ミスボドゲームズ

ミスボドゲームズは、"日常にちょっとしたミステリーを " をテーマにボードゲーム、マーダーミステリー、謎解き等を制作しております。

フラグメントミステリーというジャンルを解説します
2022/9/30 14:28
ブログ

皆さん、こんにちは。ミスボドゲームズ秋山真琴です。

ゲームマーケット2022秋新作の取り置き予約を開始して、10日ほどが経過しました。
今のところ30名ほどの方から予約申し込みをいただいており、初出展の身としては、ありがたい限りです。

本日は新作『ミステリーデュオ』に収録されているフラグメントミステリーというジャンルについて解説させていただきます。

 

■フラグメントミステリーとは
フラグメントミステリーは断片的な情報を組み合わせ、隠された真相を解き明かす推理ゲームです。
テーブル上に裏向きに配置された情報カードを1枚ずつ公開し、入手した情報を元に推理を進め、いち早く真相を暴くことを目的とします。
物語や世界観、登場人物などの情報が、ひとまとまりになっているのではなく、ジグソーパズルのピースのように断片化され、1枚ずつ情報カードに記載されていることからフラグメントミステリーと呼ばれます。

 

■フラグメントミステリーの歴史
フラグメントミステリーのメカニクスを、最初に実装した作品は『修道院はどこに消えた?』です。
ミスボドゲームズが制作し、ゲームマーケット2019秋においてJELLY JELLY CAFE様より委託販売させていただきました。
ゲームマーケット2019秋では、まどりや様から『ラブレターを出したのはだれだ?』も発売されました。

『修道院はどこに消えた?』がアークライト様の目に止まり、商品化のお話をいただきました。
ここでフラグメントミステリーというジャンル名が与えられ『クトゥルフが目覚める前に』『インスマスから届いた手紙』『白猫はどこに消えた?~寝古屋探偵 最初の事件~』『黄衣の王がやってくる前に』の4作が2020年10月から2021年1月にかけて発表されました。
ゲームマーケット2021春では、ワンドロー様から『グリー・モリアーと失踪したミス・グレイス』が発売されました。

今日現在、発表されているフラグメントミステリーとしては上記の7作となります。
『ミステリーデュオ』に収録されている「大富豪を殺したのは誰か?」「双子を殺したのは誰か?」は、言ってみれば史上8作目及び9作目の、フラグメントミステリー作品となります。

 

■フラグメントミステリーの亜種
他ジャンル作品と融合した、フラグメントミステリーの亜種とも言える作品があります。
ひとつはマーダーミステリー専門店Rabbihole様でマーダーミステリー公演として提供されている『ループ探偵の憂鬱』です。こちらはフラグメントミステリー要素を含むマーダーミステリーとなります。

もうひとつは、まどりや様による『巡る想い、届かぬ気持ち。』『巡る想い、幻の歌姫を探して。』『大陸横断特急殺人事件』の3作です。
こちらはフラグメントミステリーに独自の要素を加えた作品で、フラグメント・アンサンブル・マーダーミステリーと銘打たれています。

 

■終わりに
以上、フラグメントミステリーの解説でした。
『クトゥルフが目覚める前に』はアークライト様のページで、フラグメントミステリーの体験版として無料公開されています。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ遊んでみてください。

https://arclightgames.jp/ミステリーポータブル特設ページ/