BBBox https://twitter.com/obaba5689
2015年から『ランチボックス』にてオリジナルゲーム制作開始。
翌2016年には個人制作を始め、処女作『うんちばさみ』を発表。
2019年春には、個人としては初めてゲムマ出展。
2022年秋、1年半ぶりの新作『Troppoトロッポ~異世界の冒険と3つの扉』を発表予定!
- 『BOTS』がTCGといわれる所以
- 2019/4/27 10:58
まあそもそも「こんなゲーム知らんがな」って話でしょうけど。
というか『ルール説明その3』のあとにするって言ってたのに。
まあ、それはひとまず脇に置いといて...
『スペースレース・ボッツ』(以下BOTS)には2種類のカードが計36枚。
内、アームカードが12枚レッグカードが5枚、アクションカードが18枚の構成。
山札はアーム・レッグカードとアクションカードに分けて置かれる。(『ルール説明』その2参照)
また、カードは手札として2枚(タンクがあれば3枚)、場札(装備)としては3枚まで保有できる。
この範囲の中で運用していかなければならない。
だがしかし、ボード上には『サイクロン』という手札を他プレイヤーに渡すマスがあったり(2/16)、手札・場札破壊も起きたりする。
そのあたりのコントロールが容易でないのは、TCG(トレーディング・カード・ゲーム)慣れした方ならすぐに察しがつくだろう。
それら36枚のカードには、今一つ大きな分け方がある。
それが『装備』と『速攻』である。
『装備』はいわゆる「場に設置されるカード」であり、プレイヤーの乗機であるボッツの能力を高めるものだ。
『速攻』はいわゆる「手札」、場札となる装備と違って手元から直接使われるので相手にすれば隠された効果である。
このあたりもTCGに慣れ親しんだ人ならめずらしくもない。
実際にBOTSでも、その運用やテキストの厳密性はTCGのそれと変わらないと思っている。
しかしBOTSではその厳密性が故に、発売後に生まれた様々な「戦略」が存在する。
世に広く知られたゲームと違い、特殊なケースの判定や様々な「例外」の処理は理解するのに少し時間がかかるかもしれない。(もちろんマニュアル内ではサポートされている)
今回は、通常のカードの使い方と共にそれらを見ていこう。
BGM:『女神転生全曲集』
『NINJYA~忍者~』
速攻:近距離+3。
自分から一番近いプレイヤーのマスまで移動する。
※止まったマスの効果も受ける。
アクションカード『忍者』は、移動のカードである。
速攻の効果で、自分から一番近いプレイヤーのマス(前後どちらでも)のところまで瞬時に移動する。
移動した先では、まずマスの指示にしたがう。
瞬時に移動するので、戦闘を申し込まれたときに移動し、戦闘の距離を変えることもできる。(『BOTSルール説明』その1参照)
当然移動した先は他のプレイヤーのマスと同じになるため、ルールにより“強制的な近距離戦闘”が行われる。(つまり上記のプレイは一人から逃げるがもう一人と闘うはめにはなる)
ただし、カードの効果で「近距離+3」の効果が付く『忍者』は決して弱くない。
タイミングよく使えば効率的に賞金を集めていける使いやすいカードだ。
そして、このカードを使った裏技をお教えしよう。
スタート直後、各プレイヤーが一度ずつ移動すると、盤面は下の写真のような感じになる。
この時点で黄色のコマに一番近いプレイヤーは5マス先にいる緑ではなく、2マス後ろにいる青である。
そこに移動ダイスを振る前に『忍者』を使って移動する。
当然黄色は青と近距離戦闘になる。
しかし黄色は『忍者』の効果で「+3」
序盤ではまず負けることは無い。
さらに、戦闘後ダイスを振って移動する。
すると確実に黄色は“自分のスタート&ゴールマス”を超えることになる。
これによって黄色は1周目の周回ボーナスである10万円ドルを2ターン目で手にすることができるのだ!
