すごろくや @sugorokuya
ゲーム概要
プレイ人数 | 3〜8人 | プレイ時間 | 30〜分 |
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対象年齢 | 14歳〜 | 価格 | 2,200円 |
発売時期 | 2021秋 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | Phil Vizcarro (フィル・ヴィズカーロ) | イラスト・DTP | Antoine Baillargeau (アントワンヌ・バイヤルジョー) |
ゲーム詳細
『ダニー:映画を想う』は、各自、多重人格に苦しむダニーの頭の中に住むそれぞれの副人格となり、交代で抽象記憶像カードを何枚か自由に組み合わせて映画のタイトルを当ててもらう「明確には分からない問答」を繰り返しながら、1人だけ不正解への誘導を目論む主人格ダニーが誰なのかを特定する、狂気と正気がせめぎ合うカードゲームです。
前作『ダニー』と混ぜて遊ぶことも、単体で遊ぶこともできます。
ゲームの流れ
全員に役割を決める人格カードを1枚ずつ裏向きで配り、自分だけこっそり確認することで〈ダニー〉1人とそれ以外の〈副人格〉の役割に分かれます。
自分以外の誰がどの役割なのかわからない中で、1人が出題者、その他が回答者として、言葉当てを繰り返していきます。この言葉当てで、〈ダニー〉は不正解を目指し、他の〈副人格〉たちは〈ダニー〉が誰なのかを探りながら、正解を目指します。先に言葉当てを6回成功させるか、3回失敗してしまった後、〈ダニー〉が誰なのか多数決で当てることができれ〈副人格〉たちの勝ち、3回失敗させつつ自分が〈ダニー〉であることを隠し通せれば、〈ダニー〉の一人勝ちです。
イラストを組み合わせて映画タイトルを伝える
1人の出題者がみんなに公開された5つの映画タイトルのうち、正解の1つを確認し、そのタイトルを不思議なイラストが描かれた記憶カードの組み合わせや配置で机の上に表現します。
それを見て、出題者以外のみんなで相談をしながら正解のタイトルを予想しようとしますが、みんなの意見の中には不正解へ誘導したい〈ダニー〉の意見が潜んでいるかもしれません。出題者が〈ダニー〉だったなら、あえて勘違いしてしまいそうな配置にしているのかもしれません。
自分以外の言動に注意して、疑心暗鬼になりながらも、正解のタイトルを導くことができるでしょうか?
名作映画100タイトル
『ダニー:映画を想う』では、タイトルの通り、主人格ダニーの中に眠る映画の記憶がテーマになっています。
それぞれのカードには、宇宙を舞台にしたSFものや魔法や不思議な妖精がでてくるようなファンタジー、怪獣やモンスターが出てくるものなど、大まかな分類にそった5タイトルが並んでいます。
一度はタイトルを聞いたことのあるような名作映画や、懐かしの映画のタイトルが並んだカードを使って遊ぶことで、これはきっとあのシーンを表しているのでは?のように全員の中にある共通の記憶を呼び起こしたり、同じ映画に対してお互いが抱いている印象の違いに驚かされたりするでしょう。
役割「ダニーの理性」の存在
さらに、選択ルールとして、前作にはなかった人格「ダニーの理性」が追加されていることで、より深い読み合いが楽しめます。
ダニーの理性は、ダニーを勝利に導けるように副人格たちを惑わす役割で、本物のダニーに疑惑が向かないように、いかにも自分がダニーであるかのように振る舞います。
怪しい発言や、わかりづらいカードの並べ方をしているからといって、その人がダニーであるとは限らないのです。
前作『ダニー』との違い
言葉を表現するためにつかう記憶カードの絵柄が、前作『ダニー』では、夢の中のような捉え所のない抽象的なものが多くなっていましたが、今作では映画のキーアイテムらしきものが描かれていたり、日常生活で目にするものが描かれていたりと、より具体的になっていて、カード単独での意味を伝えやすくなりました。
また、前作のイラストに含まれていた、やや大人びた性描写も、本作では抑えられているため、対象年齢が2歳ほど低くなっています。
ここがおすすめ
副人格たちが結束して正解を導き出したいものの、曖昧にしか組み合わせられない抽象記憶像の解釈が悩ましいため、誰もが主人格ダニーに思えてしまい、「なにその解釈? 君がダニーでしょ!」「いーや、君のほうがおかしい。君がダニーなのでは?」といった軽妙なやり取りが楽しくて盛り上がる独特のゲームです。
それなりに多くの人が知っているはずの名作映画がお題になったことで、その映画に対する自分なりの名シーンや表現を楽しめて、それに対する他の人たちの解釈もまた盛り上がります。
たとえお題が観たことのない映画だとしても、タイトルからなんとなく想像したイメージを表現することで、「この人は観たことがないからこういう表現をしたんじゃないか…?」と意外に分かってもらえます。また、知らないことを武器に、ダニーであることを隠し通すのもいいでしょう。
手軽に楽しめる、「名作級映画ならそこそこ観ている」大人向けとしておすすめです。
前作と混ぜても遊べる
カードのサイズやデザインは前作『ダニー』と同じなので、混ぜて遊べます。
より抽象度の高い、前作の記憶像カードを使って映画タイトルを表現することで、解釈の大きな揺れを起こすでしょう。また、新役割「ダニーの理性」を含めた上で前作のお題に挑戦してみると、「DANY」を特定するのがとても難しくなります。
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