按理具庵 @anriguan
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作しました。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
- サイコロの雌雄の謎
- 2019/11/28 15:12
長編ツイートのまとめ転載です。
対向する面の和が7は有名だけど、化学で云うところの光学異性体に相当する雌型と雄型の2つが存在していて、でも市販されているほぼ全てが雌型だとかはWikipediaで調べたりしない限り知る由もない。
一方の型だけが普及している理由とか、なぜそちらを雌型と呼ぶのかは謎である。
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一般人は雌型と云われてもどちらか判断できないので、普及している方を正しい用語で「右手系」と呼ぶべきだ。
すなわち1を親指、2を人差し指、3を中指としたフレミングの法則のあの手の形の向きの関係である。(←「の」が多過ぎ!)
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とすれば右手系を標準座標系(x軸:右向き,y軸:上向き,z軸:紙面上向き)とする世界にあって、そちらを標準品とみなして市販することは納得もできる。
でも座標系という概念が生まれたのは歴史的にも新しいことなので、意図的に一方を選んだということは考え難い。
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サイコロの歴史はもっと古いはずなので、ここでは「手作業で順番に目を彫り込んでいく製造工程に起因する」という説を唱えてみる。
右手に彫刻刀を持ち、左手でサイコロを支えるとすれば、作業面を上面として、左手の親指で前面を人差し指で背面(後面)を摘まみ持つはずである。
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そして人間の手の構造から水平よりやや右上がりの斜めに持って作業するだろう。このとき左手を外す(放す)と上面と前面と左面の3面が見え、右面は角度的にやや見え難い配置になる。
1,2,3の目の順に彫るとすれば、先ず上面に1を彫って、次は左に倒して2を彫るだろう。
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なぜなら左面に1が見えていると隣接する面に2を彫っていることを確認できるから。左に倒す代わりに手前側に倒して1を前面にする方法もあるが、前面と背面を指で支えているのに態々持ち替えるような非効率な動作はしないだろう。
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このような作業の効率性を考慮すると、上面に1を彫ったら2を彫るために左に倒し、そして3を彫るために手前に倒すという手順が最適であり必然なのである。1は左面、2が前面、3が上面で、これら3面が確認できる右手系の位置関係になっている。
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残りの4,5,6は対向する面の和が7になるように彫る。そう決めたから。なぜそう決めたかといえば、補数関係にある数が対向面にあるのが自然であり、覚えやすくて間違いがないからだろう。
残る問題は「なぜ雌なのか?」
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その前に「雌雄を決する」という「雌」と「雄」は熟語にすると、なぜこの順番か、と云うことが気にかかる。
2種類あるものを区別するのに、その存在比に偏りがあって多少(主従)の関係があれば、「多」に対応する1番目の「雌」を使うのは納得できる。3種以上なら「甲乙丙丁戊…」を使うだろう。
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「雌雄」はメス・オスの順並びなのに、「男女」「父母」などの熟語はその逆である。これは「兄弟」「姉妹」などと同じく儒教文化の影響であろうか。
「雌雄」がこの順であるのは「陰陽」に対応させたという説がある。では「陰陽」はなぜこの順番か、と堂々巡りになりそうであるが、
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「陰」から「陽」に転ずる上昇運を良しとする易占の思想によるのではないか。すなわち主従の順ではなく時間順の並び熟語ということだ。同じく北半球の太陽の運行から「東西」や「左右」の順も決まったのだろう。
諸説あると思います。
ご存知の方は紹介願います。