みすたーあんどみせすげーむず

【最新作】
お絵かき系協力ゲーム『ドッターコネクター』販売予定!
【アークライト・ゲーム賞2025 優秀賞 受賞!】
音で"すべて”を伝える協力パーティーゲーム『パッシャバ!』 在庫僅少ですが持ち込み予定です

【開発ウラ話】『ドッターコネクター』が生まれるまで【2025秋新作】
2025/11/8 13:18
ブログ

こんにちは!みすたーあんどみせすげーむず です。

~ 2025秋 新作お絵かき協力ゲーム『ドッターコネクター』開発ウラ話 ~
今回のゲーム開発に当たっての、作者SURIMI夫婦のこだわりポイントメモを数回に分けてブログにまとめて行こうと思います。
今回は、このゲームがどんなきっかけで生まれ、どんな思いで制作をしてきたか、制作秘話的なものをお届けいたします。

↓↓ゲーム紹介ページはこちら↓↓
https://gamemarket.jp/game/186270
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◆ きっかけは「点をつながなくてもわかる瞬間」

突然ですが、「点つなぎパズル」という遊びをご存知でしょうか。
番号の書いてある点々を数字の順に線でつなげていくと絵が表れるパズルです。

(懸賞パズルでよくあるあれ)

これ見てて思ったんです。
「点つなぎパズルって、線を引かなくても答え分かるときない?」

それが『ドッターコネクター』の原点でした。

◆ 「全員が下手になればいい!」

私自身、あまり絵心がなくて、お絵描きゲームが得意なほうではありません。
だからこそ、“絵が上手くなくても楽しめるお絵描きゲーム”を作りたいと思いました。

「絵が下手な人を笑う」ではなく、
「全員が下手でも笑えて盛り上がる」──そんなゲームを目指しました。

考えたルールはとてもシンプル。
「点と線しか描けない」

これなら、誰もが同じ条件で“うまく描けない”状況になります。
全員が下手なら、比べる必要もないし、笑いが自然に生まれる。
この考え方が、『ドッターコネクター』の設計の中心になりました。

◆ 最初は「星座ゲーム」だった

初期案では、星座を作るゲームを想定していました。
点をかき、線をつないだ星座のような絵でお題を当ててもらうというルールでスタート。スマホのメモ機能でテストプレイが始まります。
難しすぎるかな~と思いながら「クラウチングスタート座」というお題を描いてみたところ、これがなぜか見事に伝わったんです。

 
 


その瞬間、「あ、これいけるかも!」と感じました。
難しすぎるかなとも思っていましたが、推理ゲームとして成立するのでは、という希望が生まれました。

ただ、既存の星座のイメージに引っ張られてしまうのが気になり、あえて星座テーマをやめ、自由な発想で描ける方向に舵を切りました。
また出題者は線を引かず、点を描くだけにしてよりシンプルにすることにしました。

◆ 対戦から協力へ:心理的安全性を優先して

最初は“当てたら得点、当ててもらえたら得点”という形で得点を競う対戦型ルールで進めていました。
でも、協力して絵を描いているのに点を競うのは、ちぐはぐな部分があり調整がうまくいきません。

「当てないほうが得」という場面も出てきそうで、意識がずれてしまうんです。

そこで思いきって協力型に変更。
さらに、2人で1枚の絵を描く形式にして、
“絵が下手な人を目立たせない”“恥をかかせない”という心理的安全性を意識しました。

どんなに絵が上手くても、2人で描くなら思い通りにはいかない。その「不自由さ」が、むしろ安心して笑える空気を生んだと思っています。

◆ 「点が足りない!」が笑いを生む

テストプレイでは、みんな口を揃えて「点が足りない!」と言いながら描いていました。
でも、なぜかそれでも伝わるんです。
その“描けなさ”と“伝わる奇跡”のギャップが、場を盛り上げてくれました。

ちなみに点の数は最初からほぼ変えていません。
偶数にして左右対称の絵を描きやすくし、1人目8点、2人目6点。
数を変えていろいろ試しましたが、このバランスが一番しっくりきました。

◆ 推理フェーズの調整:気持ちよさを支えるヒント

最初はヒントなしで当ててもらうルールでしたが、正解率が低く、
“当たった瞬間の気持ちよさ”を感じにくいという課題がありました。
一発でスパッと当たるときもあるのですが、難しいお題はやはり当たらなくて苦しい時間になってしまうことがあるんですよね。

そこで「ヒントグラフ」を導入。
“大きさ・かたさ・動き”という絵だけでは伝えにくい要素をヒントとしてグラフで伝えます。

さらに、一人解答するごとにヒントが増えていく仕組みを追加しました。
その結果、プレイヤーが真剣に推理するようになり、正解の瞬間に一体感が生まれるようになりました。

最後に“完成形を見せるヒント”を入れたことで、全体がきれいにまとまったと思います。

◆ 「絵心のいらないお絵描きゲームです!」

試遊会で「絵心のいらないお絵描きゲームです!」と紹介したとき、
会場から拍手が起きたんです。
驚いたと同時に、「この方針は間違っていなかった」と報われる思いがしました。

また自分では答えがわからなかった人が、他の人の描いた線を見て「なるほど!」と笑顔を見せてくれたことも印象的でした。
自分が当てられなくても、誰かのひらめきを共有して楽しめるゲームにできたと思います。

◆ おわりに:「失敗して、笑おう!」

『ドッターコネクター』は、前作をきっかけに知ってくださった方々にも楽しんでもらえるように、
これまで以上に“遊んでくれる人”を意識して調整を重ねた作品です。
誰でも失敗できる。誰でも笑える。
コンセプトは、「失敗して、笑おう!」
そんな雰囲気を大事につくりました。
印刷の不備や備品の不具合など、手作業も多ければトラブルも多かった作品ですが、その分、愛着のある一作になりました。

このゲームを通して、「失敗しても楽しめる」「誰でも遊べる」という空気を感じてもらえたら嬉しいです。
何より、まずは楽しく笑って遊んでいただけたら嬉しいです!

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次回予告:コンポーネントのこだわり編
次回のブログは、透明シート・リング・額縁デザインなど、“見た目と手触り”のこだわりを紹介予定です!

ゲームマーケット2025秋 新作
『ドッターコネクター』
プレイ人数:4~6人 / プレイ時間:15~30分/お絵描き協力パーティーゲーム
https://gamemarket.jp/game/186270

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