ミスボドゲームズ @mysboardgames
ゲーム概要
- ゲームポエム
- ルール説明なし
- 街と和解する方法
プレイ人数 | 人 | プレイ時間 | 〜分 |
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対象年齢 | 歳〜 | 価格 | 500円 |
発売時期 | 2024秋 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | ニルギリ/秋山真琴・ぺこら | イラスト・DTP | ニルギリ/ぺこら |
ゲーム詳細
■まえがき
皆さん、こんにちは。ミスボドゲームズの秋山真琴(あきやま・まこと)です。ミスボドの由来は、ミステリとボードゲームが好きなことに由来します。2019年にマーダーミステリーと出会って以来、アナログ推理ゲームやマーダーミステリーの制作をはじめて、ようやくサークル名と活動内容が一致し始めました。ボードゲームの方は先鋭的な作品や、そのデザイナーにしか手掛けられなさそうな特徴のある作品が好きです。そんな私が注目している、日本のボードゲームデザイナーの中で極北のような存在を紹介させてください。米光一成さんとニルギリさんです。米光さんについて語り始めると、それだけで紙幅が何倍にもなってしまうので割愛しますけれど、一作だけ紹介させてください。それは『記憶交換ノ儀式』です。2019年12月に開催された「これはゲームなのか?展#2」というイベントで開催された、当時は劇場型ゲーム、現在は儀式として扱われている作品です。非常に斬新な体験で、ロールプレイングポエム(ゲームポエム)の『光より遅く』を連想しました。この作品が発表された「これはゲームなのか?展」を主催したのがニルギリさんです。ニルギリさんの一般的な代表作は『曖昧フェイバリットシングス』もしくは『ワードスコイ(ワードッチ)』だと思いますけれど、『一年生ゲーム』を筆頭に、発表されていない多くの作品に、ゲームとそうでないものの境界線上に立脚するような作品があります。そんなニルギリさんの新たなる代表作が『街と和解する方法』です。
『街と和解する方法』が初めて発表されたのは、ゲームマーケット2023秋です。ひっそりと販売されたこともあり、私は気づくことができませんでした。本作に気づいたのはゲームマーケット2024春です。7人のゲームデザイナーとのコラボ作が発表されたのです。ニルギリさんが旗を振っている作品であるという理由だけで購入を決めたので、事前情報ゼロで買ったのですが、帰宅後に内容を見て衝撃を受けました。
ニルギリさんの新作であるということ以外、なにも知らなかった #街と和解する方法 ルールを読むかと思って開けて中身を見て「はーーー」ってなった。デザインが、粋! pic.twitter.com/MfQh8T0r7x
— 秋山真琴@ミスボドゲームズ (@unjyoukairou) May 5, 2024
『街と和解する方法』にルールは同梱されていません。ゲームポエムとして紹介されていますが、どのように遊べばいいのか、そもそもゲームなのか? すべてプレイヤーに委ねられています。実際にブースでニルギリさんに「どういうゲームですか? どうやって遊べばいいんですか?」と質問しても、まっすぐに回答はされていないようです。上述した先鋭的で、まさしくニルギリさんにしか作ることができない作品と言えます。素晴らしさに打ち震えながら遊び始め、数日後の様子がこちらです。
これが、わたしの。#街と和解する方法
楽しませていただきました。 pic.twitter.com/F3gT5bYzpl— 秋山真琴@ミスボドゲームズ (@unjyoukairou) May 7, 2024
本作についてニルギリさんが、どのように考えられているのか、どういう未来を見据えられているのかは明言化されていません。敢えて言えば2024春の後にX上でスペースが開催され、そこで、その時点で考えられていたことを語っておられましたが、現在、ニルギリさんはアカウントに鍵を掛けているので、ここで紹介することはしません。
ゲームマーケット2024秋に、ニルギリさんは参加されないそうです。その代わり、にはなりませんが『街と和解する方法』を幕張メッセに連れていきたいと考え、コラボを申し出ました。フォーマットをお借りし、言わばミスボドゲームズバージョンの『街と和解する方法』を作らせていただきました。そして、ミスボドゲームズバージョン作成のために選んだのが、有効期限の切れた写ルンです、です。
有効期限切れの写ルンですは、フィルムの劣化によってエモい写真が撮れると聞いて熟成させていましたが、そろそろエモい写真が撮りたくなってきたので、ついに18年モノと14年モノを開封することにします! pic.twitter.com/XIGlyUUBQ5
— 秋山真琴@ミスボドゲームズ (@unjyoukairou) September 22, 2024
有効期限の切れた写ルンですは、フィルムが劣化しており、見た通りの景色を切り取ることはできません。しかし経年によって劣化したフィルムだからこそ、現在の風景を、過去に落とし込むことができる……かもしれません。そうして山手線圏内を歩き回り、多くの写真を撮影しました。フィルムを使い切り、意気揚々とカメラ屋に持ち込み、現像してもらいましたが、出来上がった写真を見て落ち込みました。写真の半数ほどは真っ黒に塗りつぶされており、なにが写っているのかは判然としなかったからです。また、残りの半分は奇妙に変色していました。いくらなんでも売り物にならない……そう考え、急遽、スマホの写真フォルダを見返し、以前に撮影したものの中から『街と和解する方法』に使えるものをピックアップしたのでした。今回、ブースにて販売するのはスマホで撮影したものです。尚、写ルンですで撮影したものは、購入者特典として無料でおまけしますのでご笑覧ください。
■作品紹介
・『街と和解する方法』2枚1セットで500円。
・1枚ずつバラ売りしますので、好きな作品をお選びください。
・買ってくださった方に、古い写ルンです、で撮影した「和解レトロ」をおまけします。
■あとがき