームをより楽しむために、質問に関して深く考えてインサイダー役に磨きをかけてみようと思いました。
ですので、論文の問いは「インサイダーだと疑われやすいプレイヤーはどのような質問をマスターにしているか。インサイダーを見つけやすいプレイヤーはマスター・コモンズのうち誰か。」としております。
なお、本作は今までと異なりシミュレーターを使っておりません。
シミュレーターを実装することが難しいボードゲームは多く存在します。「それらに対しても研究を行い論文としてまとめられるのか」という点を確認するために挑戦してみました。
以前購入された方はご存知だと思いますが、論文です。
聞き飽きたかもしれませんが、硬い内容となっておりますのでご購入の際は気を付けてください。
詳細
価格
1部500円になります。
サイズ
A5です。
いままではA4だったのですが、読みやすさと持ち運びしやすさを鑑みて変更しました。
目次
現時点での目次です。後日更新されるかもしれません。
- 第 1 章 はじめに
- 1.1 目的
- 1.2 謝辞
- 第 2 章 問題提起
- 2.1 研究目的
- 2.2 インサイダーゲームとは
- 2.2.1 概要
- 2.2.2 特徴
- 2.3 基本的なルール
- 2.3.1 お題が当たった場合
- 2.3.2 各プレイヤーの役割
- コラム:インサイダーはマネージャー
- 第 3 章 お題へたどり着くまでのプロセス
- 3.1 質問を記述する
- 3.2 お題を当てるゲームを記述する
- 3.2.1 例
- 3.3 質問に対するさらなる分類
- 3.3.1 対称な質問
- 3.3.2 意味のない質問
- 3.3.3 わからないと回答される質問
- 第 4 章 質問のために必要な思考
- 4.1 検証方法について
- 4.2 思考法
- 4.2.1 レベル 1:単語の羅列
- 4.2.2 レベル 2:単語を集合にする
- 4.2.3 レベル 3:単語を複数の集合にする
- 4.2.4 レベル 4:単語を別の集合へ移動させる
- 4.3 実験:コモンズの場合
- 4.3.1 集合の要素数の変化
- 4.3.2 各思考レベルを用いるゲーム内時間
- 4.3.3 質問数と要素数の関係
- 4.3.4 まとめ
- 4.4 実験:インサイダーの場合
- 4.4.1 最初に答えを言うインサイダー
- 4.4.2 コモンズと同じ立場を採るインサイダー
- 4.4.3 コモンズを導くインサイダー
- 4.4.4 まとめ
- 4.5 実験:コモンズとインサイダーの比較
- 4.5.1 コモンズを導く
- 4.5.2 インサイダーだと疑われないようにする
- 4.5.3 コモンズの立場から見たときのインサイダー
- 4.5.4 まとめ
- 第 5 章 インサイダーだと思われやすいのは誰か
- 5.1 要素数を大きく減少させる質問
- 5.2 例外:要素数を大きく減少させる質問
- 5.3 増加する傾向があるなかで要素数を減少させる質問
- 5.4 レベルの高い質問
- 5.5 例外:ワンパターンな質問
- 5.6 異なる方向へ変える質問
- 5.7 はじめにレベルの高い質問、さいごにレベルの低い質問
- 5.8 確認のために繰り返される質問
- 第 6 章 インサイダーを見つけやすいのは誰か
- 6.1 この問いの目的
- 6.2 インサイダーを発見するプロセス
- 6.3 マスターはインサイダーを見つけやすいか
- 第 7 章 総論
- 7.1 本研究における結論
- 7.2 まとめ
- 第 8 章 あとがき