茶々屋

【扇舞】新感覚の和風ソリティア(複数人プレイ可)。全部出し切ると扇子が描かれます。数を使ったゲームが好きな方や、ナンプレなどの数理パズル好きに届けたい、やり込み要素満載のミッション型カードゲームです!【その他】「マカロン型HPスコアメーター」など、3Dプリンタ品も少し出します!

真の"協力ゲーム"を出すということ
2025/10/13 6:55
ブログ

私の好きな協力ゲームの中で
「スカイチーム」と「ペイントザローズ」の説明書に共通する大好きな謝辞があります。

数百回の着陸の成功をともにしたMichel DOME」
―スカイチーム リューク

「このゲームを何百回とプレイしてくれるまで、いちばん熱心なテストプレイヤーであった私の父に捧ぐ。」
―ペイント・ザ・ローズ Ben Goldman

よい難易度でやりがいを楽しめる、きちんとバランスの取れたゲームというのは、
何百回の検証の積み重ねによって成り立っているのだと衝撃を受けた一文でした。

 

私も協力ゲームマニアの一人として、協力ゲームを出すからには、そういった偉大なクリエイターの精神を大切に、
相当な数を重ねた上で、品を世に出さなければならない、という考えがありました。
最終的には、このゲームは600回以上のテストプレイを行っています。


一概に、テストプレイ回数がゲームの良し悪しを決めるものではございませんが、
この回数は、初出展という、周りからも信用の浅い私のゲーム制作の過程の中で、
自分のゲームが面白いと信じ続けるための、一種の誇りであり、大事にしたいポイントです。

 

今回出展する、「扇舞」という数字を使ったゲームのシステムを思いついた時、まず一旦納得するバランスになるまでに、50回プレイしました。
自分としては、とても面白いゲームが出来たと興奮していたので、全く苦にはなりませんでした。

 

最初にできた扇舞は、1~7の数字を使ったソロのゲームでした。

50回やったところで、60,70と同じものをやっていくと、今度は慣れが生じてきて
「やっぱり、このゲームまだ簡単なんじゃないか?」
と思うようになってきました。
そこで、もう1段階増やしてしまおう!と、1~8まで使うゲームへと変更しました。
そのため、一度、自分のクリア率は落ちましたが、またやっていくうちに上がってきました。

まだ上がある、と思い、人に相談して、更に休符札というスキップ用の札の数を増やしました。
こうして3段階のテストプレイを経て、ようやく今の基本ソロモードの形が完成しています。

ここまでで、ソロから生まれたゲームですが、複数人遊べるようにするべきだ、との声があり、
協力モードはその後で生まれました。

 

初めに考えた協力モードは、とてもフワフワとしたゲームだったのですが、
到底論理的なルールになっておらず、自分を納得させることができませんでした。

このゲームが、ゲームとして理不尽なく、納得のいく協力ゲームにするにはどうすればいいか、頭をひねりました。
そこから、今までの協力ゲームにはなかった概念「共通手札」が生まれました
(既に世の中に相当なゲームが出ているので、もしかしたら普通に、どこかのゲームには存在するかもしれませんが…)。
全部の札を公開する案をいただいたこともありましたが、
協力ゲームで嫌われる「奉行問題」になりうるルールは入れたくなく、そこも守りました。
そのあと、更なる仕掛けも入れて、「簡単モードだと単なるお助けカードだけど、難易度が上がると使いどころが肝なシステム」を足しています。

協力モードも、同じようにかなりのテストプレイを重ねています。
人数によって札の枚数を調整するところが相当数のプレイを必要とし、時間をかけているところです。
同じミッションでも、人数によって多少の指定枚数が違って、プレイ感も変わるので、
ぜひ色んな人数でやっていただきたいです。

対戦は対戦で、同じレベルのプレイヤーが戦ったら同率の点数になるように、
自分vs自分の戦いを重ねているので、楽しんでいただければと思います。


残念ながら、私には、偉大なる「スカイチーム」や「ペイントザローズ」のような、
「何百回と付き合ってくれた誰か」は存在しないのですが。
自分でひたすらやるなかで、たまに色んな方と協力プレイをすることで、
自分1人では思いつかなかった「そういう戦略があるのか!」を教えていただきながら、
また自分1人で調整する…を繰り返してきました。
人数としては100名ほどにプレイしていただいているので、100人寄れば文殊以上の知恵、ということで
同じ仲間と何百回プレイした偉大なるクリエイターにも引けを取らない検証はした、と思うようにします。

とはいっても、同じゲームを楽しむ仲間は欲しい。
私と同じように、狂ったようにHanabiや色んな協力ゲームをやってくれる友達が欲しい。
どうかこのゲームを好きになってくださった方とお友達になりたい。
そんな気持ちも、製作の原動力にもなっています。

 

同じゲーム好きの方には、手に取っていただけると嬉しいです。
上記のゲームを今は知らない方も、扇舞で好きになっていただけると嬉しいです。

私のこの熱い思いに少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ応援を、よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ゲーム詳細
https://gamemarket.jp/game/186057

ご予約
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeyvzCdWoK-1_YYCd-iEe6nGeO_LvlOXtXSxgSXFdalB4J9xA/viewform?usp=dialog


協力モードの説明は下に添付します。

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