FESCAミクセルポーカー

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跳躍進化形トランプFESCAのポーカー役が凄かった。

FESCAミクセルポーカー

ゲーム概要

陰陽五行札 FESCA(フェスカ)はトランプと同様の汎用プレイングカードです。
トランプは４スート13ランク52枚、FESCAは(５＋１)スート(12＋１)ランク78枚構成です。
FESCAはトランプのゲームを基に改変創作して楽しむことをコンセプトにしています。

プレイ人数	3〜7人	プレイ時間	10〜30分
対象年齢	10歳〜	価格	0円
発売時期	2020秋	予約	不可
ゲームデザイン	フェスカ・つじむら	イラスト・DTP	フェスカ・つじむら

ゲーム詳細

ポーカーのゲームルールは多種多様のため、ミクセルポーカーでは役の定義と強弱順位および同役の勝敗判定のみを決め、その他の賭け方や進行方法などは基となるゲームのルールをそのまま適用することにします。

例えば代表的なポーカーゲームは以下のとおりです。
・テキサス・ホールデム（手札２枚と共用場札５枚の計７枚から任意の５枚を選択）
・オマハ・ホールデム（手札４枚から２枚と共用場札５枚から３枚の計５枚を選択）
・セブンカード・スタッド（手札７枚から５枚を選択）
・ドローポーカー（手札５枚から任意の枚数を捨て同枚数を補充）

FESCAのカード構成による呼び名と基となるゲーム名と組み合わせて、例えば
　FESCA78ミクセル・テキサス・ホールデム
と呼ぶようにします。
またFESCAから土と金の２つのスートを取り除いたサブセットのTESCAでも同様で、
　TESCA54ミクセル・ドローポーカー
のように呼ぶことにします。

フラッシュは５枚全部を１つのスートに揃える役ですが、ミクセルはその真逆で５つのスートを各１枚ずつ揃える役です。
正しくは Mix Well であり「よく混じる、よく混ざっている」を役名としました。
ストレート・フラッシュ役がストレートとフラッシュの複合役であるのに対して、ミクセル役にも複合役があります。ただし複合役を認めると役の数が多くなり過ぎて覚えられなくなってしまいます。そこで役組に関わる札の全てが複合していることを完全複合と定義して、それらのみを正式な役とすることにしました。５枚全ての役組は、ファイブカード，ストレート，フルハウスの３役であり、これらとの複合役のみが正式な役となります。その他のミクセル複合役は生成確率がより小さい強い方の役に含まれる特殊形であると定義します。このとき強い方を主役、弱い方を補役と呼びます。例えば、FESCA78ではスリーカードとミクセルの複合では、ミクセルの方が強いのでミクセル役が主役でスリーカードが補役となります。FESCA60では、この関係が逆転してスリーカードが主役、ミクセルが補役となります。

FESCAの空無札はZAT(０と13：Zero And Thirteen)として扱います。
トランプのＡ(エース)は、13に相当するＫ(キング)と２のどちらかに繋がってストレートを形成します。これに対してFESCAのZATは、０であって13でもある特殊な数とされているため、1と12のどちらにも隣接しZATを介して低位札と高位札を繋ぐリング構造を取ります。トランプのストレートが(13-5+1) ＋１＝10個のパターンであるのに対し、FESCAのストレートは13個のパターンがあります。
実例を挙げてこれを言い換えると、トランプではＡを含むストレートは、(A,2,3,4,5) (10,J,Q,K,A)に２パターンしかありませんが、FESCAでZATを含むストレートは、
(Z,1,2,3,4) (12,Z,1,2,3) (11,12,Z,1,2) (10,11,12,Z,1) (9,10,11,12,Z)の５つがあると云うことになります。
それだけストレートの役の出来易さが高まっています。

トランプのポーカー役と異なるため役の強さ(-logP：稀度)のレンジごとにまとめて比較しました。
ミクセル役の追加で役無しの比率が50％から、45％，43％と低下して、役が全体的に出来やすくなっています。また弱レンジの比率も大きくなって勝負が着きやすくなっています。さらにトランプでは同役の場合はランクの比較だけで勝敗を決めるのに対し、FESCAはスートの強弱関係も含めて可能な限り勝敗の決着をつけるように改良されています。

ミクセルポーカー開発の詳細はブログ（関連リンク）を参照してください。ゲムマ2020春には、以下のような同役の役順を決める規則を制定し暫定ながら公式ルールとして配布しました。場の共有カードを使用するポーカーでは引き分けの可能性が残りますが、FESCAのスート強弱の特徴を利用して可能な限り勝敗を決するようにしてあります。