ナコシ書房 @nakoshi_books
代表作に「クッコロ」「MAGENTA」「シュレディンガーの宴」等。複数のゲームデザイナーによる合同サークルです。
- 新作『マジック・オア・トリート!』説明追加
- 2024/4/23 21:56
こんにちは。ナコシ書房です。
新作『マジック・オア・トリート!』のページを更新しました。
ゲームの面白さの核について説明しています。
マジック・オア・トリート! | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント (gamemarket.jp)
追加部分をこちらにも掲載します。
ルールの基本
①1〜7の数字の書かれた使い魔カードから1枚を裏向きで出し、その大小で競います。
大きい数字が勝ちますが、例外として、7は1に負けます。使い魔カードはラウンドの最後に表にします。
②使い魔カードと一緒に魔法カードを出します。
魔法カードは7種あり、その効果により使い魔カードの数字が変わったり、勝敗が逆転したりします。
魔法カードは出した直後に、2人同時に表にします。2つの魔法は重なって効いた状態になります。
③使い魔カードが裏の状態でアメのベット(賭け)を行います。
アメを追加で賭けたり、勝負から降りたりすることができます。
④最後に使い魔カードを開け、勝利した方が賭けられたアメを総取りします。
推測とブラフ
このゲームの目的はラウンドに勝利することではありません。
1つでも多くのアメを手にすることです。
そのためには、相手の使い魔カードが何なのか推測する必要があります。
そのヒントとなるのが相手の出した魔法カードです。
例えば勝敗を逆転させるカードを出していたとすると、「じゃあ小さい数字を出したのかな」と推理できます。
相手のベットアクションも重要な情報です。
もし上乗せベットしてきたら、相手は手に自信を持っているとわかります。
では、勝負から降りるべきか。
そうとは限りません。そのアクションは強く見せるための嘘、すなわち「ブラフ」かもしれないのです。
相手の思考を読み、魔法によって変化した局面の中、たった一つの数字を推理する。
それがこのゲームのキモなのです。
最終ラウンド
使い魔カードは1〜7の7枚。そのうち2枚を捨て、5枚をゲームで使います。
全5ラウンドの間にカードは1枚ずつ消費されます。
何を出したかは全て公開情報なので、ゲームが進むほど、持っているカードの候補は限定されていきます。
魔法カードも同様です。
最終ラウンドは手札が1枚しか残されていないため、選択の余地はありません。
ということは、最終ラウンドに向けて逆算してカードを出していく必要があるということです。
どの使い魔カードを最後まで残すか。
どの魔法カードを最後まで残すか。
それが勝敗を分けると言っても過言ではないでしょう。