Nirgends @Nilgents
こんにちは。アナログゲームサークルNirgendsです。
Nirgendsの意味はドイツ語で「どこにもない」
どこかにあって、どこにもないゲームを作りたいサークルです。
- ウッドコイン制作日記/塗装について
- 2017/5/10 23:30
こんにちは。Megです。
ゲームマーケット当日まで、いよいよ1週間を切りました。
これまでの製作状況について簡単にお話しすると、WoodCoin 約1500枚の彫刻が全て完了、洗い作業が3分の2まで完了。残すはWoodCoinと化粧箱の研磨と塗装のみになりました。
そこで、今回はWoodCoinの塗装についてお話ししたいと思います。
WoodCoinの塗装についてですが、企画段階ではラッカー塗装を予定しておりました。
ラッカー塗装は、乾燥が早いため作業性に優れており、コストが安いというメリットがあります。反面、ネイルラッカー等を想像していただくと分かりやすいのですが、使用するうちに衝撃や擦れで塗膜が剥げて、素材そのものが剥きだしになります。
また、ラッカーにはツンとした臭いがあります。この臭いには個人差はありますが、人によってはシックハウス症候群や化学物質過敏症の症状が出たりする場合もあります。
ラッカー塗料は必ずしも危険というわけではありませんが、WoodCoinはゲームコイン・チップとして使うモノなので、手に触れる機会が多いことから、できるだけ安心してお使いいただける塗料を使用したいという思いがありました。
そのため、当初予定していたラッカー塗装から、環境と健康に配慮した自然オイル塗料に変更することにしました。
写真左が自然オイル塗料で塗装を施したウッドコイン。写真右が未塗装。
今回使用した自然オイル塗料の主成分は、食用でも使用される亜麻仁油。
万が一、お子様やペットが舐めてしまっても人体に害を及ぼさないので、安心してお使いいただけます。
自然オイル塗料のメリットとしては、オイルが導管を通じて木の内側へと浸透、保護してくれること。
化学塗料は素材の外側に膜を張って汚れから保護する働きがありますが、オイル塗料は木の中に浸透するため、木目が際立ち、木の本来の味を引き出すことが出来ます。
また、乾いてもしっとりと濡れたような色味が出るのが特徴で、木の質感を邪魔せず、さらには紫外線・熱に強くなります。
そのほかの特徴として、オイル塗料は日焼けしやすく、無垢材ならではの色の変化である「経年変化」を楽しめます。
しかし、オイル塗装にもデメリットがあります。
ひとつ目は、オイル塗料は木の表面に膜を作らず浸透するので、化学塗料と比較すると水シミや汚れが付きやすいです。ふたつ目は、オイル塗料は鉄(酸化鉄)と反応して黒く変色します。缶や鉄製品等の傍で保管する際は、長時間 触れないように気をつける必要があります。
最後に、これはすべての塗装に対して言えることですが、定期的なメンテナンスが必要になります。
ラッカー塗装やウレタン塗装は水シミや汚れが付きにくい為、綺麗な状態を保ちやすいと言われておりますが、これらの化学塗装はプロでもメンテナンスが大変です。
しかし、オイル塗装はDIYをしたことのない方でも簡単にメンテナンスが出来ます。
オイル塗装の最高のメリットは、「長い年月 使い込むことによって良さや風合いが出ること」。
遊んでいるうちに付いてしまったキズやシミが、メンテナンスによって風合いに変わり、世界にひとつだけの宝物になります。
WoodCoinのメンテナンス方法については、別の記事で詳しく紹介していきたいと思います。
ウッドコイン
商品の仕様
素 材:木
サイズ:20㎜×20㎜×5㎜(厚み)
重 さ:約2グラム
セット内容
1coin 40枚/5coin 20枚/10coin 10枚
デザイン
Kanji/Pixel/Okoku
Color
飴色/胡桃/黒茶
※胡桃、黒茶は数量限定にて販売を行います。詳細は近日ご報告を予定しております。
販売価格
3,000円
その他
2017年 Game Market
サークル名【Corolla】ブース番号【M09】
会場にて販売致します。
当サークルのHPはこちらからどうぞ。(画像をクリックしてください。)