Lotus boardgames

2020年2月から活動開始したボードゲーム制作グループです。 ゲームマーケット2021大阪「1マス先は闇」 ゲームマーケット2022大阪「ゴモクタイル」「うどんどう!」→開催自粛 ゲームマーケット2022春 「Reversialリバーサル」 ゲームマーケット2022秋 「ワードアタック Word Attack」 ゲームマーケット2023春 「タユタイル」 ゲームマーケット2023秋 「クロノスの瞳」 ゲームマーケット2024秋 「ゴモクロク・DIGCODE」

ゴモクロクはどのようにして生まれたのか
2024/12/2 14:42
ブログ

名古屋ボードゲーム楽市のフレッシュドラゴン大賞「準大賞」を受賞し、
先日行われたゲームマーケット2024秋で
多くの方に手に取っていただけた「ゴモクロク」

果たして「ゴモクロク」はどのようにして生み出されたのでしょうか。

※文章は上手くありませんので、予めご了承ください。
※ゴモクロクというゲームをある程度知っている前提で書いてますので、詳細なルールはこちらをご覧ください。 https://gamemarket.jp/game/182799

 

Lotus boardgamesのデザイナーとして活動している私は、

過去の作品で「リバーサル」や「ツブシアイ」といったような
二人用のアブストラクトゲームを制作しておりました。

リバーサルツブシアイ

子供の頃から将棋や囲碁のような運要素の無いゲームはあまり遊んでいないのですが、
自身の制作環境として、
気軽に大人数でテストできる環境がないことや
TCGのような数字や効果を使って遊ぶゲームの創作が苦手ということもあり、
思いつくようなゲームに二人用の「アブストラクトゲーム」 が多いことがありそうです。

 

前段階はここらへんとして、

日頃から何かアイデアを模索している私はふとこう思ったのです。

「アブストラクトゲームの盤面に数字が書かれてあるものってあまり見ないなあ」

アブストラクトゲームをよく知っている人は
「そういうゲームならこれとこれとこれがあるよ〜」と即答できるものなのかもしれませんが

「あまり見ないし、作ってみよう〜!」と思い制作に取り掛かったのでした。

 

「数字アブストラクトゲーム」に思い巡らしていると

「そういえば五目並べって、中央が強いよなあ〜」
という考えが頭を掠めていました。

そりゃ石を直線で連続5つ並べないといけないので、中央も何も石は密集していきます。(密集していくと思います)

 

それとは逆のゲームは面白いのかな?と思った時、

「盤面の数字をコストにして、中央を置きにくくなった五目並べは面白いのかな?」
と思ったのです。

良い考えかもしれない。しかし、そのコストはどう処理すれば良いのだろう…?

 

………。

 

 

よく考えた挙句、
いわゆるパッチワークのように手番にコストを紐づけよう
ということになりました。

これが一番最初のゴモクロクの盤面。

あれ?形が四角形ですね。
最初は普通の碁盤のように四角形でデザインしておりましたし、
数字を入れる必要があるので、線の交差には数字が見えやすいように丸いマスに数字を入れ、数字も1-6までありました。

恐らくこの時点で、一番外側にある石を五目に含めるルールもあったように思います。

 

手応えは悪くはないのですが、改良が必要そうです。

 

その時の心境としては、
「この盤面では数字の要素はあるとはいえ、制作して売り出す意味があまりない」
碁盤を用意したら、数字のルールだけ頭に入れておけばできるじゃんとその時の私は思ったんですね。

 

そこで、私は盤面を「六角形」にしようと考えます。
理由はユニークな盤面になると思ったからです。

恐らく上の画像は、2番目に作った盤面。

 

この時点で完成品とほとんど変わらないものになったと思います。
今と違う点があるとすれば、

・中央に5コストのマスがあること。(黒石で見えませんが)
・「Roppo」という名前が仮でついていたこと。

です。

逆に言うと

・マスとマスの間を通る線も五目となるルール
 はこの時点で確立されていたと言うことです。

もしかすると、六角形(ヘクス)マスで作っていれば、
「マスの間を通る」という発想は思い浮かばなかったのかもしれません。

 

何度かのテストを経て、

・中央のマスが消失(一番外側の石を使っての五目をしづらくする)

・配色も茶から黄を経て、黄緑(畳の上で碁を打つようなイメージ)へと変遷。

こうして「ゴモクロク」が誕生したのです。

ちなみに「ゴモクロク」の由来は、
「五目並べ」と「すごろく」から来ています。

とても安直な命名です。

しかしながら、Xでも面白いとの感想ポストいただきとてもありがたく思います。
感想ポスト見つけましたら、いいねを押しにいきたいと思います。

長々と書きましたが、興味湧きましたら、
ぜひBOOTHやボドゲーマなどでお買い求めください。

BOOTHにはじっくり家で遊べる木製盤ver.もあります。
在庫も少なくなりつつあるので、お早めに!

https://lotus-boardgames.booth.pm/ BOOTH
https://bodoge.hoobby.net/market/circles/506 ボドゲーマ

以上Lotus boardgamesでした! 

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