BGDesign Taiwan

私たちは台湾中部ボードゲームデザイナーズグループです、ゲムマ2026秋は第7回出展します。 We are from Central Taiwan and regularly host private testing events every month. If you would like to visit us or contact us, please reach out through our Facebook fan page or X(twitter) fan page.

『迷路の猫』はどう生まれた?ゲームデザインのはじまり
2026/10/2 2:06
ブログ

ゲームデザインのはじまり

『迷路の猫 Meow Maze』の最初の原型が生まれたのは、2024年5月でした。

その日、HBD Taiwanの新竹ボードゲームテスト会に参加していたのですが……

実は、テストするゲームを持っていくのをサボってしまいました。

そこで、

「じゃあ、1時間以内に新しいゲームを作ってみよう!」

と、その場で勝手にゲームデザイン1時間チャレンジを始めました。

せっかくなので、自分の数学の専門分野でもあるグラフ理論を使って、
「道をつなぐゲーム」を作ってみよう。

そんなところから始まりました。

 

 

🧩 最初は「正方形の紙」だった

最初に考えたのは、

タイルを動かしながら道をつなぎ、鍵を見つけて、最後に扉から迷路を脱出する

という仕組み。

その場で正方形の紙を切って、最初の試作を作りました。

この頃はまだ、タイルを移動できる or タイルを回転できる

というかなり自由なルール。

とりあえず……

ちゃんと遊べる!

というところまで、1時間ほどで形になりました。

その後、自分でもう少し考えてみたくなり、
約1週間かけて試作を作り直しました。

正方形だったタイルを六角形に変更。

さらに、

「タイルは平行移動しかできない」

という制限を加えました。

これが、現在の『迷路の猫』につながる最初の形です。

ゲームの基本的な仕組みや、タイル同士のつながり方は、
実はこの最初の1週間でほとんど完成していました。

 

 

💤 でも、一度そのまま眠ることに……

ただ、その時点ではそこまで深く研究しませんでした。

理由は単純で、

「1人用ゲームか……作るの大変そうだな……」

と思ってしまったからです(笑)

問題をたくさん作らないといけないし、
難易度も調整しなければならない。

正直、かなり手間がかかりそうでした。

 

🔥 もう一度作り始めたきっかけ

しばらくして、大学院時代の友人たちに遊んでもらう機会がありました。

すると、思っていた以上に面白い反応が返ってきました。

普通にクリアするだけなら、それほど難しくない。

でも、

「最少手数で解く」

となった瞬間、難易度が一気に跳ね上がったのです。

しかも、その最短ルートがかなり直感に反する。

「え? 本当にこれが最短なの?」

と、みんなが急に真剣になり、

何度も盤面を見ながら研究を始めました。

その様子を見て、

「このゲーム、ちゃんと完成させたら面白いかもしれない」

と、自分の中でもう一度火がつきました。

 

💻 そして、プログラムまで作り始める

そこから本格的にゲームを作り直しました。

問題を増やし、ルールを調整し、
さらにプログラムによる検証も導入。

最短解を探索するアルゴリズムも作り、

  • この問題は本当に解けるのか
  • 最少手数はいくつなのか
  • 他にもっと短い解法がないか

を確認できるようにしました。

これによって、問題制作のスピードも大きく上がり、
大量のパズルを作れるようになっていきました。
 

 

😈 プレイヤーが悩んでいると、ちょっと嬉しい

その後、テストプレイ会や小規模イベントなどにも持っていきました。

そこで見られるプレイヤーの反応が、だいたいみんな同じなんです。

最初の2問:

「おお、簡単簡単!
もっと難しい問題ちょうだい!」

そして3問目:

「えっ、なにこれ!?
たった2手なのに、なんでこんなに分からないの!?」

詰まり始めると、

「答え言わないで!
ヒントもいらない!絶対自分で解く!」

そして解けた瞬間、

「あーーー!分かった!!
気持ちいい!もう1問いこう!」

気づけば、ずっと盤面を見続けている。

まるで精神と時の部屋です(笑)

プレイヤーが悩んで、悩んで、
最後に「あっ!」と気づく。

この瞬間を見るのが、僕は一番好きです。

なので……

プレイヤーが悩めば悩むほど、作者はちょっと嬉しいです。
 

 

🐈‍⬛ そして、もっと多くの人に遊んでもらいたい

こうしたテストを重ねる中で、

「このゲームを、もっとたくさんの人に遊んでもらいたい」

と思うようになりました。

そして今回、BGDの仲間たちと一緒に、
ゲームマーケット2026秋へ参加することになりました!

GMに向けて、『迷路の猫』もさらに拡張しています。

  • Web問題集のアップデート
  • 問題数の追加
  • 新しいゲームモード
  • 毎日1問遊べるDailyモード

など、

何度でも遊べるパズルゲーム

を目指して、現在も作り続けています。

 

🧠 1週間で生まれた仕組み、その後にかかった膨大な時間

ゲームの基本的な仕組みと、
タイル同士のつながり方そのものは、

実は最初の約1週間で完成しました。

でも、その後はまったく別の話でした。

問題制作。

最短解の計算。

難易度の評価。

Web問題集。

大量のテスト。

そして細かな調整。

どれだけ時間を使ったのか、もう正確には分かりません。

技術的にも、思っていた以上に多くのものを詰め込みました。

それでも続けてきた理由はひとつ。

できるだけシンプルなルールの中で、
「こんな解き方があるのか!」というパズルの奥深さを感じてもらいたかったからです。


制作途中では、自分でもいくつものアート案を描きました。

でも最終的には、

「ここまで作るなら、美術もちゃんとプロにお願いしよう!」

と決めました。

現在のかわいい猫たちがどうやって生まれたのか。

この美術制作のお話についても、
また別の記事でたっぷり紹介する予定です!
 

1人用ゲームの面白さを体験してみたい?

空間推理とロジックの気持ちよさを味わってみたい?

そして……

組合せ数学とグラフ理論を好きになってみたい?

……え?そこまでの人はいない?(笑)
 

そんな方も、そうでない方も。

ぜひ『迷路の猫 Meow Maze』を1匹、連れて帰ってください🐈‍⬛

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