符亀

ゲームマーケット2017秋より参加させていただいております、符亀と申します。
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【すっげえキモい】ケツァリアン アート制作記5 洪水【デザインだな!】
2026/10/13 21:45
ブログ

皆様こんばんは、符亀です。

今回の新作「ケツァリアン」のアートについて、ゲムマブログでまとめていきます。

第3回となる今回は、アステカ神話における4つ目の世界 (※)、「洪水」のアイコンについてです。

※ アステカ神話では、5つの世界が順番に滅びるとされているそうです。詳しくは第0回の記事をチェックだ。

 

今回の「洪水」、メイキングとしてお見せできるラフは少ないのですが、個人的に一番気に入っているデザインなので気合い入れて紹介します。

 

・元ネタの神話を解説

まず、アイコンをデザインするにあたり調査した、元ネタ部分について共有します。

さっそく、お馴染みになってきた「Five Suns」のWikipedia (Safariにより邦訳) から、該当箇所を引用しましょう。

第4の太陽:チャルチウトリクエ
新たな地球と人類が創造された後、トラロックは太陽神の役割を第二の妻である水の女神チャルチウトリクエに譲渡しました。チャルチウトリクエは人類に熱中し、テズカトリポカの怒りをもたらした。彼は、彼女が同情を装って人々の称賛を得るための策略だと非難した。悲しみに暮れるチャルチウトリクエは、52年間血を流し、大地を氾濫させ、人間を魚に変えました。

この「血を流し」の部分なのですが、調べると「血の涙を流した」とする記述も見つかりました。

他にも「涙によって世界を滅ぼした」という記述もあったので、涙というモチーフは、ある程度人口に膾炙したものだと推測しました。エモそうだし、せっかくなので使いたいですね!

 

という訳で、本作におけるモチーフとして、

・洪水を表す「波」
・人々が変化した「魚」
・チャルチウトリクエの「涙」

の3つを選びました。

 

ちなみに、一番最初に叩き台としてAIに生成させた「洪水」のアイコンには神殿があり、富嶽三十六景みたいでカッコいいのでこれも入れられないかと考えていた時期もありました。

最終的に、より元ネタに合っていてシンボル性も強い「涙」が出たのと、次回に述べるもう1つの理由からボツとなったのですが、裏話として載せておきます。

ChatGPTによる第0稿。アイコン紹介の4/5まで来たタイミングで出すな。

 

・モチーフの落とし込み

では、これら3つのモチーフをどうアイコン化したかを見ていきましょう。

まず「波」ですが、これはチャルチウトリクエのイラストでどう描かれていたのか調べるのがいいでしょう。

ボルボニクス絵文書に描かれたチャルチウトリクエ (Wikipediaより)

 

これを見ると、太い帯のような水の流れと、枝分かれする飛沫かなにかとの2要素にわけて描けそうです。メモメモ。

 

次に魚ですが、意外にもアステカにおける魚の描写は、写実的というかクセの少ないものでした。これなら、シンプルに魚のアイコンのつもりで描くのがよさそうです。
 

メンドーサ絵文書に記された、魚の取り方を子に教える親の絵。出典はこちら。

 

最後に涙ですが、これはもう「目から雫を落とす」以外にないでしょう。だって波部分で情報量が多そうだから減らせるところは減らしたいし。波形にしたら波部分と被るし。

 

・ラフ

そんな訳で描いたラフがこちらです。

本当の初稿では魚も涙ももっと小さかったですが、差分が細かすぎてもアレなので、その2つは最初から完成版を載せます

 

最初のラフだと、二重丸が顔っぽいのもあり、だいぶ人間らしいシルエットでした。

そこから波の形を調整し、全体的な線の流れを整えて水の流れを作ったのがこちらです。

 

 

これで完成!

のつもりでしたが、身内から「波だと分からなかった」と切り捨てられました。確かに今見るとモップの化け物だなこれ。

 

・完成品

なので上側の描き方を変えまして、最終形態がこちらになります。

 

今作のアイコンの中では一番のお気に入りで、3つのモチーフをしっかり融合させて1つにまとめ切っているはずなのにキモいデザインに仕上がっているのが好みです。完成した時は鳥肌が立ちました。世界とか滅ぼせそう。

 

「ケツァリアン」にご興味を持たれた方は、ゲームページ、予約ページなどご覧いただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。