A.F.N. GAMES AFNGAMES
アナログゲーム制作サークル「A.F.N. GAMES」です。 「好きな世界観を作品に」をモットーに活動をしている2人組の小規模サークルです。
- 【プレイレビュー】生粋のカードゲーマーから超ボリュームのレビューをいただきました!
- 2025/4/15 20:56
こんにちは!A.F.N. GAMESです。
いよいよゲームマーケット2025春も開催まであと1ヶ月となりました。
手元の作業も残すところ梱包作業のみとなりまして、
ここまで長かったような
あっという間だったような
そんな不思議な感覚です。
ゲムマ2024秋に視察にいったのがまだ先日のように感じます。
さて、今回この記事では
まだ『モンスターブリーダー』が試作品だったころにテストプレイしてくれた方から
圧倒的文章量かつ濃厚なプレイレビューをいただけたので掲載させていただきます。
彼は幼少期から現在までカードゲームに生きてきたような人間らしいので、
TCGプレイヤー視点での感想がガッツリ反映されていることと思います。
同じような境遇の方はぜひお楽しみに…!
いただいたレビューの内容に「試作品」という言葉が使われていますが、
そこから著しい変更などは加えていないため
そのまま完成作品に当てはまることだと思ってご覧いただければと思います。
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【モンスターブリーダーレビュー】 レビュー者:sena
|導入
私は幼少期「遊戯王」や「デュエルマスターズ」
10代後半から20代前半はデジタルカードゲーム「ハースストーン」をはじめ「シャドウバース」「ドラクエライバルズ」「ドミニオン」「MTGアリーナ」など。
現在は主に「ポケモンカードゲーム」で大会シーンにも挑戦しているくらい、人生のどのタイミングでも基本的にカードゲームは一つの趣味として嗜んでいる私が、新作「モンスターブリーダー」を遊んでみて面白い!と感じたポイントを思うがままに書いてみました。
まとめきれないくらい時間も忘れて楽しめるゲーム性なのですが、なるべく頑張って6つのポイントに絞ってみました。
|①システム面
まずは肝となるこのゲームならではのシステム面について。
詳細は説明書に記載があると思うので、ここではカードゲームオタクとしてぜひ推したいポイントを伝えられればと思います。
なんと言っても一番の魅力は、自分のターンで取れる手段の多さと、その順序が何パターンもあることによって「最適解を導くためのプレイングに没頭できること」です。
一番カードゲーマが没頭している時って「どうすれば相手の勝利条件を狭め、勝つための最善手を取れるか」を考えている時だと思います。
この思考通りに事が運び、その結果勝利した時の快感を味わうためにカードゲームをやっていると言っても過言ではない私にとっては、常にこの「没頭」を体験できるゲームシステムは最大の推しポイントです。
(手段が多いと難しいゲーム性のように感じてしまうかもしれませんが、行動回数の制限があるのでうまーく調整されてる点も推したいです)
|②1体のモンスターを大事に育てるゲーム性
ゲームのコンセプトとして「1体のモンスターを大事に育てる」というポイントは、自分が戦闘狂寄りのカードゲームオタクになってしまった部分からも自戒の意も込めて推したい所です 笑
幼少期はパックから当たった1枚だけの切り札を最優先に考え、いかに活躍させられるかしか考えずにデッキを組んだものです。
何度か試作品を遊んできましたが、常にこの「1体のモンスターを大事に育てる」というコンセプトが根幹にあり続けたので、ぜひ制作者の強い思いと合わせて、ゲームをプレイしてみるのも良いのではないかと思います。
|③ブリーダーが加速させる対戦の爽快感
ゲームシステムの特徴となる要素として「ブリーダー」は、昨今のデジタルカードゲーム等のシステムで用いられる「リーダーカード」のような役割なので、親しみやすい人も多いと思います。
個人的には如何にブリーダーを使いこなすかがゲーム展開の肝になり、かつプレイにおいてはできることが増えるので一気に面白さが増します。
後述もするのですが、クロニクルカードにブリーダーと相性の良いカードも存在し、個人的には最優先でピックしたいカードがあります。。。笑
