J&J【ゲムマ秋2024 土-C17】 @J_and_J_trpg
《2回目の出展》 アナログゲーム制作サークル J&Jです。 同人オリジナルTRPG 育成RPG『ムゲン』を販売します! 今回は基本ルールブックに加え、追加コンテンツである『拡張ルールブック』も販売予定です。
- ちっちゃのムゲン講座 第5回
- 2024/4/13 12:49
ちっちゃのムゲン解説講座
第五回 セッションの進行と育成
やあ諸君。また会ったな。
私はちっちゃ。“百獣の王”になるムゲンだ。
今回は『育成RPG ムゲン』におけるセッションの進行と、
ムゲンの育成について解説しよう。
~ ①セッションの進行 ~
『育成RPG ムゲン』における1回のセッションを通して、
君たちエングレイバーが我々ムゲンと共に過ごす1カ月間を描くことになる。
GMが設定したイベントと、ムゲンの育成を交互に行っていくぞ。
具体的には、このサマリーのようになる。刮目せよ!!
まずセッションの開始と同時に、『育成レポート』の準備をするぞ。
『今まで』という項目の列があるので、最初のセッションであれば『ベーシックレポート』のデータを、
それ以降であれば先月までの育成記録を、そこに書き写して準備完了だ。
『イベント』はGMが用意する、物語における出来事や戦闘などの場面だ。
イベントが設けられるタイミングで、毎回イベントがあるというわけではない。
その辺は物語の内容や、GMの匙加減次第だな。
『イベント1』は物語の導入としての場面、
『イベント2~4』は『イベント5』にむけての準備、
そして『イベント5』がラストシーンとして盛り上がる。
おおよそこのような指針が基本となる、としておこう。
~ ②食事の決定とシーズン行動 ~
1回のセッション、つまり1カ月間は、育成を行う上で『上旬』『中旬』『下旬』の3つのシーズンに分けられる。
セッションが始まり、導入の『イベント1』が終わった後、
PLはその1カ月間におけるムゲンの食事を決定することになる。
何を重視したメニューにするのか、そのムゲンに合わせてエングレイバーが決定する。
アカデミーに食事を管理をしてもらう都合、
このタイミングで申請し、必要な金額を支払うことになるぞ。
好みのメニューを選べば、親愛度は大きく上がる。逆もまた然りだ。
金銭が用意できず、食事が無くなるなど言語道断だ!!
やむを得ない時は、我々も野生的な食生活は可能だが、絆に大きな亀裂が生じることは覚悟しておいてくれ。
さて、食事メニュー決定後の『イベント2』も終了すれば、いよいよ『上旬』となる。
以降はGMが用意したイベントを挟みつつ、『中旬』、『下旬』と進行していく。
PLはそれぞれのシーズンにおいて、
エングレイバーとムゲンが何を中心に生活していたのか、という『シーズン行動』を決定するぞ。
シーズン行動は主に3種類に分類され、そこに『休養』が加わることになるな。
・修行…能力値上昇:大。
・仕事…能力値上昇:中。お金を入手。
・遊び…能力値上昇:小。親愛度上昇。
・休養…蓄積疲労度が回復。
PLが決定した食事メニューとシーズン行動は、セッション中に『育成レポート』へ記入し、能力値や疲労度、金銭などを管理していくぞ。
セッションが終了したら、その1カ月間における最終的な数値を、今度は『年間レポート』へと記録しておく。
次のセッションを始める時に、年間レポートのこの記録を、再び翌月の育成レポートへと書き写す。
こうして次のセッションの準備も、すぐにできてしまうわけだ。
育成レポートに記録してきた地道な積み重ね、
年間レポートに長く確かに刻んできた、成長の軌跡。
ステータスの変化と計算も、大きな達成感となるだろう。
また、食事メニューやシーズン行動を決定する中で、
エングレイバーとムゲンがどのように過ごしているのかを想像すると、非常にワクワクするぞ。
そしてそれを、RPへと具象化するのだ!!
その姿こそが、いつか、君たちの“生きている証”となるだろう…。
~ ③疲労度と疲労判定 ~
さて、ムゲンも君たち人間と同じように疲労がたまっていく、という話を以前したことがあると思う。
少しややこしい話をするのだが、ムゲンを育てる上で知っておくべきことなので、ぜひ聞いてくれ。
休養以外のシーズン行動を選択したり、戦闘を行ったりすると、ムゲンに疲労がたまっていく。
これを『蓄積疲労度』というぞ。
一方で、ムゲンのHPの能力値が上昇すると、『最小疲労度』という負の値が大きくなる。
この最小疲労度は
“疲れに対する強さ=疲れがどのくらいたまっても平気なのか”
を示す値だと思ってくれ。
この『最小疲労度』と『蓄積疲労度』の合計が、
『現在疲労度』という“ムゲンが今どれだけ疲れているか”を表す値となる。
『現在疲労度』が正の値になっている時は“疲れが表に出ている”というニュアンスになるので、
休養を選択した方がいいだろう。
例えば、『最小疲労度』が[-7]、『蓄積疲労度』が[8]の時、
(-7)+8=1
という計算によって、『現在疲労度』は[1]となり、分かりやすく疲れている様子になるだろう。
『現在疲労度』が[2]以上の時に休養以外のシーズン行動を選択すると、体を壊してしまうリスクが伴う。
この時『疲労判定』という判定が行われ、失敗すると“無理が祟った”ということになる。
具体的には、選択した『シーズン行動』が無意味になるだけでなく、次のシーズン行動は必ず『休養』になるぞ。
要するに、慢心は禁物だ。くれぐれも無理はしないでくれよ。
「そうだね、ちっちゃ。出来ればエングレイバーにも無理をさせないで欲しいところなんだけど。前回捕まえるの大変だったんだから……」
さて、今回もこのくらいにしておこう。
次回は、『スキルの習得』と『進化』について解説しよう。
では諸君、また会おう。さらばだ!!
~ 終 ~