ゲーム・アズ・ア・ランゲージ @pongoCG
本格対戦カードゲーム「札の語り部」を作成しています。「札の語り部」の特徴は以下の4つです。
1. 遊ぶのに必要な物はカードだけです。
2. フレーバー(世界観や雰囲気)を重要視しています。
3. 「何の役にも立たないカード」が(本当に)ありません。
4. 運要素はそこそこ強めで、初心者にも勝つチャンスがあります。
ゲムマ会場では体験卓も用意しております。インスト込みで30分程度で遊べますので、是非遊んでただければ幸いです。
- 【S05 札の語り部】騎士道物語における「外国」
- 2017/5/1 22:00
カードセット「ヴァルトブルクの歌合戦」
人数 2人か4人
時間 15分程度
広さ 600mm*600mmあれば十分
ルール 対戦型のリビングカードゲーム
前回:【S05 札の語り部】他界の王
先週の「札の語り部」カードプレビューでは、7種類の属性(光)(火)(金)(木)(風)(水)(闇)に対応する7種類の代表的なキャラクターの紹介を行いました。今週以降は、形式張らないかたちでカードを紹介していきます。
騎士道物語において、諸国を遍歴し続ける騎士はしばしばヨーロッパの外側まで旅します。中世において、外国とは主にサラセン人の国家、つまりイスラム圏のことでした。
騎士道物語の作者の想像力がイスラム圏を超えることはあまりなかったようです。インドや中国といった国は名前だけ登場することはありますが、さすがの騎士もこの地まで冒険に行くことはなかったようです。ちなみに、日本は全く、類似する名前すら見たことがありません。
今回ご紹介する《黄金の宮の貴婦人》は、エジプトに住んでいます。背景をよく見ると、ピラミッドが描かれています。他の[人間]キャラクターは寒いドイツにいるので、暖かい格好をしていますが、彼女は暑いエジプトにいるので、涼し気な格好をしています。
《黄金の宮の貴婦人》の最初の能力は、舞台に出たときカードを引けるというものです。ドローは「物質的繁栄」なので、この能力は《貴婦人》が持つ莫大な富を示唆しています。
《黄金の宮の貴婦人》の2番目の能力は、《山城の貴婦人》と同様に、自分か味方の他のキャラクターを応援するものです。
中世ヨーロッパの城は攻められにくい場所に建てられるのが基本で、その防御方法によって分類できました。「水城」(ヴァッサーブルク)は水を張った堀などで周囲を囲い、「山城」は山の上に建てることで敵が斜面の下からしか攻められないという条件を作り出していました。
《山城の貴婦人》はそんな「山城」に住んでいます。《黄金の宮の貴婦人》とペアになっています。いずれも同じフレーバーで、自身以外のカードを強化します。
《黄金の宮の貴婦人》は《山城の貴婦人》よりステータスの上昇値が少ないですが、ターンをまたいでもステータス上昇が保たれるという特徴があります。
本日はここまでです。
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