ましかまる @9mashika
ましかまる です!
Twitter;@9mashika
- 隅田川のウルトラヴァリアントルール
- 2023/12/9 0:49
隅田川の本当に遊んで欲しかった方のルールを記しておく。(初期のver.で、かなりドロドロしている。混沌である。)
なお、これの感想や批評などの一切はDMやメールでのみ受け付ける。
明らかに褒められたものではないし、製品版と混ぜたくないので、感想は絶対にSNS等に記載しないで欲しい。(例え肯定的な意見でも!ただしDMで”個別に”許可をした人を除く。DM本人以外NG。)
また、このルールは本来のルールのヴァリアントではないため、
独立した説明書として読まれたい。まあ…最後まで読めればの話だけれど……
あと、僕は好みなルールだけれど、僕以外に面白いという人に会ったことがないです(N=10)。
豆知識:改良された隅田川を20回くらい遊んだ後に、古いルール(これ)で遊んだましかまる「は???????????ナニコレ」
以下ルールブック
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隅田川には遊びかたのレパートリが多い。
誠に不本意なことであるが、隅田川をもっと広めるためや、
異なる地域に住んでいるプレイヤーが一同に介した際にルールの地域差で揉めないために、発案者の直系家系の人間である私が、本当のルールを書いておくことにする。
隅田川は、金が無いのに賭博が大好きという俺の祖先の中でも飛び抜けてイカれた野郎が大昔に考えたカードゲームで、運の要素が甚だしい。
だが当時、大勝した奴は何晩でも大勝したと言うから、不思議なものだ。
今では当然、隅田川による賭博は行われていない。もちろんだ。約束しよう。
だから、もしこのゲームに必勝法もしくはそれに近い何かを見つけたなら、今直ぐにでも連絡してほしい。
隅田川による賭博は行われていないのだから。
この印刷物は、そんな隅田川を愛してやまない中毒者への現代版ということになる。
隅田川のルールを初心者に伝えるために最適な表現は、「1回出すまでパスできない大富豪で、
オールマイティカードがあって、オールマイティカードを使った枚数ぶんだけ強制パスになる。」あたりだろう。
あるいは教える者によっては「普通の大富豪は1人目の出し方を真似ないといけないが、
隅田川はこれまでの全ての出し方と異なる風にしか出せない」ことを組み込む者もいる。
あんただけの教え方を練ってほしい。
1:内容物
1-1:通常カード
凡と呼ばれる。数字は1~10までで、数字xがx枚ある。
したがって合計55枚存在する。 それらは黒色と赤色に平等に分かれている。
つまり、全く同じカードはきっちり半分ずつ、あるいは黒が1枚だけ多くなっている。(
例えば4のカードは黒も赤も2枚ずつ。7なら、黒が4枚、赤が3枚で合計7枚、というように。)
1-2:特殊カード
凛と呼ばれる。黒と赤8枚ずつが入っている。
ゲームを始める前に、1人につき、黒2枚、赤2枚を配る。
机の上にAの見えない向きで広げて持ち主の目の前に置いておく。こちら側が表である。
凛の裏表の状況はいつでも公開情報である。
色以外の見た目の違いは気にしなくて良い。余った分は箱に戻す。
2:ゲームの準備
全員の凛(特殊カード)を表向きで自分の前に置く。
凡(通常カード)をよく混ぜて、カードを以下の対応に従って配る。
3人:14枚ずつ。13枚余る。4人に配るつもりで配ると14/14/14/13枚となることを利用すると配りやすいし、混ざりやすい。
4人:13枚ずつ。3枚余る。 配られたカードは手札となり、自分だけが確認できる。
余ったカードは非公開で放っておく。次のゲームをやるときに混ぜ込むのを忘れないように。
ゲームが2回目以降なら、前回の敗者をはじめの親とする。そうでなければ隅田川の上流に住んでいる者をはじめの親とする。
もし出稼ぎなどを理由に隅田川周辺に住んでいない者や旅行客が居る場合は適当に決める。
