リゴレ

よこはま中華街から来ました。 遊べる、買える、ボードゲーム専門店リゴレです! ファミリー向けのゲームを中心に、様々なゲームを取り揃えております。

マウンテンキング詳細説明
2020/11/3 16:56
ブログ

"だから、行こう。爪とハンマー、汗と呪文で。
我らは故郷に帰り、故郷は我らに還ってくるのだ!"
ーー説明書より引用

マウンテンキング
(原題:in the hall of the moutain king)

人数:2-5人 年齢:12歳- 時間:約90分+
※この記事は詳細説明です。
シンプルverの記事はこちら

 

 

~ものがたり~
かつて故郷の山を追われたトロール達。
山の崩落により、居座っていたノーム達は去っていきました。
これを好機と捉えたトロール達は、故郷を取り戻すため山へと向かいます。
栄光あるホールを造り直すため、掘削工事に取り掛かるのです。
この工事で最も活躍した者は、トロール全氏族を束ねる長、
すなわち「山の王(マウンテンキング)」と呼ばれることになるでしょう。

 



ゲームマーケット先行販売。
全商品に日本独自のプレイサマリーがついてきます。

 

 

~ゲームの概要~
ポリオミノタイルを山に配置し、目的を達成しましょう。
資源管理に、プレイを有利にする呪文や工房。
ゲーム後半に進むにつれて盛り上がるゲームシステム。
資源獲得もプレイも派手になっていきます。

常に良いモノは早い者勝ちです。
得点も、資源も、呪文も、工房も。
そして"良いトロール"も。

自分の手番では「掘削」か「招集」のメインアクションのどちらか片方を行い、さらに追加のアクションを任意で行い、ゲームを進めていきます。

...このゲームが終わるころ、各プレイヤーの思惑によって掘り進められた坑道や大広間がボード上に広がっているでしょう。



3人用のゲーム終了時の写真



~細かい説明~
※ゲームを理解しやすくするために、重要な順に説明しています。実際の手番順と若干異なる部分もあります。

掘削
(くっさく)はこのゲームのメイン要素。
タイルを配置し、得点します。トンネルの掘削には資源が必要です。

パズルの様に曲がりくねったタイルを、目的に合わせて山に配置します。こうする事でトロール達が山を掘りぬいたことを表します。
 

この時、山に埋まっていた資源はあなたのものとなります。埋まっていたものが彫像であった場合、ゲーム終了時に得点となります。

 

タイルは全て曲がりくねっている。トロールが穴をまっすぐ掘るなんて考えちゃいけない。


招集

資源を獲得するためには招集を行う必要があります。
山に埋まった資源も利用できますし、魔法で資源を増やすことも可能です(すごい)。

しかし最も確実な手段は、大群からトロールを自分の仲間に呼び寄せることです。


大群から自分のムートに仲間を加える様子。

ピラミッド型のトロールの大群から好きなトロールを1体選びます。
レベル別に1~3まであります。レベル3が有能で強いですが、支払いも高くなります。
(レベル2と3のトロールは「台座」という特別な物を持っています)

雇いたいトロールの、下に配置されているトロールに賄賂としてお金を払います。
(レベル2のトロールは2金、レベル3のトロールは5金になります)

今後、このお金が乗っているトロールを雇用したときに、一緒にもらう事が出来ます。



雇ったトロールは、自分のトロールズムート(組織)に加えることができます。
これもピラミッド型で、「自分下にいるトロール達が」資源を生み出します。
しかし「まだ手元に残っている資源」は生み出すことはできません。

「現在トロールカード上にない資源」だけを生み出すことが出来ます。
(ちなみにリゴレの店長は、このシステムに感動して好きになりました。面白い仕組み!)

