四等星 @reibodoge
4人の個性豊かなクリエイターが終結したボードゲーム制作サークル、それが「四等星」です!
好きなゲーム、好きなジャンル、得意なゲーム、それぞれが違う4人が、基本的に合作ではなく別々のものを制作して発表していきます♪
旧作、新作、いつもたくさんの種類の作品をお持ちして皆さんをお待ちしています。
あなたの好みに合う作品がきっと見つかる…?
- 【新作】大臣のご紹介
- 2017/10/7 8:51
皆様、こんにちは。四等星のレイです。
2017秋ゲームマーケットでの出展ブース番号が未定のためまだご挨拶ができておりませんでしたが、先に作品の紹介をさせて頂きたいと思います。
今回、我々は2つの新作を発表させて頂きます。一つが「とりおとし」、もう一つが今からご紹介する「大臣」です。
「大臣」は2人対戦専用のボードゲームです。
対象年齢12歳以上、プレイ時間60~90分。ゲームのルールや構造じたいは複雑ではなくわりとわかりやすい部類だと思いますが、
心理戦、駆け引き要素が濃く、プレイヤーの少考・長考がいい意味で出やすいため中量級ボードゲーム並のボリュームとなっています。
私がこの作品を制作するにあたり、このようなイメージ画はかなり早い段階で脳内で決定していました。
世界観としては中世RPG的なもので、画像のような人の好さそうな大臣と、いかにも悪いことを企んでいそうな大臣が出てきます。
プレイヤーは色んな戦術を駆使し、王道の勝利点稼ぎでもよいし、はたまた魔物の力にすがる悪い大臣風のプレイングもできちゃう、
そんなボードゲームになっています。
ゲーム内容としては、お金を稼いで建物を建てて勝利点に変換する…といった、ボドゲーマなら馴染み深いゲームの流れとなっています。
こんな感じの建築物カードがあり、4Gのコストを支払い、2勝利点に変換する…みたいな感じです。この手のボドゲに慣れてる方なら、この説明を見なくてもカードをパッと見ただけでなんとなくそうなのかなっていうのはわかるかと思います。
ただし、そんな何の変哲もないボードゲームを私はつくりません(いや、そんなことないか…笑)。
では、どうやってお金を稼いだり買い物をしたりするのか…なのですが、アクションカードを使用します。
プレイヤーはこんな感じのカードを一人7種類、同じ組み合わせでそれぞれ持っています。
要するにこの「王宮」という名前のアクションカードを使用すると、その下の図のカードっぽい何かをX枚獲得できるという内容です。
これまた慣れている方だとイメージはつきやすいかとは思います。この他にも、「議会堂」だとお金がもらえたり、「荘園」だと評判があがったり、
「国境」だと情報を入手したり、「鍛冶屋」だと建築物を購入できたりします。
で…、X枚とは??
おそらく皆さんここに引っ掛かったと思います。
実はこの「王宮」に限らず「議会堂」も「荘園」も全部のアクションカードにXと書かれていて、それが何を得るものなのかは書かれていてもいくつ得ることができるのかが書かれておらず未確定になっています。
ここが大臣の最大の特徴で、且つ心理戦要素の濃いボードゲームたるゆえんなのです。
アクションフェイズでは以下のような流れになります。
①手番プレイヤーは7種類のアクションカードから1枚を選択して自分の前に伏せます。
②相手プレイヤーはそのカードが何かを推測します。そして、3種類ずつ提示します。
(例えば、王宮か荘園か鍛冶屋!のように提示します。この時自分のアクションカードを使って提示するとわかりやすいでしょう。)
③②を当たるまで繰り返します。
④当たるまでに要した回数がXの値になります。
つまりこういうことです。
相手の読みを外すようにアクションを選択すれば、効果が大きくなる
ということです。
上の通りに進むと、最小で1、最大で3の効果が得られます。ただこれではそれ程な差はつかないでしょう。
しかしながら、「情報」を持っているとさらに凄いアクションができるようになります。
「情報」はゲームが進むと獲得できる場面がそれなりにあります。アクションカードの国境でも獲得することができます。
この「情報」を手番プレイヤーがアクションフェイズで使用(消費)すると、1使用するごとに相手が一度に提示できるカードを1種類ずつ減らしていきます。
つまり、通常は相手は3種類ずつ提示しますが、それが2種類…1種類…と減っていきます(情報の使用は一度に最大2つまで)。
もし相手が1種類ずつしか提示してこなかったらどうなりますか?
