RAMCLEAR

海猫沢めろんとツムキキョウによるユニット「RAMCLEAR」です。

金玉が 破裂するほど 面白い(芭蕉)「ダンゲロス」プレイレポ
2017/11/5 19:00
ブログ

おれだー!めろん先生DAAAAA!!

君はダンゲロスを知っているか!



知っていても知らないことにしてくれ!そうだろう!知らないだろう!ダンゲロス!知る人ぞ知る作品である。その名の通りとても危険だ!危険ということはつまり簡単に言うと、危ない!ロックだ!かっこいい!そんなかっこいいダンゲロスを知ったのは何年前か忘れたがていうか架神先生はそもそもよい子の君主論とか、オモシロ危険なコンテンツを作っていたので知っていた。そんな架神先生の小説ダンゲロスもまたとても面白い。そしてそのマンガも超面白い、それがゲームになったら……やばいだろ!スペツナズがツヴァイハンダーでおそってくるくらいのヤバさだろ!両手剣だろ!ダンゲロスやりてー!



ってもだえてたら作者の架神先生からメールがきました!

ダンゲロスとヘルトウクンをお互いプレイし合って感想を書きませんか??


ありがてええー!やりてえー!ううう!!!!ダンゲロス!ダンゲロスが来る!!!きたたーーーー!!
「どうも架神です」
架神先生がダンゲロスとともにうちにやってきたぞおおお!!
さーせん!ありがとうございます!
そんなわけでダンゲロスのゲームをプレイ。なんとなくどういうゲームなのかは予想していたのだが……。
「これはこうなって……」
おおお!!なるほど!!
「手札を配って……」
手札やばい!
「ここがワーカープレイスメントぽくて」
ワーカーやばい!
「戦って仲間を増やして」
ジャンプシステムじゃん!やう゛ぉい!
「で、これで最後の戦いが……」
そんなわけでインストしつつプレイ開始。

二人だとガチになりすぎるので、ちょうどウチのシェアハウスにいた中島くんが起きてきたので、彼を入れて三人でプレイ!

おれはこのカードをつかうぜ!いっけー!
「やりますね……」
「そこだー!!」
「くっ……」
「させるかー!」
すげええええ!

そんなわけで最終決戦はプレイヤー同士の対決なのだが……

「ぼくはとりあえず架神先生をなぐりますよ!」

「えええ!おかしいですよ!ノーフューチャーすぎますよ!」

「わからないけどいいんですよ!ダンゲロスっぽいじゃないですか!」

結局ぼくと架神先生が殺し合って、中島くんが勝ちました。



【お詫び】ゲーム中に撮影した写真が一枚もとれていなかったため、ノリだけを再現してます。

さっそくだが、まとめよう。

ダンゲロスでやれることはシンプルだ。作戦、移動、戦闘。この3つを繰り返しながら仲間を増やしていく。仲間すなわちカードである。つまりこのゲームは簡単に言えば、作戦と移動を繰り返し、最終決戦に向けてデッキ構築を行うTCGなのだ。

ダンゲロスボードゲームをプレイし終えて思ったことは「このゲームは原作のダンゲロスを完全に再現できている」ということだった。原作が存在し、それをゲームという形式に変換するといった場合に問題になるのは、メカニクスやプレイ感が原作のイメージを損なっていないかどうかだ。ダンゲロスは知っての通り、非常にエキセントリックな作品であり、従来のバトル物の様式には収まらない特徴を備えている、その特徴を表現するならば「カードゲーム的リアリズム」ということになる。この言葉については背景の俺理論がいろいろあるので端折るが、簡単に言えばデジタルゲームとTCGの自由度の違いについての話だ。デジタルに対してTCGの自由度が高い――といった単純な話ではない。TCGはルール自体をカードに書き加えるという特徴があるゆえに、一枚のカードが全体を書き換えうる可能性を持っている。

[caption id="" align="alignnone" width="248"] 原作どおりヤバイカード[/caption]

ゆえに設計者はこまめにナーフやエラッタといった調整を行う必要がある。つまり、自由度の話以前に、TCGとは永遠のメタゲームなのであって、そこには最強や終わりなど存在せず、常に書き換えられていく全体が存在することにんる。
こうしたダイナミックな構造を備えているのは漫画版のダンゲロスの特徴でもあり、ダンゲロスが非常にTCG的なマンガだという話なのだが、そもそもこれをゲームで再現するのは当然ながら難しい。

しかし、プレイさせてもらったダンゲロスは見事にダンゲロスだった。TCG的な要素とワーカープレイスメントをあわせ、多人数プレイにも対応させるというレベルの高い調整ができていた。

長々と書いてきたが、ともかくダンゲロスボードゲームをプレイする者はあらかじめこれが非常にDANGEROUSであることを自覚せねばならない。ときに金玉が破裂することもあるので性転換しておいたほうが無難かもしれない。

筆者にタイで会うことがあれば声をかけてほしい。

うーん、ダンゲロスおもしろかったな……さて、ヘルトウクンをプレイした架神先生はどういう感想を持ったのか……架神先生のゲムマブログもぜひ御覧ください。

◆ダンゲロスの情報はこちら

 

◆架神先生には我々RAMCLEARの新作「ヘルトウクン」のプレイ感想も書いていただいているので、こちらもご覧になっていただきたい。

ヘルッットトゥーーーーークンッッ!!!!(千葉繁風に叫びながらこのリンクを押せ!)

ヘルトウクン
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