イオピーゲームズ @iop_games
イオピーゲームズです。
2018春「王様の新しい街さいころニュータウン」初出展
2018秋「ハタイロ」(完売)
2019春「カエルの王国」
2019秋「カエルの財宝」
2020春「カエルの神殿」
2021春「太陽と雨と虹」
2021秋「サバンナラッシュ」「TOKYOボブキャブラリー」
2022春「さいころニュータウン Ver.2022」
2022秋「トリテリア」
2023春「花束リボン」「カエルの王国mini」
よろしくお願いします!
- 【H07】「王様の新しい街」ができるまで(後編)
- 2018/4/28 14:42
「王様の新しい街 さいころニュータウン」誕生から完成までの経緯の続きです。
▶「王様の新しい街」ができるまで(前編)
▶ゲームの紹介はこちら 「王様の新しい街 さいころニュータウン」
ボール紙ながら、見ようによっては立体的に見える屋根に我ながら満足し、いおぴーに感想を尋ねると、
「ダサい。反対から見ると意味わかんない」
と、強烈なダメ出し。
たしかに。。
ボードゲームのお約束としてこれくらいは許容範囲と考えていましたが、いおぴー的には許せないらしく、
「絶対、木で作った方がいい」
と言います。
「そうは言っても、木で屋根作るのはかなり難しいんだよ。とくに台形のやつは」
しかし、いおぴーは簡単にできると言って譲りません。
まあ、物は試しとホームセンターで材料になりそうな木材を買い込み、屋根づくりに取り組みました。三角の屋根は幸いちょうどいい三角の木材があったのでそれを適当な長さに切るだけでできましたが、問題はやはり一番大きな家に使う台形の屋根です。これは30mm幅で10mm厚の木材を30mmに切って正方形にし、四方をやすりでひたすら斜めに削るというやり方で作ってみました。すると案外すんなりといい感じにできたのでした。案ずるより産むがやすし。
さっそく絵の具を買ってきてこれに色を塗ってみると、その見栄えはボール紙の屋根とは雲泥の差。もうボール紙には戻れないと感じました。
いおぴーとふたりでせっせと木を削り、1セット分の屋根を作りました。
ついでにコンポーネント全体も見直し、煩雑な割に効果の薄かった道路は廃止し、樹も100均のプラスチック製でなく、木製の円錐を緑に塗ったものに変更しました。
進化した「さいころニュータウン」の試作品を次のボードゲーム部の活動日に持っていくと、部員たちから「すごい!」「かわいー」と歓声が上がりました。木製の家はゲーム自体の魅力を数段アップさせてくれたのです。
テストプレイごとに部員にアンケートに答えてもらい、土地タイル配置や移動、手番順などのルール見直しを重ね、ゲームはほぼ完成に近づいたかに思われました。が、
テストプレイ中に男子部員のひとりがぽつりとつぶやきました。「これ、自分は何者?何を競ってるのかな」
うーん。。確かに家づくりをテーマにはしたものの、具体的な設定などは全く考えていなかったので、返答に詰まりました。開発業者? 工務店? 業績を競う? どれもしっくりときません。
一晩考えて、中学生が遊ぶゲームをあまり世知辛いテーマにしたくなかったので、ファンタジーに舵を切ることにし、こんなストーリー設定をつくりました。
設定に合わせてさらにシステムを調整していきました。王様の土地を作り、今まで誰からもたらされていたのか不明だった様々な恩恵も王様の褒美となりました。今までは家を建てて終わりだったのが、入居者の受け入れまでをゲームとしました。
王様のための街づくり。「さいころニュータウン」は新たに「王様の新しい街 さいころニュータウン」となりました。