アクサン・シルコンフレックス @ACCIR2019
中学時代からの幼なじみ2名でスタートした創作団体。プロジェクトごとにチームを組む形式で活動し、結成から3年のうちに制作したゲームは10作品に迫る。和をテーマにした本格派ゲーム(「詠天記」「大江戸地引網」「つらつら椿」等)からパーティ向けのバカゲー(「フサフサクセス」「オモゾンクライム」等)まで守備範囲は幅広い。 2023年春のゲムマからいわゆるマダミス、マーダーミステリーのジャンルに挑戦。
- 【詠天記 Blog No.04】ゲーム全体の流れについて
- 2019/4/7 22:27
(前回の記事↓)
http://gamemarket.jp/blog/eitenki-blog03/
前回はプレイヤーボードのご紹介をしました。
手番で主にやる2つのアクション「占術」「ベッティング」をそれぞれ説明したいのですが、その前に、ゲーム全体の進行がどのように流れるのか、大枠をご紹介しておきたく思います。
***ゲームの流れ***
「詠天記」は賭けのゲームです。
賭けの本質的な構造についてここで確認しておくと、
賭けの構造
・結果の事前宣言 + 賭け金の設定
・答え合わせ
・ルールに基づいた処理
簡単にいうと、このようになっているかと思います。
「詠天記」では、基本的にはこの構造に素直に従い、以下のようなゲーム進行の構造になっています。
・配分フェーズ : 使用する占術の決定 + 賭けるコインの設定 (これが先ほど説明した手番の作業です)
・天候カードオープン : 答え合わせ
・処理フェーズ : 占術の効果発動 + 結果に応じて賭けたコインを処理
➡︎ ここまでで1ラウンド
➡︎ 終了したら、一番手マーカーを持っていたプレイヤーは右隣の人に渡し、その人から次ラウンドがスタート
※配分フェーズも処理フェーズも、それぞれ一番手のプレイヤーから時計回りに実行します。一番手マーカーが移動するときのみ反時計回りです
具体的には、このように手順が流れていきます。
配分フェーズ
・1番手:占術とベッティング
・2番手:占術とベッティング
・3番手:占術とベッティング
・4番手:占術とベッティング
天候カードオープン
・1番手の人がめくる
処理フェーズ
・1番手:ベッティングの内容に天候効果を適用
・2番手:ベッティングの内容に天候効果を適用
・3番手:ベッティングの内容に天候効果を適用
・4番手:ベッティングの内容に天候効果を適用
・1番手:占術の効果を発動
・2番手:占術の効果を発動
・3番手:占術の効果を発動
・4番手:占術の効果を発動
➡︎ ここまでで、1ラウンドが終了
➡︎ 次のラウンドへ
ただし、「詠天記」では通常の賭けの構造とは違う、少し特殊な部分もあります。
いわゆる賭けでは、これから起きる結果を事前に宣言しますが、「詠天記」では、次に何の天気が出るかを他のプレイヤーに宣言する必要はありません。
むしろ、何が出ると思っているかを悟られないことが重要です。
その情報の有利不利がゲームの勝敗を左右するからです。
いかに自分だけが得をし、逆に相手に損をさせるか。
これを実現する手段を考えるのが、「詠天記」において勝利へと近づく戦略と言えます。
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今回は、ゲーム全体の流れ、フェーズについてご説明しました。
次回は、「ベッティング」と「占術」がそれぞれどのような仕組みなのか、解説していこうと思います。