ズルい!
『SPACE IDOL~スペース・アイドル~』
速攻:戦闘を回避する。もしくはカードの効果を無効にできる。※全体への効果には効かない
速攻:賞金を1番多く持っているプレイヤーたちから5万円ドル奪う。
『スペース・アイドル』は、複数の効果を持った速攻のアクションカードだ。
これらの中から一つを選んで使うことができる。
また、速攻の効果は直前に使われた速攻やカードの効果(装備の効果)に割り込んで使うことができるため、嫌な効果を使われてから打ち消すこともできる。
これもまた使いやすいカードの一つだ。
こちらのカードの裏技は、ゲーム開始直後にできます。
ゲームのはじめ、各プレイヤーに2枚ずつカードが配られたら、他のプレイヤー(もしくは自分)がダイスを振る前に『スペース・アイドル』を使います。
ここで使うのは
「速攻:賞金を1番多く持っているプレイヤーたちから5万円ドル奪う。」
という効果。
まだゲームが始まる前、プレイヤーたちは全員20万円ドルずつ持っています。
つまり、全てのプレイヤーが“賞金を1番多く持っているプレイヤーたち”に該当します。
ですので、4人で遊んでいれば他の3人から5万円ドルずつ、計15万円ドル奪うことができます!
もし、先の『忍者』の裏ワザと併用すれば周回数の「2倍」をかけて30万円ドル奪うなんてことも...(可能性はかなり低いですが)
『BILL CORECTION~ビル・コレクション』
装備:任意の相手に手札を2枚まで捨てさせこのカードも捨てる。
手札が無ければ②万円ドル払わせ、このカードをターンの最後に手札に戻す。
速攻:1ラウンドの間すべてのプレイヤーは銀行からお金を受け取れなくなる。
最後に、BOTSの中でもテキストが長く、3つの効果が書かれた『ビル・コレクション』を紹介しよう。
引いた瞬間多くのプレイヤーが「?」となることが最も多いカードです。
特に「装備」と「速攻」の二つの効果があるため、使い方を間違えやすいものでもあります。
速攻の方はわかりやすい効果ですね。
1ラウンドの間、全てのプレイヤーは銀行からお金を受け取れなくなります。
周回ボーナスや勝利時に足りない賞金の補填(BOTSがTCG初心者向けな所以参照)、賞金が0のときに銀行から受け取れる1万円ドルもこの効果で受け取れなくなります。
一方装備の効果ですが、こちらは2段階に分かれています。
まず、任意の相手にカードを2枚まで捨てさせる効果。
その場合は、このカードも同時に破棄されます。
ただし、相手がカードを持っていなかった場合、そのとき対象は2万円ドルを支払わなくてはなりません。(ブースターによる上昇アリ)
この効果が発動した場合、ビル・コレクションはターンの最後に手札に戻ってきます。
一見おいしい効果ですが、そのあとに「手札を2枚にまで減らす」というフェイズが来るので油断は禁物です。
さらに、このビル・コレクションが戻ってきたときには装備をできるタイミングは無いので、再び装備するには自分のターンがまた回ってくるまで待たなくてはなりません。
このカードによる裏技は、『BOOSTER』を併用する。
通常、ビル・コレクションで相手の賞金を奪った場合、その直後に『BOOSTER』を使ってビル・コレクションを回収する。
その後すぐにまた、ビル・コレクションを装備する。(ただし、先のビル・コレクションがこのターンに装備されたもので無いこと)
このビル・コレクションを使ってもう一度相手から賞金を奪ってもいいし、このまま装備しておいてもいい。(ターン終了時には回収されない)
ビル・コレクションを装備したふりして、強力な装備を付けておいても面白い♪
これらの効果は、本来「作り手が意識していなかった効果」である。
しかしながら“テキストの厳密性”を重視して作ったゲームであるので、このあたりは全て「ルールの範疇」で処理できるものになったと自負している。