3:大まかな流れ まず、巡、がはじまる。巡とやらが何者で、いつ終わるのかはしばらくこれを読み進めれば分かる。
親から時計回りの順で、カードを1回ずつ出す。出す時は、役(次の節で話す)と
数字(カードの数字を単に言えばいいわけではない。次の節以降で話す)を必ず声に出して云う。
例えば、改札の7、というように。
カードは重ねず、誰がどれを出したかが分かるようにする。
次の者からは、云う数字が前の者以上(従って同数も出せる)でなくてはならない。
殊更に重要視されるのは、その巡のなかでまだ出ていない役しか出すことができないことである。
カードの数字が上回っていても、同じ役は一度しか出せないことに注意されたい。
例えば、下駄の5が出された巡では、6以上でも、下駄は出せない。
重要なことであるが、巡は1周で終わるとは限らない。
つまり、全員が1度ずつ出した後に親やその他の者がルールに従ってカードを出せるなら出してもいい。
このようにして、1人がカードを出した後に他の全員がパス(6節)したなら、そこで巡が終わる。
出された凡(通常カード)はすべて端に置く。凛は後述する。
最後にカードを出した者が次の親になり、新たな巡をはじめる。
つまり、既に出した役も出せるようになる。
4:役
髪飾(かみかざり):黒1枚。なんでも良い。
口紅(くちべに ):赤1枚。なんでも良い。
下駄(げた ):黒2枚。同じ数字のカードであるべし。
金魚(きんぎょ ):赤2枚。連続する数字のカードであるべし。
日本橋(にほんばし):黒3枚。連続する数字のカードであるべし。
改札(かいさつ ):赤3枚。同じ数字のカードであるべし。
濁流(だくりゅう):黒4枚。同じ数字のカードであるべし。
炎の華(ほのおのはな):赤4枚。連続する数字のカードであるべし。
役の覚え方:まずは下駄を必死に覚える。そしたら枚数が1枚増えるか、
色を赤にするという操作ごとに、連続と同数字が切り替わる規則で覚える。
役と同時に云う数字は、使ったカードのうち最小の数字である。
(編集注:隅田川のメインルールと違い、凛の数字を含む。5節参照。)
例えば日本橋の456をだすなら、日本橋の4となる。 役に強弱の概念はなく、
(つまりたとえば、髪飾よりも日本橋の方が強い、などということはなく)
役と同時に云う数字がそのまま強さになる。
5:凛
凛はいわゆるオールマイティカードである。あんたの番なら、あんたの持つ、
その巡で未使用の表向きの凛を何枚でも使うことができる。
(編集注:直ぐには裏向きにしない。その順で使った凛をわかりやすくするために、
少し突き出すことを推奨する。)
例えば、赤の凛2枚と赤の凡の7を1枚出せば、「改札の7」と云うことができる。
凛はその色の凡の1から10の代わりになる。
赤の凛なら本来は存在しない赤の1にもできるし、
凡のカード構成に矛盾のある数字にもできる(直後の例を見よ)が、0以下や11以上にはならない。
例えば、赤の凛1枚と赤の4を2枚出せば、(赤の4は凡に2枚しかないが)「改札の4」と云うことができる。
凛を含んだカードの出し方に複数の解釈が存在する場合、可能な限り低い方を採用する。
例えば、黒の凛と黒の4,5を出して日本橋にするなら3,4,5として日本橋の3とする。
4,5,6として4の日本橋にできるのは、ひとつ前の者が4を出しており、従って日本橋の3が出せない場合に限る。
凛のみを使って役を成立させる場合、ひとつ前の者と同じ数字になる。
例えば、ひとつ前の者が(何らかの役の)7を出しており、
あんたが赤の凛2枚を使って金魚を成立させるとき、金魚の7にしかできない。
もしそれが親の1番目(その巡にカードが1枚も出ていない)なら、宣言する数字は1になる。
例えば、黒の凛2枚を使って下駄を出したいなら、下駄の1として出す。
巡が終わったとき、(パスした時ではない!)もしあんたの前に裏向きの凛があるなら1枚だけ表向きに戻す(凛の復活)。
