GamersFamily.jp(ゲーマーズ・ファミリー・ドット・ジェイピー) @artyTGs
●アナログゲーム専門サイト「GamersFamily.jp」の出展部門です。 【新作】『マンカラ・モルフ』:「マペット・モルフ」の拡張という名の別ゲーム!? TCG風の召喚バトルを2~5人で楽しめます! 一人6手番の中で召喚・戦闘・パスをどう使って最高得点を稼ぐのか? とはいえ、「マンカラ魔法陣」はあなたがやろうとしたアクションを選ばせてくれないかもしれない!? 戦闘で対戦者の得点も下げながら、より多くの得点要素を獲得しましょう!
- 【日-N18・試遊有】新作『マンカラ・モルフ』への道のり┃その3┃GamersFamily.jp
- 2024/11/12 17:46
この記事はGamersFamily.jp の
新作『マンカラ・モルフ』のゲームデザイン・アレンジを行ったらぱんどらによる手記です。
マンカラ・モルフはゲームマーケット2024秋2日目【日-N18・試遊有】にて初売します。
ゲーム詳細はコチラ
ご予約はコチラ
通販のご用意もございます。
“古き謡い手“書を頒つもの”かく語りき ――
宿命の神キロクのもたらす『マンカラ魔法陣』
偶然の神キオクのもたらす『混沌の美獣』
両者を制するもの、モルフ(変容)界の覇者とならん ”
…………「マンカラ・モルフ」ルールブックより
※
第1話目
第2話目
の続き。
ボードゲームに背景(バツクグラウンド、ストーリー、アウトライン)が必要かどうかは諸説あると思う。
ボードゲーマーでなくても知らない人はいないであろう超有名なゲーム、オセロ[Othello]はシェイクスピアの戯曲『オセロー』……黒人の将軍・オセロと白人の妻・デズデモーナを中心に、敵味方がめまぐるしく寝返る……に由来して命名されたというが、別段由来を知らなくても楽しめるが、知っている人には「ああだからオセロね」となり奥行、付加価値を感じ/醸しださせる。
「3大ボードゲーム」でいえば、
「カタンの開拓者たち[CATAN]」は無人島カタン島の開発から。
「カルカソンヌ」はフランス南部、古代ローマ時代の要塞都市カルカソンヌ……難攻不落の支城、カルカソンヌの5人息子と呼ばれるから。
「ドミニオン」中世欧州の小王国の領主となり、領土“ドミニオン”を拡張する、から。
といった次第。
最近テストプレイやゲムマの売り場で御一緒させて頂くことが多い符亀さんの
「文章術、あるいはボードゲーム制作法」
によれば、
「予想」と「攻撃力」そして「防御力」を高める効果があるということになるのであろう。
「モルフ」に限らず、市販、インディーズの区別なく、
「タイトル」はまず注目させ
「システム」は手に取るという、
営業的な側面を考えると、背景はその両方に影響を与えるから重要な要素であるとも言える。
※
「マペット・モルフ」の背景は相方が志向している重ゲームの世界観「記憶と記録の世界クロニクルバース[Chronicleverse]」の一部である「想像が創造するモルフ(変容)界」での戦いという基本背景がある。
(arty注:本当はこのゲームの試遊版を秋に持ち込むはずで、せっせと作っていた…が)
そこに「マンカラ・モルフ」をどう落とし込むか……初期案は以下の3つであった。
案1.大魔王の遺産・書を護るもの
クロニクルバース最深部に位置する魔界、そこに君臨する大魔王。絶対的な魔力と権力を持つ大魔王の元に使者が現れて、そして忽然と消えた。だだ一つの置き土産・遺産として“マンカラ”を残して。使者は大魔王の遺言を告げる。
曰く
「このマンカラを制覇したものこそ、あらたな大魔王である」と。
大魔王に匹敵する“マンカラ”の力に、新たな魔王の後継者達は納得し、苛烈な戦いに配下を率いて参陣する。この物語は、使者……“書を護るもの”が記録した戦記である。
案2.混沌の美獣
キオクとキロクの世界、クロニクルバース。
太古、キロクたる〈宿命〉とキオクたる〈偶然〉が世界の盟主を決めるべく、賭けで決着を付けることとした。至高神は二人の依頼に応え御使いを送り、賭けの舞台装置を届けさせた。“マンカラ”である。
双神は雌雄と試遊を決すべくマンカラを廻す。“神々が振る骰子が象徴するのが宿命と偶然ならば、
神々が差配する象徴がマンカラである”御使いたる“混沌の美獣”の微笑がそういっているように。
案3.学園もの
モルフ魔法大学は魔法界最高の魔法教育機関のひとつ、幻獣“モルフ”を召喚する“サモナー”養成の最高峰。聖剣を奉じるソードスペード、魔杖を奉じるセプタークラブ、護符を奉じるタリスマンダイヤ、そして聖杯を奉じるチャリスハーツの4つの寮に配置された貴方は、担任の“美しき魔獣”に率いられ、寮対抗戦“マンカラ・ウォーズ”に望む。
校訓「眠れるモルフをくすぐるべからず、ただ廻すのみ」を胸に。
※
余談ですが、マペット・モルフ/マンカラ・モルフで使用するトランプのカードにもスートやK,Q,Jの絵札には背景(モデル)スペードのJはオージェ・ル・ダノワ(カール大帝の騎士)等々。加えていえば、トランプの色、赤は「昼」を表し、黒は「夜」を表しスートは「季節」を、13毎のカードは「1週間」(52枚あるので、1年)
また
1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13=91
91日×4季節=364日となりジョーカーを足すと1年365日となります。
トランプを使うということで自体が、クロニクルバース[Chronicleverse]という「記憶と記録の世界」とそもそもマッチングしているということですね。
……メインデザイナーである相方が、それを意識していないも、無意識で理解して、デザインに落としている所恐るべし。
※
上記3案が、最終的にブラッシュアップを経て、現在の背景
“古き謡い手“書を頒つもの”かく語りき ――
宿命の神キロクのもたらす『マンカラ魔法陣』
偶然の神キオクのもたらす『混沌の美獣』
両者を制するもの、モルフ(変容)界の覇者とならん ”
となるわけですが……
その4へ続く、かも。
新作『マンカラ・モルフ』
2024年11月17日ゲームマーケット2024秋
【日-N18・試遊有】初売
ご予約はコチラ
通販はコチラ