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[ボードゲーム作るには] 3.どれぐらいの期間が必要なの?
2023/11/28 23:22
ブログ

どれぐらいの期間がかかるの?

ボードゲーム制作に興味を持っていてもお金や制作期間がどれぐらい必要なのか分からないと初めの一歩を踏み出しづらいかもしれません。今回の記事ではゲームマーケットに出展するのにどれぐらいの期間が必要なのかを解説していきます。

 

まず最初に断っておかなければならないのは、必要な制作期間は一概には言えない、ということです。期間が一緒でも人によって注げる時間やエネルギーが異なりますし、同じボードゲームと言っても、たくさんのボードと駒を使う重量級のゲームとカードだけを使うカードゲームとではコンポーネントの制作に必要な作業量が異なります。毎日5時間作業できる人と毎日仕事終わりに少しだけ作業時間がある人を比べても仕方がないですよね。なのでここでの説明は1つの意見として参考してください。

 

私自身の意見としては、参加したいゲームマーケットの遅くとも8カ月前ぐらいには制作するゲームの検討を始めるべきだと考えています。それには2つの理由があります。1つ目の理由はゲームマーケットのサークル参加申し込みの締め切り期日です。2つ目の理由は制作に必要な作業時間よりも、面白いボードゲームのアイデアを確立する方が時間がかかりボトルネックになる、ということです。それぞれ詳しく説明します

 

1つ目の理由:サークル参加申し込み締め切り

ゲムマ開催日の8カ月前ぐらいにゲームの検討を始めるべき1つ目の理由はサークル参加申し込み期限です。ゲームマーケットでボードゲームを販売したい、と思うならば早い段階でサークル参加の申し込みをしなければなりません。ゲームマーケットのサークル参加申し込み期限は開催日時の5か月前程度に設定されています。例えば今回の2023秋の開催では開催日が2023年12月9,10日なのに対し、サークル参加の一次申し込み期限は2023年7月6日でした。2024春の開催では開催日が2024年4月27,28日開催なのに対してサークル参加申し込み期限は11月28日になっています。サークル参加する際はどんな出展形式やジャンルを入力する必要があります。参加申し込み時に入力した情報を元にブースの配置が決められますので、自分が制作するジャンルを積極的に調べてくれるお客さんの多い場所に出展したいならばこの段階でどんなゲームを制作するか決まっていることが好ましいです。ですのでサークル参加申し込みの前の2カ月程度前にはゲームの検討を始めた方がよいですね。

 

2つ目の理由:ゲーム制作のボトルネック

ゲムマ開催日の8カ月前ぐらいにゲームの検討を始めるべき2つ目の理由はゲーム開発のボトルネックとなる部分です。ボードゲーム制作においては、コンポーネントの制作に費やす時間よりも、面白いと思えるゲームのアイデアを確立する時間の方がボトルネックになりがちです。それは制作時間はある程度見積れるけれど、制作したいと心から思えるようなアイデアを確立するのに必要な時間は予想が立てづらいからです。基本的にボードゲーム制作は儲からないので、ボードゲーム制作はお金のためではなく自己表現のために行うものです。だから制作するゲームは少なくない時間を費やしてでも作りたいと自分が思えるようなものでなければなりません。しかしそのようなゲームのアイデアがいつ思い浮かぶかは予想が付きません。また、アイデアが思い浮かんでも、モックを組んで動かしてみたら頭の中で考えてみたのと違いまったく面白くなかった、ということもよくあります。その場合、次のアイデアを考えなければなりませんが、次のアイデアが面白い保証もありません。サークル参加は基本的に辞退できないものです。もしサークル参加を申し込み、その後にゲームのテストプレイを始めた場合、思っていたのと違って全然面白くなかった、ということがありえます。その場合、魅力的だと思えないゲームを制作しなければならないという苦行が待っています。こういう事態になることを防ぐために、サークル参加の前にある程度テストプレイを行って「この方向性で大丈夫」という状態にしておくことが理想的だと思います。

 

気を付けるべき期日

ボードゲーム制作においては製造委託の締め切りを意識することも重要です。カードゲームを作るにせよ、ボードや駒を作るゲームを作るにせよ基本的には製造は委託することになります。必要なコンポーネントの種類や委託先によってはこの日までに発注しなければゲームマーケット開催日に間に合わない、という期日がありますので、サークル参加申し込みの前に委託先のホームページを調べておくと良いでしょう。私が制作したケースを紹介すると、委託先として萬印堂という会社を選びましたが、発注期日は9/30でした。ゲムマ開催日の約2カ月前です。これはカードのみで構成されるゲームの場合でしたので、駒やボードを含む場合はもっと期日が手前だったかもしれません。期日は委託するコンポーネントの種類だけでなく委託先によっても異なりますので、早い段階で把握しておくといいですね。