ポイエータイ

最後にして最初の人類(Last and First Men)

¥1,000

一人でじっくり遊べる哲学的古典SFカードゲーム。二十億年の時空を超えて、滅びゆく人類種を救おう!

ゲーム概要

  • オラフ・ステープルドンによる壮大なスケールの哲学的SF小説『最後にして最初の人類(Last and First Men)』を一人用カードゲームにしました。
  • 何度も惑星を崩壊させては再生させる”破滅”と”創造”のSFパズルゲーム。
  • 3つの難易度が選べるので、初心者から上級者まで楽しめます。
プレイ人数 1人 プレイ時間20〜60分
対象年齢13歳〜 価格1,000円
発売時期2025秋 予約
ゲームデザインいえきよ イラスト・DTP

ゲーム詳細

 life is really, after all, a game;  a terribly serious game, no doubt, but none the less a game. 
人生は、つまるところゲームだ。うんざりするほど、まじめなゲームだ。それでも、やはりゲームなのだ。

『LAST AND FIRST MEN』
V. THE FALL OF THE FIRST MEN
3. THE CULT OF YOUTH
ーOlaf Stapleton
『最後にして最初の人類』
第5章 第一人類の没落
第1節 若さのカルト
ーオラフ・ステープルドン
(1886ー1950)


1、ゲームの目的
あなたは”最後の人類”によるテレパシーの精神介入によって、過去から未来のすべての人類と繋がりました。
太陽の爆発によって滅びゆく”最後の人類”を救うべく、過去から未来に至る全ての人類種の成長を促し、各惑星の文明を桜花させましょう。
各惑星に人類や文明を設置して、文明レベルを最大まであげれば、”人類の種子”が宇宙広域に播種され、人類存続の希望が生まれ、ゲームクリアとなります。
太陽の爆発までに”人類の種子”の播種が間に合わない場合と、すべての惑星から人類がいなくなったとき、ゲームオーバーとなります。

2、ゲームに必要なもの
•『最後にして最初の人類』のカード……30枚
•トークン(サイコロや、おはじきなど)
 1万年トークン……6個
 APトークン ……12個
 ドローポイント……2個
※トークンはゲームに付属していないので、別途用意してもらう必要があります。

3、ゲーム難易度の選択
・イージーモード
太陽が爆発するまでの期間が長く設定しているので、比較的お手軽に遊べます。
あまりボードゲームをやったことのない人や、はじめて遊ぶのにおすすめのモードです。
▶️【🌺最後の海王星人】が最初からいる。
▶️【人類の種子】が最初から【📚デッキ】に含まれている。
▶️太陽の爆発による人類滅亡まで6万年。

・ノーマルモード
原作通りに3万年で太陽が爆発してしまいます。
『最後にして最初の人類』が味わえるバランスのとれたモードです。
ボードゲームに慣れている人や、イージーモードに物足りない人はぜひ。
▶️【🌺最後の海王星人】が最初からいる。
▶️【人類の種子】が最初から【📚デッキ】に含まれている。
▶️太陽の爆発による人類滅亡まで3万年。

・ハードモード
”最後の人類”の協力が得れず、簡単に人類が全滅してしまいます。
何度も惑星を崩壊させては再生させる”破滅”と”創造”のSFパズルゲームの真髄を味わえます。
▶️【🌺最後の海王星人】が設置されず、【📚デッキ】に入った状態でスタート。
▶️人類の種子が【📚デッキで】はなく、【シナリオD】の追加カードになる。
▶️太陽の爆発による人類滅亡まで3万年。