試作品プレイ時には「それ好きだね」と何度も言われるくらいには気に入っているのですが、これもデッキをどう組むかに左右されるところも奥が深いです。
(※後述するが、デッキは2Pickのランダム性のある構築となる)
|④形勢逆転のクロニクルカード
全8種、一発逆転を狙えるクロニクルカードの存在もゲームの面白さを底上げるのに欠かせないシステムだなぁとプレイしながら特に感じました。
同じカードプールからお互いがカードを選ぶゲーム設計なので、ある程度は相手が何を選んだか推測はできるのですが、常に伏せた状態でゲームが展開されるので、どこまで警戒すべきか、割り切って強いプレイを押し付けた方が良いのか、、、
デッキの構築方法が少しばかり運に左右される部分もあるので、弱みを補うカードとして一方的に負けてしまう展開をなくせる点も、単調なゲーム展開になりにくく楽しめるので好きなポイントと感じています。
|⑤良い意味で超難解なリーサルを導く
やれること、取れる選択肢が多岐に渡るので、どのカードをどんな順番で使い、どのタイミングでショップを駆使するのか。
カードゲームとしては基本的な先ドロー(不確定要素を潰す)を行うのが正しそうに見えますが、どこまで不安定要素を潰すかにも行動数の制限があるので、必ずしもそうとは限らない点がミソ。
システム面で記載している「没頭」にも繋がりますが個人的にはこの思考がとにかく好きなタイプなので、カジュアルにも楽しめますがカードゲームオタクほど好きな要素だと思います。
|⑥2pick式のデッキ構築とショップを駆使した多様な楽しみ方
2pick式のデッキ構築を行った後に勝負を行う設計のため、同じ展開が起きにくいので飽きない、慣れてくると相手のデッキ構築もなんとなく見えてくる、やればやるほど楽しめる。
そんなスルメゲーの要素もある点は魅力的です。ローグライク系のカードゲームが好きな人は特に沼る要素なのでは?と思います。
相手のデッキ構築が見えてくる後半のピックでは、自分には必要ないがあえて相手が選んでいるであろうモンスターの進化先を入手しておき、ショップの山札にいかないようにする。
攻撃札を集中的に入手し、攻撃の機会を与えないようにする。といった戦略が取れるのもカードゲームオタクとしては好きなポイントです。
個人的に面白いと思った点は、ショップからの購入において妨害や自身のデッキ強化を行える点はありつつも、ショップのカードを購入した時、次にショップに並ぶカードはこのとき見えない仕様のため、まさかのリーサルが稀に発生する点です。
少ないリソース、行動回数の中でもショップ購入からのワンチャンを狙ったプレイがまさかの勝ち筋になる場合もあるので、どの選択肢も100%の正解になるとは限らない。ここが他のカードゲームにない魅力かと思います。
皆さんもプレイの際は思い切りの良さで割り切ったプレイをしてみるのも良いかもしれません。
|まとめ
色々と魅力は伝えてみましたが、
「選択肢の多さによる没頭体験ができる」点を総じての推しポイントとしてお伝えできればなと思います。
1体のモンスターを大事に育てるコンセプトをベースに、同じパターンのないデッキ構築とゲーム展開。
これ1つで何回も楽しめるので、ぜひ多様な選択肢に没頭できるゲーム体験を楽しんでみてください!
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senaさん、超ボリュームで濃厚なレビューをありがとうございました…!
試遊会の際はほかの方と一緒になって5時間ほどぶっ続けで没頭してプレイいただき、ゲーム性の理解を深めた上でレビューを作成していただきました。
カードゲーム好きならではの鋭い視点と、実際に遊び込んでいただいた上でのリアルな感想の数々。
制作者としても「ここが面白いと思ってもらいたい!」という部分をしっかり汲み取っていただき、とても嬉しい限りです。
ゲムマ当日には、完成した『モンスターブリーダー』を実際にお手に取っていただけるよう、今も準備を進めています。
気になっていただけた方は、ぜひA.F.N. GAMESのブースへお越しください!
予約も受付中です!→こちらからどうぞ!
それでは、ゲームマーケット2025春でお会いしましょう!