すごろくや

赤の大聖堂

¥4,400

担当区画と資材を抑え教会を建築するゲーム

ゲーム概要

プレイ人数 1〜4人 プレイ時間120〜分
対象年齢10歳〜 価格4,400円
発売時期2021秋 予約 不可
ゲームデザインIsrael Cendrero(イスラエル・センドレロ), Sheila Santos(シェイラ・サントス) イラスト・DTP Pedro Soto(ペドロ・ソト), Chema Romanロマン・チェマ )

ゲーム詳細

『赤の大聖堂』は、全員モスクワの大聖堂を建築する一員として、互いの動向を窺いつつ、担当したい建築区画を抑えて、そこに必要資材を送り届けることで建築を進め、ライバルよりも多く教会の建築に貢献し、皇帝からの評価点を集めるゲームです。

展示用写真
 

ゲーム内容

1人ずつ、代わりばんこに

  • 設計図の中から自分の担当する区画を抑える
  • 建築のために必要な資材を市場で集める
  • 資材を建設現場に運び込み建設を進める

の3つの行動から1つを選んで実行していきます。

建築区画を抑える

大聖堂の建築に参加するためにはまず、ずらっと並んだ大聖堂の設計図から、自分が担当したい区画を選びます。

建築区画を抑える

大聖堂は、土台となる〈入り口〉、土台と屋根を繋ぐ〈階層〉、最上段の〈ドーム屋根〉の3種類で構成されており、階層の数は塔によって様々です。このそれぞれの塔について、誰が何区画完成させたかによって最終的な皇帝からの評価が決まります。例えば、3区画の塔の2区画を赤、1区画を青が完成させていたとしたら、赤により多くの評価点が与えられるのです。

ライバルの狙いを見定めつつ、それぞれの設計図に描かれた必要な資材の情報も参考にしながら、担当区画を抑えていきましょう。

資材を集める

こうして抑えた区画を完成させるためには、資材が必要です。資材を集めるためには、市場を巡らねばなりません。

市場ボード

ぐるっと円状に、レンガの市場、金の市場、緑の宝石の市場、石材の市場…と全部で8つの市場が並んでいます。この市場から資材を集めるには、市場の外周に置いてあるサイコロを一つ選んでその出目分、時計回りに進め、そのサイコロが辿り着いた先の市場にあるサイコロの個数分の資材を受け取れます。

サイコロの移動

上の写真の状態であれば、白いサイコロを1つ隣の市場に移すことで、緑の宝石を2つ受け取れます。

受け取った資材は、各自の保管庫におきますが、この保管庫には保管上限があります。保管上限以上の資材は受け取れず、一度保管庫に入れた資材は捨てることもできないので、闇雲に資材を集めるのではなく、計画的な運用が求められます。

手がかりの山

手番の最後に、使用した市場にあるサイコロを全て振り直し、元に戻します。

勝負を有利に進めるためには、刻々と移り変わる市場の状況をよく観察して、資材を効率的に集めていかねばなりません。

資材を運び込む

こうして集めた資材を、一回最大で3個まで自分が抑えた区画に運び込むことで、建築を完成させられます。資材の数が3個以内であれば、一箇所でも複数箇所に分けてでも運び込めます。

建築

設計図によって、3,4個の資材が必要で、必要な資材が過不足なく集まると、建築が完成します。設計図を裏返して、完成したことを示すとともに、設計図に描かれていたお金と得点が受け取れます。

自分の担当として抑えた区画は、ライバルに取られることはありませんが、完成させずに放っておいて、自分の上の段がライバルに完成させられてしまうと、マイナス点を受け取らねばなりません。

皇帝からのペナルティ

お互いの資材の集め具合を睨み合い、ライバルに先を越されないように建設を進めましょう。

さらに、この資材の運び込みを利用して、大聖堂の飾り付けも行えます。すでに完成されている入り口か、階層か、屋根を選んで、必要な資材を運び込むことでドアをつけたり窓をつけることができるのです。

装飾品

こうして、大聖堂の建築や、装飾を進め、誰かが6区画目を完成させたらゲームは終了です。それぞれの塔の完成させた区画と施した装飾の合計を貢献度として比べ合い、その貢献度合いに応じた得点を受け取り、最終的に一番得点を集めた人が勝ちです。

歯応え十分なソロプレイ

『赤の大聖堂』には、1人でも遊べるソロプレイ用のルールも収録されています。ソロプレイは、イヴァンという名の架空のライバルと得点を競うシステムで、イヴァンの行動は付属のソロカードによって自動で処理されていきます。

イヴァンは邪魔をするように建築区画を押さえてきたりはしませんが、普通のプレイヤーよりも1回分の手番でできることが多く設定されているので、複数人で遊ぶときよりもしっかりと計画を立てる必要があるでしょう。

★ここがおすすめ

市場の動向やライバルの建築状況といった刻々と移り変わる展開に臨機応変に対応しつつも、先々の展開を見据えた長期的な計画性が求められます。資源の所有上限や、建築現場へ一度に運び込める資源数の制限などの厳しい制約のもとで、効率的な資源の運用を見出す悩ましさが楽しいゲームです。

貢献度を競っての建築区画の奪い合いなど互いに干渉する要素が多いのも特徴です。

長時間集中してじっくり遊べる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。

ゲーム体験

スタンダード, ボードゲーム,

YouTube