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- 【香水人狼】アナログならではの体験を生み出す嗅覚系人狼ゲーム『WOLFUME - 香水人狼 - 』
- 2021/11/16 19:46
夜を使い果たして、明け方の松屋でネギたま牛めしを食べた。
徹夜麻雀後の憔悴した頭で、始発列車までの時間を計算する。
大学院を卒業し、四人は就職で全国に散らばった。
毎週のようにやっていた僕たちの麻雀は、そんなどうしようもないことで減滅した。
オンラインでの開催が続かないことは、誰もが感じていたことだ。
カタンやモノポリーがアナログゲームとしてヒットしているのはなぜだろうか。
どちらも本質的にはオンラインで遊ぶことが可能である。
ゲーム自体にオフラインで遊ぶことの必然性が含有されていなくとも、人はその差をどうしようもなく嗅ぎ分けるのだ。
嗅ぎ分けるといえば、ゲムマ2021秋では、香りを頼りに仲間を「嗅ぎ分ける」人狼ゲーム『WOLFUME - 香水人狼 - 』が発売されます!!
映像と音声が簡単に送信できるこの時代に、嗅覚の要素はアナログでプレイする十分条件であるといえるでしょう。
ボードゲームを愛する皆様には是非、『WOLFUME - 香水人狼 - 』ならではのゲーム体験を味わっていただきたいです。
嗅覚から得られるクオリアは、もっとも言葉で表現しにくい感覚のひとつと言われています。
クオリアとは、「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「ブドウのあの青黒い感じ」、「ばあちゃん家の匂いを嗅いだあの感じ」といった、主観的に体験される様々な質のことです。こういった感覚そのものを解明するために、脳信号を計測する科学的手法が行われています。しかし、脳信号は主観内に現れる質感と相関性があっても、クオリアが生じる意味については全く説明できないとも言われています。しかし、ある香りを芳香と感じる民族と悪臭と感じる民族がいるいった、民族により臭いのクオリアも違うという可能性を示唆する研究もあり、それらが環境に適応する進化の過程で必要であったと考えることも、面白いかもしれません。
香りに関するクオリアとして、「朝、台所から流れてくる味噌汁の香り」、「病院に漂う消毒液の匂い」、「公衆便所の芳香剤の臭い」などがWikipediaにあげられています。 嗅覚を感じる分子レベルの検知機は、鼻腔の奥の嗅細胞にあります。基質特異的に(鍵と鍵穴のような関係で)、レセプターにある特定の分子が結合した際に、特定の香りが体験されると言われています。しかしながら、ある特定の形状の分子が、なぜある特定の香りをともなっているのかは、まだ分かっていません。
このように謎の多い香りの不思議さが、このゲームを通してきっと分るでしょう。
また、香りの感じ方を表現すること自体の非日常感も是非楽しんでいただきたいです。
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