番次郎書店 @hyacper
ボードゲームとクイズで生きている人。たまに現れて騒いで去っていく。コーヒーと本が好き。目下の悩みは、クイズの本を作ったはいいけれど、テストプレイを行う友人も場所もいないこと。
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- 悲しい「お蔵入り」問題
- 第1回「クイズを出版します」 第2回「幅広く出題しています」 第3回「「簡単」こそが「難しい」」 番次郎ブースのバンちゃんと申します。 ゲームマーケットでボードゲームクイズの本を出版致します。よろしくお願い致します。 ありがたいことに、美麗なイラストなど何もないブログながら、多数の方の目に触れる機会を設けていただき、大変感謝しております。 今回の小冊子、「小」と銘打ってはおりますが、これがなんとも力持ちといいますか、小さい本の中に、問題をパンパンに詰め込みました。 上・下巻、それぞれ500問収録、合計1000問も収録しております。 もちろんこれまでに製作した問題がトータル1000問、というわけではございません。 中にはやむを得ない事情により、泣く泣く「お蔵入り」となりました問題も多数ございます。 せっかくですので、今回はお蔵入りとなりました問題を、何問かご紹介したいと思います。 パターン1「同じ問題が掲載」 「ボドゲクイズ」とあらば数々のサイトを巡回し、都度、同様の趣旨がないか、同じ問題があれば修正、を常に繰り返すわけなのです。 例えば 問題>電子ゲームのボードゲーム化は色々あります。スイーツスタックといえば落ち物パズルゲームですが、ケンブルカスケードといえばテーマとなったゲームのジャンルは何? 答>シューティングゲーム この問題、実は先般開催されました「ボードゲーム王決定戦」本戦に、同様の趣旨の問題が出題されておりましたので、お蔵入りとさせていただきました。 実はこういったケースが、修正に関しかなりの数を占めており、ネット上に数限りなく点在する「ボドゲクイズ」を一つ一つチェックするわけにもいかないという問題も生じます。 なお、同様の趣旨ですが、以下の問題は収録しております。 問題>第1回ドイツ年間ゲーム大賞受賞作「ウサギとハリネズミ」のリメイクとされる、先般日本語版も販売された、ジュール・ヴェルヌの小説を基とするタイトルは何? 答>八十日間世界一周 改めてご了解ください。 パターン2「変化球のクイズ」 クイズの定義も色々ありますが、代表例としては以下の問題です。 問題>なぞなぞ、ハコオンナちゃんの大好きなスイーツは何? 答>みたらし(見たら、死)だんご 個人的には「非常に上手くできた!」と思ったのですが、「純粋なクイズでまとめよう!」と腹を決めた以上、横道に逸れてしまうと残念に思われる方もいらっしゃるだろう、という理由でお蔵入りです。 もちろん第2回で紹介したような「楽しいクイズ」を目指すという気持ちにブレはありません。 パターン3「攻略につながる問題」 作成の際、一番気を使っている点、それは「攻略、ネタバレにならないこと」です 問題>カルカソンヌ基本セットに同梱されているタイルの中で、道も何もなく、修道院だけが配置されているタイルは何枚? この問題は解答を知ることにより、何らかの形で「攻略法」につながると判断し、収録を見送りました。 攻略法は求める方は求めるのでしょうが、「敢えて無知のまま」を望む声も一定数存在する以上、平易に収録するわけにもいかないと考えます。 そんな奴がどこにいるかって?はい、何を隠そう、この私のことです。 パターン4「難しすぎる問題」 問題は意識しなければ難度に傾く傾向にあるのですが、明らかに難しすぎると判断した問題は収録を見送っております。 問題>台湾で販売された際のプロモーションカードには「Pin-yian」や「Yi-jun」などのキャラクターが新たに加わった、この作品は何? 答>ゲット★スイートラブ 最もこの問題、あれこれと試行錯誤を繰り返し、収録を見込んではみたのですが、さすがに難しすぎると判断したため収録はお蔵入りとなりました。 私は「クイズは皆が楽しいものであるべき」というポリシーがあります。 上のような???が浮かぶばかりの問題では、回答者がしらけてしまうばかりか、出題者がそれを見て楽しむ、という「クイズとしてあってはならない」構造が出来上がってしまいます。 ですから、あまりに難しすぎる問題は、なるべく差し控えたい、という気持ちで作成しています。(それでも難しく出来上がってしまう点、本当に申し訳ございません) 私は締め切りのギリギリまで問題を厳選し、ベストメンバーの1000問をみなさんにお届けしたいと思っております。 当日、皆さまにお届けできる日を、心よりお待ち致しております。 それではまた。
