ボボン・ボン・ボジワーイ連邦 @venture0
好きなことを好きなだけ。
それが面白くてみんなも楽しめればもっと良いなあ
- 新選組ができるまで2
- 2022/3/30 8:02
■交渉はこうしよう
ボボン・ボン・ボーイ!
前回は2人用カタンをつくるにあたり小箱でどうするべきか、そしてその結果いかにしてキョウトのゲームとなったか、でした。
今回は2人用ゲームにおいて課題となる「交渉」の扱いについてお話しします。
カタンの面白さのひとつに交渉があります。
コミュニケーションが楽しいし、大人数でやり取りすることでゲーム展開に変化を生みます。
勝ちそうになる終盤は誰も交渉に応じてくれませんが、それもまた面白さのひとつです。
しかし、2人だけというのは交渉の余地がありません。
自分の利する交渉というのはそのまま相手の損をする交渉になるからです。
交渉が楽しいのは3-4人以上いる場合にそれぞれの利益が複雑に絡み合うからであり、適当に提案をしても誰かが乗ってくれるかもしれないからです。
2人だと交渉条件がゲームの展開にダイレクトに影響するのがすぐにわかるのでなかなか落としどころが見つけられません。
時間をかけて探そうとしても「そんなに時間をかけるくらいならそれぞれが好きなようにやろうぜ!」という結論が出る方が早いでしょう。
まさに普通の4人用での終盤が最初から続いているイメージです。
ここに2人用ゲームにおいての交渉が難しい点があると思います。
交渉をなんとか面白くアレンジできないものか…
そんなときにヒントになったのは「京都」でした。
京都で2つの陣営が戦う、というのは歴史上意外とたくさんありました。
京都で戦となると、マスは占領するものということに出来ます。
そしてそうすると交渉で資源をやりとりするということはナンセンスなものになります。
交渉が消えた!
しかしそれではゲームとして面白くない。
どうにか資源をめぐるやりとりをしたい。そこが面白さなのだから。
どこかにやりとりの要素はないものか。
あります!
マスを占領するときに兵隊ゴマを多く出した方が占領できることにしよう!
戦だから兵隊が集まるのは当然です。
そしてこのシステムは「競り」でした。
競りなら言葉を使わず2人でも資源をめぐる交渉が発生する!
雰囲気づけとしても抜群です。
遊んでみるとしっかりと面白い。
最後に追加として占領は一時的なものにして、何度も多くの場所で競りを行うことで戦のわちゃわちゃ感とゲームとしての繰り返し競りをする面白さをまとめました。
こうして、2人用ゲームでの「資源をめぐる交渉」は完成しました。