あーきっと.ゲームズ @ArchitGames2023
【ゲームマーケット5連続出展中:23秋(初出展)⇒24春⇒24秋⇒25春⇒25秋】 サークル理念:「あー、きっと、ここがこのゲームのキモなんだな」と感じてもらえるようなゲームを作ること 製作方針:課題解決、新規性の開拓 2025秋の新作は『ジジという名の猫』。変則ジジ抜き&推理ゲームです。 『ビンゴカードを使った新しいゲーム』シリーズを制作中。 サークル名の「あーきっと」は、理念の「あー、きっと、ここがこのゲームのキモなんだな」と感じてもらえるようなゲームを作る(創る)に加え、そんな中身を作りたい=「architecture」(構成・構造)から名付けました。この2,3年、別段出展を目指していたわけではなかったのですが、、、思いついたものをゲーム仲間で試すということを繰り返し、「これは体験してもらいたい!」というものが出てきたので、2023年にサークル化+出展を決めました。ボードゲームを10年程度触れてきて、「こうだったら」、あるいは、「ああだったら」を具現化していきたいと思っています! 製作ゲーム紹介=https://t.co/cxcGSvYUSH
- 🐾 ジジという名の猫が生まれた理由
- 2025/11/19 7:53

ゲームマーケット2025秋新作
『ジジという名の猫』の雑記です。
🐾 ジジという名の猫が生まれた理由
――迷子のジジを探す、新しい“ババ抜き”のかたち。
「たまにはババ抜きでもやらないの?」
——その一言が、すべての始まりでした。
🎲 きっかけは「ジジ抜き」という冗談から
誰もが知るあの“ババ抜き”。
でも正直、ボードゲーム会でやろうとは思わない。
そう答えた私に、知人が言いました。
「じゃあ、ジジ抜きは?」
笑いながら聞き流すつもりが、ふと頭にひっかかりました。
──もし“ジジを当てる”ゲームにしたら?
それが、『ジジという名の猫』の最初の一歩でした。
🧩 「引く」「出す」「当てる」に意味を持たせる
ババ抜きは、ジョーカーを避けるゲームです。
でも本作は、ジョーカーの代わりに抜けている『迷子のジジ』を見つける推理ゲームです。
ただし、ジジは手札の中にいるわけではありません。
各プレイヤーが伏せた“1枚のカード”が“ジジ”になります。
プレイヤーたちは、手番でカードを引いたり、ペアを揃えて場に出したりしていく中で、少しずつ『迷子のジジ』を探っていきます。
場に出されたペアは貴重な情報源。
カードの流れと出し方の癖から、他プレイヤーの『迷子のジジ』の正体が少しずつ見えてきます。
このゲームは『ババ抜きの過程にフォーカス』した切り口の違うババ抜きと言えるでしょう(ババ抜きエンジン?)。
ペアをつくっても、手札をなくしても、なんにもなりません。
🔍 「迷子のジジ」を当てる一度きりのチャンス
このゲームで勝利するには、たった一度きりのチャンスをものにしなければなりません。
『ジジの発見』宣言を的中すれば得点、外せば脱落。
しかも宣言は早い者勝ち。
さらに宣言は早ければ早いほど得点も高くなります。
手番を重ねるごとに情報は増えていく。
でも、待てば誰かに先を越されるかもしれない。
「今が当て時か、それとももう一巡待つか」
その駆け引きが、プレイヤーを悩ませるのです。
🤝 手札の共有が生む“読み合い”
開発初期の課題は、あてずっぽう感でした。
誰でも適当に宣言できてしまうのでは、推理の妙が生まれません。
そこで導入したのが、手札の共有ルールです。
一定の条件で、自分のカードを他のプレイヤーにだけ見せることができます。
ただし、共有できる枚数やタイミングには制限があります。
この仕組みによって、共有された側には推理のヒントが共有する側にはミスリードの余地が生まれました。
つまり、情報は増えるけれど完全にはわからない。
自分だけが知っている手札も含めて『迷子のジジ』を探る感覚が、ゲームの核となっています。
🐱 ジジという名の由来
最初に『ジジを当てる』と決めたとき、
実は頭に浮かんだのは“おじいさん”でした。
―――――――ぴんぽんぱんぽん 迷い人のお知らせです――――――
老夫婦のうち、行方知れずになったおじいさんを探す──そんな穏やか(?)な物語。
でもテストを重ねるうちに、もっと軽やかで、気まぐれな存在が欲しくなりました。
そのとき思い出したのが、同僚の猫が迷子になった話。
猫なら探しがいがあるし、何より“当てる対象”としてぴったりです。
そして『ジジ』という名前にも、どこか聞き覚えのある親しみがありました。
そうして、迷子の猫のジジはこのゲームの主役になったのです。
🧠 “読み合いとタイミング”で生まれる物語
テストを重ね、他の製作者たちの助言を受けながら、
『ジジという名の猫』は“運”と“推理”のバランスを整えていきました。
ただの偶然ではなく、考えて当てる。
でも、考えすぎてもチャンスを逃す。
そんな絶妙な駆け引きが、遊ぶたびに異なる展開を生みます。
誰かがジジを見つけるまで、テーブルの上には静かな緊張感が流れ、やがて一人が声を上げる——
「ジジを見つけた!」
🌙 もう少し迷子のままでいて、ジジ
『ジジという名の猫』は、誰もが知る“ババ抜き”の枠組みを使いながら、推理・記憶、そしてチキンレースを掛け合わせた新しいゲームです。
あなたの次の番までに、ジジはまだ迷子のままでしょうか?
それとも、もう誰かの手の中に——。
✏️ 著者あとがき(開発メモ)
アイデアが浮かんでから、最初のプロトタイプ完成まで約1週間。
実は未完成のまま「みさき工房杯」に応募していました。
でも不思議なもので、勢いがあると形になる。
“偶然の冗談”が、ここまで育つとは思ってもいませんでした。
💛 特にうれしかったこと
このコメント。
