Play With Us Design @PWUDesign
Play With Us Design は、台湾発のボードゲームブランドです。 「一緒に遊ぶ時間を、もう一度大切にしたい」という思いから、 小さく持ち運びやすく、気軽に遊べて、何度も楽しめるゲームをつくっています。 手に取ったときの質感や、遊んだあとに残るちょっとした会話も、 ゲームの大切な一部だと考えています。 今回のゲームマーケット2026春では、 新作『リーブス』『エーブス』『ウップス!』を中心に、 いくつかの作品をお持ちします。 エリア55でお待ちしています。 気になる作品がありましたら、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
- 『ヴィータモーズ』ストーリー1
- 2017/11/25 15:04
長い冬が立ち、時は花が満開する春に入るのだが、いつも繁栄しているヴィータモーズ王国では、広場も混んでいないし、市場も賑やかじゃなくなったし、民衆たちも元気なさそうもない。一番繁栄している街でもあまり人の姿が見えなくて、元々人がいない地区は言うまでもなく、全然影でさえみつからない。
「神様よ、容赦してください……」
霧でぼやけている墓園で、弱々しい中年の神父が頭を下げて囁いている。
ここはヴィータモーズ第三公墓。全国で最も大きい墓園だ。
ヴィータモーズの平民たちはほぼそこに埋められている―貴族にはもっと高級な私立墓園があるからだ。奴隷は街で横になって死んでも人の目にもかからない。第三公墓が成立したときに、何万人の死体も埋められることができるんだと言われている。キングはさらに、「百年以内は新しい墓園を建てなくても問題なしだ」と自慢しているが、いくつもの新たな墓碑、それ以外に墓碑さえもないマウントを見て、キングの話は非現実的だ。
キングでも考えたこともないだろう!たった数月で、王国では半数以上の国民が死んでしまっていた。
「神父様!神父様!」と、未熟な声が聞こえた。
その声の方向を向いて、神父は頭を上げてみると、一人の五歳の子がいたのだ。彼の父親はその小さな手を繋いでいて、じっとしていて立っている。
「ママは?神父様はママがどこに行ったのか知っているの?」子供の無邪気な一言に、父親はむせんでいる。
この場面を見て、命のゆき去りを何回も見ていた神父は、頭を上げられずにまた下げていく。
「神様よ、容赦ください……お願い……」
と低い声で祈っている。
* * *