そうです、
最大7の効果を得られる可能性がでてきます
ロマンですね~
逆に対戦相手に情報2つ使われてアクションされると悶絶します。どれをやろうとしているのか、どれを通すと痛いのか。色々考えなくてはなりません。
とまぁこんな感じで駆け引きを打ちながらアクションをしていく、というのがこのゲームの大筋ですが、他にもいくつかの要素が絡み合っていきます。
各要素を紹介する前にゲームボードも紹介しておきますね。
現物でなく画像ですと一部文字が読みづらいところがありますが、およそのイメージをつかんで頂けるかと思います。
この画像で真っ先に目がいくのは魔物たちでしょうか。
冒頭の悪い大臣ではないですが、魔物プレイというものもできます。魔物はアクションカードと別に魔物アクションが存在し、
対戦相手を攻撃するような効果を持っています。レベルの高い魔物を獲得するのは難易度が高いですが、その分強い効果を持っています。
また、一部建築物カードの中には魔物の数やレベルを参照する建物(大魔城など)も存在します。
魔物に頼らずに普通に進めていってももちろん構いませんが、有効的に活用すれば有利に進められる場面があるかもしれません。
ゲームを有利に進めてくれる要素としては、「市場カード」というものも存在します。
早い話がアイテムカードのようなものですね。使い捨てのもの、毎ターン使用できるもの、持っているだけで効果があるものがあります。
建築物カードと違い直接的に勝利点には結びつきませんが、ゲームを有利に進めるための先行投資といえるでしょう。
市場カードは30種類あり、そのうちのランダムで選ばれた20種類だけを使い、残りは使いません。ですので市場状況は毎回少しずつ違ってきます。
市場カードの中でギミック(相乗効果や連鎖的効果)があるものもありますで、タイミングよくお金を余らせておけるかなども重要になってきます。
大臣は、様々な戦術があります。
高めの建築物を買い攻防に安定した建築物プレイ、有用な市場カードと組み合わせて安めの建築物を連発で買い続けるアグロプレイ、
評判を高めてゲームエンド時に評判だけで10点近い点をとりにいく評判プレイ、情報を回収しながら情報2を連発する情報プレイ、
レベルの高い魔物を獲得して盤面と相手の行動を制限する魔物プレイ、市場カードのギミックを重視し後半に爆発的伸びを狙う市場プレイ、
魔物に頼りきった悪い大臣を奈落に突き落とす悪評貶めプレイ、
そして何より相手の読みをずらしながら幅広く活用するバランスプレイ。
あなたはどんな戦術でプレイする?
あなたは良い大臣?それとも悪い大臣?
相手の読みをずらして7回めに当てさせた時の快感をあなたにも味合わせたい。
アクションの度に二人の思惑が交錯する新作、大臣は2017秋ゲームマーケット秋の2日目の日曜日にて販売いたします。
また、遠方の方や日曜来場予定ではない方のためにもゲームマーケットよりも前にプレリリースを予定しております。
そのため、当日は予約販売の受付予定はありません。
詳細は、Twitterや四等星HPにて公開する予定ですので是非チェックください。
Twitter:@reibodoge
四等星HP:http://4tousei.web.fc2.com/index.html
よろしくお願いいたします。
長文を最後までご覧頂きましてありがとうございました!