アクサン・シルコンフレックス

中学時代からの幼なじみ2名でスタートした創作団体。プロジェクトごとにチームを組む形式で活動し、結成から3年のうちに制作したゲームは10作品に迫る。和をテーマにした本格派ゲーム(「詠天記」「大江戸地引網」「つらつら椿」等)からパーティ向けのバカゲー(「フサフサクセス」「オモゾンクライム」等)まで守備範囲は幅広い。 2023年春のゲムマからいわゆるマダミス、マーダーミステリーのジャンルに挑戦。

【詠天記とは?】天気を占い、稲を育てよ!君は卑弥呼(ひみこ)になれるか?【システム解説】
2022/10/27 20:23
ブログ

 

  • 軽すぎず、重すぎない、60〜90分クラスの知的ゲームがほしい!
  • 運の要素がありつつも、「論理的な思考」によって勝敗が影響されるゲームをしたい!
  • ボードゲームならではの「会話」による騙し合い、思わずニンマリする「情報戦」を楽しみたい!

 

そんなボードゲームプレイヤーへ贈る、
歯ごたえのある中量級ボードゲーム。
 

それが「詠天記」です。



 




さて、それでは我々の出展作「詠天記」の概要と
核となるシステムについて、ご紹介したいと思います。

 

 

目次

・「詠天記」とは??
・天候システム
・天気を占う巫女
・まとめ 

 


「詠天記」とは?

舞台は歴史の教科書でおなじみの弥生時代。

いくつもの小さなクニが乱立し、
それぞれが併合や滅亡を繰り返しながら
日本列島(倭国)の支配を目論んでいます。

 

各プレイヤーは霊的な占術を
自在にあやつる「巫女」となって、

自らが治めるクニに富をもたらし、
倭国を統一し頂点に君臨する
女王「卑弥呼(ひみこ)」を目指します。


基本システムは、

自分の稲コイン(クニの資源)を
賭けによって増やす&ランクアップさせていく
「ベッティング」


初期資源の銀4枚からスタートして、
稲の数を増やしたり、コインのランクを

銅→銀→金→翡翠

と成長させていきます。



最終的に、ゲーム終了時点で
最も多くの勝利点をもっている
プレイヤーが勝者となります。

 

しかし、単なる賭けだけでは
ただの「運ゲー」。

 

そこで「詠天記」では、
賭けを盛り上げるための
「知略」要素を盛り込んでいます。

 

プレイヤーは、
何を判断材料にコインを賭けるのか?


たとえばカジノのルーレットでは、
玉がどこのポケットに入りそうかを
「勘」で予測します。

 

「詠天記」でも「勘」による予測=運要素は
もちろんあるのですが、

ゲーム中に発生する様々な情報に基づいた
論理的思考や心理戦によって、

賭けがうまくいくかどうか、
勝つか負けるかが左右されるという
「半実力主義」が採用されています。

 

「運要素」と「論理的な推理」

 

このふたつを絶妙なバランスで両立させたのが、
本作のキモである「天候システム」です。



 

天候システム

天候システムとは、

」「」「」「」という
4種 × 各4枚= 16枚 の天候カードを

ランダムに一列で並べることによって構成される、
ゲーム内のカレンダー機能のことです。


全プレイヤーに共有される「場」
「ゲーム内時間の進行度合い」を表現する、
暦(こよみ)としての役割があります。


ゲーム開始時は16枚すべてが裏向きにされており、
どの天気がどの位置にあるかは誰もわかりません。


天候カードは、ラウンドが進むごとに
1枚ずつめくられていき、

全プレイヤーに対して
天気の種類に応じた「天候効果」を与えます。


今回は効果の詳細説明は省きますが、


たとえば「」が出れば、
稲を賭けていたプレイヤーは、
賭けた稲のランクをアップさせ、
勝利点を増やすことができます。


逆に、「」が出た場合、
きちんと対策をしているプレイヤー以外は、
手持ちの全ての稲のランクが
最低レベルまで落ちてしまい、
勝利が遠ざかってしまいます。
 


このように、天候カードには大まかに
「プラス系の効果」と「マイナス系の効果」
があります。

 

プレイヤーは次の天気が何かを推測し、
適切な判断を下さねばなりません。


これを繰り返していくのが、
「詠天記」プレイにおける基本作業となります。

 

天候カードは、どの天候も4枚ずつあり、
その全てをゲームに使用するので、

ラウンドが進むごとに
「どの天気が何枚出たか」を頼りに、
残りの枚数を計算することができます。


ゲーム後半になればなるほど、
未知のカードは減っていくため、
確率の計算精度は上がっていきます。

 



 

天気を占う巫女たち

この天候システムの面白さを
最大限に引き出すのが、

巫女(プレイヤー)が使用できる
6種類の「占術」です。



 

「占術」は巫女がもつ特殊な能力で、
どれも天候システムと紐づいています。


これをいかに効果的に使えるかが
ゲームの勝敗を左右しますので、
非常に重要な要素です。


ここでは重要な3つの占術を
かんたんにご紹介します。

 

3つの占術とその効果

  • 天候占術:次にめくられる天気を的中することで、金・銀・銅の稲がもらえる
  • 避雷の祈り:次に「」がめくられた場合、そのダメージ効果を無効化できる
  • 予知夢:任意の裏向きの天候カードを自分だけ2枚見ることができる&裏向きの天候カードを1ペア入れ替えられる


とくに3つ目の「予知夢」は、
非常に重要な占術です。


未知の天気を予測し行動するのが
「詠天記」のシステムの核ですので、


天気の確定情報を
自分だけ入手できるということは、
戦略性に大きな影響を与えます。


自分だけが知っている天気の情報を
いかに有効活用できるか?


ブラフによって相手を欺くもよし。

自分に有利なように
天候カードの並び方を操作してもよし。


「予知夢」の存在が、
悩ましくも心地よい「知略」を
効果的に演出します。
 




 

ブログ第1回 まとめ

  • 16枚の天候カードによる天候システム
  • 巫女は6種類の占術を操る
  • 「予知夢」を利用して未来を見通す


これらが組み合わさることで、
運の要素がありつつも、

知的な情報戦が楽しめる
ゲームに仕上がりました。

 

次回以降は、「詠天記」の
システムやデザインについて、
より詳しくご紹介していきたいと思います。




 

ゲムマ告知

2022年10月29日、30日のゲームマーケット秋、両日に
「詠天記」を含む弊サークル作品が出展します!

・「詠天記」は通常版 ¥ 8000, 金印版 ¥ 12,000 です。

・今回も登場の「詠天記プレイマット」(610mmx355mm)
 を15点限定でご用意!2種類好きな絵柄をお選びください。

 太陽のフォーム
↑プレイマット【太陽のフォーム】
↑プレイマット【決闘のフォーム】


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🔻コンセプト、ゲーム内容の詳細はこちらのリンク先でもお読みいただけます🔻

 

 

バックナンバー
【詠天記Blog 02】「詠天記」は何が面白い??恋バナとの共通点。
【詠天記Blog 03】1分でよめる詠天記まんが 〜卑弥呼誕生までの物語〜
【詠天記Blog 04】巫女は2つのことをする。「占い」そして「稲作」だ



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