四等星

SUPPLY LINE

¥1,500

32枚で繰り広げる、1時間の大戦略。

ゲーム概要

  • 1~2人用の対戦ゲームです。
  • 隣り合うカード同士には必ず1つだけ共通するタブがあり、並べることで繋がったタブ同士が発動します。
  • 限界まで複雑にしました。
プレイ人数 1〜2人 プレイ時間45〜90分
対象年齢12歳〜 価格1,500円
発売時期2021春 予約 不可
ゲームデザインmor! イラスト・DTPmor!

ゲーム詳細

SUPPLY LINE(サプライライン、補給線の意)は、第二次世界大戦の兵器や人物をテーマにした二人用の対戦ゲームです。

 このゲームの根幹となるアイデアは、ドブルと言う既存のゲームを遊んでいる際に思いついたものです。ドブルは沢山のアイコンが描かれた丸いカードのデッキでできています。これらのカードにはとある法則がありました。「各カード同士には、必ず1つだけ同じアイコンがある。どのカード同士の組み合わせでも、たった1つだけ、必ずある。」ドブルは子供向けの反射神経ゲームで、場の1枚のカードと各自の手元のカードで同じアイコンを素早く見つけて宣言し、場のカードを取ることで遊びます(※ドブルの遊び方はほかにもたくさんあるよ)。

 この法則は、数学としては有限射影平面という図式を描く際に用いられるもので、同じ法則を応用してスポーツの対戦組み合わせ表を作ったりなど、様々なボリュームの組み合わせを作ることが可能です。私は、21枚のカードに1枚につき5個ずつ、21種のタブを散りばめました。そしてそのカードを、2枚だけの間の関係性で見るのではなく何枚も横に並べることにしました。

 この法則でカードをデザインすれば、どのカードをどういう順で並べても、必ず全てのカードがその左右のカードに対して「隣り合うカード同士で1つだけ同じタブがある」状態にできます。それを軸に、そのたった一つの「隣と同じタブ」がアクションとして発動するシステムを思いつき、各カードに兵器や作戦の描かれたアクション・タブを5つ配置することで「並び順を変えるだけで、わずかな枚数のカードでも様々なパターンのアクションの組み合わせを発動できる」ように設計しました。

 これらのカードを手札に集めながら、1次元に並んだ11箇所の両軍の前線カードに対して、手札のカードを組み合わせて部隊を編成し、奪い合います。手札のカードは並べることでタブが発動すれば攻撃力や特殊効果を生み出すので、前線を一時的に自分のものにするその場しのぎ的な「撃退」の値か、前線を完全に支配して二度と取り返されなくする上に繰り返し使える新兵器として獲得する「支配」の値、どちらかと「ぴったり」同じ攻撃力になるようにうまく部隊を並べ替えて編成、攻撃します。

 各タブは陸/海/空/補給の4カテゴリーに分類され、陸軍は自分の支配地と隣接する前線カードにしか攻撃できませんし、海軍は錨のマークのある青い前線カードにしか攻撃できません。陸海軍の攻撃範囲の縛りのせいで敵地の奥にはろくに攻撃ができないので、まずは空軍や補給作戦による補助的な射程延長効果などで敵の前線の真ん中あたりを「撃退」で奪って自軍の支配地に変えてしまう必要があります。1次元ながら前線カードの位置関係に戦略的な意味のあるゲームに出来たと思っています。

 攻撃を行うための制限がとにかく多いゲームで、常に勝利条件、敗北条件と隣り合わせなので、よく考えてカードを集めなければ、1度も攻撃できずに敗北することもあります。32枚のカードで、最大限に複雑で戦略的で思考負荷の高いひまつぶしを作ろうと思って取り組みました。暇を持て余した二人で、酒でも飲みながらダウン・タイムを気にせずに遊んでください。覚えるべきルールの量は多く、ボードゲーム初心者への配慮があるとは言えませんので、心配な方はあきらめてドブルかスプラトゥーン2を遊んでください。私はダイナモローラーを使っています。

 本ゲームにはコストを抑えるため物理的説明書が付属しておらず、QRコードが記されております(予定)。以下はその説明書へのリンクです。説明書は適宜、より分かりやすく適切にバージョンアップされていくと思われます。

https://drive.google.com/drive/folders/1gWdlZ8ZTsJSV-lZ7_CEYQOlOn1q3BXjf?usp=sharing

ゲーム体験

エキスパート, 1~2人用,

Twitter

https://twitter.com/mori_boardgame