4、ゲームの準備
※イージーモードの準備例で説明します。
カードを以下のように配置します。


•惑星カードの設置
惑星カードを、左から順に海王星、金星、地球を配置しします。

•初期人類カードの設置
初期から配置されている【👥人類カード】として、海王星エリアに【🌺最後に海王星人類】、地球エリアに【🪴地球人類】を配置します。

•トークンの配置
金星に初期AP値として、APトークンを2個。
海王星に文明レベル3のボーナスとして、ドローポイントトークンを2個。
滅亡カウンターを6個。

•デッキの分けと配置
デッキは5つに分けて配置します。
【📚デッキ】(12枚 【🌺最後に海王星人類】と【🪴地球人類】を含む)
【シナリオAカード】(5枚)
【シナリオBカード】(5枚)
【シナリオCカード】(3枚)
【シナリオDカード】(2枚)

•ノーマルモード
ノーマルモードでは”滅亡カウンターを3個”で始めてください。
あとはイージーモードと同じです。

•ハードモード
滅亡カウンターが3個。
【📚デッキ】から【人類の種子】を抜いて、【シナリオD】に移動してください。
【🌺最後の海王星人類】を配置せず、【📚デッキ】に混ぜてください。
(海王星が文明レベル1になるので、ドローポイントが0の状態ではじまります)
 
5、ターンの流れ
1、基礎AP値までAPを取得します(初期値は2)
2、デッキの上からカードを4枚引きます。
3、カードをプレイします。
4、ターン終了を宣言して、手札をすべて捨札にして、APを0にします。
手札のカードと、APはターンの開始時に取得できますが、ターンの終了時にリセットされ、次のターンに持ち越しはできません。

6、デッキ切れと、滅亡カウンター減少のタイミング
デッキが0の状態になり、さらにカードを引くタイミングで、デッキ切れとなります。
捨札をよくまぜ、新しいデッキにしてください。
その際、滅亡カウンターを1個減らしてください。

7、ゲームの勝利条件と、敗北条件
•勝利条件
すべての惑星の文明レベルが4になった状態で、ターン終了できたらゲームクリアになります。

•敗北条件
各惑星エリアに【👥人類カード】が一つもない状態になると敗北です。
また、滅亡カウンターが0になった状態で、さらに滅亡カウンターが減少するとゲームオーバーになります。

8、惑星カードについて
惑星の文明レベルをあげると、【📚デッキ】のカード追加、基礎AP値アップや、ドローポイント取得など強化ボーナスがあります。
『地球』、『金星』、『海王星』の3種類の惑星があり、それぞれレベル1〜4の文明レベルがあり、惑星におかれたカードの文明値の合計によって上昇します。

文明レベル1 文明点0
文明レベル2  文明点6以上
文明レベル3  文明点20以上
文明レベル4  文明点70以上
 


レベルの規定値に達し次第、ただちに文明レベルが上昇し、強化ボーナスを受けます。
(つまり、レベルが上がり次第、ただちに【📚デッキ】にカードが追加され、APを取得できます)

 




•カードの追加について
惑星レベルが「カード追加」に到達した場合、また【火星人の襲撃】をゲームから除外した場合は、【📚デッキ】にカード追加が行われます。
条件が達成されたタイミングで初期デッキにカードを追加し、デッキをシャッフルしてください。

•ドローポイントについて
『ドローポイント』は任意タイミングで【📚デッキ】の上から一枚【🤚手札】に加えることができるポイントです。
ドローポイントは【AP】や【🤚手札】のように蓄積されず、ターン終了時にリセットされ、ターン開始時に取得します。

※本ゲームはデッキが切れるとゲームオーバーになるので、任意のタイミングでカードが引ける権利として、ドロー強化を与えています。

•文明レベルの減少について
【💥崩壊】が起きると文明レベルが1に戻ります。
崩壊以外のカード効果によって(文明カードを別の惑星に移動したり、自滅によって置かれた人類カードが捨札になっても)文明値の合計が下がっても、文明レベル自体が下がることはありません。

文明レベルが下がると、金星と海王星のボーナス基礎AP値や、ドローポイントボーナスは初期の状態に戻ります。
ただし、一度、デッキに追加されたカードは、その後、文明レベルが下がっても、そのままデッキに残ります。