ただし、その巡で使った凛は選べない。 その後で、使った凛は裏向きにする。
6:免罪符
日本橋または改札(つまり3枚出し)を出す際には、免罪符を適応できる。
同色3枚の代わりに、本来出すべき色2枚と、それとは異なる側の色1枚の組み合わせで出しても良い。
そうする場合、役と同時に云う数字は1下がる。例えば、赤の7,黒の8,9を使って日本橋を出すなら日本橋の6になる。
赤の7を2枚と、黒の凛を使って改札を出すなら改札の6になる。
本来出すべき色のカードを1枚だけ、または出さずに役を成立させることはできない。
例えば、赤の7,8黒の9の組み合わせは出せない。
黒1,2と赤の凛で日本橋を出す場合。まず0になれない赤の凛は3扱いになり、
日本橋の1、しかし免罪符を使っているので日本橋の0になる。
稀ではあろうが、もし凛のみを使って3枚出しする場合、必然的に免罪符に頼ることになるが、
ひとつ前の者と同じ数字になり、1下がることはない。
7:濁流と炎の華の特権
濁流または炎の華(つまり4枚出し)を出す際には、特権を必ず発動する。
濁流:即座に巡を終了し、次の巡をあんたから始める。あんたの手札がないなら次の者から始める。
炎の華:手札の中で最小のカードを捨てる。手札がないなら、凛を1枚裏返す。
それもできない(凛が4枚全部裏で、手札がない)なら何もしない。
炎の華で1枚のカードを捨てて上がることはできないので注意されたい。
8:パス
隅田川の最重要にして、最もエキサイティングなルールがパスである。
隅田川のパスには、陽炎・強制的なパス・選択的パスがある。
8-1:陽炎
直前の巡であんたが凛を出し、この巡の親があんた(つまり、凛をあんたが使った巡で、
あんたが最後にカードを出した巡の、その直後)なら、8-2:強制的なパスを無視して、
巡の最初だけカードを出す。これは強制である。もし手札がなくなっていて、凛が表向きで残っているなら、
表向きの凛を出す必要さえある。髪飾または口紅の1を凛で出す無念を味わうが良い。
もし手札もなく、凛がすべて裏向きという絶望的状況なら、その時に限り8-2:強制的なパスになる。
8-2:強制的なパス
あんたの番で、あんたの前にもし裏向きの凛があるなら、あんたは強制的なパスになる。
8-3:選択的パス
あんたの番で、もしその巡で1度カードを出したなら、選択的パスを選ぶことができる。
最重要:つまり、8-2:強制的なパスが適応されない者全員は、各巡で1枚はカードを出さねばならないのだ。
例えあんたが今凛しか出せなくとも。
出せるカードがあってもなくても選択的パスをできる。ただし、一度選択的パスしたなら、その巡では選択的パスしか選べない。
9:あがりと追い越しの原理
手札がなくなった者は、巡の終了を待たずに、あがりどりタイル(架空のタイル。1,2,3,4と番号が振ってある4枚のタイル。)
の最小の数字を取る。このとき凛の表裏は一切問わない。 あがりどりタイルを持っていて、凛がすべて表向きの者は、
巡の終了を待たずにそこであがりとなる。
凛の復活により同時にあがりになったなら、あがりどりタイルの数字が大きい方が勝利する。(追い越しの原理)
1人以外全員があがったなら、そこで得点計算をする。遅くあがった順に1点、2点、3点、4点を得る。
その後、すべての凡をひとつにまとめて2:ゲームの準備に戻る。
好きなだけやって、飽きれば辞める。面白くなさそうなツラをしていたら、無理に付き合わせずに放っておく。
そんな奴に構っている程にこの夜は長くない。
10:その他
これまで書いたのが、一般的な隅田川のルールってやつだ。
ところで俺は隅田川のルールの地域差に詳しくない。
あんたの地域・家族の隅田川のルールはこうだった、こっちの方が最近の流行りだ、面白い、なんてルールがあれば是非教えて頂きたい。
下の連絡先で待っている。
連絡先省略
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以上