茶々屋 @chachayaGame
【扇舞】新感覚の和風ソリティア(複数人プレイ可)。全部出し切ると扇子が描かれます。数を使ったゲームが好きな方や、ナンプレなどの数理パズル好きに届けたい、やり込み要素満載のミッション型カードゲームです!【その他】「マカロン型HPスコアメーター」など、3Dプリンタ品も少し出します!
- 気づけば168人のイベント主催してた話 第3話
- 2025/11/12 20:49
【前回までのあらすじ】
勢いで500人規模の会場を借りてしまった主催。
出展団体はまさかの満枠39。
準備も佳境に入り、HP・チラシ・運営体制を整える日々。
しかし、徐々に「やることが多すぎる」現実が押し寄せてくる。
今回は、そんな主催の限界突破編です。
これは、自作ゲームを愛しすぎたがゆえに突っ走ってしまった、
ひとりのちっぽけで愚かな初出展者の話の、第3話です。
第1話はコチラ→https://gamemarket.jp/blog/195068

リポストしてくださったり、チラシを置いてくださった
企業さんや店舗さんには本当に頭が上がりません。
……が、現実は厳しい。
1000部刷っても、ボドゲ歴2年足らずの人間が1人で配れる量には限界があります。
数名の協力者さんや家の人にも助けてもらったものの、家には300部近いチラシが余っていました。
人は集まらない。
チラシは余る。
もう手伝ってくれる人もいない。
最初に募集要項で書いた
「皆様でご協力および宣伝・勧誘などをお願いいたします」
――あれ、誰か覚えてるのかな……?
そんな弱音をこぼしながら費用の計算をしていたら、
気づけば赤字に突入。
「値段下げた、やること増えた、赤字、手伝ってくれる人もいない……
私、何のためにやってるんだろう。」
(※後から冷静に思えば、皆さんはここまでの集客を求めていなかったのかもしれません。私が勝手に夢を追いすぎたのです。)
でも、当時はそんな余裕もなく、世界がだんだん敵のように見えてきました。
(※実際に誰かが敵だったわけではありません。視野が狭くなっていた主催の心情です。)
家の人は出張でいない。相談できる人もいない。
別件のトラブルも重なって、周りから投げかけられる全ての言葉が頭をぐるぐる回っていました。
どんどん心が沈んでいく。
そんな中、私は一人でパソコンに向かい、「診断メーカー」を作っていました。
ボドゲ好きの傾向を3問で診断して、イベント出展作品のおすすめを出すツール。
「これで少しでも話題になるかも!」と信じて。
ようやく出張から帰ってきた家の人が、開口一番。
「ビラは?」
「もう配らない」
「この余ったのどうするの?」
「誰も配ってくれないし、赤字だし、もういいじゃん」
……ここで、家の人のスイッチを押しました。
「イベント成功させたいの?! やる気あんの?!」
「させたいよ! だから今診断メーカー作ってるの!」
「ビラ作ったんやろ?! それこそ無駄やん!
赤字でもなんでも配りなさいよ!
イベントに自分の名前をつけたんでしょ!?
その失敗は、そのままあなたの名前を汚すんだぞ!!!」
――それは、イベントの失敗が、自作ゲームの失敗に直結するような声に聞こえました。
自作ゲームを愛しすぎている私にとって、えぐるようなパンチでした。
私はTシャツ一枚で家を飛び出しました。
外は寒い。
上着もない。
自転車の鍵も忘れた。
夜中の0時。
30分歩けば店に入れるけど、寒さで体が動かない。
Tシャツの中に腕を入れて、ダンゴムシスタイルでうずくまる。
道の向こうで缶を踏みつぶすお兄ちゃんを見て、
「見つかったら私も踏まれるかな」などと考えるほどには、情緒が終わっていました。
家の人から何度も電話が鳴る。
無視。寒い。
心も寒い。
風邪を引いたらどうしよう。
もう出展まで時間もないのに。
……たかだか30分で、帰宅しました。
いや、家の人はやめとけって言われたのに強行突破したので、私が一人で背負わなければいけない問題なんです。
弱音を吐いてすみません。耐えきれませんでした。
私は器もないのにイベントを始めてしまった大馬鹿者です。
以降、なんだかんだで、スタッフや知人のご協力もあり、
残り300部のチラシもすべて配布完了。
(ちなみに後日のアンケートでどうやってイベントを知ったかという質問には、
SNSという回答が圧倒的に多かったです。
でも、チラシを通して協力してくださった企業・店舗さんがいたことは、
来場者さんの安心感につながったと感じています。)
そして迎えたイベント直前――。
マニュアルが完成したのは前日。
スケッチブック企画は間に合わず。
当日、皆様にご迷惑をおかけしました。
言い訳をするなら、今回はすべてボランティアの善意で回っていたため、
これ以上お願いするのが申し訳なくて…。
しかも、初出展者の方が多く、
スケッチブック文化自体を知らない方も半分以上。
無計画すぎました。本当に申し訳ありません。
正直、信用のない初イベントなので、この金額で赤字を背負ってでもやるしかなかったのも事実です。
ただ、今後もしやることがあれば、ボランティアと通常出展で、明確に待遇の差を付けなければいけないと感じました。
そのくらい、今回のイベントは、本当に利益のないボランティアと通常出展の負担差がありました。
次回、最終話→https://gamemarket.jp/blog/195688
追伸:
もしよければ、ここまで暴走している愚か者が愛してやまない
自作ゲーム「扇舞」も、ぜひ覗いてみてください。
▼ゲーム概要・説明書・試遊者の声
https://gamemarket.jp/game/186057
▼予約はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeyvzCdWoK-1_YYCd-iEe6nGeO_LvlOXtXSxgSXFdalB4J9xA/viewform