•『地球』について
現在の私たち”第一人類”が住んでいる惑星です。
近い未来に戦争をやめますが、エネルギー炉の暴走で滅亡します。
生やがて”第二人類”として再び栄えたあとに、火星人類に襲われ衰退し、
”第三人類”が超脳人類である”第四人類”を創造します。

ゲームにおける役割
地球にしかおけない固有のカードが多くあります。
【石板の図書館】【火星人類の襲撃】【細菌兵器】は、地球にしか置けません。
地球の文明レベルをあげることで、シナリオが進展して、デッキに新しくカードが追加されます。

•『金星』について
2億年後、地球に月が衝突するため、人類は金星へと移り住みました。
過酷な環境で進化と衰退を繰り返し、多様な亜人類が生まれた後、飛行する”第七人類”が生まれました。
やがて、工学に優れた”第八人類”が生まれ、海王星に移り住むプロジェクトを開始します。

ゲームにおける役割
工学に優れた金星の文明レベルをあげると、基礎AP値が上昇します。
基礎AP値の初期値は2ですが、最大5まで増やすことができます。
※文明レベルが1になると、基礎APも2に戻ります。


•『海王星』について
『海王星』について
20億年後、地球と金星が太陽に飲み込まれた後の“最後の人類”こと”第十八人類”が住んでいる惑星です。
いっときは歴代最高の文明で栄えましたが、発病し膨張した太陽の放射線が、人類の肉体的と精神を蝕み、今や滅びゆく運命にあります。

ゲームにおける役割
テレパシー技術によって過去精神と繋がれるようになった海王星のレベルをあげると、『ドローポイント』を獲得します。
『ドローポイント』は好きなタイミングで、ポイントを消費することで、1ポイントにつき1枚デッキの上から一枚
を手札を引くことができます。
ドローポイントは蓄積されず、使っても使わなくてもレベル2だった場合は、ターン開始時に1に戻り、レベル3だった場合は2に戻ります。

レベル4では『天球の奏でる音楽』『発病した太陽』のカードが追加されます。

9、カードの種類について


大きく5週類のカードがあります。
全5種類
【👥人類カード】
【💽文明カード】
【🏛️遺産カード】
【🔮精神カード】
【🩸厄災カード】

このカードの種類はざっくり3つに分類することができます。
•文明値を持った惑星に設置することで効果を発揮するカード
【👥人類カード】【💽文明カード】【🏛️遺産カード】
•APがいらない、使い捨てのカード
【🔮精神カード】
•使用できないお邪魔カード
【🩸厄災カード】


【👥人類カード】について
大きく地球人類、金星人類、海王星人類の系統に分かれ、
【🌱亜人類】【🪴人類】【🌺最後の人類】の三段階の人類がいます。

【人類カード】はプレイするのに、1APを消費します。
プレイすると、惑星に設置されます。
カードによって設置できる惑星が決まっています。
また、【👥人類カード】は【🌱亜人類】→【🪴人類】→【🌺最後の人類】の順番で、上書きするようにしか設置できません。
上位の【👥人類カード】を置くと、下位の【👥人類カード】は【🗑️捨札】になります。
また、【👥カード】は、1惑星ごとに1枚しか設置できません。
例:地球に【🪴地球人類】が設置されているとき、【🌱亜人類】は設置できません。
【👥人類カード】は、それぞれ文明点をもっていて、上位になるほど高い点を持っています。
【🌺最後の人類】のみ、設置後に使用できる能力を持っています。

《🧬進化》について
【🌱亜人類】→【🪴人類】→【🌺最後の人類】の順番で、上書きするようにしか設置できず、上位の【👥人類カード】を置くと、下位の【👥人類カード】は【🗑️捨札】にすることを、《🧬進化》といいます。

【💽文明カードについて】

【💽文明カード】は【👥人類カード】が配置されている惑星にしか配置できません。
またカードによって設置できる惑星が決まっています。
配置するには、各カードに設定されたAPが必要です。
それぞれ文明点と、設置してから使用できる能力を持っています。
【💽文明カード】の能力は設置した直後から使うことができます。