ピラミッドは上に伸びていくので、後半に進めば進むほど、資源がドカドカ手に入りますよ。
(しかし、トロール達の資源を空にしないと損しますね。)

大広間


トンネルを掘るだけでも得点になります。
しかしトンネルはさらに2通りの方法で得点を稼ぐ手段が用意されています。

1.彫像を運ぶ
2.大広間を造る

・彫像を運ぶには無駄のないを中心点へつなぐ。
・大広間を造るには面積を稼ぐ。

どちらも同時には満たせない、ジレンマになっています。
トンネルを配置した後、大広間のタイルを満たすことが出来るサイズになっているのであれば、
それらのトンネルを覆う様に大広間を配置する事ができます。これは得点となります。

彫像を運ぶ

氏族の神を祀(まつ)る彫像は、トロールにとって特別なものです。
・これを山の中心へ、台車で運ぶことでさらに大きな得点を取ることができます。
・運んだ先にさらに台座が用意されているならば、得点は倍になります。
(掘りっぱなしでも得点はもらえますが、折角なのでもうちょっと仕事しましょう)


・台座をアンカーに設置する。※設置には制限がある。1層に1氏族1台まで。
・彫像を設置した台座に運ぶ。1タイル移動するのに、1台車を使用する。
 画像では2台車使用している。

呪文と工房

プレイを有利に導きます。必須ではありませんが、非常に強力です。

呪文
使用するためにはルーンストーンを1個使います。
呪文カードに累計3個のルーンストーンが置かれると、呪文は朽ち果て、
新しいカードと交換されます。
アートがめちゃくちゃかっこいいです。

工房

一度設置すれば、手番毎に「1か所」の工房を「使用可能な回数まで」使用する事ができます。

・自身のトンネルを工房用地につなげる。
その後にまだ使用可能な工房を、工房用地に配置する。
左図では1辺がトンネルと接していることとなります。「入口が1ヵ所開いている」と表現されます。
この場合は「各手番で1回だけ」この工房を使用する事が可能です。

・後に他のプレイヤーが工房に隣接した場合は、
両プレイヤーが工房を使用する事が可能なうえ「入口が2ヵ所開いている」状態になるため、
白プレイヤーも、青プレイヤーも、1手番で2回まで工房を使用することが可能となります。
(工房の相乗りはちょっと美味しい)

ゲーム愛好家向けにまとめると...
・資源管理&タイル配置 後半盛り上がる仕様。
・陣取り要素と早い者勝ち要素。
特に早い者勝ち要素が強い為、2人でも楽しいです。
台座を置く、良いトロールを雇用する、工房を設置する、呪文を使う、
大広間を設置する。これらすべて早い者勝ちです。
・盤面、呪文、工房のコンビネーション。
(強力なコンボが"その場"で発生するときがあります)
・日本語版独自のサマリーがつきます。
(終了時得点が多いゲームはサマリーか、スコアシートがあると遊びやすいという哲学に基づきます)。
・終着点を自分で設定できる、ルートビルディング、ピック&デリバー(1.経路を造り 2.モノを目的地に運ぶ)
・昨今のイタリア系のデザイナーが作った様な「資源を転がして、もっと資源を頂く」の匂いも感じつつ、ゲームシステムの奇抜なミックスが魅力的です。
一度覚えればシンプルなゲーム性も最高です。
・見た目が良い。クワンチャイモリヤ氏のアート、最高ですね。
・主人公がトロール。おいらはトロール、あんたもトロール。トロール最高。
(ゲームマーケットの記事でしたので、専門用語を使ってみましたがルールはそこまで複雑ではありません)。
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長文でしたが、まだまだ書ききれないことがあります。
ぜひ説明書をご覧ください。読みやすくなる様、和訳チームも頑張りました。

........



ちなみにリゴレ店長が一番好きなトロールはコイツです。
"キノコ太郎"って呼んでいます。キノコが生えているからです。
懐広いよね。キノコに対して包容力があるタイプだと思うんだよね。


by
店長

他にもこのゲームを紹介しているブログを引用させてもらいました。

ゆにのボードゲーム日記(byなかとー さん)


ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記


マウテンキングの公式プロモーションビデオです。<字幕付き>

YouTube