- 2017/9/28 20:43
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- 第3回「簡単」こそが「難しい」
- 第1回:クイズを出版します 第2回:幅広く出題しています 番次郎ブースのバンちゃんと申します。 ゲームマーケットでボードゲームクイズの本を出版致します。よろしくお願い致します。 このブログでは、その制作に関する、ちょっとしたことを綴っていきたいと思います。 しばし、お付き合いください。 先日、折り入った機会があり、ネット界隈の有名人である「翔(Twitter:@shousandesuyo)」さんの配信するニコニコ生放送「ボドっていいとも!」に出演の機会を設けていただきました。 たっての希望で、私はクイズのコーナーを担当し、パーソナリティの翔さん、ゲストの東京・吉祥寺に所在するゲームカフェ「キャラバンベース」店長の「かもしー隊長」を相手に、数問出題する機会を設けていただきました。 (放送中は、何かと一人騒いでしまい、翔さん、かもしー隊長さん、新作「ワンナイトマンション」のぎゅんぶく屋さんなど、関係各位、大変失礼致しました。。。) その放送中に出題した問題は、全問、新作を用意しました。 これは、仮に私の本を購入された方がいらっしゃった場合、同じ問題があったならば、なんとなく損した気分になるかな、という私の過ぎたるお節介です。 その中の1問目が、この問題です。 <問題(未収録)> ひらがな五十音のうち、ワードバスケットのひらがなカードに含まれていない文字は、「ん」と、何でしょう? 答>「を」 回答そのものは瞬殺されましたので、こちらの思うツボ、だったのですが、正直な話、大変悩みました。 「この問題、少し難しいのではないか?」 仮に私の小冊子にこの問題を収録するならば、難易度は5段階の「2」でしょう。 決して「非常にやさしい問題」ではないという自覚があります。 この問題を「非常にやさしい」に変換するには、問題文をこう変換します。 「ひらがな五十音のうち、しりとりゲーム「ワードバスケット」のひらがなカードに含まれていない文字は、「を」と、何でしょう?」 とし、「しりとり」という言葉を強調するなどの配慮を施す必要があるでしょう。 今回の小冊子でも、この「やさしい問題」の作成が非常に難航を極めました。 この文章を読まれている方の多くは、一般の方よりも比較的多くのボードゲームに触れる機会があったことかと思います。 そうなると「知り過ぎてしまう」のです。 「そんなこと、当たり前のことすぎて、問題にならない」 それを問題として興す作業は、実は難しい問題を作成するより何倍も難しいのです。 何故なら、先にも挙げましたように、私自身、クイズは回答者ありきの世界だと実感しているからです。 回答者がへそを曲げてしまったら、終了です。 難しい問題をさも自慢げに出題し「そんなことも知らないの?」と言った出題者の態度では、回答者がそっぽを向いてしまうことなど火を見るより明らかでしょう。 ボードゲームをさほど知らない回答者でも、ボードゲームのことを「面白い」と実感してもらえるような問題作成とは何か。 何度も悩み、試行錯誤を繰り返し、いくつかの段階を経て、私なりに到達した結論が、例えば、以下の問題です。 <問題> 旅行雑誌のるるぶは「見る・食べる・遊ぶ」の略と言われていますが、ボードゲームに必要な「ルルブ」とは何の略でしょう? 答>ルールブック 今回の小冊子でも、こういったユニークな「イージー問題」を数問ご用意しております。 是非チャレンジしてみてくださいね。 それではまた。
- 2017/9/26 19:59
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- 幅広く出題しています
- 過去記事:第1回「クイズを出版します」 番次郎ブースのバンちゃんと申します。 ゲームマーケット初参加です。よろしくお願い致します。 私のブースでは、ゲームではなく「本」を販売いたします。 ボードゲームの、クイズの本です。 前回、「クイズの出題範囲を「非電源ゲーム」全般に広げることに致しました。」と記述致しました。 例えば、下記をご覧ください。 <問題> 将棋や囲碁において、対戦相手が負けを認め、勝負がつくことを指す熟語といえば何? 答>投了 ボードゲームに興味があり、ひょっとすると「クイズにも興味が出てきた」といった方には、少々驚かれたことかと思います。 「余計なお世話だ」 「俺はボドゲの問題だけ欲しいんだ」 などといった声が聞こえてきそうです。 この点、私も非常に悩みました。 