【🏛️遺産カードについて】
【🏛️遺産カード】は【💽文明カード】と基本的に同じです。
ただし【💽文明カード】と違って、【💥崩壊】が起きても、【📚デッキ】に戻りません。

【🔮精神カードについて】
APを消費せずにプレイできます。
配置できずに、プレイすると捨札になります。

【🩸厄災カードについて】
【厄災カード】はお邪魔カードで、プレイすることができません。
ターン終了時に効果が発動するもの、所持している間に効果が発動し続けるもの、カードを引いた瞬間に発動するものの3つがあります。

【💥崩壊】について
【💥崩壊】は惑星を対象としたカード効果です。
対象になる惑星の条件は、【👥人類カード】か【💽文明カード】が一枚以上置かれていること。
また【🏛️遺産】の効果以外で文明レベルがあがった状態にある【惑星】が対象になります。
対象になる惑星があった場合には、必ず効果を発動させてください。


【💥崩壊】の効果の処理は以下の4つ手順で行われます。

❶対象となった【惑星】は文明レベルが1になります。
❷対象となった【惑星】に置かれた【👥人類カード】と【🏛️文明カード】を全てデッキに戻します。
❸【手札】と【捨札】をすべてデッキに戻し、よくデッキを混ぜます。
❹惑星に【遺産】が置かれている場合は、【遺産】の文明点にあわせて、文明レベルをあげてください。


10、カードの能力について
設置したカードの中には、能力を持ったものがあります。
能力の発動条件は様々です。

⤵️このアイコンの書かれた能力は、1ターンに一度しか使えない能力です。
使用した場合、カードを横にして、ターン開始時に元に戻してください。

❶⤵️:1AP消費を示します。
❷⤵️:2AP消費を示します。

【裁かるる者どもの集い】の効果である。

0:手札にある【👥人類カード】を〈🗑️捨札〉にするごとに、❶APを得る。

これは手札に【👥人類カード】があれば、1ターンのうちに何度でも使うことができます。

 

 

ゲームに使用させていただいた作品

・フレーバーテキスト
出典:Project Gutenberg Australia
Olaf Stapledon “Last and First Men”(1930)
— 偉大なる原作。オーストラリアでパブリックドメインとして公開されている英語テキストを底本として、意訳させてもらいました。
https://gutenberg.net.au/ebooks06/0601101h.html?utm_source=chatgpt.com

•アイコンやシンボル
出典:Game-Icons.net アイコン素材(CC BY 3.0)
カードのアイコン、シンボルに使用しています。
https://game-icons.net

•パッケージ、ポスタービジュアルの背景
出典:Bibliothèque nationale de France, Gallica(Public Domain)
Ludwig van Beethoven《Symphonie No.8, Op.93》
— 第1楽章コーダの自筆譜を使用しています
https://gallica.bnf.fr/ark%3A/12148/btv1b7400163q.image

•文明カードの背景
出典:David Rumsey Historical Map Collection(Public Domain)
Visconti & Dufour《System Solaire》(1830)
— 19世紀の天球図を背景として使用しています。
https://www.davidrumsey.com/luna/servlet/detail/RUMSEY~8~1~349004~90116594

•惑星カード、人類カードの背景
出典:David Rumsey Historical Map Collection(Public Domain)
Levi Walter Yaggy《Planetary System / Eclipse of the Sun / The Moon / Zodiacal Light / Meteoric Shower》(1887)
— 19世紀の天文教育図を背景として使用しています
https://www.davidrumsey.com/luna/servlet/detail/RUMSEY~8~1~308968~90078868:-backlit--Planetary-System--Eclipse?mi=3&trs=24&qvq=q:pub_list_no%3D%2210200.000%22;lc:RUMSEY~8~1

ゲーム体験

1~2人用, ボードゲーム,

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