ちゅーボド

名古屋の社内ボードゲーム同好会活動から生まれたゲーム制作サークルが、ゲムマに初出展! 初のオリジナルボードゲーム『新聞王 :THE SCOOP WARS』(名古屋ボードゲーム楽市「フレッシュドラゴン大賞2026」推薦賞受賞)と『名前のないレストラン』を頒布します。両タイトルとも、ゲムマ公式サイトとGoogleフォームで予約受付中。【土曜-H14】でお待ちしています。

#5「ボツ要素とまとめ」 新聞記者が本気で考えた新聞記者のボードゲームができるまで 『新聞王:THE SCOOP WARS』デザイナーズノート
2026/5/21 1:49
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新聞王:THE SCOOP WARS』(以下『新聞王』)のデザイナーズノート第5回、ついに最終回です。

今回は『新聞王』が完成するまでに試したものの採用には至らなかったボツ要素と、その理由をサクッとご紹介していきます。バッサリと切り捨てていきます。

紙面計画のゲーム中の追加、早取り

紙面計画(プレイヤーごとの課題)を最初にドラフトするのではなく、共通の場から早取りする

クローズな課題の方がテーマ的に合うということでボツ!

発想の元は「宝石の煌き」の貴族タイルでした。もし拡張が作れるなら再考してもよいかもしれません。

夕刊→朝刊の切り替え

ゲーム開始時は夕刊の取材→一定ラウンド経過後に朝刊フェイズに切り替わり、取材場所がいくつか閉鎖されるなどしてよりバッティングしやすくなる

『新聞王』のライトなプレイ感を損ねるのでボツ!

発想の元はもちろん「ブラス」の「運河の時代」から「鉄道の時代」への切り替え。

テーマとの合致を重視して検討した要素の1つでしたが、このプレイ時間のゲームには合いませんでした。

全記者に特殊能力を持たせる

全記者カードが特殊能力を持ち、固有のスピードに応じて能力を解決して得点する

能力の解決順や得点方法などが分かりにくく、直感的にプレイできないためボツ!

「オリフラム」などを参考に、実際の各部署の記者っぽい能力を考えていました。

惜しくはあったのですが、初見ではまずまともにプレイできないというのもネックに。

チップや得点ボードによる得点記録

前項に書いた記者カードの能力で得点し、それをチップやボードで記録する

管理が煩雑&コンポーネントがふくれ上がるためボツ!

製造コストを下げる効果もありましたが、もともと「サンファン」のようにカードのみで全てを完結させたいという思いもあったので、採用する可能性は低めでした。

出張の1日ディレイ、おみやげチップ

出張に配置した記者はそのラウンドは待機、次のラウンドに公開する

それほど戦略性が上がるわけでもなかったのでボツ!

これも現実シミュレーション路線の1つ。出張に行った記者は「お土産」という名のランダムな得点チップを得るという要素も合わせてボツになりました。

累積カードと捨て札を公開する

使用したカードの情報を完全公開にして、相手の手札を絞り込める

いちいちカードを全部確認するプレイヤーがいるとテンポが著しく落ちてしまうためボツ!

カウンティングとのトレードオフの関係。5人プレイになるともはやカウンティングはほぼ不可能だと思いますが、他プレイヤーの「エース」と「一匹狼」が使用済みかどうかを最低限把握すれば何とかなるという判断をしました。

間を取った、エースの所在だけは常に公開するという、初心者向けのバリアントルールという形で一部残しています。

ブラフ要素

記者カードを配置するとき『これは〇〇です』と宣言する

うそをつくメリットやデメリットなどのゲーム的な意味がないという指摘をテストプレイで複数受けたためボツ!

パーティーゲーム的な盛り上がりを狙って入れたルールでしたが、そもそもルールとする意味がないということへの認識が甘すぎました。

当然ルールにはしませんでしたが、説明書には「(ブラフや推理的な内容も含めた)会話をすれば盛り上がるよ」という作者からのメッセージとして残しました。

過去に似たような指摘を受けて話題となったゲームのことも教えてもらい、とても勉強になりました。

学びを糧に次作へ

実際にはまだまだありますが、以上が代表的なボツ要素です。

いずれにも共通して言えるのは、致命的な欠点があってもテストプレイするまではいとも簡単に見過ごしてしまっていたという点。

前回までにも書きましたが、やはりボードゲーム制作においてテストプレイに勝る重要な過程はないということを思い知らされました。

『新聞王』が自分にとっての初作品だったからこそ、失敗前提でいろいろな要素を試すことができた面もあります。

得られた学びを糧に、次回作に挑めたらと思います!

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

詳しいルールを知りたくなった方は、説明書を公開中ですので、ぜひご覧ください。

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