世間の認識する「ボードゲーム」の範囲に、これら伝統ゲームを組み込んでも許されるのか。 様々な本を読み漁った結果、 テレビなどのクイズ番組では、「ボードゲーム」という言葉の中に、将棋や囲碁、チェスの問題も登場すること アナログゲーム、非電源ゲームというくくりにすれば一緒くたにできること などの理由から、少々屁理屈となりますが、含めてもいいのではないか、といった結論に至りました。 純粋にボードゲームのクイズを期待された方には、申し訳なく思っております。 しかるに、それが功を奏し、こういった問題も出来上がりました。 <問題> 将棋盤のマス目は9×9ですが、ガイスターのマス目は何マス×何マス? 答>6マス×6マス これらの要素を組み合わせることにより、一層、問題に深みを増すことができたと自負しております。 また、伝統ゲームのほか、「サイコロ」と名のつくものなら何でもクイズに取り上げておりますので、 <問題> サイコロを振って出た目に記載された場所に実際に赴き、期日内にゴールの千歳へと向かう企画「サイコロの旅」が話題となった、北海道HTBの人気番組は何? 答>水曜どうでしょう もちろん、「サイコロ」という言葉が含まれていますゆえ、こういった問題も多数揃えております。 ゲームマーケット当日、皆様のお越しを、心よりお待ち致しております。 (番次郎ブースは日曜出展です)
- 2017/9/23 2:46
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- クイズを出版します
- 皆さま初めまして。「番次郎」ブースのバンちゃんと申します。 ゲームマーケット初参戦です。よろしくお願い致します。 さて、私の出展する作品ですが、他のブースの見目麗しい新作ゲームから致しますと、 少々見てくれの悪いものとなります点、あらかじめ御承知置きください さて、何か書類のような写真が登場致しました。 これこそ、私の出店する作品に大いに関わるものとなります。 当ブースが出品するもの、それは クイズ しかも 「ボードゲームクイズの本」 を出品いたします。 これまで、数あまたのクイズ書籍が出版されてきたと思いますが、 こと「ボードゲーム」に特筆した書籍をゲームマーケットで出版することは 私の知る限り、今回が初めてではないでしょうか。 このボードゲームクイズ、 当方がツイッター上「ボードゲームクイズBOT」(@bgquiz_bot)にこれまで蓄積してきた問題に 大幅な加筆修正を加え、再構成したものとなっております。 難易度は○×問題、イージー、ノーマル、ハード、ベリーハードの5種類を用意。 また、クイズの出題範囲を「非電源ゲーム」全般に広げることに致しました。 つまり、国内外のボードゲームだけではなく、囲碁、将棋、連珠、ごいた等の伝統遊戯や、 紙ペンゲームなどを使用したアナログゲーム、 さらには「すごろく」「ボードゲームアイドル」「ボードゲーム関連ニュース」 もっと広範囲に、「サイコロ」と名前がつくものなら何でも出題範囲に含めることと致しました。 その問題数、実に1000問。 何はともあれ、サンプル問題をご用意致しましたので、ご査収ください。 <ノーマル問題> ●直訳すれば爆発感染という意味になる、パンデミックにおいてはこの状態が規定回数発生することで全員が敗北を喫してしまうことを意味する、ゲーム中では緑のマーカーで表示されるものといえば何? 答>アウトブレイク ●「トリック・オブ・スパイ」で使用される貢献点チップや、「ことりファイト!」にトリッキーな役回りとしても登場する、「森の哲学者」や「森の忍者」とも称されるこの生き物は何? 答>ふくろう <ハード問題> ●十二季節の魔法使いでは火属性、チョコボのクリスタルハントでは土属性、マギアルマでは光属性で区分されている色といえば何色? 答>黄色 ●ライナー・クニツィア作「エルドラドへの競争」ではアクションカードに登場し、つかぽん制作「CAPTURING CAGE」ではアンドロイドと対峙するプレイヤーとして登場する職業といえば何? 答>科学者 いかがでしょう。 (※もちろん易しい問題もたくさんご用意しております) ・ボードゲームの勉強に ・自分の実力を知るために ・次回ボードゲーム王決定戦に向けての前予習に ・年末年始のボードゲーム会等各種イベントに 用途は様々です。ご自由にお使いください。 本サイトにて、小冊子の中身についてもご紹介したいと考えております。 それでは当日、皆さまのお越しをお待ち致しております。
- 2017/9/20 22:35
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